目指す“空”のため、安全で豊かな社会を実現する 航空環境技術の研究開発

航空環境技術の研究開発プログラム(ECAT)とは

航空輸送は年間45億人以上が利用し、その輸送量は毎年4%増、今後20 年間で2.2倍になると試算されています。一方で、それに伴いCO2排出や空港周辺の騒音など、航空機による環境負荷の増大も懸念されています。このため、経済性に優れるとともに、これまで以上に環境に優しい航空機が求められています。特に民間航空機では、経済性と環境性能が市場競争力を決める重要な指標になっています。
本プログラムでは、産業界等と協力して、これまでの研究開発成果をベースに、超高バイパス比エンジンについて特に高温高圧のコアエンジン技術、複合材料の適用拡大による軽量化技術、機体の低抵抗低騒音技術、脚・高揚力装置からの機体騒音や、エンジン騒音の低減技術の研究開発を行い、持続的で豊かな社会の実現に貢献するとともに、日本の航空産業の国際競争力を高めてその成長に貢献します。

(※) 一般財団法人日本航空機開発協会「民間航空機に関する市場予測 2020-2039」、「令和元年度版 民間航空機関連データ集」(令和2年3月)

コアエンジン技術実証(En-Core)プロジェクト

窒素酸化物(NOx)やCO2排出量を減らす超低NOxリーンバーン燃焼器と高温高効率タービンの技術の実証で国際競争力の強化に貢献します。

次世代ジェットエンジンの設計・解析技術開発(DANTE)

航空エンジンには環境、安全、利便、整備などの性能向上が求められます。これらの多様なニーズに応える設計に貢献できるよう、システム性能、高圧圧縮機、低騒音、複合材の4つの研究課題に取り組んでいます。

機体騒音低減技術の研究開発(FQUROH+)

航空機の機体騒音の主たる音源である高揚力装置(フラップやスラット)及び降着装置(脚)に対する騒音低減技術を開発し、実際の航空機に適用して飛行試験による実証を目指します。

iGreen(革新環境航空機技術)事業

CO2排出量の削減、空港騒音低減を目指した「エコウィング技術の研究開発」の成果を引き継ぎ、「革新環境航空機技術の研究開発(iGreen)」事業をスタート。日本航空産業のシェア拡大のため環境性能を大幅改善する将来技術に取り組みます。

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