プレスリリース・記者会見等

このエントリーをはてなブックマークに追加

美星スペースガードセンターで小惑星Ryuguの観測に成功

2020年(令和2年)11月6日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

 岡山県井原市のJAXA美星スペースガードセンターで、「はやぶさ2」が探査した小惑星Ryugu(リュウグウ)の観測に成功しました。リュウグウは現在地球に近づきつつあり、この時のリュウグウの明るさは約16.7等級でした。
 「はやぶさ2」は2019年11月にリュウグウを出発し、地球へ向けて順調に航行を続けています。今年の12月6日には、再突入カプセルが地球に帰還する予定です。一方、リュウグウは12月末に地球から約900万kmの距離まで接近し、また離れていきます。

JAXA美星スペースガードセンター口径50cm望遠鏡で観測した小惑星リュウグウ。16.7は明るさ(等級)、162173はリュウグウの小惑星番号を表している。
クレジット:JAXA
撮像:日本宇宙フォーラム/日本スペースガード協会

観測の情報
観測日時: 2020年11月4日 18時16分から18時38分
観測詳細: 美星スペースガードセンター50cm望遠鏡。リュウグウ追尾、2分露出、8枚の画像のアニメーション。
動画の視野角: およそ22分角×14分角。上が北、左が東。
位置: ペガスス座
明るさ: 16.7等程度
JAXA美星スペースガードセンター

 JAXA追跡ネットワーク技術センターの事業所の1つである、美星スペースガードセンターは、使い終わった人工衛星やロケット、その破片などの「スペースデブリ」(宇宙ゴミ)の観測を行う施設ですが、リュウグウをはじめとした地球接近天体(Near Earth Object; NEO)を対象とした科学観測も行っています。追跡ネットワーク技術センターでは、「スペースデブリの軌道の把握」、「JAXA衛星とスペースデブリの接近解析」、「スペースデブリの大気圏再突入解析」など、スペースデブリに関する解析能力の向上に取り組んでいます。

PAGE TOP