水星磁気圏探査機MMOの愛称決定について
平成30年6月8日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、今年度中に打上げ予定の「水星磁気圏探査機MMO(Mercury Magnetospheric Orbiter)」に対し、広く皆様に親しみを持っていただくため、平成30(2018) 年2月20日~4月9日の期間で愛称を募集しました。多くのご応募をいただいた中から選考を行い、最終的に以下のとおりと決定しましたので、お知らせします。
- 1. 愛称:「みお」 ローマ字表記「MIO」
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2.
選定理由
・「みお」は河川や海で船が航行する水路や航跡の意味をもつことから、これまでの探査機の研究開発の 道のりを示すとともに、これからの航海安全を祈る愛称であること。
・古くより船が航行するときの目印にする標識を澪標(みおつくし)と云い、和歌では「身を尽くし」の掛詞 になることから、努力と挑戦を続けるプロジェクトメンバーの思いを表していること。
・水星の磁気圏によって変化する太陽風のプラズマの流れのなかでMMOは探査する。この状況と船 が流れの中を進むイメージが合致すること。
・海外の方にも発音しやすいこと。 -
3.
応募状況
応募総数 6,494件 「みお」提案者数は 19件 (ほかに、類似した提案として、「みおつくし」 3件) -
4.
選考委員会 メンバー
早川 基 BepiColomboプロジェクトチーム プロジェクトマネージャ(JAXA宇宙科学研究所 太陽系科学研究系 教授)
村上 豪 BepiColomboプロジェクトチーム プロジェクトサイエンティスト(JAXA宇宙科学研究所 太陽系科学研究系 助教)
生田 ちさと JAXA宇宙科学研究所 宇宙科学広報普及主幹
的川 泰宣 JAXA宇宙科学研究所 名誉教授
武内 直子 漫画家 -
5.
その他
7月以降に、「みお」提案者全員に、記念品を送付します。
参考.国際水星探査計画BepiColombo(ベピコロンボ)と「みお」について
国際水星探査計画BepiColombo(ベピコロンボ)は、ESAとJAXAの共同で、観測目的に合わせた2つの周回探査機を水星周回軌道に送り込んで水星を観測する計画です。水星の表面・内部の観測を行う「水星表面探査機(Mercury Planetary Orbiter:MPO)」と、水星の磁場・磁気圏の観測を行う「水星磁気圏探査機みお」)から構成されています。
JAXAは、日本の得意分野である磁場・磁気圏の観測を主目的とする「みお」の開発と水星周回軌道における運用を担当し、ESAは打ち上げから惑星間空間の巡航、水星周回軌道への投入、MPOの開発と運用を担当します。
「みお」とMPOはアリアン5型ロケットで一緒に打ち上げられ、水星到着後に分離して、協力しながら約1年間の観測を行う予定です。
<「みお」と水星の想像図> |
<2015年に報道公開した際の「みお」> |