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「だいち2号」による桜島の緊急観測の結果について

平成27年8月19日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、「JAXA」)は、火山噴火予知連絡会(事務局:気象庁)からの要請を受け、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)により、8月16日以降に、噴火警戒が続く桜島の緊急観測を実施しております。
 観測データは国土地理院や関連防災機関に直ちに提供され、地殻変動の解析が行われています。国土地理院及びJAXAによる解析結果の詳細は下のウェブページをご参照ください。


「だいち2号」による桜島の干渉SAR解析の画像(JAXA解析)

「だいち2号」による桜島の干渉SAR解析※の画像(JAXA解析)

桜島の南岳山頂火口の東側の広い範囲(白枠部分)で、2015年1月4日と同年8月16日のデータを比較した結果、最大で16cm程度の衛星方向に近づく変位があったことが確認できます。

干渉SAR解析
「だいち2号」搭載の合成開口レーダ(PALSAR-2)は、2回の観測データの差をとることにより、地表の変位(地面がどれだけ動いたか)を測定できます。このような解析方法を干渉SAR解析(またはインターフェロメトリ、InSAR)と呼びます。色は2回の観測での差を表し、地表が衛星に近づくほど緑→赤→青→緑、衛星から遠ざかるほど、緑→青→赤→緑の順に色が表れます。

JAXAは、引き続き「だいち2号」による観測を継続することで、防災機関による桜島の監視に貢献していきます。


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