プレスリリース・記者会見等

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デブリ接近衝突確率に基づくリスク回避支援ツール(RABBIT)の
2021年度「STI for SDGs」アワードを受賞

2021年(令和3年)10月27日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発し、今年3月に無償提供を開始した「デブリ接近衝突確率に基づくリスク回避支援ツール(RABBIT※1)」は、このたび国立研究開発法人科学技術振興機構が主催する2021年度「STI for SDGs」アワード優秀賞を受賞しました。

 この受賞は

  • 一般的な認知はまだ低いスペースデブリ(宇宙ゴミ)について重要な社会課題として認識し、取り組んでいる点
  • 温室効果ガスの計測や災害把握などSDGsの進捗計測にも活用される人工衛星の運用に必要な技術をツール化し、スペースデブリ回避を容易にした点

 などが、SDGsの目標4,9,10,12および17の達成への貢献が期待できるものとして評価されたものです。

 RABBITは、近年増加している宇宙ゴミから人工衛星を守るために、従来高スペックな計算機を用い知識・経験を持った軌道力学の専門家が行っていたデブリと衛星の衝突リスク評価の作業を、標準的な計算機で動作し、知識や経験が無くても衝突リスクを素早く計算できるようにしたツールです。

 スペースデブリ接近回避を必要とする国内外の衛星運用機関が本ツールにより、宇宙ゴミ回避を安全かつ適切に実施し、自身の衛星を守りサービスを継続すること、衝突により発生する宇宙ゴミの増加を防ぎ宇宙環境を保全することで、宇宙利用を通じた持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。

※1 RABBIT:Risk Avoidance assist tool based on debris collision proBaBIliTy

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