プレスリリース・記者会見等

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国際宇宙ステーション第54/55次長期滞在クルー
金井宣茂宇宙飛行士による船外活動の決定について

平成30年2月14日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

 米国航空宇宙局(NASA)、カナダ宇宙機関(CSA)及び国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、第54/55次長期滞在クルーとして国際宇宙ステーション(ISS)で活動中の、金井宣茂宇宙飛行士による船外活動の実施を、下記のとおり決定いたしました。

1. 実施予定日時(日本時間)

日時:平成30年 2月16日(金) 21時10分~
2月17日(土) 3時40分頃 <6時間30分程度>

クルーの準備や作業進行状況により、開始時刻および作業時間が変わる可能性があります。

2. 主な作業内容

 1月23日に実施された船外活動では、ISSのロボットアーム(SSRMS)のB側把持機構(LEE-B)を船外保管プラットフォーム(ESP-2)上の予備品(Spare-LEE)と交換しました。

 2月16日の船外活動では、2017年10月に行った船外活動でISSトラス上の移動台車(MBS)の把持機構(POA)として設置していたPOA用LEE(元々LEE-Aだったもの)を地上で修理するために船内へ回収します。また1月23日の作業でESP-2に仮置きしていたLEE(元々LEE-Bだったもの)をPOA用LEEとして設置する作業を行います。

 金井宇宙飛行士はヴァンデハイ宇宙飛行士と協調して主に以下の作業を実施します。

  1. (1) POA用LEEからTVカメラを取り外す。POA用LEEをPOAから取り外し、船内へ回収する。
  2. (2) ESP-2に仮置きしていたLEEをMBSにPOA用LEEとして取り付ける。(1)で取り外したTVカメラをPOA用LEEへ取り付ける。

作業の詳細は下記資料をご参照ください。


【用語解説】
LEE: SSRMSの両端にある把持機構のユニットで、A側、B側の2個ある。把持した物との間で電力、通信、ビデオ信号の授受が可能。 ISSのメンテナンスや「こうのとり」をはじめとした補給船の把持等に使用される。
POA: MBS上にある把持機構で、LEEと同等品。「こうのとり」の曝露パレットを把持してトラス上を移動させる場合等に使用される。必要な場合にはLEEの予備品としても使用可能。

3. 参考情報

 JAXAでは、船外活動に関わるオリジナル解説番組を放送します。番組内では金井宇宙飛行士による解説も上映予定です。

放送予定日時:2月16日(金)19時00分~(30分程度)
解説:JAXA有人宇宙技術部門 尾藤日出夫インクリメントマネージャ、大西卓哉宇宙飛行士

本船外活動の模様は、NASAテレビでライブ中継されます(英語)。

放送予定日時:2月16日(金)19時30分~
https://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/
※日英通訳、JAXAによる解説はございません。

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