トピックス
一覧オーロラエネルギーの摂取の仕組み~GEOTAIL衛星とMMS衛星の日米共同観測
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オーロラ爆発のエネルギー源は太陽風です。どのように太陽風のエネルギーが地球磁気圏に取り込まれるのか、そのプロセスの理解のために多数の衛星が打ち上げられてきました。長谷川洋、北村成寿(JAXA宇宙科学研究所)が率いる研究チームは、太陽風のエネルギーの地球磁気圏への取り込みが、地球磁気圏の外縁部の約7万kmの広範囲にわたって、少なくとも5時間以上継続することを明らかにしました。これはオーロラ爆発に十分なエネルギーの取り込みが磁気リコネクションによって起きていることを示しています。 |
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磁気圏尾部観測衛星「GEOTAIL」とは
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地球磁気圏の尾部を探り
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各国とのネットワークも大事なミッション「GEOTAIL」は国際協力の要です
太陽から太陽風を通じて地球磁気圏にやってくるエネルギーと物質の流れを捉えるため、「GEOTAIL」は、アメリカだけでなくヨーロッパ・ロシアとも協力しています。
ISTP (太陽地球系物理学国際共同観測計画)と呼ばれるプロジェクトでは、「GEOTAIL」が中心的役割を果たしています。ネットワークを組むのは地球周辺の宇宙空間に配置された合計10個の衛星で、太陽風を観測するウインド衛星(NASA)、尾部高緯度領域を狙うインターボール/テール衛星(IKI)、太陽観測衛星ソーホー(ESA)、高緯度磁気圏観測衛星ポーラー(NASA)、磁気圏のミクロ構造探査衛星クラスター(ESA)などです。
1992年7月24日打ち上げ
磁気圏尾部観測衛星「GEOTAIL」の特徴
主要諸元
国際標識番号 | 1992-044A | 打ち上げ日 | 1992(平成4)年7月24日 | 打ち上げロケット | デルタIIロケット6925型(アメリカ) | 打ち上げ場所 | ケープ・カナヴェラル(アメリカ・フロリダ州) | 形状 | 直径2.2m、高さ1.6m円筒状 長さ6mの磁気計センサ用伸展マスト2本および長さ50mのアンテナ4本を備えている |
質量 | 1,009kg(打ち上げ時) | 軌道 | 楕円軌道 | 軌道高度 | 近地点約57,000km/遠地点約20万km | 軌道傾斜角 | 29度 |
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パンフレット
- 磁気圏観測衛星 GEOTAIL
(0.5MB)