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宇宙状況把握(SSA)システム

天気予報、災害監視、地図アプリetc.、暮らしを支えるさまざまな人工衛星は、今ではなくてはならないインフラです。そんな衛星の周りには、2017年現在、分かっているだけでも2万近い人工物体が秒速数km以上という高速で周回しており、その数は増え続けています。これらは使用済みの衛星やロケット、その破片などで、「スペースデブリ」と呼ばれ、他の衛星や宇宙飛行士との衝突、地上への落下が脅威となっています。

人工衛星や宇宙飛行士たちをスペースデブリの脅威から守るには、これらの軌道を正確に把握することが不可欠です。そのための鍵となるのが、宇宙状況把握(SSA: Space Situational Awareness)です。

JAXAでは、SSAの活動として、スペースデブリの(1)観測、(2)軌道情報のデータベース化、(3)人工衛星との接近解析、(4)大気圏再突入予測などを行っています。さらに、宇宙基本計画に基づき、2022年度までに、新たにスペースデブリ観測用の光学望遠鏡とレーダー、軌道情報の分析などを行う解析システムを整備し、JAXAだけでなく日本全体のSSA活動への貢献を目指しています。
「より安全な宇宙空間を、私たちのために。」JAXAは挑み続けます。

より安全な宇宙空間を

より多くのスペースデブリをより正確に把握するため、下記の3つを整備します。

  1. 地球に近い高度200~1,000kmの低軌道帯(地球観測衛星などの軌道)を観測するレーダー
  2. 36,000kmの高軌道帯(通信衛星や気象衛星などの軌道)を観測する光学望遠鏡
  3. スペースデブリの軌道把握、人工衛星との接近解析、大気圏再突入解析などに用いる解析システム

レーダーと光学望遠鏡、解析システムの3つが一体となり、多くの人工衛星が活動するエリアをしっかり把握し、「宇宙の見える化」を進めます。

日本の技術で

日本の技術を駆使し、

  1. 観測能力の向上(例:レーダーは、高度650kmで、従来の1.6m級に対し、10cm級の物体を観測できるよう向上)
  2. 観測回数の増大(従来200回/日→10,000回/日)
  3. 処理能力の強化(観測計画立案の自動化)

などを行い、「宇宙の見える化」を日本の技術で実現します。

みんなのために

「宇宙の見える化」を進めることで、スペースデブリの状況をより正確に把握し、人工衛星との衝突リスクを低減し、我々の暮らしに欠かせない人工衛星を守ります。また、将来に向け、研究開発を継続し、さらなる能力向上につなげます。
これらにより、SSA(Space Situational Awareness)を通じ、SSA(Safer Space for All)を実現します。

SSA関連施設

関連施設

主要諸元

レーダー 観測能力 10cm級(高度650km)
同時観測物体数 最大30
光学望遠鏡 検出限界等級 1m望遠鏡 : 約18等級
50cm望遠鏡 : 約16.5等級
解析システム 管理対象物体数 最大100,000物体
観測データ数(レーダー) 10,000パス/日
観測計画立案など 自動処理

パンフレット

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