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人工衛星・探査機による貢献 小型実証衛星4型「SDS-4」

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2012年12月27日 更新

衛星搭載船舶自動識別実験「SPAISE」定常フェーズを終了し、後期利用フェーズへ

衛星搭載船舶自動識別実験「SPAISE」定常フェーズを終了し、後期利用フェーズへ

JAXAは、小型実証衛星4型(SDS-4)に搭載した衛星搭載AIS受信機に関する実験について、11月16日に定常フェーズを終了しました。
定常フェーズでは、衛星パラメータの変更や船舶数の変化、天候等、様々な環境下における信号をのべ38万信号分取得し、衛星AIS受信機の技術的な検証を実施しました。
11月17日からは後期利用フェーズを開始しています。後期利用フェーズでは、取得した信号を引き続き解析することにより、船舶トラッキング(航行状況把握)、海洋環境保全(保護区への侵入船舶等)、海上安全(海難対策等)など利用の可能性について、研究を進めてまいります。
写真:小型実証衛星4型「SDS-4」運用風景

小型実証衛星4型「SDS-4」とは

JAXAでは機器・部品などの新規技術を事前に宇宙で実証し、成熟度の高い技術を利用衛星や科学衛星に提供することを目的として小型実証衛星(SDS:Small Demonstration Satellite)プログラムを進めています。

小型実証衛星は大型衛星に比べて低コストかつ短い期間で開発できるため、様々な技術の軌道上実証・実験をタイムリーに進めることができるほか、設計から運用までの一連業務を若手職員が行うことで人材育成の場としても活用しています。

初号機である100kg級の小型実証衛星1型(SDS-1)は、2009年1月23日に打ち上げられました。
SDS-4プロジェクトでは、H-IIAロケットの標準の相乗り小型衛星サイズである50kg級の小型衛星を開発し、第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)の相乗り小型副衛星として、2012年5月18日にH-IIAロケット21号機により打ち上げられました。

2012年5月18日打ち上げ

SDS-4プロジェクトの4つのミッション

1.衛星搭載船舶自動識別実験(SPAISE)
Space based Automatic Identification System Experiment

衛星搭載用のAIS受信システムの機能性能の確認、及び、実データによる混信状況の評価を行い、将来システムの構成や受信性能向上のための知見を獲得します。

2.平板型ヒートパイプの軌道上性能評価(FOX)
FHP On-orbit Experiment

平板型ヒートパイプ(FHP)を用いて軌道上の特性評価を行い、地上試験や理論モデルとの比較評価を行うことで、FHPの実用化に向けたデータ取得を実施します。

3.THERMEを用いた熱制御材実証実験(IST)
In-flight experiment of Space materials using THERME

熱制御材の重要な特性である太陽光吸収率(αs)の軌道上劣化データをCNES開発品「THERME」を用いて温度データを測定することによって取得します。

4.水晶発振式微小天秤(QCM)
Quartz Crystal Microbalance

宇宙機の組み立て・輸送・射点作業・軌道運用の全てのフェーズで一貫したコンタミネーション(ガスや粒子等による衛星表面の汚染)の計測を行い、国産・安価で搭載性の良いQCMの軌道上での作動実績を得ます。

上記ミッションのほかにも、定常的に三軸姿勢制御を行う50kg級小型衛星の標準バスを確立することや、SDS-1の開発で得られた知見を活かしより効率的な衛星開発手法を研究するという目的があります。

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