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人工衛星・探査機による貢献 磁気圏尾部観測衛星「GEOTAIL」

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2005年2月24日 更新

「歴史上最大規模のガンマ線が約3万光年の彼方から地球に飛来」

磁気圏観測衛星「GEOTAIL」の観測データより得られたガンマ線の総エネルギー量が、約3万光年の彼方から地球に飛来した、歴史上最大規模のものであったことがわかりました。

磁気圏尾部観測衛星「GEOTAIL」とは

地球磁気圏の尾部を探り
太陽からのエネルギーの流れを調べます

磁気圏尾部観測衛星「GEOTAIL(ジオテイル)」は、地球磁気圏尾部の構造とダイナミクスの研究を目的とした衛星です。
地球の周辺を取り巻く磁気圏は、太陽からやってくる太陽風に押されてゆがみ、反対側(夜側)に伸びて長大な尻尾の形となります。この「磁気圏の尾部」には太陽から得られたエネルギーが蓄えられ、オーロラや放射線帯のエネルギーのもととなります。尾部の探査は天文物理学や宇宙科学の一環として意義深く、この「地球磁気圏の尾部を探る衛星」は、ジオテイル(GEOTAIL)=地球(GEO)の尻尾(TAIL)、と名付けられました。
「GEOTAIL」は、日米共同プロジェクトで行われており、開発・運用はJAXAの母体の一つである宇宙科学研究所(ISAS)、打ち上げはNASAが担当し、1992(平成4)年にデルタロケット212によって打ち上げられました。観測機器の受け持ちは、約3分の2がISAS、約3分の1がNASAです。搭載された機器は5種で(磁場観測機器、電場観測機器、プラズマ観測機器2組、高エネルギー粒子観測機器2組、プラズマ波動機器)、これらによって重要な観測を行います。磁気圏を幅広い範囲(地球の半径の8~220倍)でカバーする軌道を持ち、衛星のテレメーター・データは両機関が受信しています。

各国とのネットワークも大事なミッション「GEOTAIL」は国際協力の要です

太陽から太陽風を通じて地球磁気圏にやってくるエネルギーと物質の流れを捉えるため、「GEOTAIL」は、アメリカだけでなくヨーロッパ・ロシアとも協力しています。
ISTP (太陽地球系物理学国際共同観測計画)と呼ばれるプロジェクトでは、「GEOTAIL」が中心的役割を果たしています。ネットワークを組むのは地球周辺の宇宙空間に配置された合計10個の衛星で、太陽風を観測するウインド衛星(NASA)、尾部高緯度領域を狙うインターボール/テール衛星(IKI)、太陽観測衛星ソーホー(ESA)、高緯度磁気圏観測衛星ポーラー(NASA)、磁気圏のミクロ構造探査衛星クラスター(ESA)などです。

1992年7月24日打ち上げ

磁気圏尾部観測衛星「GEOTAIL」の特徴

主要諸元

国際標識番号 1992-044A
打ち上げ日 1992(平成4)年7月24日
打ち上げロケット デルタIIロケット6925型(アメリカ)
打ち上げ場所 ケープ・カナヴェラル(アメリカ・フロリダ州)
形状 直径2.2m、高さ1.6m円筒状
長さ6mの磁気計センサ用伸展マスト2本および長さ50mのアンテナ4本を備えている
質量 1,009kg(打ち上げ時)
軌道 楕円軌道
軌道高度 近地点約57,000km/遠地点約20万km
軌道傾斜角 29度

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