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人工衛星・探査機による貢献 全球降水観測計画/二周波降水レーダ「GPM/DPR」

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2016年4月21日 更新

「GSMap」が文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞

「GSMap」が文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞

「衛星全球降水マップ(以下、GSMaP)」の開発・研究メンバーが、平成28年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(科学技術振興部門)を受賞しました。
「GSMaP」は、データの精度や速報性の不足といった問題から利用が進まなかった降水データにおいて、準リアルタイムで高精度の降水分布データを提供できるシステムが評価されました。
「GSMaP」はアジア・アフリカ・オセアニア・中南米・欧州・米国の気象・水文機関に利用され、降雨監視や洪水予測など降雨災害の被害軽減に貢献しています。さらに「世界の雨分布速報」や「世界の雨分布リアルタイム」といったホームページ上で公開され、一般利用者にも使いやすいシステムとなっています。

全球降水観測計画/二周波降水レーダ「GPM/DPR」とは

GPM主衛星と副衛星群で
3時間毎の全球降水観測へ

21世紀は「水の世紀」と言われています。水は地球環境を特徴づける重要な要素であり、私達の生活や経済活動を左右します。
今、私達は世界各地で水不足、洪水等、多くの水の問題に直面しています。
更に温暖化や気候の変化により地球上の水の循環が影響を受け、大雨や旱魃等の異常気象が増えることが予想されます。
これらの問題を解決するために必要なことは、淡水資源の源である降雨を正確に把握し、異常気象への予測や対策の技術を向上させることです。

熱帯の降雨量の観測について

日本は、NASAと共同の熱帯降雨観測衛星「TRMM」で、熱帯の降雨量の観測を行ってきました。
全球降水観測計画(GPM)では観測範囲を高緯度まで広げ、より高精度、高頻度の観測を目指します。

GPM計画について

GPM計画は二周波降水レーダー(DPR:Dual-frequency Precipitation Radar)とマイクロ波放射計を搭載した主衛星と、マイクロ波放射計を搭載した副衛星群とからなるスケールの大きな観測計画です。
日本(JAXA)とアメリカ(NASA)が中心となり、米国海洋大気庁(NOAA)、フランス、インド、中国等との国際協力により実現します。
JAXAは、主衛星の打ち上げと、情報通信研究機構(NICT)と協力して主衛星に搭載されるDPRの開発を担当しました。主衛星の本体および主衛星に搭載されるマイクロ波放射計はNASAが開発を担当。
マイクロ波放射計を搭載する副衛星群については、NASA、NOAA、フランス、インド、中国等の機関が開発を担当します。これら、複数機の副衛星群により、約3時間毎の全球降水観測が可能になります。

チームリーダが語る私たちのミッション

プロジェクトマネージャ 小嶋 正弘

水は私たち人間だけでなく、全ての地球上の生命にとって欠かせないものです。
そういう意味で、少し大げさな言い方かもしれませんが、GPM/DPRは「命を育むプロジェクト」なのだと私は思っています。

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