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温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW」(GOSAT-GW)クリティカル運用期間の終了

2025年(令和7年)7月1日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW」(GOSAT-GW)から受信したテレメトリにより、予定していた太陽電池パドル展開、およびミッション機器に関する一連の作業(AMSR3※1のアンテナ展開および初期ランアップ、TANSO-3※2のポインティングミラー保持解放※3)が完了し、軌道上で衛星を安定して維持できる状態であることを確認しました。以上をもちまして、クリティカル運用期間※4を終了します。
 今後、初期機能確認運用期間※5へ移行し、約3ヶ月間をかけ衛星搭載機器の機能確認等を実施する 予定です。
 今回の「いぶきGW」の打上げ及び追跡管制にご協力、ご支援いただきました政府関係機関、プライムメーカの三菱電機株式会社様をはじめ衛星の開発・製造および運用に携わる企業、機関の皆さまに深甚の謝意を表します。

※1

AMSR3(アムサースリー):高性能マイクロ波放射計3
AMSR3(Advanced Microwave Scanning Radiometer3)は、地表面や大気から放射され る微弱なマイクロ波を測定するセンサ。

※2

TANSO-3(タンソスリー):温室効果ガス観測センサ3型
TANSO-3(Total Anthropogenic and Natural emissions mapping SpectrOmeter-3)は、地球上の温室効果ガスを広範囲・高精度に観測するセンサ。

※3

TANSO-3 ポインティングミラー保持解放
TANSO-3の観測方向を決めるミラーの固定を解除する。

※4

クリティカル運用期間
ロケットからの衛星分離後、太陽電池パドル、およびミッション機器(AMSR3、TANSO-3)を展開・保持解放し、衛星の運用に必須である状態に移行するまでの期間。

※5

初期機能確認運用期間
衛星全体及びミッション機器(AMSR3、TANSO-3)等の搭載機器の機能確認を実施する期間。

●「いぶきGW」の運用状況等につきましては、
第一宇宙技術部門ウェブサイト(サテライトナビゲーター)
でもご覧いただけます。

以上

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