プレスリリース・記者会見等

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JAXA超小型探査機EQUULEUSの初期運用期間終了について

2022年(令和4年)11月26日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2022年11月16日(日本時間)に米国航空宇宙局(NASA)のアルテミス計画初号機(Artemis I)により打ち上げられたJAXAの超小型探査機EQUULEUS(エクレウス)について、予定していた一連の機能確認作業が完了し、軌道変換制御と月フライバイ前後の軌道修正の結果、計画通り11月22日(日本時間)に月フライバイを行い、地球-月第2ラグランジュ点(EML2)に向かう所定の軌道への投入を確認できました。「水」を推進剤とする推進系による地球低軌道以遠での軌道制御成功は世界初です。

 今後、初期運用フェーズから定常運用フェーズへ移行し、約1年半かけ、ラグランジュ点に向かう予定です。

 今回の打上げ及び追跡管制にご協力、ご支援頂きました関係各方面に深甚の謝意を表します。

<JAXA宇宙科学研究所 学際科学研究系 教授/東京大学大学院 工学系研究科 航空宇宙工学専攻 准教授 船瀬 龍 コメント>

 打上げ直後わずか1日のチェックアウト運用の後、すぐに月フライバイに必要な軌道制御を完遂・成功させなければならないという難しい運用をやってのけたEQUULEUS運用チームを誇りに思います。数多くのバックアッププランも含めた入念な準備と、訓練を通じて柔軟な対応能力を身につけた運用チームだったからこそ、このクリティカル運用を成功させられたのだと思います。
 ラグランジュ点に向けた長い航行のスタートラインに立つことができました。引き続きの応援をよろしくお願いします。

以上

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