観測ロケットSS-520-3号機 打上げ結果について
2021年(令和3年)11月5日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2021年11月4日(木)に、「極域カスプ上空に発生する電離大気流出過程の研究」を目的とした観測ロケットSS-520-3号機をアンドーヤスペースセンタースバルバードロケット実験場(ノルウェー)から打ち上げました。
ロケットは正常に飛翔し、スバルバードロケット実験場南南西海上に落下しました。
ロケット機種・号機 | 打上げ時刻 (現地時間) |
発射上下角 | 最高到達高度 | 着水時刻 |
---|---|---|---|---|
SS-520-3 | 11時09分25秒 | 80.7度 | 756km(打上げ490秒後) | 打上げ950秒後 |
なお、打上げ時の天候は晴れ、南西の風3m/秒、気温-8℃でした。
これをもちまして、観測ロケットSS-520-3号機実験は終了となります。
本実験は、高緯度電離圏のカスプと呼ばれる領域に向けてロケットを打上げ、電子・イオン・電磁場観測装置および地上に設置されているレーダーやオーロラ撮像用カメラ等による観測を組合わせて、カスプ領域に存在するプラズマ流出現象の解明を目的としています。
今後、実験により得られた観測結果を詳細に解析し、その成果を学術論文等にて公開する予定です。
今回の観測ロケットSS-520-3号機打上げ実施にご協力頂きましたノルウェー宇宙庁(Norwegian Space Agency, NOSA)をはじめ関係各方面に、深甚の謝意を表します。