磁気圏尾部観測衛星「GEOTAIL」 トピックス

トピックス一覧

2022年11月28日更新
GEOTAILは30年以上にわたる観測運用を終了

磁気圏尾部観測衛星GEOTAILは、1992年7月に米国フロリダ州からデルタ-Ⅱロケットで打ち上げられた日米共同プロジェクトです。これまで30年間以上の長期間に渡り地球周回の長楕円軌道で観測を行い、地球磁気圏の昼間側境界や尾部で磁気リコネクションが起きている事を実証してその中でイオンや電子がどのように振る舞うかを明らかにするなど、特に地球磁気圏尾部において数々の発見を含む画期的な成果をあげて来ました。当初計画の3年半のミッション期間を大きく上回る30年以上にわたり運用してきましたが、2022年6月末までに搭載データレコーダーが両系とも動作停止し、十分な観測データが取得できなくなったため、観測運用を終了することとし、2022年11月28日に宇宙機の運用停止・停波を行いました。以降は来年3月末までにミッション成果のまとめを行ってまいります。
これまでの運用にあたり、ご協力をいただいた関係各機関及び各位に深く感謝いたします。

2016年7月20日更新
オーロラエネルギーの摂取の仕組み~GEOTAIL衛星とMMS衛星の日米共同観測

オーロラエネルギーの摂取の仕組み~GEOTAIL衛星とMMS衛星の日米共同観測

オーロラ爆発のエネルギー源は太陽風です。どのように太陽風のエネルギーが地球磁気圏に取り込まれるのか、そのプロセスの理解のために多数の衛星が打ち上げられてきました。長谷川洋、北村成寿(JAXA宇宙科学研究所)が率いる研究チームは、太陽風のエネルギーの地球磁気圏への取り込みが、地球磁気圏の外縁部の約7万kmの広範囲にわたって、少なくとも5時間以上継続することを明らかにしました。これはオーロラ爆発に十分なエネルギーの取り込みが磁気リコネクションによって起きていることを示しています。
JAXAは半年以内にERG衛星を打ち上げ、磁気圏尾部の観測を開始する予定です。GEOAIL衛星とERG衛星の共同観測により、地球周辺の宇宙空間で起こっている現象の理解が進むと期待されています。

2005年2月24日更新
歴史上最大規模のガンマ線が約3万光年の彼方から地球に飛来

歴史上最大規模のガンマ線が約3万光年の彼方から地球に飛来

磁気圏観測衛星「GEOTAIL」の観測データより得られたガンマ線の総エネルギー量が、約3万光年の彼方から地球に飛来した、歴史上最大規模のものであったことがわかりました。

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