雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」 トピックス

トピックス一覧

2024年10月4日更新
はくりゅうによるシナジー雲画像の公開

2024年5月29日7時20分(日本標準時)に打ち上げられた雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」衛星(和名:はくりゅう)は、順調に観測を続けています。国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)が開発した雲プロファイリングレーダ(Cloud Profiling Radar; CPR)は、6月12日および13日に初観測を実施しました。日本の東海上にある梅雨前線上の雲域の内部を捉え、世界で初めて宇宙から雲の上下の動きを測定することに成功しました。

2024年5月28日更新
EarthCARE衛星の打上げ日時が公表されました

日本と欧州が協力して開発を進める雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE(Earth Cloud Aerosol and Radiation Explorer)」の打上げ日時がSpaceX社より発表されましたのでお知らせいたします。
なお、EarthCAREには日本が開発を担当した雲プロファイリングレーダ「CPR(Cloud Profiling Radar)」が搭載されています。

打上げ予定日時

2024年5月29日(水)7時20分(日本時間)
2024年5月28日(火)15時20分(米国太平洋夏時間)
※時刻は24時間表記

打上げ予備期間

2024年5月31日(金)まで(米国太平洋夏時間)

2024年4月1日更新
EarthCARE衛星の打上げ後の愛称(和名)が決まりました!​

JAXAでは、EarthCARE衛星について多くのみなさんに知って貰い、親しみを持って応援いただくことを願い、ロケットで衛星が打ち上がった後に日本で使用する愛称を考えました。その愛称は「はくりゅう」といいます。 「はくりゅう」が元気に“宇宙(そら)”を飛べるよう、衛星の打上げを皆さん応援してください!

どうして「はくりゅう」?

はくりゅう(白龍)は、EarthCARE衛星の外観の特徴「白く、太陽電池パドルが長い尾のように見えること」を表現しています。 日本では、龍は水をつかさどる神獣とされていて、水や氷の粒が集まって出来る雲と、エアロゾルとの相互作用による地球大気の放射収支メカニズムの解明を目指すミッションイメージにふさわしく、 また、龍のなかでも白龍は他の龍よりも早く飛ぶことができるとされ、高速で地球を周回する人工衛星のイメージにも合うと考え、はくりゅうと名付けました。

EarthCARE衛星の外観

2024年2月1日更新
雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」衛星の機体公開イベントが実施されました

2024年2月1日、雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」衛星の機体公開イベントがドイツのエアバス社の衛星工場にて報道機関向けに実施されました。エアバス社はESAのプライムコントラクターとして、EarthCARE衛星を開発してきました。

JAXA寺田弘慈理事

機体公開の様子

記者説明会の様子

EarthCARE衛星は、5月にSpace Xのファルコン9ロケットで米国カルフォルニア州のヴァンデンバーグ基地から打ち上げられる予定です。今回は、衛星の打上げ射場への輸送を前に、最終確認試験が終了したEarthCARE衛星機体を欧州で見られる最後の機会となりました。イベントでは、EarthCAREミッションの目的や意義、衛星の構成や開発の歴史などについて、欧州宇宙機関(ESA)、JAXA、エアバス社から説明があった後、クリーンルームに入り、衛星機体を間近で見ることができました。
機体公開イベントには、世界中から多くのメディアが集まり、EarthCAREの今後の成果を大きく期待させるものとなりました。JAXA寺田弘慈理事は、今回のイベントで以下のように述べました。「EarthCAREは20年以上前に検討が開始されたにもかかわらず、EarthCAREが今ほど待ち望まれているときはない。それは、素晴らしく、先験的な科学的要求に基づいたミッションだからだ。JAXAがNICT(情報通信研究機構)と共に開発した雲プロファイリングレーダ(CPR)を提供できることを非常に誇りに思っている。」

雲エアロゾル放射ミッション/雲プロファイリングレーダ「EarthCARE/CPR」について

EarthCARE(Earth Cloud Aerosol and Radiation Explorer)は、日本と欧州が協力して開発を進める地球観測衛星です。搭載する4つのセンサ(雲プロファイリングレーダ、大気ライダ、多波長イメージャおよび広帯域放射収支計)により、雲、エアロゾル(大気中に存在するほこりやちりなどの微粒子)の全地球的な観測を行い、気候変動予測の精度向上に貢献します。日本が開発を担当した、雲プロファイリングレーダ(CPR)は、衛星軌道上から地球に向かってミリ波帯電波を送信し、雲粒によって散乱されてくる電波を受信することでどの高さにどのような雲が存在するかを観測することができます。これまでの衛星搭載雲レーダよりさらに高感度で雲を観測できることに加えて、衛星搭載レーダとして世界で初めて雲の速度(上昇や下降)を計測できます。

2012年11月29日更新
雲プロファイリングレーダ(CPR)の技術試験モデルを公開

雲プロファイリングレーダ(CPR)の技術試験モデルを公開

11月27日、筑波宇宙センターで、雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」に搭載される雲プロファイリングレーダ(CPR)のエンジニアリングモデル(※)を報道機関に向けて公開しました。
雲プロファイリングレーダ(CPR)は、地上に向けて電波を発射し、反射波を受信することで雲の分布を観測するセンサで、JAXAと情報通信研究機構(NICT)が共同で開発に取り組んでいます。

※エンジニアリングモデルは、実際に打ち上げられるフライトモデルに近い形態の技術試験モデルとして製作されます。エンジニアリングモデルを使用してフライト実機よりも厳しい環境下で試験を実施し、機械的、電気的な設計仕様や試験方法、製造工程を確立するため、必要なデータを取得します。このエンジニアリングモデルの電気設計、構造設計、熱設計が所定の機能、性能を発揮できるか確認された後、フライトモデル製作に向けて次の開発フェーズへと移行します。


2010年3月25日 更新
雲プロファイリングレーダ(CPR)EM熱平衡真空試験を実施

雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」に搭載される機器のうち、JAXAと情報通信研究機構(NICT)が共同で開発している雲プロファイリングレーダ(CPR)を、3月18日筑波宇宙センターのスペースチャンバに入れて、EM熱平衡真空試験を行いました。スペースチャンバは宇宙空間での熱環境を模擬した、人工衛星の耐環境性を確認するため試験設備です。

    2009年9月3日 更新
    EarthCAREシンポジウム「地球温暖化を見つめる目」開催のお知らせ

    情報通信研究機構(NICT)およびJAXAは、欧州宇宙機関(ESA)と協力してEarthCARE衛星搭載雲プロファイリングレーダ(CPR)の開発を進めてきているところですが、このたびこの計画に関連しまして、地球温暖化問題に取り組む研究や観測における最新の研究成果等について理解を深めていただくため、「地球温暖化を見つめる目」をテーマとしたシンポジウムを開催します。
    参加は無料ですが、WEB上での事前登録をお願いしております。皆様のご来場をお待ちしております。

    日時:2009年9月24日(木) 13:00-17:30
    場所:富士ソフト アキバプラザホール(JR秋葉原駅より徒歩2分)
    〒101-0022東京都千代田区神田練塀町3 富士ソフト秋葉原ビル

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