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平成26年1月理事長定例記者会見

理事長定例記者会見

奥村理事長の定例記者会見のトピックスをお伝えします

日時:平成26年1月16日(木) 11:00-11:40

場所:JAXA東京事務所 B1 プレゼンテーションルーム

司会:広報部長 寺田弘慈

冒頭挨拶

 昨年は、JAXA誕生10周年を迎えた節目の年でした。大きな節目の一つはイプシロンロケット初号機の打上げ及び「ひさき」の軌道投入に成功したことです。イプシロンについては、打上げサービス市場への参入という事を明確に意図した仕事であり、これまでの技術実証とはかなり性格の異なる仕事の始まりという意味で意義が大きいと思います。
 それから、H-IIBロケットの打上げ業務の民間移管や国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の若田宇宙飛行士が本年3月から5月の約2か月間において、日本人初のコマンダー(船長)として、滞在期間中の指揮を執ることも一つの節目になると思います。これらは、国民の皆様方から非常に多くのご支援を得られ、10周年にふさわしい成果であると自己評価しています。
 同時にJAXAを取り巻く政策の変化として新しい宇宙基本計画、また新しい中期計画などの事業環境の変化もあり、新生JAXAという運動を展開し業務改革を発足させた年です。
 これらのことから、非常に大きな成果と我々自身の業務改革を行っていくという新たな取り組みの初年度であったと考えています。
 そして今年、2014年のことをお話しする前に、次の大きな節目の年は2020年であると思っていますのでお話します。
 2020年は、今年から着手する新型基幹ロケットの初号機を打上げ予定の年でもあり、また、今年打上げられると思いますが小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に戻ってくる年です。加えてISSの運用の在り方についても大きな節目を迎えます。そういった意味では、2020年は世界的にもJAXAにとっても大きな節目となる年であり、この2020年という大きな節目に向けた第一歩が2014年の事業になると考えています。
 今年から来年にかけては、多くの衛星打上げを計画しています。2月28日にNASAとの共同ミッションである全球降水観測計画GPMの主衛星(日本は二周波降水レーダ(DPR)担当)、その後、陸域観測技術衛星「だいち2号」(ALOS-2)、「はやぶさ2」、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)5号機と計画をしています。また、3月から5月にかけては若田宇宙飛行士がISSの船長に就任する予定です。
 加えて、新生JAXAの業務改革について成果を定着させる年にしたいと考えていますので、これらのことから、2014年も大きな節目の年になると考えております。

2014年の事業を行う上で重要な予算内示の概要は次の通りです。

  • 全体:本予算1,545億円、補正予算271億円 合計1,815億円(前年度比:39億円減)

このうち、2014年度から新規に着手する主な事業

  • 新型基幹ロケット:70億円(本予算)
  • 超低高度衛星技術試験機(SLATS):6億円(本予算)
  • イプシロン高度化:18億円(補正予算)

以上のように今年も大きな一年となりますので、気を引き締めて業務にあたりたいと思っています。

トピックス

I. 安全保障・防災
II. 産業振興
III. 宇宙科学等のフロンティア
IV. 教育・普及・国際協力など

I. 安全保障・防災

H-IIAロケット23号機による全球降水観測計画主衛星(GPM主衛星)の打上げ

打上げ予定日 平成26年2月28日(金)
打上げ予定時間帯 午前3時7分~午前5時7分(日本標準時)
打上げ予備期間 平成26年3月1日(土)~平成26年3月31日(月)
打上げ場所 種子島宇宙センター 大型ロケット発射場

全球降水観測計画主衛星(GPM主衛星)の機体公開の実施予定

H-IIAロケット23号機に搭載されるGPM主衛星の機体公開を以下にて実施します。

日時 平成26年1月17日(金) 10時~12時
場所 種子島宇宙センター 第2衛星試験棟

II. 産業振興

低ソニックブーム設計概念実証 第2フェーズ試験(D-SEND#2)第1回飛行試験における飛行異常の原因究明

 昨年8月16日に実施した第1回目飛行試験において、予定軌道を外れてソニックブームの計測ができなかった不具合について、これまで調査・対策チームが原因究明を実施してきましたが、昨年末に結果が判明し外部の有識者にも結果の妥当性の評価をいただいたので、近く記者説明会を開催して公表します。

III. 宇宙科学等のフロンティア

国際宇宙探査フォーラム(ISEF)開催

 1月9日に米国国務省主催により、ワシントンDCにて開催されたISEFに、日本からは下村文部科学大臣を団長とする代表団が参加され、私も代表団の一員として出席しました。
 私からは、(1) 宇宙探査の重要性、(2) ISSで得た知見を足掛かりとした将来探査、(3) 国際的な枠組みについて、日本としての考え方を発表しました。 つまり、科学技術が国家の存在基盤である我が国として、宇宙探査の最前線に身をおき、各国と切磋琢磨して、より高い技術を獲得することが重要であること、さらに、宇宙探査は長期にわたる国際的な活動になるため、国家間の政策レベルでの枠組み等が重要であることをアピールしました。
 また、米国からは米国政府として、ISSの運用を少なくとも2024年まで継続したい意向が示されました。
 今回、宇宙探査を国際的に推進するために政策レベルの議論がなされたことは大きな意義があると考えます。特に、宇宙探査が各国との国際協力によって行われるべきということや、宇宙探査が経済成長と豊かな社会の実現に貢献することということが国際社会の意思として共有されたことは大きな成果だったと実感しています。
 会合で議論された主なこととして、宇宙探査には、国際協力(International Cooperation)が不可欠であるとともに、競争に基づく(Competition‐Driven) イノベーションが成功の重要な要素であるという点に、私は特に大きな関心を持ちました。協調と競争という両輪を使っていく事が重要であると改めて感じたところです。
 また、JAXAをはじめとする世界の14宇宙機関が参加する宇宙探査協働グループ(ISECG:アイセックジー)の活動や、ISECGが作成した有人宇宙探査ロードマップに対して、各国代表からのサポート(支持)が表明されたことは、私自身、価値あることと捉えており、さらに、ISSで得られた成果が将来の宇宙探査活動へつながる重要なステップになるとの認識が多くの国から聞かれたことを、前向きに受け止めています
 次回の会合を日本が主催することが決定しました。JAXAとしても、開催にあたって技術的な支援を行っていく考えです。
 今回のISEFの結果は、「フォーラム・サマリ」という文書で近く米国 国務省が公開すると聞いております。

IV. 教育・普及・国際協力など

若田光一宇宙飛行士のISSライブ交信イベント「宇宙と運動」

テーマ: 健康づくりへの運動継続の重要性
開催日時: 2014年1月21日(火) 18:40~20:40(予定)
(うち、ISSとの交信時間は20:15から20分間程度を予定)
開催場所: JAXA筑波宇宙センター 宇宙実験棟大会議室

産業連携シンポジウム2014

テーマ: あなたのアイディアで衛星データをビジネスに
開催日時: 2014年1月27日(月) 14:30~18:00
開催場所: 西新宿コクーンホールA

国際宇宙ステーション利用シンポジウム

テーマ: 国際宇宙ステーション・「きぼう」利用成果と利用成果の可能性
~イノベーション創出に向けて~
開催日時: 2014年1月31日(金) 15:00~18:00
開催場所: TEPIAホール4階(港区北青山2-8-44)

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