JAXAと株式会社ビズリーチ宇宙分野を担う人材拡大に向けた連携協定を締結
―宇宙専攻以外の大学生も参加できる「宇宙×ビジネス」のキャリアセミナーを開催―
2022年(令和4年)7月27日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
株式会社ビズリーチ
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(所在地:東京都調布市/理事長:山川宏 以下、JAXA)とVisionalグループの株式会社ビズリーチ(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:酒井哲也
以下、ビズリーチ)は、未来の新産業創出支援を目的に、2022年7月27日に連携協定を締結しました。本連携を通じてJAXAとビズリーチは、宇宙分野を担う人材の拡大を目指し、新たなキャリア教育の実施等を行います。
また、第1弾の取り組みとして、「宇宙×ビジネス」をテーマに学年や専攻にかかわらず参加できる大学生向けキャリアセミナーを開催します。

図1 本連携協定のイメージロゴ ©JAXA/ビズリーチ
■連携協定の概要
1. 締結日
:
2022年7月27日
2. 目 的
:
宇宙分野の人材の拡大を目指し、新たなキャリア教育や人材募集に資する情報交換等を行うことで、未来の新産業創出支援への貢献に寄与すること
3. 本協定の内容
:
(1)異分野からの最先端の技術や知識を持つ民間人材の登用促進
(2)宇宙産業人材の増加につながるキャリア教育の実施
■大学生向けキャリアイベントの開催
-学年・専攻にかかわらず、気軽に参加可能-
本連携第1弾の活動として、JAXAとビズリーチは共同で、OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス※1」を活用し、本サービスに登録している大学生を対象としたセミナー形式のイベントを開催します。
当日は、JAXA人事部人事課課長とJAXA発ベンチャーの創業者が登壇し、宇宙ビジネスの魅力や日本の宇宙ビジネスの未来について事例を交えながらお話しします。
これまでもJAXAでは、就活生を対象とした就活セミナーは実施してきましたが、幅広くさまざまなバックグラウンドの学生を対象としたキャリア教育イベントは、今回が初めてです。
■イベント概要
名称 :JAXAと学ぶ「宇宙ビジネスのしごと・キャリア」※2
日時 :9月3日(土)14:00〜16:30
開催形式 :ハイブリッド形式(オフラインで30名程度+YouTube配信)
場所 :宇宙ビジネス拠点「X-NIHONBASHI」(東京都中央区日本橋室町1-5-3福島ビル7階)
プログラム:- 宇宙ビジネスとは
- パネルトーク:宇宙ビジネスの魅力と未来について
- 座談会(オフラインでのみ開催)
注意事項 :オフラインでのご参加に関して、定員以上の申し込みがあった場合には抽選とさせていただきます。
登壇者 : JAXA人事課、 JAXA発ベンチャー 等から予定
プログラムの詳細およびお申込先:
オフライン参加希望の方向け https://br-campus.jp/events/6083外部リンク
オンライン参加希望の方向け https://br-campus.jp/events/6063外部リンク
■本連携協定の目指すところ(課題と目的)
-急拡大する宇宙産業。一方で、宇宙産業に関わる人材の確保が課題に-
現在40兆円の市場規模である宇宙産業は、2040年には100兆円を突破する※3といわれている急成長分野で、日本においても経済成長の促進力として期待が寄せられています。現在の日本の宇宙産業の市場規模は約1.2兆円で、政府は2030年代早期に約2.4兆円規模への倍増を目標に掲げています※4。
しかし日本の宇宙産業においては現在人材不足が問題となっています。その原因の一つとして、宇宙や航空専攻の学生が、必ずしも宇宙関連の仕事に就職していないこと、宇宙産業と外部との間における人材流動化が活発でないこと※5があげられます。
そこでJAXAは、2021年1月に、民間からのキャリア採用強化のため、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」上で公募を実施するなど、継続的に、常時、経験者採用公募を実施しています。一方、ビズリーチは「すべての人が『自分の可能性』を信じられる社会をつくる」をミッションに掲げ、働き方の未来を支えるさまざまなインターネットサービスを運営しています。今年から、ビズリーチはSDGsの新しい取り組みとして「みらい投資プロジェクト」※6を始動し、「未来のプロ人材の育成」や「未来の新産業創出支援」などに取り組んでいます。
JAXAとビズリーチは、未来の新産業創出支援を目的に連携協定を締結しました。本連携を通じて、宇宙産業に興味や関わりのある大学生やビジネスパーソンからさらに裾野を広げ、多くの人にキャリア教育の機会を提供することで、宇宙分野を担う人材の拡大を目指します。
※1
ビズリーチ・キャンパスは、89,000人以上(2022年6月末時点)の大学生が利用するサービスで、大学1年生から社会人の先輩の話を聞ける機会を提供することで、大学生のキャリア観醸成を支援しています。
※2
今回開催する、JAXAと学ぶ「宇宙ビジネスのしごと・キャリア」は、ビズリーチのSDGsプログラム「みらい投資プロジェクト」の一環である「ビズリーチWeekend」として開催します。
ビズリーチWeekendは、未来のプロフェッショナル人材となる子どもたちや学生、キャリア形成に主体的に取り組むビジネスパーソン向けに、それぞれの学びの機会を提供するものです。みらい投資プロジェクトは、社会への主体的な貢献を目指し、現在そして未来のビジネスパーソンの「活躍」と「学び」の循環を作ることを目的としています。
本イベントは、ビズリーチ・キャンパスに登録する大学生を対象に開催するもので、宇宙に興味のある大学生が学年や専攻に関係なく気軽に参加でき、宇宙をフィールドとしたキャリアの選択肢を知ることができます。

©JAXA/ビズリーチ
※3
2020年4月23日付け日経産業新聞より
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58362720S0A420C2XY0000/外部リンク
※4
経済産業省 製造産業局宇宙産業室「第1回宇宙産業プログラムに関する事業評価検討会 中間評価/終了時評価 補足説明資料」
https://www.meti.go.jp/policy/tech_evaluation/c00/C0000000R03/220114_space_1st/space_1st_08-1.pdf(3.48 MB)
※5
宇宙政策委員会(内閣府)「宇宙産業ビジョン2030」
https://www8.cao.go.jp/space/vision/mbrlistsitu.pdf(522 KB)
※6
みらい投資プロジェクトは、2022年2月に始動したビズリーチ初のSDGsプログラムです。教育・官公庁・NPO・新産業など、プロ人材の力を必要とする社会貢献性の高い領域を対象に、ビズリーチがパートナーと共に、社会の課題解決を通じてより良い未来の実現を目指します。本プログラムを通じて、特に、プロフェッショナル人材の力を必要とする3領域「未来のプロ人材育成」「技術開発支援」「新産業創出支援」を中心に取り組んでいます。
■国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 理事 大山 真未 コメント
近年、宇宙航空分野を取り巻く環境は急激に変化しており、技術の発展とともに、宇宙航空のインフラが社会に定着しつつあります。そのような環境変化のなか、さまざまなプレーヤーが宇宙航空分野に参入しており、その市場は急速に拡大しています。
しかしながら、従来の宇宙を開発するフェーズから利用するフェーズへの移行は緒に就いたばかりであり、自らが宇宙航空分野で活躍するというキャリアイメージを明確に持てずにおられる方も多いのではないかと思います。
JAXAは「宇宙と空を活かし、安全で豊かな社会を実現します」との経営理念を掲げており、そのような社会を実現するため、多くの学生の皆様が成長産業である宇宙航空産業でご活躍いただくことを願っています。

■株式会社ビズリーチ 代表取締役社長 酒井 哲也 コメント
このたび、JAXA様と未来の新産業創出支援を目的とした連携協定を締結でき、大変光栄に思います。今回の連携協定は、当社初のSDGsプログラム「みらい投資プロジェクト」の一環の取り組みです。これまで当社では、さまざまな公募を通じて、プロ人材の皆様がキャリアにおける選択肢や可能性を広げられるような機会を提供してきました。
みらい投資プロジェクトでは、未来を担う方々に対して、将来プロ人材として活躍していただくために、新産業を担うためのキャリア教育や未来の職業体験など学びにつながる機会のご提供を目指しており、今回、JAXA様と共に、大学生に向けて「宇宙」分野での新たなキャリアの選択肢や可能性を提供できることをうれしく思います。
今後も当社は、未来のプロ人材の育成や新産業への投資を通じて、日本全体の社会課題の解決に努めてまいります。
