水星探査計画「BepiColombo」

開発中

プロジェクトトピックス


2011年11月29日 更新

MMOフライトモデルの一次噛合試験を実施

JAXA相模原キャンパスの飛翔体環境試験棟で、MMO(水星磁気圏探査機)フライトモデルの一次噛合試験が行われています。この試験は、衛星フライトモデルに対して行われる最初の総合的な試験で、主に電気系の信号、コマンド及び機械的取り付けのインターフェースの確認を中心に進めます。
人工衛星は、膨大な部品を使用し、複雑なシステムになっているため、すべての機器を組み付けて動作を確認し、機械的・電気的な不整合や、動作・機能における不備などを洗い出していき、単体の環境試験を行う前に改修をする事で不具合に起因するスケジュールの遅延を最小限に留めるためのものです。
一次噛合試験が終了後、各機器は取り外されて、試験の結果を反映するための改修や単体試験を行います。

チームリーダが語る私たちのミッション


日欧初の本格的共同プロジェクトである水星探査ミッション「BepiColombo(ベピコロンボ)」は、謎に満ちた惑星、水星の全貌を解明しようという野心的な計画です。
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プロジェクト概要


プリント

謎に包まれる惑星の素顔を探る
水星探査プロジェクト「BepiColombo」

(提供:池下章裕)

「BepiColombo(ベピコロンボ)」とは、日本とヨーロッパ(European Space Agency(ESA):欧州宇宙機関)と共同で計画中の水星探査ミッションの名前です。
水星は、太陽に近い灼熱環境と軌道投入に要する多大な燃料から周回探査は困難で、過去の探査は米国マリナー10号の3回の通過(1974〜1975年)のみでした。 この時、金星を通過してその重力でスイングバイを行うことによって何回か水星に接近できることを示唆したのが、イタリアの著名な天体力学者ジウゼッペ・コロンボ博士で、新しい水星探査ミッションの名前には博士の愛称である「BepiColombo」が使われています。
マリナー10号の探査によって、水星にも磁場と磁気圏活動があることが発見されました。「BepiColombo」は、この惑星の磁場、磁気圏、内部、表層を初めて多角的・総合的に観測し、「惑星の磁場・磁気圏の普遍性と特異性」、「地球型惑星の起源と進化」について明らかにします。


「BepiColombo」の観測ミッション

この計画は、観測目的に合わせた「2つの周回探査機」から構成されます。表面・内部の観測を行う「水星表面探査機(MPO)」と、磁場・磁気圏の観測を行う「水星磁気圏探査機(MMO)」)です。
JAXAは、日本の得意分野である磁場・磁気圏の観測を主目標とするMMO探査機の開発と水星周回軌道における運用を担当し、ESAが、打ち上げから惑星間空間の巡航、水星周回軌道への投入、MPOの開発と運用を担当します。
MMOとMPOはアリアン5型ロケットで一緒に打ち上げられ、水星到着後に分離して、協力しながら約1年間の観測を行う予定です。