太陽系と宇宙の起源の解明に向けて 小型月着陸実証機「SLIM」

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小型月着陸実証機SLIMとは

小型月着陸実証機SLIM

SLIMは、「月の狙った場所へのピンポイント着陸」、「着陸に必要な装置の軽量化」「月の起源を探る」といった目的を小型探査機で月面にて実証する探査計画です。実証する技術は、月探査のほか、比較的重力のある天体の探査への基礎にもなるため、将来の太陽系科学探査の要求に応えることができます。

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2019年11月6日 更新

SLIMの着陸目標地点のクレーターの名称について

SLIMの着陸目標地点のクレーターの名称について

小型月着陸実証機SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)は「神酒の海」の近くを着陸目標としています。着陸目標地点の直近にはクレーターが存在しますが、国際的にも名称がありませんでした。このクレーターについては、今後、プロジェクト内外で言及されることが多くなると予想されることから、サイエンスチームを中心としてクレーターの名称についての議論が行われました。その結果に基づき、国際天文学会(IAU)へ下記クレーター名の提案を行い、認定がなされました。

SLIMの目的

SLIMは、具体的には以下の二つの目的を達成することで、将来の月惑星探査に貢献することを目指しています。

  • 小型の探査機によって、月への高精度着陸技術の実証を目指す。
  • 従来より軽量な月惑星探査機システムを実現し、月惑星探査の高頻度化に貢献する。

高精度着陸は、将来の太陽系科学探査において必須とされています。何故ならば、対象となる天体についての知見が増え、探査すべき内容が今までより具体的になっているからです。そのため、ただ着陸するだけではなく、SLIMで目指すような高精度の着陸技術が必要となります。
また、将来の太陽系科学探査においては観測装置の高度化が必要となります。そのためには、探査機システムを軽量化し、その分、観測装置にリソース配分をすることが必要となってきます。つまり、SLIMの軽量化技術は、将来の太陽系探査の要求に応えることができます。

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