寄附金使途の報告書(2012年7月~2013年3月)

JAXA事業にお寄せ頂いた募集特定寄附金の使途について
~「はやぶさ2」をはじめとするJAXA事業に役立てました~

 いつもJAXA事業を応援して頂き、まことにありがとうございます。
JAXAでは平成24年4月からJAXA事業への寄附金(募集特定寄附金)をお受け致しておりますが、これまで皆様から多くのお気持ちをお寄せいただきました。心より御礼申し上げます。

 皆様からいただいた寄附金は平成25年3月末現在で37,941,143円に達しました。このうち、平成24年7月から平成25年3月までに頂いた寄附金15,480,143円(延べ件数:個人2,221件、法人29件)を以下の通り使用させていただきましたので、ご報告致します。

 平成25年4月以降にいただいた寄附についても、大切に使わせていただくため準備を進めており、順次ご報告する予定です。

 JAXAでは引き続き皆様からのご寄附を受け付けております。皆様からのご支援はJAXAにおける事業遂行に大変役立っております。今後ともJAXA事業へ一層のご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

  • はやぶさ2
  • 有人宇宙船/有人打上げロケット
  • 「きぼう」日本実験棟の利用
  • 宇宙科学研究
  • 環境に優しく安全な旅客機

  • 航空技術研究
  • 未来技術研究
  • 地球環境を守るための衛星利用
  • イプシロンロケット
  • 宇宙教育

はやぶさ2

平成24年7月から平成25年3月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 8,201,263円
  • 件数 個人546件、法人9件

使途

追跡管制設備の機能向上として使用。確実な「はやぶさ2」運用を支える仕組みとして、臼田局受信信号を同時に複数の手法で計測分析ができる機能を追加いたします。

お礼の言葉

 皆様よりいただきましたご寄附は、「はやぶさ2」の追跡管制設備において、探査機本体からの信号を同時に複数の手法で計測分析する機能の向上に充当させていただきました。これにより「はやぶさ2」の宇宙運用を一層確実に行うことが可能となります。皆様のご支援に深く感謝申し上げます。

 「はやぶさ2」は総合試験を開始し、フライトモデルの組み立てに着手したところです。「はやぶさ」の運用経験を糧に、さらに皆様に支えられながら、探査機本体及び追跡管制設備も含めて"より確実な宇宙機システムの実現"を目指してまいります。

(はやぶさ2プロジェクトマネージャ 國中 均)

有人宇宙船/有人打上げロケット

平成24年7月から平成25年3月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 876,320円 (内訳)(1)438,160円 (2)438,160円
  • 件数 個人226件、法人3件

使途

(1)438,160円:
有人宇宙船に搭載する生命維持装置の地上実証装置の設計の一部として使用

(2)438,160円:
平成24年度に引き続き、有人ロケット打上げ時の緊急脱出システム運用時における、宇宙船内クルー人体挙動・衝撃解析費用の一部として使用

お礼の言葉

有人宇宙船の研究開発へのご支援ありがとうございます。皆様から頂いた寄附金は、有人宇宙活動に必須の生命維持装置の技術実証の準備に活用させて頂きました。ご期待に応えられるように頑張りますので、引き続きご支援を宜しくお願い致します。
(ECLSS研究チーム 一同)

お礼の言葉

変わらないご声援ありがとうございます。皆様からのご寄附は、有人宇宙輸送システム実現のための、ロケット安全技術の構築に使わせて頂きます。引き続き、有人宇宙輸送システムの研究開発に皆様の応援を頂ければ幸いです。
(有人ロケット安全性実現技術検討チーム一同)

「きぼう」日本実験棟の利用

平成24年7月から平成25年3月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 879,700円
  • 件数 個人171件、法人2件

使途

小動物を用いた宇宙実験の実施に必要な軌道上飼育実験装置の研究開発費用の一部として使用

お礼の言葉

 皆様からいただいた寄附金は、医療の向上や世界トップレベルの科学研究を行うために宇宙で実施する小動物実験に使用する、装置開発の推進に使用させて頂きました。皆様のご厚意に深く感謝申し上げますとともに、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

(宇宙環境利用センター 一同)

宇宙科学研究

平成24年7月から平成25年3月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 3,657,320円
  • 件数 個人208件、法人3件

使途

観測ロケットの開発費用の一部として使用

お礼の言葉

 宇宙科学研究活動へのご支援、まことにありがとうございます。皆様からの寄附金は、観測ロケットの開発費用に使用させていただきます。観測ロケットは、航空機や人工衛星では対応できない高度における観測研究手段として、理工学実験研究を実施しており、今後も最新技術試用や難易度の高い技術課題の宇宙実証に役立ててまいりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたいます。

(宇宙科学研究所観測ロケット実験室長 石井信明)

環境に優しく安全な旅客機

平成24年7月から平成25年3月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 170,320円
  • 件数 個人147件、法人2件

使途

航空機の騒音源を計測する装置の一部に使用

お礼の言葉

 ご支援どうも有難うございます。将来の旅客機の低騒音化のために、実機の騒音源を詳細に調べる技術の開発に役立たせて頂きました。今後、低騒音化技術の実用化に向けて本格的な活動を進めてまいりますので、今後ともどうかよろしくお願いいたします。

(機体騒音低減技術の飛行実証(FQUROH)チームメンバー一同)

航空技術研究

平成24年7月から平成25年3月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 188,320円
  • 件数 個人151件、法人2件

使途

極超音速機の磁力支持模型の製作に使用

お礼の言葉

 皆様からいただいた寄附金を、極超音速実験機の磁力支持模型の製作に使用させていただきました。磁力支持模型は、磁力で模型を宙に浮かせることができ、空中を飛行している状態に近い環境で風洞実験ができる磁力支持風洞用の模型です。将来の極超音速機実現に貢献できるべく、ますます努力して参ります。今後もご支援のほどを何卒よろしくお願い致します。

(空力技術研究グループ一同)

未来技術研究

平成24年7月から平成25年3月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 420,320円
  • 件数 個人186件、法人2件

使途

レーザー方式宇宙太陽光発電システム地上伝送実験用レーザー伝送システムの開発に使用

お礼の言葉

 皆様からのご寄附は、宇宙太陽光発電システムに関して平成26年度に実施予定の、地上でのレーザーエネルギー伝送実験に使用する実験装置の開発に使わせていただきます。皆様の御支援をいただきながら、宇宙から届くクリーンエネルギーの実現に向けて、さらなる前進を続けてまいりますので、御期待ください。
(研究開発本部 未踏技術研究センター 高度ミッション研究グループ長 大橋 一夫)

地球環境を守るための衛星利用

平成24年7月から平成25年3月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 283,320円
  • 件数 個人171件、法人2件

使途

衛星を活用した研究費用の一部として使用

お礼の言葉

 衛星利用への変わらぬご支援ありがとうございます。皆様からのご寄附は、衛星を活用した研究費として、台風速報等の災害対策や将来衛星の研究・実証に使用させていただきます。皆様のご厚意に深く感謝申し上げますとともに、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

(第一衛星利用ミッション本部 一同)

イプシロンロケット

平成24年7月から平成25年3月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 883,320円
  • 件数 個人239件、法人2件

使途

イプシロンロケット試験機 射点音響環境計測費用の一部として使用

お礼の言葉

 皆様からのご寄附を用いて、平成25年9月14日のイプシロンロケット試験機の打上げ時に射点で発生する音響データを計測・取得し、今回新規設計した射座・煙道設計の妥当性を検証することができました。その結果は世界最高レベルの低音響であり、信頼性・ユーザ利便性においてイプシロンロケットの競争力を高める結果を確認することができました。また、取得した音データは各種イベント開催時に音響体験プログラムとして御来場頂いた皆様に打ち上げの際の迫力のある音と振動を実感するためにも利用します。
 イプシロンロケットを応援して頂いた皆様に「打上げ成功」をお届けすることができ、大変嬉しく思うとともに、応援頂いた皆様に心から感謝致します。今後とも応援よろしくお願い致します。

(イプシロンプロジェクトチーム一同)

宇宙教育

平成24年7月から平成25年3月までにいただいた寄附金につき、下記の通り使途をご報告いたします。

  • 金額 390,320円
  • 件数 個人176件、法人2件

使途

宇宙教育活動で使用するテキスト教材の制作に使用
関連リンク:JAXAが提供する教材一覧

お礼の言葉

 頂いた寄附金はJAXA開発の宇宙教育教材の増刷に使わせていただき、より多くの全国の子供達に届けることが出来ました。その結果、子供達や学校の先生を始めとする教育指導者の方々からも、宇宙に興味を持つようになった、進んで調べてみよう、やってみようという気持ちが強くなったなど、好評のお声をこれまで以上に頂戴しております。誠にありがとうございました。これからも宇宙教育センターでは子供達が宇宙に接することでいろいろなものへの興味を広げ積極的に取り組むようになることを後押しするべく宇宙教育教材を開発し、実践の場を地域の皆様と共に作って参る所存です。
(宇宙教育センター長 広浜栄次郎)

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