プレスリリース・記者会見等

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株式会社SPACE WALKERへの出資について

2023年(令和5年)4月20日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:山川宏、以下「JAXA」)は、2023年4月に株式会社SPACE WALKER(本社:東京都港区、代表取締役社長:眞鍋 顕秀、以下「SPACE WALKER」)への出資を行いました。本出資を通して、JAXAの研究開発成果を活用したビジネス創出、及び宇宙輸送分野の市場拡大に貢献します。

○企業概要

会社名:株式会社SPACE WALKER
代表取締役:眞鍋 顕秀
設立:2017年12月
事業内容:
・有翼再使用ロケット(スペースプレーン)の設計開発、コンポーネントの開発・製造・販売 HP:https://space-walker.co.jp/外部リンク

図:サブオービタルスペースプレーンの機体イメージ(左)と
複合材タンクの外観(右)

 本出資は、2022年4月に実施した「JAXAからの出資を希望する成果活用事業者※1の募集」に応募いただいた企業の中から、今回SPACE WALKERへの出資を決定いたしました。
 SPACE WALKERは、スペースプレーン事業の一環として開発中の次世代複合材タンク※2において、JAXA研究開発成果の活用による軽量化や長寿命化に取り組んでおり、近い将来宇宙と地上双方における事業化、及びクリーン燃料の活用促進など、カーボンニュートラルの実現への寄与が期待されます。
 今後も出資機能等を活用し、宇宙輸送分野をはじめ民間宇宙ビジネスの資金調達や事業成長を加速し、JAXA研究開発成果の最大化及び社会実装の実現、新たな市場形成に資する取り組みを進めてまいります。

【補足・参考リンク】


※1 :成果活用事業者
 研究開発法人の研究開発の成果を、民間の事業活動において活用する事業者(企業)のこと。JAXAでは、①JAXAの知的財産を利用した事業を主として所定の審査を受けた企業(JAXAベンチャー)、もしくは②JAXAの知的財産等を活用する事業を目的とする企業としており、いずれの場合もシード・アーリー段階にある企業を対象としています。

※2 :次世代複合材タンク
 SPACE WALKERでは、ロケットにおけるキーコンポーネントである「タンク」において、ライナーレスの複合材製の極低温液体用複合材タンクと樹脂ライナーに炭素繊維を巻き付けた高圧ガス用複合材タンクの2種類を開発中です。これらの複合材タンクは宇宙開発で重要となる軽量化の鍵を握るとともに、近年需要増が見込まれる地上の液化ガスタンクローリーや水素ステーションへの導入など、宇宙と地上双方での事業化を目指しています。
<詳細はこちら外部リンク

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