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地上と宇宙を結ぶ輸送システム H3ロケット

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2018年7月3日 更新

LE-9試験用エンジンの燃焼試験公開

LE-9試験用エンジンの燃焼試験公開

2018年6月25日、種子島宇宙センターの液体エンジン燃焼試験場においてLE-9実機型エンジン(試験用エンジン)の燃焼試験を報道陣の皆様に公開しました。梅雨明け前の激しい雨と雷の影響で、当初の予定より1日延期しましたが、試験当日は快晴に恵まれました。

LE-9実機型エンジンの燃焼試験は2017年4月から実施しており、その目的は、推力などの作動条件を変えた試験を繰り返し実施することで 様々なデータを取得し、機能・性能・耐久性などが設計意図通りであるかを確認することです。今回の試験では、2式目の試験用エンジンを約220秒燃焼させ、今回を含めこれまでに計8回、約1,350秒の燃焼実績を積み重ねることができました。燃焼試験場から約550m離れた取材場所では、バリバリという大きな音と振動とともに、大量の水蒸気が発生し、燃焼試験場があっという間に真っ白な煙に包まれました。

2式目のエンジン燃焼試験では、初めて100%の推力を達成し、また実際の打ち上げとほぼ同じ275秒間燃焼させるなど、LE-9エンジン開発にとって、大きな一歩を進めることができました。今後も試験用エンジンの燃焼試験を続け、その後、実際のフライトで用いるエンジンと同等の方法で設計・製造された「認定型エンジン」による試験をおこない、2020年度のH3ロケット初号機打ち上げを目指します。

なお、今回の試験では、初の試みとしてライブストリーミングによる実況中継を行いました。風向きが思わしくなく画面は白煙に包まれてしまいましたが、今後も色々な方法で開発現場の様子を皆様にお伝えしたいと考えています。


H3ロケットとは

日本の技術で、宇宙輸送をリードせよ。

H3ロケットは、柔軟性、高信頼性、低価格の3つの要素を実現することを目指し、2020年度に試験機の打ち上げを予定している日本の新しい基幹ロケットです。
国の重要な人工衛星や探査機などを宇宙へ輸送する手段を今後も日本が持ち続けるために、現在運用しているH-IIAロケットH-IIBロケットの後継機として開発されています。H3ロケットは、国の衛星だけでなく民間の商業衛星を毎年打ち上げていくことも視野に入れています。
JAXAとプライムコントラクタである三菱重工業(株)を始めとする国内の関連企業が開発段階から総力を結集して、これまで培った運用経験等を活かして全体のシステムを刷新し、低価格・柔軟性・高信頼性を兼ね備えたロケットの実現を目指します。

H3ロケットの特徴

使いやすいロケットを目指して

H3ロケットは、2020年度以降の世界でどのようなロケットが必要になるかを調査・予測し、それに応えるロケットとして、柔軟性・高信頼性・低価格の3つの要素を実現します。

柔軟性(High flexibility)

複数の機体形態を準備し、利用用途にあった価格・能力のロケットを提供します。
打ち上げまでの期間短縮により、「すぐに打ち上げたい」という利用者の声に応えます。

高信頼性(High credibility)

H-IIAロケットの高い打ち上げ成功率を継承し、確実に打ち上がるロケットにします。

低価格(High cost performance)

H-IIAロケットから打ち上げ価格を低減します。

過去最大のパワーと多様な機体形態

H3ロケットは2種類のフェアリング、第1段エンジン(LE-9)2基または3基、固体ロケットブースタ(SRB-3)0本、2本、4本の切り換えにより、様々な大きさや軌道の人工衛星の打ち上げに対応します。静止トランスファー軌道への打ち上げ能力は、これまでのH-IIAロケット、H-IIBロケットの能力を上回る過去最大に設定しています。

構成

H3ロケット標準型(H3-24L)主要諸元

全長(m) 63
全備質量(t) 574(H3-24L)(ペイロード除く)
誘導方式 慣性誘導方式

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