プレスリリース・記者会見等

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第3回「きぼう」ロボットプログラミング競技会への
参加チーム募集の開始と参加枠の拡大について

2022年(令和4年)2月18日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟において、2022年度に開催するISS船内ドローン※1を使用した第3回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC)に関し、新たな枠組みを設け、参加チーム募集を開始しました。

 「きぼう」ロボットプログラミング競技会は、日本及びアジア太平洋地域の学生を対象に過去2回実施しており、回を追うごとに参加国・地域も増えています。今回、Kibo-RPC参加国・地域以外の学生からの参加要望に応えるため、Kibo-RPCの参加国・地域との合同チームを結成することにより参加できる新規の枠組み※2を設けます。これにより、本競技会は国際的にも拡大し、より多くの学生に機会を提供でき、教育及び人材育成の観点からSDGsへ貢献します。

 2022年7月頃に、参加各国・地域で行われる地上のシミュレータを用いた予選を実施、勝ち抜いたチームは、2022年秋頃に「きぼう」日本実験棟で行われる決勝大会(「きぼう」船内)※3へ参加することを計画しています。

【募集対象】
「きぼう」を利用したアジア協力イニシアチブ(Kibo-ABC)※4の加盟国・地域のうち、Kibo-RPCに参加の意向を示した国・地域の大学院生までの学生によるチームであること。Kibo-RPC参加国・地域外の学生は、Kibo-RPC参加チームとの合同チームを結成すれば参加可能とする。

【募集締切】
2022年5月16日23:59(日本時間)まで

 本活動は、日米協力枠組みであるJapan-U.S. Open Platform Partnership Program:JP-US OP3を通じた「きぼう」アジア利用の拡大を目的に、JAXAとNASAが協力し、日本及びアジア太平洋地域の学生に対して、宇宙でのロボット操作やコンピュータプログラミングに関する教育機会を提供するものです。今大会には、日米協力枠組み(Japan-U.S. Open Platform Partnership Program:JP-US OP3)の下、NASAとの協力を拡大し、初めて米国からの学生の参加も見込まれています。
 競技会は、「きぼう」船内をゲーム空間に見立て複数の課題が設定されます。参加者は、ISS船内ドローンを動かすプログラムを作成し※5、与えられた課題をクリアしながら、その時間や課題対応力について競います。

※1 宇宙飛行士の作業代替・支援を目指す自律飛行型のロボット(写真撮影など)
※2 Kibo-RPC参加国・地域外の参加希望チームは、JAXAを介してKibo-PRC参加国・地域内の参加チームとコンタクトし、合同チーム(「ワールドワイドチーム」)を結成することで、参加が可能となります。合同チームの学生にとっては、国際的なコミュニケーション能力を養う機会にもなります。合同チームは、各国・地域の国内と合同チーム枠の2つの予選に参加する資格を得ます。この資格を持つ合同チームは、国内予選で敗退しても、合同チーム枠における予選を通過すれば、決勝大会に参加することができます。合同チームが国内予選で優勝した場合は、合同チーム枠予選への参加はできません。
※3 オンライン・オンサイトのどちらで開催するかは、日本および参加各国・地域の新型コロナウイルス感染状況等も踏まえて総合的に判断します。
※4 Kibo-ABCは、アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)の中で同地域における宇宙環境利用を推進する活動(イニシアチブ)です。本競技会はその活動の一つとして開催するもので、参加にあたっては、各国・地域の宇宙機関を通じて応募する必要があります。
※5 参加者はJAXAとNASAが提供するプログラミング開発環境を利用して、ISS船内ドローンが自律的に動作するプログラムを作成します。

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