平成28年2月理事長定例記者会見

理事長定例記者会見

奥村理事長の定例記者会見のトピックスをお伝えします

日時:平成28年2月25日(木) 10:30-11:00

場所:JAXA東京事務所 B1F プレゼンテーションルーム

司会:広報部長 庄司 義和

X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の打上げ

 2月17日(水)午後5時45分00秒に打上げられた「ひとみ」は、その後順調に飛行しておりますが、まだクリティカルフェーズ期間であり、28日ごろまでは慎重に初期機能の確認を行います。特に重要なX線のエネルギー分解能を上げるため低温に冷やす機器は、所定の低温が確保されているところまで確認されています。今後その上で、所定の機能を発揮できるかのチェックを行います。現在のところ順調と報告させていただきます。

JAXA宇宙飛行士の動向

 油井亀美也宇宙飛行士は、日本に4週間に渡って滞在し、今後国内5か所でミッション報告会を開催します。多くの国民の皆様に、彼の国際宇宙ステーション、「きぼう」で行った仕事の内容をご理解いただけるよう努めてまいりたいと考えています。

「きぼう」利用高品質タンパク質結晶生成実験の有償利用契約締結

 昨日、共同記者発表をしましたが、日本初の創薬ベンチャーのペプチドリーム社とJAXAとの間で「高品質タンパク質結晶生成実験に関する包括的な有償利用契約」を結びました。今回の包括契約を我々から見ますと、従来のタンパク質実験とは違い、一つはこの会社は創薬企業ではなく、創薬に繋がるであろうタンパク質の生成実験を行う、いわゆるプラットフォーム型の研究をされている企業です。プラットフォームという観点に立てば、我々の「きぼう」という、微小重力環境というのもプラットフォーム型と言えます。従来の特定のタンパク質を生成結晶化して、その構造解析をして、ある特定の薬を作ると言うのとは少し違った共同の仕事となり、新しい仕事の仕方になります。ベンチャー企業であるので、いろいろな創薬メーカと共同で仕事をしていると聞いています。創薬のチャンスの芽となる知見の数も増えることを期待しています。もう一つのポイントは、私共の微小重力環境におけるタンパク質の結晶生成技術が、それなりにご評価いただいているのが前提になっていると考えています。この技術をさらにより高度化していくことも重要であると考えています。もう一つは、ベンチャー企業でありますので、非常にスピードの速い仕事のされ方をしています。我々の方の仕事の仕方、これのスピードアップをこれを機会に図っていくのが要件になりますので、その点もご評価いただけたと思っています。そういったご期待に添えるように、これから着実に仕事を進めてきたいと思います。今後も民間の皆様に「きぼう」の活用をアピールしていきたいと思います。

ドイツ航空宇宙センター(DLR)との機関間協定の新規締結

 ドイツ航空宇宙センター(DLR)の幹部が日本にお見えになっています。本日夕方に、日本のドイツ大使館におきましてDLRの長官と私の間で協力協定を結ぶことになっています。今回はいろいろな宇宙を取り巻く環境が大きく変わってくる中で、より戦略的な協力関係を構築していこうと、そういう主旨で両者合意をしており、その効果が得られるようなテーマを選び、協力関係を築いていきたいと考えています。

クロスアポイント制度による初めての人事採用

 外部の有力な人材を活用するクロスアポイント制度が政府で整備され、この制度を宇宙探査イノベーションハブで実際に活用して行こうと進めてきましたが、今回、民間の方を1名、2月1日付でJAXAの方で勤務をされることに決まりました。今後もさらに数を増やしていくように個別の調整を進めています。

基幹ロケット高度化

 H-IIAロケット30号機の打上げでは、基幹ロケット高度化の低衝撃分離部のデータ取得を行いました。詳細の解析はまだ残っていますが、いままでに得られている知見では、ほぼ期待通りの効果が得られているということで、分離時の重力(G)が大幅に下げられる見通しが出てきました。こういったことも日本の打上げ技術の一つの強みとして、今後アピールしていきたいと考えています。今後、この成果は次のH3に活かしていきたいと考えています。

応援メッセージ募集

 ジオスペース探査衛星(ERG)では、国民の皆様からの応援メッセージ等を募集するキャンペーンを本日午後から開始します。ホームページに公開しますので、詳細はそちらをご確認ください。

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