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人工衛星による宇宙利用 全球降水観測計画/二周波降水レーダ「GPM/DPR」

後期運用中

全球降水観測計画/二周波降水レーダ「GPM/DPR」とは

21世紀は「水の世紀」と言われています。水は地球環境を特徴づける重要な要素であり、私達の生活や経済活動を左右します。
今、私達は世界各地で水不足、洪水等、多くの水の問題に直面しています。
更に温暖化や気候の変化により地球上の水の循環が影響を受け、大雨や旱魃等の異常気象が増えることが予想されます。
これらの問題を解決するために必要なことは、淡水資源の源である降雨を正確に把握し、異常気象への予測や対策の技術を向上させることです。
このような中、全球降水観測計画/二周波降水レーダ「GPM/DPR」は、社会生活にも直結する降水の高精度・高頻度観測を目的として2014年2月28日に打ち上げられ、気象庁による衛星搭載降水レーダデータの利用の実現や、中緯度も含めた世界中の降水の鉛直構造の違いを明らかにするなど数々の成果を挙げ、2017年10月26日に後期運用へと移行しました。

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2019年6月5日 更新

EORC久保田拓志 主任研究開発員が、日本気象学会 岸保・立平賞を受賞

EORC久保田拓志 主任研究開発員が、日本気象学会 岸保・立平賞を受賞

JAXA第一宇宙技術部門 地球観測研究センター(EORC)の 久保田拓志 主任研究開発員が、気象庁気象研究所気象観測研究部 青梨和正 部長と共同で、2019年度日本気象学会 岸保・立平賞「衛星観測による全球降水マップの開発と社会での実利用推進に関わる功績」を受賞しました。

受賞の理由となった衛星全球降水マップ(GSMaP)は、準リアルタイムで配信する高精度高分解能の降水データです。
全球降水観測計画(GPM)主衛星を中心として、JAXAの水循環変動観測衛星「しずく」等の複数台のマイクロ波放射計データと気象庁のひまわり8号等の静止気象衛星データを組み合わせて作成します。2007年11月に「JAXA世界の雨分布速報」としてホームページを公開後、利用ユーザは世界121カ国に広がり、降水監視・洪水予測・干ばつ監視・農業等の様々な分野でGSMaPの利用が進んでいます。

日本気象学会で行っている顕彰事業の表彰を現役のJAXA職員が受賞することは、旧宇宙開発事業団(NASDA)等の旧3機関を通じて、これが初めてとなります。

熱帯の降雨量の観測について

日本は、NASAと共同の熱帯降雨観測衛星「TRMM」で、熱帯の降雨量の観測を行ってきました。
全球降水観測計画(GPM)では観測範囲を高緯度まで広げ、より高精度、高頻度の観測を目指します。

GPM計画について

GPM計画は二周波降水レーダー(DPR:Dual-frequency Precipitation Radar)とマイクロ波放射計を搭載した主衛星と、マイクロ波放射計を搭載した副衛星群とからなるスケールの大きな観測計画です。
日本(JAXA)とアメリカ(NASA)が中心となり、米国海洋大気庁(NOAA)、フランス、インド、中国等との国際協力により実現します。
JAXAは、主衛星の打ち上げと、情報通信研究機構(NICT)と協力して主衛星に搭載されるDPRの開発を担当しました。主衛星の本体および主衛星に搭載されるマイクロ波放射計はNASAが開発を担当。
マイクロ波放射計を搭載する副衛星群については、NASA、NOAA、フランス、インド、中国等の機関が開発を担当します。これら、複数機の副衛星群により、約3時間毎の全球降水観測が可能になります。

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