
「BepiColombo(ベピコロンボ)」とは、日本とヨーロッパ(European Space Agency(ESA):欧州宇宙機関)と共同で計画中の水星探査ミッションの名前です。
水星は、太陽に近い灼熱環境と軌道投入に要する多大な燃料から周回探査は困難で、過去の探査は米国マリナー10号の3回の通過(1974〜1975年)のみでした。 この時、金星を通過してその重力でスイングバイを行うことによって何回か水星に接近できることを示唆したのが、イタリアの著名な天体力学者ジウゼッペ・コロンボ博士で、新しい水星探査ミッションの名前には博士の愛称である「BepiColombo」が使われています。
マリナー10号の探査によって、水星にも磁場と磁気圏活動があることが発見されました。「BepiColombo」は、この惑星の磁場、磁気圏、内部、表層を初めて多角的・総合的に観測し、「惑星の磁場・磁気圏の普遍性と特異性」、「地球型惑星の起源と進化」について明らかにします。
この計画は、観測目的に合わせた「2つの周回探査機」から構成されます。表面・内部の観測を行う「水星表面探査機(MPO)」と、磁場・磁気圏の観測を行う「水星磁気圏探査機(MMO)」)です。
JAXAは、日本の得意分野である磁場・磁気圏の観測を主目標とするMMO探査機の開発と水星周回軌道における運用を担当し、ESAが、打ち上げから惑星間空間の巡航、水星周回軌道への投入、MPOの開発と運用を担当します。
1機のソユーズロケットでMMOとMPOをまとめて打ち上げます。MMOとMPOは水星到着後に分離して、協力しながら約1年間の観測を行う予定です。