Space BD×Z会グループ×JAXA
JAXA研究開発プログラム“J-SPARC”の枠組みで教育事業創出に向けた活動開始
~「宇宙飛行士の訓練方法×次世代型教育事業」~
平成30年11月13日
Space BD株式会社
株式会社増進会ホールディングス
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
Space BD株式会社(代表取締役社長:永崎将利、以下「Space BD」という)、株式会社増進会ホールディングス(代表取締役社長:藤井孝昭、以下「Z会グループ」という)及び国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:山川 宏、以下「JAXA」という)は、共創型研究開発プログラム「宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)」の枠組みにおいて、教育分野での事業創出に向けた活動を開始いたします。
Space BDは、2019年3月を目途に、①JAXAが有する宇宙飛行士訓練方法、②山崎直子氏(宇宙飛行士)の経験・知識、③国際的な学力評価ツール・教材開発実績を有する北川達夫氏の知見等を総合的に分析・評価し、幼児の教育から企業の人材採用・研修に至る全世代を対象とした、次世代型教育、特に、いわゆる『非認知スキル』の測定及び育成の手法を体系的に開発いたします。
このうち、幼児から大学生までの対象年齢層における事業(含む、教材及びプログラム開発)は、通信教育や学習塾等、様々な教育サービスを提供しているZ会グループと、Space BDとの協働にて展開いたします。2019年4月からテストマーケティングを行いながら対象年齢層ごとの教材開発を行い、2020年4月より次世代型教育(非認知スキル)プログラムおよび教材の本格販売を目指します。
また、JAXAは、長年培われてきた宇宙飛行士訓練方法の提供等を通じ、宇宙分野にとどまらず、教育分野におけるJAXA研究開発成果の最大化を実現していきます。
いま人類は「急激で予測不能な変化をする社会」に生きており、その変化に対応するために、生涯にわたって学び続け(life-long learning)、必要とされる知識や技能を即座に習得し、即座に活用できるようにしなければならないとされています。そういった環境下で、これからの教育では、「急激で予測不能な変化に対応する力/新たな価値を創造する力」(日本/OECD)、「未知の課題に取り組む意欲と能力」(フィンランド/EU)の育成と評価の手法が求められています。専門的に「非認知スキル」と分類されるこれら能力は、従来測定・育成の方法が確立されていないのが現状です。
未知なる課題に取り組む意欲と能力とは、人類にとって未知の象徴である宇宙に挑み価値創造を実現する宇宙飛行士がひとつのロールモデルになるのではないかとの仮説をもとに、宇宙飛行士に求められる力を分析・再定義し、非認知スキルの評価・育成方法を確立し、事業展開いたします。本事業により、「急激で予測不能な変化をする社会」で耐えうる、そして活躍する人材を多く輩出することを目指します。