プレスリリース・記者会見等

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小型月着陸実証機(SLIM)の月面活動の終了

2024年(令和6年)8月26日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小型月着陸実証機(SLIM)と2024年4月28日に通信して以降、5月から7月の運用機会()において探査機との通信を確立できなかったことから、8月23日22時40分(日本標準時)の停波運用をもって、SLIMの月面での運用を終了しました。

 SLIMは、2023年9月7日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット47号機で打ち上げられ、2024年1月20日に日本で初めて月面軟着陸に成功しました。その着陸性能は、着陸目標点からの位置誤差10m程度以下と評価できたことから、世界初となるピンポイント着陸に成功したことを確認しました。また、マルチバンド分光カメラ(MBC)による10バンド(波長)の分光観測は当初の想定を超えて10個の岩石に対して実施することができました。さらに、ミッションとしては計画していなかった越夜後の探査機動作も3回にわたって確認されるなど、所期の目標を上回る成果を収めました。

 SLIMの詳細な成果については今後総括を行い、別途報告する予定です。

 SLIMの開発・運用にご協力・ご支援をいただきました関係各方面並びにSLIMを応援してくださった皆様に深甚の謝意を表します。

以上

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