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地上と宇宙を結ぶ輸送システム H3ロケット

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2018年12月5日 更新

H3ロケット用移動発射台(ML)が種子島宇宙センターに到着しました!

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種子島宇宙センターにおいて、ロケットを大型ロケット組立棟(Vehicle Assembly Building:VAB)で組み立てるとき、その台座として使用するのが移動発射台(Movable Launcher:ML)です。また、移動発射台は、ロケット打上げの当日、機体を射点まで運び、遠隔でロケット機体への推進薬充填や点検などを行う役割も担います。現在、JAXAでは、H3ロケット専用の移動発射台を新しく開発しています。

新しい移動発射台では、ロケット機体を支える仕組みがこれまでとは異なります。H-IIA/H-IIBロケット用の移動発射台は上面に機体を乗せて支えていましたが、H3ロケットでは機体全体が入る大きな穴(開口部)を設け、その側面に取り付けられた可動式の支持部で機体を支えます。これにより、全長が高くなったH3ロケットを既存の大型ロケット組立棟で組み立てられるようにしました。また、開口部を大きくすることでロケットエンジンの噴流が流れやすくなるため、打上げ時に発生する音響環境の低減、打上後の補修作業の軽減にも寄与します。この可動式支持部は、打上げ当日の最終カウントダウンにおいて、液体エンジンが正常に起動するまでの間、機体が飛び上がらないように押さえ込むための仕組みを設けています。さらに、開口部の側面に引き込み格納できるようになっており、上昇していく機体にぶつからないようにするとともに、支持部自身をロケットエンジンの噴流から守るようにしています。これらの機構は確実な作動が求められるため、工場において数多くの作動試験を実施しました。

移動発射台本体は、11月上旬に工場における製作・試験・検査を終えました。その後、7回に分けて種子島宇宙センターに海上輸送し、11月25日、合計約700トンのすべての部品を無事運び終わりました。
今後、種子島宇宙センターでは、2019年にかけて、移動発射台の再組立、検査、試験を実施していきます。

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H3ロケットとは

日本の技術で、宇宙輸送をリードせよ。

H3ロケットは、柔軟性、高信頼性、低価格の3つの要素を実現することを目指し、2020年度に試験機の打ち上げを予定している日本の新しい基幹ロケットです。
国の重要な人工衛星や探査機などを宇宙へ輸送する手段を今後も日本が持ち続けるために、現在運用しているH-IIAロケットH-IIBロケットの後継機として開発されています。H3ロケットは、国の衛星だけでなく民間の商業衛星を毎年打ち上げていくことも視野に入れています。
JAXAとプライムコントラクタである三菱重工業(株)を始めとする国内の関連企業が開発段階から総力を結集して、これまで培った運用経験等を活かして全体のシステムを刷新し、低価格・柔軟性・高信頼性を兼ね備えたロケットの実現を目指します。

H3ロケットの特徴

使いやすいロケットを目指して

H3ロケットは、2020年度以降の世界でどのようなロケットが必要になるかを調査・予測し、それに応えるロケットとして、柔軟性・高信頼性・低価格の3つの要素を実現します。

柔軟性(High flexibility)

複数の機体形態を準備し、利用用途にあった価格・能力のロケットを提供します。
打ち上げまでの期間短縮により、「すぐに打ち上げたい」という利用者の声に応えます。

高信頼性(High credibility)

H-IIAロケットの高い打ち上げ成功率を継承し、確実に打ち上がるロケットにします。

低価格(High cost performance)

H-IIAロケットから打ち上げ価格を低減します。

過去最大のパワーと多様な機体形態

H3ロケットは2種類のフェアリング、第1段エンジン(LE-9)2基または3基、固体ロケットブースタ(SRB-3)0本、2本、4本の切り換えにより、様々な大きさや軌道の人工衛星の打ち上げに対応します。静止トランスファー軌道への打ち上げ能力は、これまでのH-IIAロケット、H-IIBロケットの能力を上回る過去最大に設定しています。

構成

H3ロケット標準型(H3-24L)主要諸元

全長(m) 63
全備質量(t) 574(H3-24L)(ペイロード除く)
誘導方式 慣性誘導方式

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