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人工衛星・探査機による貢献 超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)

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2017年7月14日 更新

超低高度衛星技術試験機(SLATS)の愛称は「つばめ」

超低高度衛星技術試験機(SLATS)の愛称は「つばめ」

超低高度衛星技術試験機(SLATS)の愛称を約1ヵ月間にわたり募集し、同時募集のGCOM-Cとあわせて12,895件ものご応募をいただきました。
選考の結果、SLATSの愛称を「つばめ」に決定いたしました。たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
選考理由は「細長い機体に太陽電池パドルをつけて超低高度を飛行するSLATSの姿が、ツバメが低空飛行する姿と重なり、SLATSミッションを的確に連想させる愛称である」ためです。
「つばめ」とご提案いただいた方全員に8月以降に記念品を送付する予定です。
これからも、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)のプロジェクトにご注目ください。



超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)とは

新たな軌道開拓により衛星利用の新たな可能性を拓く

軌道高度にして300kmより低い軌道は「超低高度軌道」と呼ばれ、これまでの人工衛星にとって未開拓の軌道領域です。この超低高度軌道を利用する最初の地球観測衛星が超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS:Super Low Altitude Test Satellite)です。
超低高度での飛行を可能にすることで、地上により近くなるため、光学画像の高分解能化、観測センサ送信電力の低減、衛星の製造・打ち上げコストの低減などが期待されています。 「つばめ」が飛行する超低高度軌道では、多くの地球観測衛星が周回する高度600~800㎞の軌道に比べ1000倍もの大気の抵抗を受けるため、従来に比べ大量の燃料が必要となります。 JAXAはこの課題を解決するために、ガスジェットに比べ燃料の使用効率が10倍良いイオンエンジンを採用し、また、大気の抵抗が小さくて済む小型の衛星を開発し、超低高度でも長期間にわたって軌道を維持するための技術を実証します。「つばめ」を用いて超低高度での軌道上技術実証を行い、超低高度衛星の実用化に向けた一歩を踏み出します。

超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の特徴

「つばめ」はJAXA が培ってきたイオンエンジン技術を利用して超低高度における軌道維持・軌道変換技術を実証します。
また、大気に関する技術データを取得して、将来の衛星設計に役立てます。さらに衛星から地球の撮影を行い、将来の地球観測に向けた技術評価を行います。

イオンエンジン
超低高度軌道では大気抵抗が増大しますが、大きな推力は必要なく、1円玉2枚の重さ程度の推力が必要になります。
そのため、推力が小さくても、燃料の使用効率が優れているエンジンが必要となり、またとても長い時間動作することが求められます。このため、数ある宇宙用のエンジンの中で、イオンエンジンが最も適しています。「つばめ」のイオンエンジンの推進薬は、最も大きな推力が発揮できるという観点から「はやぶさ」と同じくキセノンガスを使います。また、「はやぶさ」に比べて推力の大きい「きく8号」にて開発した技術を採用しています。

原子状酸素モニタシステム
地表に近いほど大気が濃くなりますが、超低高度域では「原子状酸素」と呼ばれる物質が増加し、人工衛星に用いられている金色の熱制御材(多層インシュレーション:Multi Layer Insulation)等を損傷させてしまう事象が知られています。
「つばめ」では、多層インシュレーションの外側に原子状酸素に強いコーティングを施すなどして対策を行っています。また、原子状酸素モニタシステムを搭載し、原子状酸素の濃度や各種材料が原子状酸素との反応でどのように劣化していくのかを計測します。取得したデータは、将来の超低高度衛星の設計に反映していきます。

主要諸元

主要ミッションセンサ (1)原子状酸素(AO)モニタシステム
(a) AO計測センサ
(b) 材料劣化モニタ
(2) 小型高分解能光学センサ
サイズ 2.5(X) x 5.2(Y) x 0.9m(Z)
(軌道上展開状態)
質量 400kg以下(暫定)
発生電力 1140W以上(暫定)
設計寿命 2年以上
運用軌道 軌道高度 268km~180km
打ち上げ年月日 2017年度(予定)
打ち上げロケット H-IIAロケットによる相乗り打上げ
(主衛星:「しきさい」(GCOM-C))

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