SS-520 4号機実験の実施について
平成28年12月8日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、SS-520 4号機実験について、下記のとおり実施することをお知らせします。
記
実験期間 | : | 平成29(2017)年1月11日(水)~平成29(2017)年1月31日(火)(実験予備期間を含む) |
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実験場所 | : | 内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝属郡肝付町) |
打上げ予定ロケット | : | SS-520 4号機 |
打上げ予定日 | : | 平成29(2017)年1月11日(水) 7:20~8:50(日本標準時) |
実験概要 | : | 民生技術を用いてロケット・衛星の開発を行い、3kg程度の超小型衛星の打上げの実証を行う。 本実験は経済産業省 平成27年度宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業 (民生品を活用した宇宙機器の軌道上実証)の採択をうけて実施するものです。 |
参考
SS-520 4号機並びに搭載ペイロード(TRICOM-1)について
SS-520 4号機について

全長 | 9.54 m |
直径 | 0.52 m(代表径) |
全備重量 | 2.6 ton |
燃料 | 固体燃料 |
段構成 | 3段式 |
打上げ能力 | 低軌道に4kg以上 |
打上げ場所 | 内之浦宇宙空間観測所 |
打上げ方式 | ランチャ滑走方式 (吊下げ式) |
SS-520 4号機は、JAXAの観測ロケット(SS-520)をベースに開発している小型ロケットです。
搭載ペイロードTRICOM-1について

概要 | 超小型衛星 |
寸法 | 116mm×116mm×346mm(アンテナ部分除く) |
重量 | 約3kg |
軌道 | 近地点180km×遠地点1,500kmの楕円軌道 |
傾斜角 | 31度 |
TRICOM-1(トリコム-ワン)は、東京大学で開発された超小型衛星ほどよし3&4号機の実績を基にした次期衛星です。経済産業省宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業(民生品を活用した宇宙機器の軌道上実証)に採択されたことをうけて東京大学において開発されました。
地球を周回しながら地上端末から送られるデータを収集(Store)し、衛星が管制局上空に来た時にコマンドにより地上局にデータを転送(Forward)するStore and Forwardミッションや、搭載したカメラを用いた地球撮像を行う予定です。