平成28年4月理事長定例記者会見

理事長定例記者会見

奥村理事長の定例記者会見のトピックスをお伝えします

日時:平成28年4月14日(木) 11:00-11:30

場所:JAXA東京事務所 B1F プレゼンテーションルーム

司会:広報部長 庄司 義和

X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)

 X線天文衛星ASTRO-H「ひとみ」については、これまでの調査内容を皆様方に報告してきたところですが、JAXAとしても「大変重大な事態である」との現状認識を致しております。本来ですと4月半ばから較正観測を開始し、その後の本格観測に備える予定になっておりました。しかし、衛星に発生しました不具合によって、当初予定しておりました観測計画に、大幅に変更を加えざるを得ない状況にあると認識しております。この衛星の観測成果に期待し、応援いただいている多くの国民の皆さま、NASAをはじめとする国内外の協力関係機関の皆さま、及び観測結果の活用を進めようと計画されている国内外の天文学の研究者の皆様には、ASTRO-Hひとみが現在のような状況に直面し、多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますことに対して、JAXAを代表して深くお詫び申し上げます。
 衛星の異常事態発生後、私の陣頭指揮の下、宇宙研のみならずJAXAの総力を挙げて、本事態を招いた原因の究明と対策を検討してきております。通信の回復を試みるとともに、テレメトリデータの解析、さらにはシミュレーションを行うなど、全容の解明、衛星状態の把握に努めております。また国内外の関係機関にも地上からの観測データの提供などの協力要請を行い、状況把握に努めて参り、極めて有効なデータをご提供いただいております。この場をお借りしてこれら機関の皆さまに改めて御礼申し上げます。また引き続き、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
 衛星との通信が途絶した状態の下で得られる、限られた情報の下で、原因究明を進めて来ております。今後、推定原因の確認等を進めると同時に、こうした事態を招いた背後要因についても解明を進めて参りたいと考えております。なお、4月19日には文部科学省宇宙開発利用部会にて、ASTRO-Hの状況について説明することになっております。また今後新たな事象が判明次第、報道の皆様にはこれまで同様にご案内をいたしますのでよろしくお願い申し上げます。

若田宇宙飛行士

 若田宇宙飛行士が、この4月からJAXAの国際宇宙ステーションプログラムマネージャに就任してしております。在勤地は筑波になります。今後国際宇宙ステーションの国内外調整に、その力量を発揮して欲しいと強く期待しています。

フィリピン衛星DIWATA-1の放出

 フィリピンの衛星、50kg級の衛星DIWATA-1 につきまして、皆様の中にはご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、3月26日(土)にシグナス補給船で米国から打ち上げられ、現在国際宇宙ステーションに保管されております。このDIWATA-1を日本の「きぼう」の放出機構を使って放出することを計画しており、今のところ4月27日(水)の夜を予定しております。日本の放出機構を用いた50kg級の衛星を放出することは初めてのことになります。今回もフィリピンの政府高官、日本側で開発をされた東北大学、北海道大学の関係者の皆さんが放出を見守る予定と聞いています。追って取材の機会をご案内しますので、是非ご参加ください。
 なお、以前に国連と国際連携協定を締結しましたが、このプログラム、新しい公募を3月31日締め切りました。国連宇宙部に13件の提案があったと聞いています。今後国連宇宙部とJAXAで選定作業を進め、夏頃までに決定したいと考えております。

平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞の受賞

 平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞をJAXAの案件が受賞しました。すでに4月12日(火)に文部科学省からプレスリリースされておりますが、次の3件が受賞しました。

  1. 1. 次世代運航システムの開発(航空技術部門)
  2. 2. 「だいち2号」の高精度地殻変動観測技術(第一宇宙技術部門)
  3. 3. 準リアルタイム全球降水マップ(GSMaP)技術の振興(第一宇宙技術部門)

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