
2009年10月7日 更新
「こだま」定常運用段階終了

2002年9月に打ち上げられた「こだま」は、6年半に及ぶ定常運用を終え、後期利用段階に移行しました。
これまで「こだま」は、陸域観測技術衛星「だいち」と世界最高速度278Mbps の衛星間通信実験に成功し、大量データを伝送することで「だいち」の地球観測に貢献してきました。また光衛星間通信実験衛星「きらり」、小型実証衛星1型「SDS-1」、「きぼう」日本実験棟、欧州宇宙機関(ESA)の地球観測衛星 ENVISATとの衛星間通信実験にも成功するなど、目標としていた成果を達成しました。
後期利用段階では、「だいち」及び「きぼう」の衛星間通信を中心に、運用を継続する予定です。
写真:「きぼう」から「こだま」経由でダウンリンクされた試験画像
2006年12月1日 更新
欧州宇宙機関衛星の観測データ中継実験に成功
データ中継技術衛星「こだま」は、欧州宇宙機関(ESA)の地球観測衛星「Envisat」が観測したデータの中継実験に成功しました。実験は2006年4月と9月、それぞれの衛星の定常運用の合間を縫って行われました。
4月の実験では高度約800km(Envisat)と3万6000km(こだま)の2つの衛星のアンテナが正確に向き合うことを確認。9月には観測データを「こだま」経由で筑波宇宙センターにて受信し、イタリアにあるESAの欧州宇宙研究所まで伝送、品質に問題のないことが確認されました。
「Envisat」は通常、東経21.5度赤道上空の静止軌道に位置するデータ中継衛星「Artemis」を使っての運用が行われています。この「Artemis」とはこれまでに「みどりII(S帯およびKa帯)」「きらり(S帯およびレーザー光)」が通信実験に成功しており、各宇宙機関の間で重要なテーマとなっている「相互運用性と相互支援」について、大きな進展が見られたことになります。

ASAR(改良型合成開口レーダ)で撮影された富士山

MERIS(中解像度画像分光計)で撮影された北海道
実験の詳細と背景について(英文併記 PDF:45.3KB)
2003年1月9日 更新
「こだま」定常運用フェーズへの移行

運用フェーズにおいては、約7年間にわたり、「みどりII」や今後打ち上げを予定している「きぼう」など、中〜低高度(約300〜1,000km)の軌道上を周回する宇宙機と地上局との通信データを中継し、より高度な衛星間通信技術の蓄積を図ります。
2002年9月17日 更新
「こだま」、初期運用開始のための準備整う

10日17時20分にH-IIAロケット3号機で打上げられたデータ中継技術衛星「こだま」は、静止軌道とほぼ同じ高度のドリフト軌道に入るために、13日(金)に軌道変換(第3回アポジエンジン噴射)を行いましたが、所定の高度より低い軌道に投入されたため、翌14日(土)に再度軌道変換を行った結果、予定の軌道に投入されました。
その後、地上とデータ通信を行う「フィーダリンク用アンテナ」と、人工衛星などの宇宙機と通信を行う「衛星間通信用アンテナ」の2つのアンテナの展開を15日(土)に実施、衛星からのデータにて正常に展開されていることを確認しました。その後同じく15日に三軸姿勢確立運用を行い、正常に姿勢を確立しました。
写真:「こだま」の追跡管制をする筑波宇宙センター中央追跡管制室
2002年9月10日 更新
DRTS打ち上げ 愛称は「こだま」

宇宙開発事業団は、平成14年9月10日17時20分(日本時間標準時)に、種子島宇宙センターからデータ中継技術衛星(DRTS)及び(財)無人宇宙実験システム研究開発機構(USEF)が開発した次世代型無人宇宙実験システム(USERS)宇宙機を搭載したH-IIAロケット3号機を発射方位角90度で打ち上げました。
発射から、約29分36秒後に分離されたデータ中継技術衛星(DRTS)は、その後順調な飛行を続け、DRTSの信号受信を、チリ大学サンチャゴ局にて17時59分から開始し、この信号により太陽電離パドル展開、太陽捕捉が予定通り実行されていることが確認されました。筑波宇宙センターでは衛星に太陽電池からの電力が正常に供給されたことを確認したため、DRTSの愛称を「こだま」と決定しました。
写真:DRTS搭載のH-IIAロケット打上げ
2002年9月4日 更新
宇宙に浮かぶデータ中継基地

データ中継技術衛星(DRTS)は、宇宙に浮かぶデータ中継基地です。DRTSは直接電波の届かない衛星と地上との間を中継して、これらの衛星と地上局が、リアルタイムでデータ通信できる時間を飛躍的に延ばすことができます。DRTSは、種子島宇宙センターから打ち上げ後約30分で、H-IIAロケット3号機から切り離され、遠地点高度約36,000km、近地点高度約450kmの長楕円軌道に入ります。その後、太陽電池パドル展開、姿勢制御、軌道変更などを重ねながら約4日間かけて、静止軌道に近い、高度約36,000kmの円軌道に達し、ここで打上げの時には畳み込んでいた、他の衛星等の宇宙機と通信するための「衛星間通信アンテナ」(直径約3.6m)と、地球局と通信するための「フィーダリンクアンテナ」(直径約1.8m)を展開するとともに、姿勢制御モードを定常モードに切り替え、軌道上にその最終的な姿を現します。
2002年9月2日 更新
ロケット上部へ結合

人工衛星を収めたフェアリングを、衛星フェアリング組立棟から、大型ロケット組立棟に移動させ、ロケットの上部に結合させる作業を行いました。
フェアリング結合後は、ロケットと電気的に結合する作業を行っています。9月10日の打ち上げまで間、衛星へのバッテリー充電作業を継続するとともに、温度、湿度など、環境データに異常がないことを、常時モニターしています。写真:結合作業
2002年8月22日 更新
DRTSを台座に据え付け

8月20日(火)から21日(水)にかけて、種子島宇宙センターの衛星フェアリング組立棟では、データ中継技術衛星(DRTS)をロケットに搭載する前準備として、PAF(パフ: Payload Attach Fitting)と呼ばれる台座に据え付ける作業を行いました。
DRTSの大きさは、たて2.2m×横2.4m×高さ2.2m(アンテナ部分を除く本体の大きさ)、重さは2,650kgあります。PAFへの取りつけは、衛星を天井から下がった特殊な吊り具を使ってゆっくり吊り上げ、台座に固定しました。 22日には下部フェアリングをかぶせる作業を行いました。
写真:吊り上げられたDRTS(左)、下部フェアリングをかぶせる様子(右)
2002年7月27日 更新
DRTSプレス公開

現在、種子島宇宙センターにある衛星フェアリング組立棟の中で整備中です。
最終整備作業を前に7月21日プレス関係者に公開をいたしました。
写真:プレス公開の様子
2002年6月14日 更新
DRTS射場搬入後試験開始

去る5月2日(木)、種子島宇宙センター 第2衛星試験にデータ中継技術衛星(DRTS)が搬入されました。今後、今年の夏の打上を目指し、最終的な確認や、打上コンフィギュレーション設定を進めてゆきます。写真は、種子島の西之表港に到着し、船から搬出されるDRTSです。
2002年2月13日 更新
確認試験等を実施中

DRTSは、筑波宇宙センターで予定されていたPFT(プロトフライト試験)を終了し、射場(種子島宇宙センター)への搬入に向けて、残っている確認試験等を実施中です。
射場への搬入は、平成14年度初旬の予定です。
2001年6月29日 更新
最終電気性能試験を実施中

現在、DRTS(データ中継技術衛星)は、最終電気性能試験を実施中です。この試験は、今までに行ってきた熱・機械環境試験(打上時、及び軌道上運用時に、衛星に負荷される振動、音響、衝撃、熱真空の各環境を地上で模擬した試験)後に、衛星の電気的機能が正常であることを確認する試験です。この試験終了後は、推進系機能試験、質量特性測定等を予定しています。
2001年4月24日 更新
先月に引き続き、システムPFTを継続実施しています

現在は衝撃試験を終了し、疑似推進薬を排出/乾燥させているところで、これが終了すると次はアライメント測定に入ります。その後、最終電気性能試験、UPS機能試験、質量特性測定などを予定しています。
写真:2001年4月10日 桜満開の筑波宇宙センター
2001年3月27日 更新
システム振動試験を無事終了し、衝撃試験を開始しました

DRTSは、システムプロトフライト試験が順調に進んでいます。2001年1月〜2月にかけてシステム振動試験を実施し、現在は衝撃試験(衛星/ロケット分離時や、パドルやアンテナを展開するときに使用する火工品による、衛星への衝撃に対する耐性を確認する試験)を実施中です。
振動試験が終了すると、機械環境試験後のアライメント測定、最終電気性能試験へと進んでゆきます。
写真:2001年3月9日 雪化粧の筑波宇宙センター
2000年11月17日 更新
DRTSは、今月から「アライメント測定作業」を実施しています

アライメント測定とは、取り付け位置や取り付け角度に精密な要求がある姿勢系のセンサや推進系のスラスタが、要求通り正しく取り付けられているかを確認することです。
この作業終了後は、音響試験、振動試験、衝撃試験などの機械環境試験へと移行していきます。
写真:組立て途中のDRTS-W(PFM)
2000年8月25日 更新
今月の主な試験実施予定

・システム熱真空試験
熱真空試験とは、宇宙の真空及び熱的環境における耐環境性を確認するため試験です。約1ヶ月間に渡り、春秋分時等の熱平衡試験、低温又は高温時の電気性能試験を24時間体制で行います。写真の時は、試験開始時で、有効内径13mΦのスペースチャンバへ衛星を収め、皆で大扉が閉まるのを見守りました。
2000年7月21日 更新
システム熱真空試験スタート

今月から、DRTSはシステム熱真空試験に入りました。
これから約一ヶ月間、打上げ/軌道上環境を模擬した真空環境における、様々な試験を実施し、打上げに備えます。
2000年4月21日 更新
種子島射場調査を実施しました

今月、DRTSプロジェクトでは、打ち上げが行われる種子島宇宙センターの施設、設備の状況の調査を実施しました。
これは、射場作業を担当する衛星メーカーの調査団とともに種子島宇宙センターに出向き、整備作業をする設備の確認を行うのが目的です。
この調査で、実際に衛星が種子島宇宙センターに搬入されたときに、不都合がないかを事前に確認するのです。
(写真は、H-IIAロケット射場。TNSC内「ロケットの丘」より撮影)
2000年1月31日 更新
今月の主な試験実施予定

・初期電気性能試験(継続実施)
DRTSプロジェクトは、先月までに電源系(EPS)・姿勢制御系(ACS)・統合型推進系(UPS)等についての確認試験を実施してきました。
今月以降、衛星間通信機器(ICE)やテレメトリ・コマンド系(TTC)、その他の確認試験を引き続き実施していく予定です。
1999年12月17日 更新
DRTS 今月の主な試験予定

・初期電気性能試験
・統合型推進系 機能試験
・アポジキックエンジン長秒時燃焼試験
※2000年1月からは、熱真空試験の準備に入ります。
1999年11月19日 更新
今月の主な試験予定

・初期電気性能試験
初期電気性能試験とは、実際に打上げられる衛星を、組立状態で確認する試験です。
先月までは、部品(コンポーネントorサブシステム)毎の試験でしたが、今月からは「部品」としてではなく、「人工衛星」としての試験が始まった事になります。
写真:25分の1の模型
1999年10月15日 更新
今月の主な試験予定

・TTCサブシステム試験
・衛星間通信機器PFM BER評価試験
・SAP振動・展開試験(継続)
来月からは、初期電気性能試験に入ります。
1999年9月24日 更新
プロトフライト試験進行中!

今月の主な試験予定
・太陽電池パドル熱真空試験
・ 〃 展開試験
・ 〃 振動試験
・ 〃 質量特性試験
・衛星間通信アンテナレンジ試験
その他、快調に進行中です!
1999年7月26日 更新
システム試験開始

DRTSプロジェクトは現在、詳細設計審査が終わり、筑波宇宙センターでのシステム試験が始まろうとしています。
ここまで来れば打上げまで秒読みも同然!
今後は、DRTSに関連する色々なことを紹介していきます!お楽しみに!
(注:写真は熱構造モデルのもの。)