寄附金使途の報告書(2014年10月~2015年3月)

JAXA事業にお寄せ頂いた募集特定寄附金の使途について
~「はやぶさ2」をはじめとするJAXA事業に役立てました~

 JAXAでは平成24年4月からJAXA事業へのご寄附(募集特定寄附金)をお受けしており、これまで皆様から多くのお気持ちをお寄せいただきました。
 心より御礼申し上げます。

 皆様から頂いた寄附金は、平成27年11月末現在で66,588,912円に達しました。
 このうち、平成26年10月から平成27年3月までに頂いた寄附金5,255,893円(延べ件数:個人573件、法人8件)を、頂いたご寄附の趣旨に沿って以下の通り使用させていただきましたので、ご報告いたします。
 平成27年4月以降に頂いた寄附金についても、大切に使わせていただくため準備を進めており、順次ご報告する予定です。

 JAXAでは引き続き皆様からのご寄附を受け付けております。皆様からのご支援はJAXAにおける事業遂行に大変役立っております。今後ともJAXA事業へ一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

  • はやぶさ2
  • 有人宇宙船/有人宇宙ロケット
  • 「きぼう」日本実験棟の利用
  • 宇宙科学研究
  • 次世代の航空技術

  • 未来技術研究
  • 社会課題の解決に向けた衛星データ利用
  • イプシロンロケット
  • 宇宙教育
  • 筑波宇宙センター展示館運営事業

はやぶさ2

  • 金額 2,218,190円
  • 件数 個人125件

使途

はやぶさ2の運用費の一部として

お礼の言葉

 「はやぶさ2」運用へのご支援誠にありがとうございます。
 皆様からいただいたご寄附は、はやぶさ2の運用費の一部として使わせていただきました。これにより、地球スイングバイ前後の地球・月の高度な観測を実現させることができました。
 11月26日にはやぶさ2が撮影した、深宇宙空間から我々の惑星圏である「地球-月系」を俯瞰する美しい画像もその成果のひとつです。
 皆様のご寄附により、貴重な機会を、より価値の高いものにすることができましたこと、心より感謝申し上げます。
 はやぶさ2は、皆様の想いとともにRyuguへ巡航を続けて参ります。


(「はやぶさ2」プロジェクトメンバー 一同)



「はやぶさ2」の光学航法望遠カメラ(ONC-T)
によって撮影した月と地球

有人宇宙船/有人宇宙ロケット

  • 金額 400,615円
  • 件数 個人46件、法人1件

使途

(1) 有人宇宙船  200,302円:
有人宇宙船の生命維持技術の一つである空気再生実証に関する実験環境整備の一部としてガス警報器購入に使用

お礼の言葉

 有人宇宙船の研究開発へのご支援ありがとうございます。
 皆様から頂いた寄附金のお蔭で、生命維持装置の実証に向けて、よりよい環境整備ができました。
 ご期待に応えられるように頑張りますので、引き続きご支援を宜しくお願いいたします。


(ECLSS研究チーム 一同)

「きぼう」日本実験棟の利用

  • 金額 228,619円
  • 件数 個人43件

使途

小動物(マウス、ラット等)を用いた宇宙実験の実施に必要な軌道上飼育・実験装置の研究開発費の一部として使用

小動物飼育装置を細胞培養装置の培養室に
取り付ける油井宇宙飛行士

お礼の言葉

 平素より小動物飼育装置の研究開発に対するご支援、ありがとうございます。小動物飼育装置のうち、「きぼう」船内で飼育する機器については「こうのとり」5号機で打ち上げ、油井宇宙飛行士により機能点検が行われました。
 今回寄付頂きました資金は、小動物(マウス)の打上げ輸送に用いる装置の製作・試験に使用させて頂きました。
 本試験により有効性を確認したフライト品は、マウスを搭載して、来年打ち上げられる予定です。
 日本初の「きぼう」での小動物実験に向け、引き続き、応援よろしくお願いいたします。

宇宙科学研究

  • 金額 316,615円
  • 件数 個人44件、法人1件

使途

観測ロケット用GPSイリジウム通信装置の開発関連費用として

お礼の言葉

 宇宙科学研究活動へのご支援ありがとうございました。観測ロケットプロジェクトでは、将来の超小型衛星などに応用するためのGPSやイリジウム衛星を使った小型データ通信装置の開発を進めており、皆様からの寄附金はこの小型通信実験装置の開発に役立たせていただきました。
 今後も最新技術仕様や、難易度の高い技術課題の宇宙実証に役立ててまいりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

次世代の航空技術

  • 金額 223,615円
  • 件数 個人39件、法人1件

使途

ジェットエンジン燃料インジェクタの性能評価のための可視化モデル試作費の一部として使用

お礼の言葉

 皆さまからのご寄附は、「可視化用燃料インジェクタ(Optical Injector)」の試作に使用させていただきました。
環境にやさしいジェットエンジンを開発するためには、燃料と空気をきれいに混ぜてクリーン燃焼を実現する必要があります。
 今回の試作品は、高温高圧という過酷な条件下で動作しているジェットエンジンの燃料インジェクタ内部において、燃料と空気の混ざり合う様子が実際に目で見てわかりますので、性能改善のヒントが得られ、インジェクタの高性能化、開発の効率化に貢献できます。
 これからも「世界の空をきれいに保つ」ための研究を進めて参りますので、引き続きご支援の程、よろしくお願いいたします。


(次世代航空イノベーションハブ/推進技術研究ユニット 担当者一同)

未来技術研究

  • 金額 425,626円
  • 件数 個人65件、法人2件

使途

レーザー方式宇宙太陽光発電システムの研究で使用する地上伝送実験装置の製作費用の一部として

お礼の言葉

 皆様からの御寄附は、宇宙太陽光発電システムに関して平成27年度に実施予定の、タワーの上から地上へのレーザー伝送実験に使用する実験装置の製作に使わせていただきました。
 皆様からの御支援をいただきながら、宇宙から届くクリーンエネルギーの実現に向けて、さらなる前進を続けてまいります。御期待ください。


(SSPS研究チーム 一同)

社会課題の解決に向けた衛星データ利用

  • 金額 136,615円
  • 件数 個人25件

使途

台風速報等の災害対策や地球環境の変化の研究

お礼の言葉

 衛星利用への変わらぬご支援ありがとうございます。
 皆様からのご寄附は、地球観測研究センターで公開している「JAXA/EORC台風データベース」(http://sharaku.eorc.jaxa.jp/TYP_DB/index_j.shtml)においてJAXA衛星がとらえた台風画像を表示するための機能拡張に使わせていただきました。この機能拡張によって、衛星データがとらえた台風画像の研究者へのデータ提供がより円滑に実施できるようになり、台風の研究の一層の促進が期待されています。
 皆様のご厚意に深く感謝申し上げます。引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。


(第一宇宙技術部門地球観測研究センター 一同)

イプシロンロケット

  • 金額 480,618円
  • 件数 個人56件、法人1件

使途

強化型イプシロンロケット開発におけるデスピンモータ(衛星衝突回避用モータ)製作費・試験費の一部として使用

お礼の言葉

 イプシロンロケットプロジェクトチームでは、これまで蓄積してきた固体ロケットシステム技術を発展させ、小型衛星需要に幅広く対応するために打上げ能力向上と衛星包絡域拡大を目的にした強化型イプシロンロケットの開発を実施しております。
 皆様より頂きましたご寄附は、新規に開発するデスピンモータ(衛星衝突回避用モータ)の開発モデルの製作費および試験費の一部として利用させていただきました。デスピンモータは強化型イプシロンロケット(基本形態)の第3段に搭載される小型の固体ロケットモータであり、衛星分離後にロケットが衛星と衝突しないようにロケットの姿勢を変更するために使用します。
 現在各種試験中であり、年明けには燃焼試験を実施し性能を確認する計画です。今後とも応援よろしくお願いいたします。


(イプシロンロケットプロジェクトチーム 一同)

宇宙教育

  • 金額 104,106円
  • 件数 個人27件、法人2件

使途

教材、教具の製作

お礼の言葉

 いただいた寄附金は、「コミュニケーションテスト用教材」の作成に使わせていただきました。全国の子どもたちに対し、学校の先生など教育指導者が、「宇宙飛行士として仕事をするにはコミュニケーション力が重要である」ということを体験していただく教材です。今後、映像と配布教材の組み合わせにより、コミュニケーションテストを実施することができ、日常的なコミュニケーション能力の向上とともに、子供達が宇宙により広く興味を広げ積極的に取り組むようになることを後押しします。宇宙教育センターでは、この教材を様々な指導者の方々と幅広く活用していく所存です。


(宇宙教育センター 一同)

筑波宇宙センター展示館運営事業

  • 金額 365,764円

使途

筑波宇宙センター展示館における見学をよりスムーズに行っていただくべく、案内板を設置し、「きぼう」日本実験棟見学者用階段に安全対策の滑り止めの加工及び導線の表示を行った。また、新たにアクリル板を設置し、イベント等の告知に利用。

お礼の言葉

 筑波宇宙センター展示館運用事業にご協力いただき有難うございます。ご来場者の皆様に筑波宇宙センターを快適に見学いただき、JAXAの事業についてより詳しく知っていただくべく、案内板や表示の充実を、いただいた寄附金を使って行いました。今後とも、JAXA事業を応援いただきたく宜しくお願い致します。 


(筑波広報部 一同)

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