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国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在搭乗員について

2023年(令和5年)6月16日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際調整を踏まえて、ISS長期滞在搭乗員として油井亀美也宇宙飛行士を指名しましたのでお知らせいたします。


滞在時期 2024年頃
主な任務 ISS長期滞在クルーとして、「きぼう」を含むISSの各施設の維持・保全、利用ミッション(科学実験等)を実施する予定

参考資料
参考リンク:(油井亀美也宇宙飛行士について)




参考資料1:油井亀美也宇宙飛行士の略歴

油井 亀美也(ゆい きみや)

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門宇宙飛行士運用技術ユニット宇宙飛行士グループ
宇宙飛行士
53歳(2023年6月16日現在)


1970年 長野県に生まれる。
1992年3月 防衛大学校理工学専攻卒業。
1992年4月 防衛庁(現 防衛省)航空自衛隊入隊。
2008年12月 防衛省 航空幕僚監部に所属。
2009年2月 JAXAよりISSに搭乗する日本人宇宙飛行士の候補者として選抜される。
2009年4月 JAXA入社。ISS搭乗宇宙飛行士候補者基礎訓練に参加。
2011年7月 同基礎訓練を修了。大西卓哉、金井宣茂とともにISS搭乗宇宙飛行士として認定される。
2012年6月 米国フロリダ州沖にある海底研究施設「アクエリアス」(当時、米国海洋大気庁(NOAA)の所管)における第16回NASA極限環境ミッション運用(NEEMO16)訓練に参加。
2012年9月 米国アラスカ州で実施されたNASAの野外リーダーシップ訓練(NOLS)に参加。
2012年10月 ISS第44次/第45次長期滞在クルーのフライトエンジニアに任命される。
2015年7月~12月 ISS第44次/第45次長期滞在クルーのフライトエンジニアとしてISSに約142日間滞在。滞在中は、日本人初の「こうのとり」のキャプチャを遂行。「きぼう」船内に新たな利用環境を構築するとともに、21に及ぶJAXAの利用実験活動を実施した。
2016年11月~2023年3月 JAXA有人宇宙技術部門宇宙飛行士運用技術ユニット宇宙飛行士グループ長。





参考資料2:JAXA宇宙飛行士のISS長期滞在実績と予定

JAXA宇宙飛行士のISS長期滞在実績と予定





参考資料3:理事長談話

 この度、国際宇宙ステーション(ISS)の多数者間搭乗員運用会合での調整を踏まえ、油井亀美也宇宙飛行士をISS長期滞在搭乗員に指名したことを皆様にご報告でき、大変喜ばしく思っております。

 油井宇宙飛行士は、2015年に自身初となる宇宙飛行を行い、142日間のISSでの長期滞在において、さまざまな運用や宇宙実験を遂行し、「きぼう」日本実験棟への新たな小動物飼育装置や船外実験装置の設置、さらには、日本人として初めて宇宙ステーション補給機「こうのとり(HTV)」の把持を成功裏に行いました。これらは、昨年11月に、日本政府として2030年までのISS運用延長の参加が表明される中、現在と将来にもつながるISS「きぼう」の実験・運用環境の礎ともなっています。

 JAXAは、引き続き、ISSへの日本人宇宙飛行士の長期滞在を通じて、有人宇宙活動の実績を重ね、宇宙探査をはじめとする国際協力においても、日本が様々な役割においてプレゼンスを発揮できるよう、新たな技術や知見の蓄積に取り組んでいく所存です。また、油井宇宙飛行士のISSでの活動を通じて、未来を担う若者の挑戦心を刺激し、課題を解決し社会に貢献する様々な成果の創出や、月探査を通じた人類のフロンティアの拡大へと、さらに発展させていきたいと考えております。

 この度の指名にあたり、内外の関係者の皆様方から賜りましたご協力に対し、心から感謝いたします。

2023年(令和5年)6月16日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
理事長 山川 宏






参考資料4:本人抱負

 国際宇宙ステーションに於いて、日本人そして人類を代表して活動する重要な役目を拝命し、本当に感謝しております。
 2009年にJAXAに入構して以来、様々な方々にお世話になってきました。特に、2015年のミッションでは、世界中の多くの方々からご支援・ご声援を頂き、任務を無事に遂行する事ができました。今回は2回目のフライトという事もあり、前回の飛行経験を活かしつつ、地上の多くの方々の要望に沿う形で任務を遂行し、これまでの恩返しが出来ればと思っております。
 私は、日本の皆様や世界中の方々が明るい未来を思い描きつつ、幸せな生活を送る事が出来る世界を目指して、これまでどおり挑戦を続けるつもりです。
皆様方から「国際宇宙ステーションで油井に仕事をさせて良かった」と思って頂けるような成果を残し、人類の明るい未来に貢献する日本という国に誇りを持って頂けるように頑張りたいと思いますので、ご声援の程よろしくお願いいたします。

2023年(令和5年)6月16日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
宇宙飛行士 油井 亀美也

参考:

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