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人工衛星・探査機による貢献 小惑星探査機「はやぶさ2」

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2015年2月3日 更新

探査機は“万全の状態”~順調に進む初期機能確認~

探査機は“万全の状態”~順調に進む初期機能確認~

2014年12月3日(JST)に打ち上げた「はやぶさ2」は現在、初期機能確認期間にあります。1月末までに、搭載各機器及び地上システムの基本的な動作・機能の確認を順次行いました。
確認した動作・機能の中で主なトピックスをご紹介します。

  1. イオンエンジン試運転(1台ずつ)
    イオンエンジン4台について、1台ずつ稼働を確認しました。また軌道上で初めて推力(7-10mN)が発生しました。
  2. Ka帯通信機器による通信確立(2015年1月5-10日)
    探査機と NASA DSN 各局との間で通信に成功し、日本の探査機として初めて深宇宙Ka帯通信が確立されました。Ka帯通信は、探査機が小惑星近傍滞在ミッションを行う際の観測データ伝送に使用されます。
  3. イオンエンジン24時間連続自律運転を達成
    イオンエンジン2台、3台それぞれによる長時間自律運転(※1)試験を実施し、24時間連続運転を達成しました。
    最大推力も計画通り約28mN発生していることが確認できました。

現在、探査機は万全の状態にあります。
「はやぶさ2」は引き続き複数機器の連係動作等の機能確認を実施した後、3月頃から巡航運転フェーズ(※2)に入る予定です。

※1 地上からの指令がなくても自動的に制御を行って運転すること
※2 イオンエンジン噴射による加速と軌道制御を行い、小惑星に向けた本格的な航行運転を行うモード

小惑星探査機「はやぶさ2」とは

(提供:池下章裕)

「はやぶさ2」、太陽系の起源・進化と生命の原材料物質の解明を目指して

小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)は、数々の新しい技術に挑戦し2010年6月に地球への帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)の後継機です。

「はやぶさ」では、イオンエンジンによる新しい航行方法を確立しながら、太陽系の起源の解明に繋がる手がかりを得ることを目的に、小惑星イトカワのサンプルを持ち帰りました。今回「はやぶさ2」では「はやぶさ」で培った経験を活かしながら、太陽系の起源・進化と生命の原材料物質を解明するため、C型小惑星「1999 JU3」を目指します。

太陽系の起源や進化を知るためには、代表的なタイプであるS型、C型、D型の小惑星を調査する必要があります。
「はやぶさ2」が目指すC型小惑星はS型小惑星のイトカワと比べるとより始原的な天体で、同じ岩石質の小惑星でありながら有機物や含水鉱物をより多く含んでいると考えられています。
地球をつくる鉱物、海の水、生命の原材料物質は、太陽系初期には原始太陽系星雲の中で密接な関係を持っていたと考えられており、始原的な天体であるC型小惑星から採取したサンプルを分析し、太陽系空間にあった有機物や水がどのようなものであったのか、またどのように相互作用し共存してきたかを探ることで、生命の起源にも迫ることができると期待されています。

小惑星探査機「はやぶさ2」の特徴

深宇宙探査技術の確立、そして新しい挑戦

「はやぶさ2」は「はやぶさ」で実証した技術を継承し発展させることでより確実なものに仕上げ、深宇宙往復探査技術を確立させて将来の探査技術の基盤を築いていくとともに、新たな技術にも挑戦します。

「はやぶさ2」の本体の基本構造は「はやぶさ」とほぼ同じですが、いくつか変更する点があります。
例えば「はやぶさ」ではお椀型だったアンテナが「はやぶさ2」では平面アンテナになるなど、「はやぶさ」以降に進展した技術を導入します。
また、「はやぶさ」に無かったものとして「衝突装置」で人工的にクレーターを形成する新たな機能の搭載を検討しています。
人工的に作ることができるクレーターは直径が数メートル程度の小さいものと予想されていますが、衝突により露出した表面からサンプルを採取することで、宇宙風化や熱などの影響をあまり受けていない、新鮮な地下物質の調査が出来ると期待されています。

「はやぶさ2」の打ち上げは2014年度を予定しています。C型小惑星に到着するのは2018年半ばで、1年半ほど小惑星に滞在して2019年末頃に小惑星から出発、そして2020年末頃に地球に帰還する予定です。

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