低ソニックブーム設計概念実証プロジェクト第2フェーズ試験(D-SEND#2)
の状況について
平成26年8月26日
宇宙航空研究開発機構
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、スウェーデンエスレンジ実験場において、低ソニックブーム設計概念実証プロジェクト第2フェーズ試験(D-SEND#2)の2回目試験を予定しておりましたが、先にお知らせしていた試験期間中に試験可能な気象条件を満たさなかったため、実施することができませんでした。
ソニックブームの低減技術は将来の次世代超音速旅客機実現の最重要課題の1つと言われており、D-SENDプロジェクトは、「低ソニックブーム設計概念」の実現性を飛行実証により示すと共に、現在国際的に検討が進んでいる次世代超音速旅客機のソニックブームに関する国際基準検討に貢献可能な技術やデータを獲得することを目的としています。
第2フェーズ試験(D-SEND#2)は、JAXA固有の「低ソニックブーム設計概念」を用いて設計した航空機形状の超音速試験機を、気球から落下させることにより超音速飛行させる試験です。この飛行により発生したソニックブーム波形を計測し、設計概念を確認・実証することを予定しておりました。
今回の状況を踏まえ、今後JAXAにおいてD-SEND#2の試験計画について再検討してまいります。今後の予定については、決定次第お知らせいたします。
これまでの試験の経過やプロジェクトの概要については下記アドレスの「D-SENDプロジェクト第2フェーズ試験サイト」をご覧ください。