開発中

プロジェクトトピックス


2011年7月11日 更新

GCOM-C1構造モデルの正弦波振動試験を実施

GCOM-C1構造モデルの正弦波振動試験を実施しました。この試験は、ロケット打ち上げの際に発生する振動を模擬した正弦波振動を与え、衛星の構造部材及び搭載機器が耐えられるかどうかを検証するものです。試験は無事終了し、耐性に異常がないことを確認しました。
なお、構造モデルとは、ロケット打ち上げ時の振動環境だけでなく、音響環境、衛星分離時の衝撃、太陽電池パドル展開時の衝撃などに対する衛星本体及び搭載機器の耐性を確認するため、衛星を機械的に模擬したものです。

プロジェクト概要


プリント

気候変動の将来を予測する

「地球環境変動観測ミッション(GCOM: Global Change Observation Mission)」は、宇宙から地球の環境変動を長期にわたって、グローバルに観測することを目的としたプロジェクトです。GCOMは、大気、海洋、陸、雪氷といった地球全体を長期間(10〜15年)観測することによって、水循環や気候変動の監視とそのメカニズムを解明することが期待されています。
GCOMには水循環変動観測衛星(GCOM-W)と気候変動観測衛星(GCOM-C)の2つのシリーズがあります。多波長光学放射計(SGLI)を搭載するGCOM-Cは、雲、エアロゾル(大気中のちり)、海色、植生、雪氷などを観測します。
GCOM-C1は、GCOM-Cの第1期の人工衛星です。

エアロゾル-雲の長期変動を監視し、炭素循環プロセスを解明するSGLI

GCOM-C1に搭載される多波長光学放射計(SGLI)は近紫外から熱赤外域(380nm〜12µm)の複数の波長域での観測を行う光学センサです。赤色と近赤外の波長では、衛星進行方向の前方あるいは後方の偏光観測を行う機能も持っています。SGLIは高度約800kmの上空から250m〜1kmの解像度で全地球を2〜3日に1回程度の頻度で観測します。
SGLIは大気中に浮遊して日射を和らげているエアロゾル(ちり)や雲、二酸化炭素を吸収する陸上植物や海洋プランクトンなどの分布を長期間にわたり観測します。これにより地球の熱の出入りや生態系の分布が温暖化に伴ってどのように変化していくのか、その仕組みを理解し、将来の気候変動を予測する数値モデルの改良に役立てられます。SGLIが観測する植物プランクトンやエアロゾルの分布情報はまた、漁場の推定、黄砂や林野火災煙の飛来監視等に役立てることができます。