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地上と宇宙を結ぶ輸送システム H3ロケット

開発中

H3ロケットとは

日本の技術で、宇宙輸送をリードせよ。

H3ロケットは、柔軟性、高信頼性、低価格の3つの要素を実現することを目指し、2020年度に試験機の打ち上げを予定している日本の新しい基幹ロケットです。
国の重要な人工衛星や探査機などを宇宙へ輸送する手段を今後も日本が持ち続けるために、現在運用しているH-IIAロケットH-IIBロケットの後継機として開発されています。H3ロケットは、国の衛星だけでなく民間の商業衛星を毎年打ち上げていくことも視野に入れています。
JAXAとプライムコントラクタである三菱重工業(株)を始めとする国内の関連企業が開発段階から総力を結集して、これまで培った運用経験等を活かして全体のシステムを刷新し、低価格・柔軟性・高信頼性を兼ね備えたロケットの実現を目指します。

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2019年10月10日 更新

SRB-3認定型モータ地上燃焼試験(その1)を実施しました

2019年8月28日、固体ロケットブースタのSRB-3の認定型モータ地上燃焼試験(その1)を種子島宇宙センターで実施しました。この試験は、実際のフライトに使うモータの設計及び製造・検査工程を確定することが目的です。試験は、計画通り点火後約100秒間の燃焼を行い、良好に終了しました。今後、取得したデータ及び燃焼終了後のモータを詳細に評価します。

SRB-3として2回目となる今回の燃焼試験は、試験場へのモータの移動予定日に種子島を台風が襲撃するという試練からのスタートとなりました。当初、8月16日の早朝に移動を行う計画でしたが、15日に台風が種子島を襲撃し16日朝も影響が残ることが予想されたため、半日遅れの16日夕方に試験場への移動を行うこととしました。たとえ相手が台風であっても、開発スケジュールは1日も無駄にできません。現場で作業を進めている方の努力はもちろん、各関係者と調整を円滑に進めることで、数日後には台風の影響による遅れをなんとか挽回することができました。

試験場への移動後は、試験設備にモータを組付けての最終的な準備作業や、設備の準備・点検を進めていきました。試験場での準備開始から試験当日に向け順番に関係者が集まってくる感じから、「いよいよ」という雰囲気が高まっていきました。そして、予定通り8月28日11:00に点火を行い、計画した約100秒の燃焼が終了しました。データを評価するまでは設計通りかの判断もできないため、打上げと異なり燃焼が終了しても歓声はなく、試験が無事終了したことに安堵しつつ後処置が進められていました。

実は、種子島宇宙センターで固体ロケットモータの燃焼試験を実施する試験場の歴史は古く、種子島宇宙センターの開設と同じ約50年前に建設されています。計測の要となる基礎や主要な設備は当時作られたものを現在も使用しています。普段はJAXA職員であってもなかなか訪れることのない試験場ですが、日本の大型ロケットに使われてきた固体ロケットモータの開発の歴史を見届けてきた重要な場所の一つです。ここに、今まさにSRB-3の歴史が加えられている日々です。
この規模でのロケット開発はそう度々ありません。そのためH-IIA/Bロケット用固体ロケットモータ(SRB-A)の開発が終わり設備は約10年の眠りについていました。SRB-3の開発のため復旧作業を続け昨年から再び使用しています。古い設備ゆえに苦労することもありますが、今回の試験も無事終了することができ安堵しています。

試験成功の達成感に浸るも束の間、次の試験に万全の態勢でのぞむために、今回試験結果の評価、次回試験の計画、試験設備の点検、試験用モータの準備と忙しい日々に戻ります。

SRB-3地上燃焼試験(Ground Firing Test for New Solid Rocket Booster)

H3ロケットの特徴

使いやすいロケットを目指して

H3ロケットは、2020年度以降の世界でどのようなロケットが必要になるかを調査・予測し、それに応えるロケットとして、柔軟性・高信頼性・低価格の3つの要素を実現します。

柔軟性(High flexibility)

複数の機体形態を準備し、利用用途にあった価格・能力のロケットを提供します。
打ち上げまでの期間短縮により、「すぐに打ち上げたい」という利用者の声に応えます。

高信頼性(High credibility)

H-IIAロケットの高い打ち上げ成功率を継承し、確実に打ち上がるロケットにします。

低価格(High cost performance)

H-IIAロケットから打ち上げ価格を低減します。

過去最大のパワーと多様な機体形態

H3ロケットは2種類のフェアリング、第1段エンジン(LE-9)2基または3基、固体ロケットブースタ(SRB-3)0本、2本、4本の切り換えにより、様々な大きさや軌道の人工衛星の打ち上げに対応します。静止トランスファー軌道への打ち上げ能力は、これまでのH-IIAロケット、H-IIBロケットの能力を上回る過去最大に設定しています。

構成

H3ロケット標準型(H3-24L)主要諸元

全長(m) 63
全備質量(t) 574(H3-24L)(ペイロード除く)
誘導方式 慣性誘導方式

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