プレスリリース・記者会見等

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国際水星探査計画BepiColomboの打上げにあたり(JAXA理事長 山川宏)

平成30年10月20日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

日本時間10月20日(現地時間10月19日)、ギアナ宇宙センター(フランス領ギアナ)から宇宙航空研究開発機構(JAXA)と欧州宇宙機関(ESA)の国際水星探査計画「BepiColombo」(ベピコロンボ)ミッションの探査機を搭載したアリアン5型ロケットの打上げが成功しました。
私自身、水星探査計画の構想から携わり、2006年8月まで水星探査ミッション「BepiColombo」プロジェクトマネージャを務めたこともあり、欧州との協力のもと、本日の打上げを目指して尽力してまいりました。本日の打上げの成功を、非常に感慨深く思っております。

打ち上げ成功にご尽力いただいた、ESA、CNES、アリアンスペース社、エアバス社、NEC他関係者の皆さまに祝意を表します。また、観測機器の開発に携わってこられた研究者の皆様にもお祝い申し上げるとともに、あらためて感謝申し上げます。「BepiColombo」の実現に向け、これまで東北大、京大、金沢大、名大、東大、千葉工大、他多数の国内外の大学の研究者の協力を頂きながら、観測器の設計・製作・試験に取り組んでまいりました。研究者の皆様と協力しながら、JAXAとしても水星観測によるサイエンス成果創出に最大限努力してまいります。

JAXAの水星磁気圏探査機「みお」(Mercury Magnetospheric Orbiter: MMO)の今後の科学観測開始と水星環境の把握、その結果として太陽系や地球の起源が明らかになっていくことを大いに期待しています。
水星の総合的な観測を行う大型ミッション「BepiColombo」や「はやぶさ2」に搭載したMASCOT小型着陸機やデータの受信協力を通して、欧州の宇宙機関と強固な信頼関係、協力関係を構築しています。今後とも宇宙科学ミッションの協力を深めることはもちろんのこと、今後の宇宙活動全体にとっての我が国と欧州の更なる発展に向けた協力も進めてまいります。

国際水星探査計画BepiColomboの打上げにあたり

JAXA理事長 山川 宏

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