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人工衛星・探査機による貢献 雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」

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2012年11月29日 更新

雲プロファイリングレーダ(CPR)の技術試験モデルを公開

雲プロファイリングレーダ(CPR)の技術試験モデルを公開

11月27日、筑波宇宙センターで、雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」に搭載される雲プロファイリングレーダ(CPR)のエンジニアリングモデル(※)を報道機関に向けて公開しました。
雲プロファイリングレーダ(CPR)は、地上に向けて電波を発射し、反射波を受信することで雲の分布を観測するセンサで、JAXAと情報通信研究機構(NICT)が共同で開発に取り組んでいます。

※エンジニアリングモデルは、実際に打ち上げられるフライトモデルに近い形態の技術試験モデルとして製作されます。エンジニアリングモデルを使用してフライト実機よりも厳しい環境下で試験を実施し、機械的、電気的な設計仕様や試験方法、製造工程を確立するため、必要なデータを取得します。このエンジニアリングモデルの電気設計、構造設計、熱設計が所定の機能、性能を発揮できるか確認された後、フライトモデル製作に向けて次の開発フェーズへと移行します。


雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」とは

気候変動予測の精度向上に貢献

EarthCARE(Earth Clouds, Aerosols and Radiation Explorer)は、日本と欧州が協力して開発を進める地球観測衛星です。
搭載する4つのセンサ(雲プロファイリングレーダ、大気ライダー、多波長イメジャーおよび広帯域放射収支計)により、雲、エアロゾル(大気中に存在するほこりやちりなどの微粒子)の全地球的な観測を行い、気候変動予測の精度向上に貢献します。

気候変動予測は、コンピュータによるシミュレーションで行われていますが、このシミュレーションの正確さは、自然現象をいかに正確に反映しているかが重要になります。
しかし、気候変動に関係する自然現象がすべて明らかになっているわけではないことなどから、現在の予測には不確実性が生じています。この不確実性が生じる要因でとりわけ大きいと言われているのが、地球大気の放射収支における雲やエアロゾルの効果です。

EarthCAREでは、これまで十分な観測が行われてこなかった鉛直方向の雲粒やエアロゾルの分布、雲粒が上昇・下降する速度の計測等を行い、雲、エアロゾルとそれらの相互作用による放射収支メカニズムを解明して、気候変動予測の精度を向上させることが期待されています。

雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」の特徴

世界初の衛星搭載用ドップラー速度計測機能付き雲プロファイリングレーダ(CPR)

JAXAは、情報通信研究機構(NICT)と共同で、W-band(94GHz)において世界初の衛星搭載ドップラーレーダである雲プロファイリングレーダ(CPR:Cloud Profiling Radar)の開発を担当しています。

CPRは、衛星軌道上から地球に向かってミリ波帯電波を送信し、雲粒によって散乱されてくる電波を受信します。
これまでにない大型のアンテナを持ち、大電力を送信することで、現存する衛星搭載雲レーダの約10倍の高感度で観測を行うことができます。
またCPRは衛星搭載用ミリ波レーダとして世界初のドップラー速度計測機能が付いたレーダです。これにより全地球上で雲の鉛直構造だけでなく雲の上昇や下降などの動きを知ることができます。

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