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国際宇宙ステーション長期滞在クルー 若田光一宇宙飛行士搭乗の
クルードラゴン宇宙船(Crew-5)帰還について

2023年(令和5年)3月12日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

  国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を終了した若田光一宇宙飛行士が搭乗するクルードラゴン宇宙船(Crew-5)は、以下のとおり無事帰還しましたのでお知らせします。

1. 帰還日時:

2023年3月12日(日) 11時02分頃(日本時間)
[2023年3月11日(土) 21時02分頃(米国東部標準時間)]
※時刻は24時間制表記

2. 着水場所:

メキシコ湾 フロリダ州タンパ沖

3. 搭乗員:ISS第68次長期滞在クルー

Crew-5コマンダー
ニコール・マン(NASA)
Crew-5パイロット
ジョシュ・カサダ(NASA)
ミッションスペシャリスト
若田光一(JAXA)
ミッションスペシャリスト
アンナ・キキナ(ROSCOSMOS)

4. 備考

・ Crew-5ミッション飛行日数:157日10時間2分(157.4日)
・ Crew-5ミッションISS滞在日数:155日10時間19分(155.4日)
・ 若田宇宙飛行士の通算滞在時間
➣ 通算宇宙滞在時間:504日18時間35分 (日本人宇宙飛行士で1番目)
➣ 通算ISS滞在時間:482日15時間57分 (日本人宇宙飛行士で1番目)

参考リンク:

【理事長談話】

若田光一宇宙飛行士搭乗のクルードラゴン宇宙船(Crew-5)帰還について

 本日、国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を終え、若田光一宇宙飛行士がクルードラゴン宇宙船(Crew-5)にて、米国フロリダ州・タンパ沖に無事帰還いたしましたことを大変嬉しく思います。

 若田宇宙飛行士は、「夢・探求心・思いやり」をミッションテーマとして掲げ、地上の運用チームや各国の宇宙飛行士クルーと連携し、微小重力環境等を利用した科学研究や将来の月探査につながる技術実証を精力的に進めるとともに、次世代の人材育成の一環として、国内外の学生等からの提案による宇宙実験を行うなど、SDGsへの貢献に資する取り組みも含め、様々なミッションを実施しました。

 若田宇宙飛行士は、これまでスペースシャトル、ソユーズ宇宙船及びクルードラゴン宇宙船の3種類の宇宙船に搭乗し、今回で5回目のフライトでしたが、日本人で初めて累積宇宙滞在日数で1年超を達成しました (今ミッション終了後の累積宇宙滞在日数は504日)。また、今ミッション中、自身初となる計2回の船外活動(EVA)を実施し、2030年までのISS運用・利用に必要な新型太陽電池アレイの設置架台を取り付けました。

 若田宇宙飛行士は、NASA宇宙飛行士も含めた中でも豊富なフライト経験を有しており、今回のミッションでも、その経験を活かし、重要な責務を見事に果たし、より多くの成果を仲間の宇宙飛行士と共創してきてくれたと思います。引き続き、ISSや「きぼう」等地球低軌道における利用の拡大や国際宇宙探査の推進に貢献してくれるものと期待しております。

 これまで多くのご協力、ご支援を頂きましたアメリカ航空宇宙局(NASA)、欧州宇宙機関(ESA)、カナダ宇宙庁(CSA)、ロシア連邦宇宙局(Roscosmos)をはじめ国際パートナーの皆様、国内関係機関の皆様、国民の皆様に心から御礼を申し上げるとともに、引き続き、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2023年(令和5年)3月12日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
理事長 山川 宏

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