宇宙戦略基金事業 技術開発テーマの実施機関を決定
2025年(令和7年)1月31日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙戦略基金に係る政府の基本方針・実施方針を踏まえ、民間企業・大学・国立研究開発法人等に対して、技術開発テーマの公募を実施しており、このたび、下記の技術開発テーマについて、審査会において、提案された各技術開発課題の審議を行い、実施機関を決定しました。
技術開発テーマ : SX研究開発拠点 (文部科学省計上分)
概要 : JAXAを超える研究成果を創出することにより、我が国の国際競争力を強化するとともに、将来の我が国の宇宙産業・宇宙開発を支える人材の裾野を、非宇宙分野からの参画も含め拡大させ、各実施体制を中核とした拠点化の推進により、宇宙分野における我が国のクラスター(SX 研究開発拠点)を形成しつつ、持続的なイノベーション創出や人材輩出につなげることを目指す。
実施機関(代表機関) | 技術開発課題名 |
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国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学 (研究代表者:笠原 次郎) |
牽引型:デトネーションエンジン・宇宙推進工学革新研究拠点形成 |
国立大学法人東京大学 (研究代表者:杉山 正和) |
牽引型:次世代宇宙用太陽光発電デバイスの研究開発拠点 |
国立大学法人東京大学 (研究代表者:宮本 英昭) |
牽引型:月面開発のための宇宙資源開発拠点 |
学校法人立命館 (研究代表者:佐伯 和人) |
共用型:月面探査・利用を産業化するための宇宙機器開発・人材育成拠点 |
大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台 (研究代表者:平林 誠之) |
共用型:国立天文台スペースイノベーションセンター構想 |
技術開発テーマ : 固体モータ主要材料量産化のための技術開発 (経済産業省計上分)
概要 : 基本方針で定められている「国内で開発された衛星や海外衛星、多様な打上げ需要に対応できる状況を見据え、低コスト構造の宇宙輸送システムを実現する」とともに「そのための産業基盤を国内に構築し自立性及び自律性を確保」すること等に向けて、固体モータ用の主要材料の製造能力強化の他、推進薬製造工程の短縮・高度化に関わる技術開発を推進し、固体モータの生産能力を倍増することを可能とする主要材料の量産技術を確立する。
実施機関(代表機関) | 技術開発課題名 |
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株式会社IHIエアロスペース (研究代表者:高橋 和也) |
固体モータ需要を見据えた主要材料量産化技術の確立と機能検証 |
他の技術開発テーマについても、順次、実施機関を公表する予定です。詳しくは、宇宙戦略基金Webサイトにて情報発信いたします。
宇宙戦略基金Webサイト