陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2) トピックス

トピックス一覧

2024年5月31日更新
令和6年能登半島地震における「だいち2号」などの緊急観測や解析結果を公開しました

JAXAでは、令和6年1月1日の石川県能登地方を震源とする地震の発生を受け、「だいち2号」による緊急観測を当日(1月1日)の夜間より行い、国内防災機関へ解析結果等の情報提供を行いました。そしてこの度、それらの情報をまとめたWEBページを公開しましたので、お知らせします。

本WEBページでは、地盤変動や土砂災害、建物被害、火災検出の見え方に加え、国際協力枠組みによる支援などについて紹介しており、衛星画像や解析結果を重ねたマップは画面上で自由に拡大縮小・移動していただけます。

被災地の皆様の安全と、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

2024年1月15日更新
令和6年能登半島地震に関する陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)観測画像の公開

令和6年(2024年)能登半島地震
2024年1月1日16時過ぎ(日本時間)に発生した「令和6年能登半島地震」では、各地で建物損壊、土砂崩れ、火災等が発生し、甚大な被害をもたらしています。JAXAでは国内防災機関等からの要請を受けて、発災当日の夜間からALOS-2による緊急観測を行い、データを提供しています。国内関係機関との協力の下、本緊急観測データの解析結果が減災・防災などの一助となるよう、干渉解析や変化抽出に必要となるアーカイブデータとともにL1.1(CEOSフォーマット)およびL2.1(GeoTIFF)データを公開します。

2022年1月25日更新
トンガ火山噴火及び津波被害の災害対応支援

JAXAは、1月16日のセンチネルアジアからの要請を受けて、「だいち2号」(ALOS-2)によるトンガ王国のフンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山噴火及び津波被害の緊急観測を行いました。観測したデータは、南洋理工大学(Nanyang Technological University ? Earth Observatory of Singapore)及びアラブ首長国連邦のムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(Mohammed Bin Rashid Space Centre (MBRSC))が解析し、建物被害地図等の情報が提供されました。これらの情報は、アジア太平洋諸島の連携体である太平洋共同体(the Pacific Community (SPC))などの防災機関に提供され、被害状況の把握に活用されています。

「だいち2号」の観測データは、宇宙技術によるアジア太平洋地域の災害活動の支援を目的とした、宇宙機関・防災機関・国際機関により構成された国際的な協力枠組み「センチネルアジア」を通じて提供されました。

宇宙からの森林観測および高精度3次元地図製作に関する国際ワークショップ2022

南洋理工大学(Nanyang Technological University-Earth Observatory of Singapore)より提供された災害地図。「だいち2号」及びSentinel-1の観測画像を解析することで、建物被害箇所を推定し、それを地図にマッピングしている(黄色及び赤色は被害を受けた可能性が高いことを示しており、赤色がより可能性が高いことを示している)。

2021年11月2日更新
沖縄本島に接近・漂着している軽石の衛星観測情報

10月23日ごろから現在にかけて大量の軽石が沖縄県に漂着し、船舶の航行や漁業、観光等に被害が出ています。これは8月13日に南方諸島にある海底火山、福徳岡ノ場が噴火して発生した大量の軽石です。2か月にわたり洋上を漂流し、1400km離れた沖縄本島に至りました。JAXAは、海上の軽石の分布を人工衛星観測画像によって把握し、関係機関に情報提供しています。今回は、その分析に利用している主な光学(可視、赤外線)衛星画像、合成開口レーダ(SAR)画像についてご紹介します。

JAXAの気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)の多波長光学放射計(SGLI)は1,150kmの観測幅を有しており、広い海域の観測が可能です。図1.4に「しきさい」で捉えた軽石の分布を示します。

GCOM-C/SGLIによる観測画像

図1.4 2021年10月26日10:43(日本時間)のGCOM-C/SGLIによる観測画像

2021年8月18日更新
「だいち2号」による2021年8月の豪雨の緊急観測結果について

今回の災害で被害にあわれた全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
2021年8月12日から季節外れの梅雨前線が日本の東西を広く覆う形で形成された大規模な線状降水帯により続いた豪雨によって、西日本を中心に各地で河川の氾濫による浸水などの被害が発生しました。JAXAは、国土交通省からの要請に基づき、8月12日から15日にかけて「だいち2号」(ALOS-2)搭載のLバンド合成開口レーダ「パルサー2」(PALSAR-2)による緊急観測を行い、データを防災関係機関等に提供しました。

図)九州地方の「だいち2号」の観測画像(左)および推定された浸水域(右、青色部分)2021年8月12日23時23分頃の観測
図)九州地方の「だいち2号」の観測画像(左)および推定された浸水域(右、青色部分)2021年8月12日23時23分頃の観測

図)九州地方の「だいち2号」の観測画像(左)および推定された浸水域(右、青色部分)2021年8月12日23時23分頃の観測

2021年4月2日更新
地球が見える 2021年 スエズ運河座礁船と船舶渋滞を観測(続報:3月31日観測を追加)(続報:4月6日及び4月9日観測を追加)

スエズ運河では2021年3月23日午前7時40分(現地時間、標準時では5時40分)頃に大型コンテナ運搬船の座礁事故が発生し、船舶が通航できずに渋滞する状況が続いていましたが、現地時間29日夕方に座礁船の離礁が成功し、通航が再開しました。
一時は422隻の船舶が運航を待つ状態で足止めされていましたが、4月4日の報道等によると、4月3日にその全てが運河を通過したとのことです。ただ、その後も運河の入口に到着した船も多く、完全な渋滞解消には時間がかかるようです。
JAXAでは陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)によるスエズ運河の観測を3月26日、3月31日、4月6日、4月9日に行い、座礁船と渋滞船舶の様子を確認しました。
事故当日は砂嵐があったとの報道がありましたが、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)観測によるエアロゾル(砂塵)についても紹介します。

3月26日 10時23分(標準時)の「だいち2号」搭載の合成開口レーダ(PALSAR-2)画像。a) スエズ運河付近、b) a)座礁船付近を拡大したもの。

3月26日10時23分(標準時)にだいち2号に搭載された合成開口レーダ(PALSAR-2)で観測した、座礁したコンテナ運搬船付近の画像を示します。この座礁船は全長400mあり、運河の幅よりも長いため、完全に運河を塞いでいることがわかります。座礁船の周りには、タグボート等と思われる船舶も見ることができます。

2021年3月16日更新
地球が見える 2021年 今後の防災活動について

2011年3月の東日本大震以降、2016年4月の熊本地震災害、2018年7月の7月豪雨災害、2019年10月の東日本台風災害や令和2年7月の令和2年7月豪雨災害等の大規模災害など、数多くの大規模災害に見舞われました。
JAXAでは、防災関係機関からの要請に基づき、陸域観測技術衛星2号機(ALOS-2, 以下「だいち2号」という)による緊急観測を実施し、観測データより得られた被災情報の提供を行なってきました。
これからは、「だいち2号」だけでなく、打上げ予定の「だいち3号」や「だいち4号」、海外宇宙機関への支援要請や提供される観測データの管理・解析など、防災機関へより多くの情報を迅速かつ効率的に提供することで、防災活動の支援を強化していきます。また、発災後の対応だけでなく、人工衛星の降雨情報やそこから得られた災害予測情報を求め、発災前からの準備により災害時の対応をより効率的な運用とすることで減災の実現を目指していきます。
ここでは、人工衛星による防災関係のシステムや、防災に活用される地球観測衛星について紹介します。

防災IFのシステム概要図

防災IFのシステム概要図

2021年3月12日更新
地球が見える 2021年 東日本大震災後の人工衛星の防災活用について

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、宇宙航空研究開発機構(以降、「JAXA」)は、多くの人工衛星による被災地域の観測やその観測画像より求められた推定被害地図などの情報を、自治体をはじめとする関係機関へ複数チャンネルを通して提供し災害対応の支援を行いました。以降、2014年5月に陸域観測技術衛星2号機「だいち2号」(以降、「だいち2号」)が打ち上げられ、この人工衛星の目的の一つである防災利用として災害発生時に多くに活用されています。ここでは、東日本大震災以降のJAXAにおける人工衛星による防災利用実証活動および今後の取組みについて紹介します。

図1. 「だいち2号」による国内・国外の緊急観測対応

図1. 「だいち2号」による国内・国外の緊急観測対応
(緊急観測対応数は、同じ災害で複数の緊急観測要請があっても1カウントとしています)

2020年8月28日更新
モーリシャス沿岸における油流出事故を受けた「だいち2号」の観測協力

モーリシャス共和国沿岸で座礁した貨物船「WAKASHIO」による油流出事故(日本時間2020年7月26日に座礁、8月6日に燃料油が流出)に対し、日本の国際緊急援助隊・専門家チームが派遣され、油防除作業、環境分野の支援活動等が行われています。
この活動への協力のため、JAXAは陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)でのモーリシャス沖の緊急観測を実施し、国際緊急援助隊・専門家チームに参加している海上保安庁への観測データ(画像)提供及び技術支援を行っています。「だいち2号」観測データは海上保安庁において解析され、国際緊急援助隊・専門家チーム(一次隊)により利用されました。現在活動中の二次隊に向け引き続き「だいち2号」の観測データを提供しています。

8月14日 00:37(現地時間)、オフナディア角36.6° 高分解能モード(分解能10m)
暗い(黒い)エリアが油の流出範囲とみられる。

2020年7月8日更新
「だいち2号」による2020年7月九州南部の豪雨の緊急観測結果について

梅雨前線の活動の活発化と小さい低気圧の通過にともない、2020年7月3日から続いた豪雨によって、熊本県を中心に河川の氾濫や土砂災害の被害が発生しました。JAXAでは国土交通省からの要請に基づき、7月4日13時13分頃および7月5日0時4分頃(いずれも日本時間)に「だいち2号」(ALOS-2)搭載のLバンド合成開口レーダ「パルサー2」(PALSAR-2)による緊急観測を実施し、国土交通省などの防災関係機関等にデータを提供しました。図1に今回のPALSAR-2による観測範囲を示します。

図1:「だいち2号」PALSAR-2の観測範囲
(黒:2020年7月4日13時13分頃、青:2020年7月5日0時4分頃)
©JAXA EORC

2020年1月31日更新
宇宙から見たオーストラリアの大規模森林火災

2019年9月頃にオーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州を中心に多発した森林火災は、次第に規模を拡大し、複数の場所で発生した森林火災が合流して制御不能となる「メガ火災(Mega Fire)」も発生するなど、2020年1月末の段階でも終息の目途が立たない状況となっています。

複数の衛星データを用いて、今回の森林火災を多角的に解析した結果を紹介します。

(左)2019年12月の1か月間のGSMaP降水量から計算したオーストラリアのSPI、(右)同様に2019年10-12月の3か月間の降水量から計算したSPI。SPIの値と干ばつの規模、現象の頻度の関係は、WMO (2012)で整理されており、SPIが「-1.5以下で-2.0より大きい」値を取る場合は、概ね「20年に1回」の著しく乾燥した(雨の少ない)状態、SPIが-2.0未満の場合は、現象の頻度が「50年に1回以下」の極端な乾燥に該当し、社会的影響が非常に大きい干ばつが発生する恐れのあることを示す。

2019年10月2日更新
第3回「インフラメンテナンス大賞」の受賞者を決定!~優れた取組や技術開発を表彰~

第3回「インフラメンテナンス大賞」の受賞者を決定!~優れた取組や技術開発を表彰~

だいち2号の合成開口レーダによるインフラ変位モニタリングが、第3回「インフラメンテナンス大賞」を受賞しました。詳細は 国土交通省 のホームページをご参照ください。

※日本国内のインフラメンテ ナンスに係る優れた効果・実績を挙げた取組や技術開発を行った者 (個人及び施設管理者・企業・団体等の活動グループ)を対象に表彰。国土交通省・総務省・文部科学省・厚生労働省・農林水産省・防衛省の主催。



2019年9月4日更新
2019年8月ブラジル・アマゾンの林野火災に関する衛星観測

2019年8月ブラジル・アマゾンの林野火災に関する衛星観測

南米ブラジルのアマゾン周辺における森林や農地において、2019年8月から大規模な林野火災が発生しており、その後も被害が拡大しています。 本稿ではこの林野火災に関するJAXAの地球観測衛星による観測結果の一例をご紹介します。 それぞれの衛星の特徴を生かし、「しきさい」(GCOM-C)では火災地点や煙の検知、「だいち2号」(ALOS-2)では森林面積の変化の監視、「いぶき」(GOSAT)では火災からの煙の検知を行うことができます。

2018年11月5日更新
国土交通省の大規模津波防災総合訓練で「だいち2号」を利用

国土交通省の大規模津波防災総合訓練で「だいち2号」を利用

平成30年11月3日(土)に三重県四日市市で、国土交通省による平成30年度大規模津波防災総合訓練が行われ、南海トラフ地震による津波災害を想定した状況で「だいち2号」が、津波による浸水状況の把握手段として利用されました。

国土交通省、三重県は、災害時に人工衛星を用いて被害状況を迅速に把握し、その後の災害対策活動に活用することを目的とした協定をそれぞれJAXAと締結しています。

図1 だいち2号が捉える津波浸水
災害前と災害後の観測画像をカラー合成し作成。赤く示される箇所が津波による浸水と推測されます。(訓練用に模擬的に作成)

[詳細はこちら]

2018年9月7日更新
「だいち2号」による平成30年北海道胆振東部地震の観測結果について

「だいち2号」による平成30年北海道胆振東部地震の観測結果について

2018年9月6日3時7分頃(日本時間、以下同じ)に発生した北海道胆振東部地震について、JAXAは 国土交通省などからの要請に基づき「だいち2号」(ALOS-2)搭載の合成開口レーダ「PALSAR-2」による 緊急観測を行い、データを関係省庁、防災関係機関等に随時提供しました。
[続きはこちら]

2018年9月7日更新
海上保安庁長官表彰(感謝状)受賞「人工衛星を利用した海洋監視体制の構築」

海上保安庁長官表彰(感謝状)受賞「人工衛星を利用した海洋監視体制の構築」

7月16日の海の日にあたり、長年にわたる衛星AIS等を利用した船舶動静把握手法の研究の結果、各種衛星観測データの実利用を実現し、 海上保安庁が行う海洋監視体制の構築に貢献した功績が認められ、海上保安庁長官からJAXA第一宇宙技術部門に長官表彰(感謝状)が贈られました。 なお、昨年度の海氷観測(海氷による海難の防止)に関する協力に続き、第一宇宙技術部門は2年連続の海上保安庁長官表彰を受けています。
[続きはこちら]

2018年4月19日更新
ブラジルでの違法森林伐採の摘発に、JJ-FASTが貢献

ブラジルでの違法森林伐採の摘発に、JJ-FASTが貢献

JAXAとJICA(国際協力機構)が共同で開発した、JJ-FAST(熱帯林早期警戒システムJICA-JAXA Forest Early Warning System in the Tropics)が、ブラジルの違法伐採の摘発に貢献しました。
JJ-FASTチームは、森林減少の検出精度を高めるために森林伐採検出アルゴリズムを開発しています。

2018年2月22日、森林伐採検出アルゴリズム検証のため、ブラジル政府機関「環境再生可能天然資源院(IBAMA)」とともに、森林減少を検知した場所に訪れたところ、違法伐採の現場を発見し、IBAMAがその現場を取り押さえました。また、2月26日に他の検知場所も訪れたところ、同様に違法伐採の現場を発見しました。
JAXAでは、今後も引き続きJICAとともにJJ-FASTの検出精度を高め、森林減少の抑制と気候変動対策に貢献していきます。

※JJ-FAST
JAXAの陸域観測技術衛星2号「だいち2号(ALOS-2)」の観測データを用いて、森林減少状況をモニタリングするシステム。現在は世界77ヵ国で利用されています。

2018年2月9日更新
東シナ海におけるタンカー(SANCHI号)炎上事故に伴う油流出、「だいち2号」で観測

東シナ海におけるタンカー(SANCHI号)炎上事故に伴う油流出、「だいち2号」で観測

2018年1月6日、中国東部沖合の東シナ海において、パナマ船籍のイランのタンカー「SANCHI」が香港船籍の貨物船と衝突し、火災が発生しました。 このタンカーは鎮火しないまま、日本の排他的経済水域(EEZ)内の奄美大島の西方を漂流し、14日午後、奄美大島の西方約315kmの海上で爆発、沈没しました。沈没したタンカーからは油が流出しています。
JAXAでは、1月18日12時33分(日本時間)にだいち2号(ALOS-2)搭載の合成開口レーダ(PALSAR-2)により、現場付近を観測しました。
図はPALSAR-2で撮影した場所を示していて、タンカーの沈没場所が、 PALSAR-2の観測範囲に入っています。沈没した海域の東側には、南西から北東にかけて、黒潮が流れています (海上保安庁・海洋速報:http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/KAIYO/qboc/index.html より)。
JAXAでは、今後も引き続き、衛星で現場付近の観測を行っていきます。

2017年9月12日更新
北海道周辺海域の海氷観測データの提供に関する、海上保安庁長官からの表彰

北海道周辺海域の海氷観測データの提供に関する、海上保安庁長官からの表彰

9月8日に開催された海上保安庁の第146回水路記念日関連式典において、JAXAは海上保安庁に対する長年にわたる北海道周辺海域の海氷観測データの提供と、海氷による海難の防止への貢献について、海上保安庁長官より感謝状が贈られました。
平成15年以降、JAXAは海上保安庁とともに、人工衛星の観測データを用いた「海氷速報(マップ)」作成の利用実証に取り組んでおり、これまでに、陸域観測技術衛星「だいち」及び同2号「だいち2号」、 水循環変動観測衛星「しずく」などの観測データを提供しています。なかでも、レーダ衛星の「だいち2号」は、天候に左右されず雲を通過して広範囲かつ詳細に海氷の分布状況を把握することができるため、海氷情報収集のための重要なツールの一つとして、定着しています。

2017年7月25日更新
「だいち2号」南極半島で発生した大規模な氷山分離を観測

「だいち2号」南極半島で発生した大規模な氷山分離を観測

2017年7月12日、南極半島にあるLarsen-C棚氷から巨大な氷山が分離しました。
JAXAは、7月21日に「だいち2号」の広域観測モードによる観測を行い、分離した氷山の全体像を捉えることに成功しました。
Larsen(ラーセン)棚氷は南極大陸の中でも有数の規模を誇る棚氷で、Larsen棚氷は現在の西南極の質量損失とそれが及ぼす海水準変動に影響するため、世界中の雪氷研究者が注目しているところです。
Larsen棚氷は、過去にも部分的に崩壊していますが、この大規模な氷山の分離によって、内陸側の棚氷の流動速度が加速し、さらなる氷山の分離が発生する可能性があります。
JAXAでは今後も「だいち2号」による当該地域への観測を継続していく予定です。

2017年5月22日更新
災害時の衛星画像活用、国土交通省と協定締結

災害時の衛星画像活用、国土交通省と協定締結

JAXAは国土交通省との間で、災害時に被害の迅速な把握に人工衛星などの画像を効果的に活用するとともに、その成果を地方公共団体と共有することを目的として、5月22日に協定を締結いたしました。
国土交通省との協力をより推進することにより、防災業務における衛星データの利用が一層進み、国民の安心、安全で豊かな生活の実現に貢献できるよう取り組んでいきます。

写真:締結式の様子 (左、国土交通省山田局長、右、JAXA布野理事)



2016年9月15日更新
山口県、山口大学との連携協定締結

山口県、山口大学との連携協定締結

JAXAと山口県と国立大学法人山口大学は、9月14日、山口県庁において、人工衛星による衛星データの応用研究や利用促進に相互に協力して取り組むことにより、防災分野等における衛星リモートセンシング技術の利用を推進することを目的とした協定を締結しました。
写真:9月14日、山口県庁で行われた締結式の様子(右から、岡 山口大学長、村岡山口県知事、奥村JAXA理事長)

2016年7月19日更新
「衛星による緊急被災図作成(SEM)の世界的動向」のサイエンス誌への掲載について

「衛星による緊急被災図作成(SEM)の世界的動向」のサイエンス誌への掲載について

JAXAが共著者に加わった「衛星による緊急被災図作成(SEM)の世界的動向」が7月15日(日本時間)にサイエンス誌(Special Issue Natural Hazards: 15 July 2016 Volume 353 Issue 6296)に掲載されました。 SEMとは、(1)発災後、ユーザなどからの要求により、地球観測衛星を用いて被災地域を緊急観測し前処理された衛星画像を作成、(2)衛星画像を解析し災害情報(被災域など)を抽出、(3)地理情報を付加し被災図としてユーザに提供(同時にウェブサイトなどで公開)する一連の活動を指します。 2000年にSEMの活動が本格的に開始されてから16年が経過しました。本論文は、2000年から2014年にかけての15年間のSEMの世界的な傾向を、大規模災害の状況把握に衛星が使われた1000件以上の事例を分析することにより総合的にレビューしたものです。

2016年5月9日更新
「だいち2号」が文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞

「だいち2号」が文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞

文部科学省では、科学技術に関する研究開発・理解増進において顕著な成果を収めた者に科学技術分野の文部科学大臣表彰として各種表彰を行っています。
この度「だいち2号」開発・研究メンバーが、平成28年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)を受賞しました。高精度で地殻変動の様子を観測できる技術が評価されました。
この技術を用いて、平成28年熊本地震においても、地殻変動の把握、土砂崩れ等の把握のための観測を継続して実施中です。

2016年3月17日更新
「だいち2号」中央非常通信協議会で表彰

「だいち2号」中央非常通信協議会で表彰

「だいち2号」の災害対応の功績が認められ、2016年3月16日に中央非常通信協議会(*)から表彰を受けました。「だいち2号」は、防災機関などからの要請を受けて緊急観測を行い、災害の兆候や状況把握につながる観測データを速やかに提供しています。
2015年、口永良部島(くちのえらぶじま)の火山噴火に対する緊急観測では、気象庁の要請に応じ噴火発生から約4時間後に観測データを提供しました。防災機関のデータ解析結果は火山噴火予知連絡会に報告され、火口の変化や降灰、火砕流の状況把握に活用されました。(画像:だいち2号が捉えた噴火後の口永良部島)
また、桜島や箱根山で火山活動が活発化した際には、地殻変動を数cm単位で検出できる「だいち2号」の観測データを用いた防災機関による解析結果が、気象庁の発表する噴火警戒レベルの判断や自治体の立ち入り規制判断に活用されました。
JAXAは、これからも衛星技術により災害対策を支援していきます。

* 中央非常通信協議会:災害などの非常事態の際に、非常通信の円滑な運用を図ることを目的に設立され、この分野で顕著な功績があった個人及び団体に対して表彰を行っています。

2015年5月14日更新
国土交通省九州地方整備局と「だいち2号」観測データ提供の協定締結

国土交通省九州地方整備局と「だいち2号」観測データ提供の協定締結

JAXAは、2015年4月30日に、(1)火山などの経年的な地形変化や降灰状況の調査、(2)離島の保全の調査に資することを目的とした、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)の観測データの提供に関する協定を、国土交通省九州地方整備局と締結しました。
今後、九州地方整備局が保有する観測データとJAXAの衛星が観測したデータを相互に情報共有や検証することにより、広域的かつ効率的な調査が進められるように取り組みます。
今回の協定書締結をきっかけに、人工衛星の利用の幅を広げ、安心安全な社会に向けて貢献してまいります。

2015年1月23日更新
「だいち2号」搭載CIRCの観測データを公開

「だいち2号」搭載CIRCの観測データを公開

「だいち2号」に搭載されているCIRC(地球観測用小型赤外カメラ)は、2014年5月24日の打ち上げから、機器の健全性を確認する初期チェックアウト、観測データの精度を確認するための初期校正運用を行ってきました。
初期校正運用期間において、データが所定の精度を満たしていることを確認できましたので、このたび観測データを公開することとなりました。
データ利用の詳細についてはプロジェクトサイトをご覧ください。

地球観測用小型赤外カメラ(Compact Infrared Camera:CIRC)とは?
CIRCは、東南アジア諸国などで深刻な問題となっている森林火災の検知を主目的とした赤外センサです。冷却機構を必要としない非冷却型の検出器を採用することで、小型で軽量、かつ低消費電力を実現しています。
森林火災の被害・影響を最小限に抑える一役を担い、火山災害の把握や都市計画へ貢献することを最終目標としています。

2014年11月25日更新
「だいち2号」観測データの定常配布を開始

「だいち2号」観測データの定常配布を開始

初期機能確認運用及び初期校正検証運用を予定通り終了した「だいち2号」(ALOS-2)の観測データの定常配布を本日より始めました。
「だいち2号」の観測データは、災害発生時の状況把握や森林伐採の監視、オホーツクや極域の海氷観測などへの利用が期待されています。
ご利用窓口など詳細はプレスリリースをご覧ください。

2014年9月30日更新
だいち2がとらえた御嶽山噴火

だいち2がとらえた御嶽山噴火

2014年9月27日11時52分、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山が噴火しました。JAXAでは、地球観測衛星等を用いて、噴火の様子と影響を観測しています。
だいち2号は、9月27日、28日、29日の御嶽山の観測を行いました。8月上旬から定常観測を開始しただいち2号は、御嶽山の噴火前の画像を取得していました。噴火前後の比較を通して、今回の噴火に関する火山の状況や変化について観測しました。
図は、御嶽山山頂付近の噴火前後の鳥瞰図です。黄色で囲んだところに、窪みが確認できます。だいち2号の観測結果の詳細は以下をご覧ください。

2014年7月30日更新
「だいち2号」搭載 地球観測用小型赤外カメラの初画像

「だいち2号」搭載 地球観測用小型赤外カメラの初画像

森林火災や火山、都市部のヒートアイランド現象の観測を目的とした、地球観測用小型赤外カメラ(CIRC/シルク)が取得した初画像を公開しました。
CIRCは「だいち2号」に搭載された技術実証機器です。
2014年7月4日から7月14日にかけて機器健全性等を確認するために行われた初期チェックアウトおよびその後に画像を撮影しましたので、初公開します。
なお機器の状態はすべて正常であることが初期チェックアウト期間で確認されています。今後の校正検証期間において温度精度等の確認を行い、12月ごろ一般へデータを公開する予定です。

2014年6月30日更新
富士山など~「だいち2号」から初画像が届きました!

富士山など~「だいち2号」から初画像が届きました!

5月24日(金)に打ち上がり、初期機能確認試験を行っている「だいち2号」から初の観測画像が届き、本日公開しました。

今回プレスリリース等で公開した画像は、千葉県浦安市周辺・伊豆大島・富士山周辺・アマゾンの熱帯雨林。いずれも高い分解能で、夜間や噴煙の上がる場所でも、地表や土砂災害の状況、森林領域などが観測されています。
「だいち2号」の観測データは災害発生時の状況把握や森林伐採の監視などに貢献することが期待されています。
今後も引き続き初期機能確認試験を行い、一般利用者へのデータ提供開始は2014年11月下旬を予定しています。

2014年5月27日更新
「だいち2号」、クリティカル運用期間が無事終了!初期機能確認へ!

「だいち2号」、クリティカル運用期間が無事終了!初期機能確認へ!

5月24日(土)に種子島宇宙センターから打ち上げ「だいち2号」は、軌道に投入され、Lバンド合成開口レーダの展開を完了し、そのほか重要なイベントを正常に終えたため、クリティカル運用を終了しました。
この後、約2ヶ月半かけて各機器が宇宙空間で正しく動作するかを確認します。

順調に行けば数週間~1ヶ月後程度で初観測画像を公開したいと考えています。
初観測画像が公開される頃までに、みなさんも「だいち2号」を作って打ち上げ・ミッションを応援しませんか。引き続き応援メッセージも募集しています!
また、打ち上げのシーンをカメラに収めた方は、ぜひ自慢の打ち上げ写真を特設サイトにお送りください!

2014年5月24日更新
「だいち2号」宇宙へ!H-IIAロケット24号機で打ち上げに成功!!

「だいち2号」宇宙へ!H-IIAロケット24号機で打ち上げに成功!!

5月24日(土)12時5分14秒(日本標準時)に、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」がH-IIAロケット24号機で種子島宇宙センターから打ち上がりました! H-IIAロケットは計画通りに飛行し、打上げ後約15分47秒に「だいち2号」を正常に分離しました。
この後「だいち2号」はLバンド合成開口レーダや太陽電池パドルの展開などを行う予定です。引き続き「だいち2号」そしてプロジェクトチームへ、皆様からの応援メッセージをお待ちしています。
また、打ち上げのシーンをカメラに収めた方は、ぜひ自慢の打ち上げ写真を特設サイトにお送りください!

2014年3月14日更新
「大地にも、精密検査が必要だ。」だいち2号をH-IIAロケットで打ち上げます!

「大地にも、精密検査が必要だ。」だいち2号をH-IIAロケットで打ち上げます!

陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)を、2014年5月24日(土)12時5分~12時20分(日本標準時)にH-IIAロケット24号機で打ち上げることが決まりました!
「だいち2号」は、陸域観測技術衛星「だいち」の後継機です。
地図作成・地域観測・災害状況把握・資源探査の幅広い分野で利用され、私たちの暮らしに様々な形で貢献してきた「だいち」のミッションを発展的に引き継ぎます。
Lバンド地表可視化レーダ「PALSAR-2」を搭載し、暮らしの安全の確保・地球規模の環境問題の解決などを主なミッションの目的としています。
最新情報は本日オープンの「だいち2号特設サイト」をご覧ください!

2013年9月6日更新
「だいち2号」のミッションマークが決定!

「だいち2号」のミッションマークが決定!

「陸域観測技術衛星2号(ALOS-2)」の愛称が「だいち2号」に決定したことにともない、2013年2月から3月にかけて、いくつかのデザイン案の中から「だいち2号」にふさわしいと思うミッションマークをみなさまに選んでいただくキャンペーンを行いました。そしてこのたび、ついにミッションマークが決定いたしました。たくさんのご応募、どうもありがとうございました。

2013年2月22日 更新
愛称決定!「だいち2号」のミッションマークを選ぼう!


2013年度に打ち上げ予定の「陸域観測技術衛星2号(ALOS-2)」の愛称が「だいち2号」に決定!「だいち2号」は、災害緊急観測などで多くの成果をあげた「だいち」の後継機で、そのミッションを継承し更に詳細で広域な観測を行うことで私達の暮らしへの貢献が期待されています。この度、愛称決定に伴いミッションマーク選定キャンペーンを開催します。ぜひ「だいち2号」にふさわしいミッションマークをひとつ選んで応募してください!
募集期間:
2月22日(金)14:00~3月25日(月)12:00(日本時間)

2012年10月17日 更新
陸域観測技術衛星2号「ALOS-2」のシステム熱真空試験を実施

2013年の打ち上げに向け開発中の陸域観測技術衛星2号「ALOS-2」の熱真空試験を、10月16日から筑波宇宙センターで開始しました。試験は11月下旬まで続きます。
熱真空試験とは、宇宙環境を模擬した直径13mの真空チャンバ内に衛星を設置し、衛星の電気性能や熱的な設計が性能通り正しく動作するかどうかを検証する試験です。
画像は、10月3日に行った衛星本体をチャンバに設置するための準備作業の様子です。

2012年4月18日 更新
PALSAR-2真空点像応答試験

3月5日から9日に、筑波宇宙センター6mφ放射計スペースチャンバ棟にて、陸域観測技術衛星2号(ALOS-2)に搭載する、Lバンド合成開口レーダ(PALSAR-2)の真空点像応答試験を行いました。
真空点像応答試験とは、宇宙空間に近い真空環境でPALSAR-2の機能・性能の確認を行うものです。
PALSAR-2は、新たな観測モード「スポットライトモード」を追加し、約10mの分解能を持つ「だいち」PALSARに比べ、1~3mの分解能を目指しています。また、観測できる範囲も3倍程度にまで広げ、より精度の高いデータを迅速に提供し、観測の頻度を向上させます。

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