データ中継技術衛星「こだま」

2002年9月10日打ち上げ > 運用中

プロジェクトトピックス


2009年10月7日 更新

「こだま」定常運用段階終了

2002年9月に打ち上げられた「こだま」は、6年半に及ぶ定常運用を終え、後期利用段階に移行しました。
これまで「こだま」は、陸域観測技術衛星「だいち」と世界最高速度278Mbps の衛星間通信実験に成功し、大量データを伝送することで「だいち」の地球観測に貢献してきました。また光衛星間通信実験衛星「きらり」、小型実証衛星1型「SDS-1」、「きぼう」日本実験棟、欧州宇宙機関(ESA)の地球観測衛星 ENVISATとの衛星間通信実験にも成功するなど、目標としていた成果を達成しました。
後期利用段階では、「だいち」及び「きぼう」の衛星間通信を中心に、運用を継続する予定です。
写真:「きぼう」から「こだま」経由でダウンリンクされた試験画像

プロジェクト概要


プリント

通信可能時間や範囲を飛躍的に拡大する「こだま」

「こだま」(DRTS)は、2002(平成14)年9月10日種子島宇宙センターからH-IIAロケットで打ち上げられたデータ中継技術衛星です。
データ中継衛星とは通信衛星の一種で、静止軌道上に配置され、中〜低高度(300〜1000キロメートル)を周回する宇宙機(衛星など)と地上局との通信を中継します。こうした中継を行うことにより、中〜低高度の宇宙機と地上局との間のリアルタイムでの通信可能領域を飛躍的に拡大することができます。
ひとつの地上局が中〜低高度の宇宙機と直接交信できる範囲は、地上局からの可視範囲を宇宙機が通過するわずかな時間(10分程度)に限られますが、「こだま」で地上局と中〜低高度の宇宙機との通信を中継することにより、宇宙機の飛行領域の6割程度を通信可能領域に収めることができます。これにより、国土が限られた我が国においても、少ない地上局で宇宙機と通信を確保できる時間を飛躍的に多くすることができます。
なお、「こだま」は、最大240Mbpsを超えるデータ中継が可能で、これはBSデジタルハイビジョンの11チャンネル相当のデータを同時に伝送できる通信速度で、陸域観測技術衛星「だいち」光衛星間通信実験衛星「きらり」などのデータ中継、あるいは国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟の実験データ伝送・双方向通信、また宇宙飛行士の活動のTV中継などに利用される予定です。


主要諸元

国際標識番号 2002-042B
打ち上げ日時 2002(平成14)年9月10日 17:20
打ち上げロケット H-IIAロケット3号機
打ち上げ場所 種子島宇宙センター
形状 本体:約2.2m×2.4m×2.2m
箱型
質量 約1,500kg(静止軌道上初期)
軌道 静止衛星軌道(東経90.75度)
軌道高度 約36,000km
軌道傾斜角 0度
軌道周期 約24時間
姿勢制御方式 三軸姿勢制御方式(コントロールド・バイアスモーメンタム)