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地上と宇宙を結ぶ輸送システム H3ロケット

開発中

H3ロケットとは

日本の技術で、宇宙輸送をリードせよ。

H3ロケットは、柔軟性、高信頼性、低価格の3つの要素を実現することを目指し、2020年度に試験機の打ち上げを予定している日本の新しい基幹ロケットです。
国の重要な人工衛星や探査機などを宇宙へ輸送する手段を今後も日本が持ち続けるために、現在運用しているH-IIAロケットH-IIBロケットの後継機として開発されています。H3ロケットは、国の衛星だけでなく民間の商業衛星を毎年打ち上げていくことも視野に入れています。
JAXAとプライムコントラクタである三菱重工業(株)を始めとする国内の関連企業が開発段階から総力を結集して、これまで培った運用経験等を活かして全体のシステムを刷新し、低価格・柔軟性・高信頼性を兼ね備えたロケットの実現を目指します。

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2019年3月8日 更新

LE-5B-3エンジン開発試験完了!

2019年2月18日、宮城県の角田宇宙センターにある高空燃焼試験設備の計測制御棟内に声が響きます。「燃焼開始後130秒が経過しました。
まもなく燃焼を停止します。5、4、3、2、1、燃焼停止」。H3ロケットの第2段エンジンであるLE-5B-3エンジン(以下、「上段エンジン」)の開発試験が終わった瞬間です。計測制御棟内には、JAXAだけではなく、エンジンの製造・開発会社、試験設備の運用会社、試験の安全管理を支援する会社など、H3ロケットの開発担当者が30名ほど集まっています。しかし、歓声や拍手やガッツポーズはありません。張り詰めていた緊張がほぐれるような、ふ~っという安堵の息です。

上段エンジンの開発は、2017年3月から10月までの第1試験シリーズで1台のエンジンの試験、2018年11月から2019年2月までの第2試験シリーズでもう1台の試験を行うという、2台のエンジンの試作試験で構成されています。それぞれ15~20回、累積約50分間の燃焼を行い、エンジンの設計が正しいことを見極めていきます。試験期間中は毎日が真剣勝負です。ロケットエンジンは高圧・高温で作動しますので、不注意があれば大事故につながります。もしそうなれば、試験シリーズのやり直しとなります。このため、開発担当者は、毎回、丁寧に試験の条件を決めて、慎重に試験を行い、細かく試験の結果を吟味します。特に試験シリーズの最後の方になるほど、これまでの試験結果を無駄にしたくないので、より丁寧に、より慎重に、より細かく行動することになります。気を抜かない。絶対に成功させる。そういう緊張感が最高潮に達すると、試験が成功した後は、安堵の息しか出ません。

上段エンジンの開発試験は終わり、これから上段エンジンをロケットに装着した状態での試験(実機型タンクステージ燃焼試験(CFT))や試験機1号機の打ち上げという、次の段階へ進んでいきます。まるで、運動会のリレーで、自分の出番を走りきって、次の人にハイッとバトンを渡すような感じです。でも、ゴールするまでは、ずっとバトン(上段エンジン)を見守り、支えます。気を抜かない。絶対に成功させる。そういう人達がH3ロケットの開発を行っています。

認定試験終了後の関係者集合写真
(角田宇宙センター)

試験の様子(MHI田代燃焼試験場)

液体水素ターボポンプの試験の様子(IHI相生事業所)

H3ロケットの特徴

使いやすいロケットを目指して

H3ロケットは、2020年度以降の世界でどのようなロケットが必要になるかを調査・予測し、それに応えるロケットとして、柔軟性・高信頼性・低価格の3つの要素を実現します。

柔軟性(High flexibility)

複数の機体形態を準備し、利用用途にあった価格・能力のロケットを提供します。
打ち上げまでの期間短縮により、「すぐに打ち上げたい」という利用者の声に応えます。

高信頼性(High credibility)

H-IIAロケットの高い打ち上げ成功率を継承し、確実に打ち上がるロケットにします。

低価格(High cost performance)

H-IIAロケットから打ち上げ価格を低減します。

過去最大のパワーと多様な機体形態

H3ロケットは2種類のフェアリング、第1段エンジン(LE-9)2基または3基、固体ロケットブースタ(SRB-3)0本、2本、4本の切り換えにより、様々な大きさや軌道の人工衛星の打ち上げに対応します。静止トランスファー軌道への打ち上げ能力は、これまでのH-IIAロケット、H-IIBロケットの能力を上回る過去最大に設定しています。

構成

H3ロケット標準型(H3-24L)主要諸元

全長(m) 63
全備質量(t) 574(H3-24L)(ペイロード除く)
誘導方式 慣性誘導方式

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