理事長定例記者会見
奥村理事長の定例記者会見のトピックスをお伝えします
日時:平成27年4月9日(木) 11:00-11:40
場所:JAXA東京事務所 B1F プレゼンテーションルーム
司会:広報部長 上垣内茂樹
4月1日にJAXAは国立研究開発法人として新たなスタートを切るとともに、同日付で組織改編を行いました。これまでプロジェクトを中心に組織運営してきましたが、新しい政策的な枠組みである国立研究開発法人という趣旨から、研究開発というもう一つの柱を立てて2本の柱としたことが今回の組織改編での狙いです。これにより日本の将来の宇宙航空分野における研究開発での国際的な競争力を高めることを目指しています。
新型基幹ロケットについて
JAXA内において実施したシステム定義審査(SDR、System Definition Review)において、各システムの技術仕様及び今後の開発計画の妥当性について審議し、その後、外部委員、行政からもご参加を頂き実施したプロジェクト移行審査を経て基本設計フェーズへの移行は妥当であると判断されました。
本日午後に開催される、文部科学省宇宙開発利用部会にて御審議いただき、了承された場合は、宇宙政策委員会にお諮りいただく予定です。また、プロジェクトへの移行を見据え、4月1日付で新型基幹ロケットプロジェクトチームが発足し、プロジェクトマネージャに岡田匡史(おかだまさし)を任命しました。
平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞開発部門受賞について
4月7日に文部科学省から公表されおり、既に皆様もご存知と思いますが、平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞開発部門で、航空分野の以下の2件が受賞しました。
宇宙教育推進室長ポストの公募について
JAXAの宇宙教育は、「宇宙」を教育の素材として教育現場で活用することで、子供たちの「好奇心」、「冒険心」、「匠の心」そして「授業内容の理解力」や「科学的課題解決能力」を育むことに貢献することを目的に行っています。
過去10年間を総括し、これまでも各地の指導者の方々や関係機関との連携により事業を実施してきましたが、より子供たちへの理数教育活性化を視野に、今後は指導者各位や関係機関とのより一層の連携強化を図り、ユーザー目線に立った事業を展開していきたいと考えています。
具体的な内容・施策はこれからの検討であるが、これまでの現状分析や利用者からの意見集約を行い、より密度の濃い連携協力を行い、より子供たちへの波及効果の高い事業の実施を行っていきたいと考えています。
JAXAではマネージャクラスの公募は初めてとなります、日本全体の理数教育に貢献したいというマインドをお持ちで、JAXAの価値を自ら発信する役割を担っていただける方を広く求めたいと考えています。
公募に関する詳細はJAXAのHPなどに掲載する予定でいます。
ペンシルロケット発射60周年記念行事の開催について
今年は、日本の宇宙開発の始まりである昭和30年(1955)のペンシルロケット水平発射から60周年を迎えます。JAXAは、当時実験が行われた国分寺市とともに記念セレモニーや講演会などの記念行事を国分寺市において開催します。