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地上と宇宙を結ぶ輸送システム H3ロケット

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2018年10月1日 更新

H3ロケット推進系開発試験の進捗について

H3ロケットはH-IIAロケットと同様に液体水素と液体酸素をエンジンで燃焼させることにより推力を得ます。各推進薬タンクからエンジンに液体水素と液体酸素を供給するために必要となる配管やバルブ、センサなどの機器類の開発と、推進薬タンクを加圧し、エンジンへ液体水素と液体酸素を供給してエンジンを作動し、得られた推力によりロケット全体を飛行させる一連の推進系システムを開発するのが、推進系開発です。

配管やバルブ、センサなどの各機器類は液体水素の温度である-253℃と非常に低温な状態となり、更にロケット飛行中に生じる振動や音響による環境に晒されることから、そのような環境下でも正常に機能・性能が発揮できることを極低温作動試験や振動試験などの各種試験の中で確認しています。

2018年度後半には、推進系システムの確認として各機器類、エンジン、及び試験用の頑丈な厚肉タンクを組み合わせて行う厚肉タンクステージ燃焼試験(BFT:Battleship Firing Test)を計画しています。更に2019年度以降にはロケットの1段機体及び2段機体を用いた実機型タンクステージ燃焼試験(CFT:Captive Firing Test)といった実際のロケットに近い形での燃焼試験を行い2020年度の打上げに向けて段階的に開発試験を行っていく計画です。


H3ロケットとは

日本の技術で、宇宙輸送をリードせよ。

H3ロケットは、柔軟性、高信頼性、低価格の3つの要素を実現することを目指し、2020年度に試験機の打ち上げを予定している日本の新しい基幹ロケットです。
国の重要な人工衛星や探査機などを宇宙へ輸送する手段を今後も日本が持ち続けるために、現在運用しているH-IIAロケットH-IIBロケットの後継機として開発されています。H3ロケットは、国の衛星だけでなく民間の商業衛星を毎年打ち上げていくことも視野に入れています。
JAXAとプライムコントラクタである三菱重工業(株)を始めとする国内の関連企業が開発段階から総力を結集して、これまで培った運用経験等を活かして全体のシステムを刷新し、低価格・柔軟性・高信頼性を兼ね備えたロケットの実現を目指します。

H3ロケットの特徴

使いやすいロケットを目指して

H3ロケットは、2020年度以降の世界でどのようなロケットが必要になるかを調査・予測し、それに応えるロケットとして、柔軟性・高信頼性・低価格の3つの要素を実現します。

柔軟性(High flexibility)

複数の機体形態を準備し、利用用途にあった価格・能力のロケットを提供します。
打ち上げまでの期間短縮により、「すぐに打ち上げたい」という利用者の声に応えます。

高信頼性(High credibility)

H-IIAロケットの高い打ち上げ成功率を継承し、確実に打ち上がるロケットにします。

低価格(High cost performance)

H-IIAロケットから打ち上げ価格を低減します。

過去最大のパワーと多様な機体形態

H3ロケットは2種類のフェアリング、第1段エンジン(LE-9)2基または3基、固体ロケットブースタ(SRB-3)0本、2本、4本の切り換えにより、様々な大きさや軌道の人工衛星の打ち上げに対応します。静止トランスファー軌道への打ち上げ能力は、これまでのH-IIAロケット、H-IIBロケットの能力を上回る過去最大に設定しています。

構成

H3ロケット標準型(H3-24L)主要諸元

全長(m) 63
全備質量(t) 574(H3-24L)(ペイロード除く)
誘導方式 慣性誘導方式

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