国際宇宙ステーション長期滞在クルー星出彰彦宇宙飛行士搭乗の
クルードラゴン宇宙船(Crew-2)帰還について
2021年(令和3年)11月9日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を終了した星出彰彦宇宙飛行士が搭乗するクルードラゴン宇宙船(Crew-2)は、以下のとおり無事帰還しましたのでお知らせします。
1.帰還日時:
2021年11月9日(火)12時33分(日本時間) [2021年11月8日(月)22時33分(米国東部標準時間)] ※時刻は24時間制表記 |
2.着水場所: フロリダ・ペンサコラ沖 |
3.搭乗員:
Crew-2コマンダー シェーン・キンブロー(NASA) Crew-2パイロット メ―ガン・マッカーサー(NASA) ミッションスペシャリスト 星出彰彦(JAXA) ミッションスペシャリスト トマ・ペスケ(ESA) |
4.参考:
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参考リンク:
JAXA 星出宇宙飛行士 ISS 長期滞在ミッション特設サイト:https://astro-mission.jaxa.jp/hoshide/
理事長談話
星出彰彦宇宙飛行士搭乗のクルードラゴン宇宙船(Crew-2)帰還について
本日、国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を終え、星出宇宙飛行士がクルードラゴン宇宙船(Crew-2)にて、米国フロリダ州・ペンサコラ沖に無事帰還いたしましたことを大変嬉しく思います。
星出宇宙飛行士は、日本人2人目のISS船長として、安全確保を含めてISS搭乗員全員を統括し、指揮を執るという重要な役割を担いました。また、「夢は、実現できる」をミッションテーマとして、地上との素晴らしいチームワークのもと、筋萎縮予防に資するバイオ素材の有効性検証、寝たきり予防治療法への貢献が期待される細胞内の重力感知メカニズムの実験、月探査等に向けた植物栽培の民間企業との共同実験など数多くの実験を行いました。さらに、プログラミング競技会やGIGA スクールとの連携によるISSからの特別講座などを通じ、人材育成・教育等にも貢献しました。加えて、船外活動として、ISSのアップグレードに向けた新型太陽電池アレイの架台取付け等を行い、通算の船外活動時間も日本人宇宙飛行士の中で最長となりました。
帰還後は、滞在中に得た経験を、来年以降に長期滞在を予定する若田光一宇宙飛行士、古川聡宇宙飛行士の活動へとつなげるとともに、ISS「きぼう」等の地球低軌道における利用の拡大や、国際宇宙探査に向けた技術開発、国際協力の促進に反映していってくれることを期待しております。
これまで多くのご協力、ご支援を頂きましたアメリカ航空宇宙局(NASA)、欧州宇宙機関(ESA)、カナダ宇宙庁(CSA)、ロシア連邦宇宙局(Roscosmos)をはじめとする国際パートナーの皆様、国内の多くの関係機関の皆様、並びに国民の皆様に、心から御礼を申し上げるとともに、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2021年(令和3年)11月9日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
理事長 山川 宏