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人工衛星・探査機による貢献 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)

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2018年4月20日 更新

「しきさい」が捉えた赤潮

「しきさい」が捉えた赤潮

気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)は、打ち上げ後3か月間の初期機能確認を終了し、2018年4月からは定常的な観測運用を開始しました。

2018年4月2日、「しきさい」(GCOM-C)が山口県の日本海側の沿岸域において、夜光虫の赤潮とみられるパターンを捉える事ができました。
日本周辺海域では例年春に、一般的には漁業被害は起こさない夜光虫による赤潮が発生することが知られており、2018年3月末から4月上旬にかけて山口県日本海側の沿岸域等で夜光虫の赤潮が報告されていました(山口県水産研究センター等の協力による)。
「しきさい」搭載のSGLIは現在観測精度を検証中です。今後SGLIで近紫外~短波長赤外の広い波長域を250m空間解像度で観測することにより、赤潮のような細かな現象も捉え、沿岸環境の監視等に貢献することが期待されます。

画像:気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)による、2018年4月2日の山口県周辺のトゥルーカラー合成画像
(人の目と同様に見えるように赤、緑、青チャンネルをRGBに割り振った画像)

気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)とは

気候変動の将来を予測する

「地球環境変動観測ミッション(GCOM: Global Change Observation Mission)」は、宇宙から地球の環境変動を長期にわたって、グローバルに観測することを目的としたプロジェクトです。
GCOMは、大気、海洋、陸、雪氷といった地球全体を長期間(10~15年)観測することによって、水循環や気候変動の監視とそのメカニズムを解明することが期待されています。

GCOMには水循環変動観測衛星(GCOM-W)と気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)の2つのシリーズがあります。
多波長光学放射計(SGLI)を搭載する「しきさい」は、雲、エアロゾル(大気中のちり)、海色、植生、雪氷などを観測します。

平成29年12月23日10時26分22秒(日本標準時)打ち上げ

気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)の特徴

エアロゾル-雲の長期変動を監視し、炭素循環プロセスを解明するSGLI

「しきさい」に搭載される多波長光学放射計(SGLI)は近紫外から熱赤外域(380nm~12μm)の複数の波長域での観測を行う光学センサです。
赤色と近赤外の波長では、衛星進行方向の前方あるいは後方の偏光観測を行う機能も持っています。
SGLIは高度約800kmの上空から250m~1kmの解像度で全地球を2~3日に1回程度の頻度で観測します。

SGLIは大気中に浮遊して日射を和らげているエアロゾル(ちり)や雲、二酸化炭素を吸収する陸上植物や海洋プランクトンなどの分布を長期間にわたり観測します。
これにより地球の熱の出入りや生態系の分布が温暖化に伴ってどのように変化していくのか、その仕組みを理解し、将来の気候変動を予測する数値モデルの改良に役立てられます。
SGLIが観測する植物プランクトンやエアロゾルの分布情報はまた、漁場の推定、黄砂や林野火災煙の飛来監視等に役立てることができます。

主要諸元

質量 約2,000kg
発生電力 4000W以上
軌道 太陽同期準回帰軌道
軌道高度 高度約800km (赤道上)
軌道傾斜角 98.6度
降交点通過地方太陽時 10時30分 ±15分
打ち上げ年月日 平成29年12月23日10時26分22秒(日本標準時)

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