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人工衛星・探査機による貢献 トピックス

トピックス一覧

2016年9月30日 更新
ERG衛星、相模原キャンパスで機体公開

2016年9月29日(木)、JAXA相模原キャンパス内で、ジオスペース探査衛星「ERG」の報道関係者向け機体公開が行われました。
「ERG」は、地球周辺に存在するヴァン・アレン帯の高エネルギー電子のダイナミックな変動メカニズムを明らかにすることを目的に、今年度中に、イプシロンロケット2号機により内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定です。

ERG衛星、相模原キャンパスで機体公開

2016年9月26日 更新
「かぐや」搭載ハイビジョンカメラ(HDTV)のデータ公開

月周回衛星「かぐや(SELENE)」に搭載されたハイビジョンカメラ(HDTV)の全データを公開しました。「かぐや」HDTVはJAXAとNHKが共同して開発し、月を周回する様子をハイビジョン映像としてとらえたものです。600本以上の映像データが持つ高い科学的価値を考慮し、このたびすべての映像を静止画として分解した“生の画像”を公開します。
(画像:南極上空の「地球の入り」。世界各国が、月の南極を将来の着陸探査候補地として検討を進めています。(C)NHK/JAXA)

「かぐや」搭載ハイビジョンカメラ(HDTV)のデータ公開

2016年9月20日 更新
ERG衛星、総合試験終盤戦

今年2月に始まったERG衛星のフライトモデルの総合試験は、3月の振動試験、5月の熱真空試験、6から7月にかけてのEMC試験、7月の最終電気試験、8月前半の質量特性試験と紆余曲折を経ながらも約半年間の試験工程をなんとか乗り越えてきました。試験項目としては、残すところ8月22日からの運用模擬試験のみとなりました。この試験を無事に完了し、9月の開発完了審査会にて開発完了のお墨付きがいただければ、いよいよ内之浦へ向けて出発となります。

写真:質量特性試験中のERG衛星

ERG衛星、総合試験終盤戦

2016年9月15日 更新
山口県、山口大学との連携協定締結

JAXAと山口県と国立大学法人山口大学は、9月14日、山口県庁において、人工衛星による衛星データの応用研究や利用促進に相互に協力して取り組むことにより、防災分野等における衛星リモートセンシング技術の利用を推進することを目的とした協定を締結しました。
写真:9月14日、山口県庁で行われた締結式の様子(右から、岡 山口大学長、村岡山口県知事、奥村JAXA理事長)

山口県、山口大学との連携協定締結

2016年9月7日 更新
小惑星イトカワの帰還サンプルの微小クレーター

小惑星イトカワ表面には、1μmより小さい微小クレーターが見つかる場合があります。Dennis Harries博士(Friedrich Schiller Jena大学)が率いる国際研究チームは、この微小クレーターを走査電子顕微鏡と透過電子顕微鏡を用いて詳細にしました。観察の結果、この微粒子には、15個もの微小クレーターが確認されました。これまでに、他の微粒子にもクレーターが見つかっていますが、1-2個しかクレーターは確認されておらず、とてもクレーターが多い微粒子だったといえます。
また、今回確認された微小クレーターは、小惑星イトカワ表面で天体衝突が起こった時に発生した微小破片により形成した二次クレーターであることもわかりました。

小惑星イトカワの帰還サンプルの微小クレーター

2016年9月1日 更新
日本でのCO2濃度、「いぶき」観測データと排出量データが一致

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」が2014年12月までの5年半に大都市等とその周辺で取得した観測データの解析を進め、世界の大都市等に加え、東京都市域において初めて人為起源二酸化炭素(CO2)濃度の推計を行いました。
日本での人為起源CO2濃度について、「いぶき」の観測データと排出量データ(インベントリ)*の推定結果を比べたところ、概ね一致することが初めて確認できたことから、世界各国でも「パリ協定」に基づき作成・公表するCO2排出量の監視・検証を、衛星観測により実現できる可能性が示されました。
今後はデータの蓄積及び解析方法の改善をさらに進め、「いぶき」および現在開発中の後継機の観測データとインベントリの比較を行う予定です。
* ある期間内に特定の物質(大気汚染物質や有害化学物質)がどこからどれくらい排出されたかを示す統計量データ。

日本でのCO2濃度、「いぶき」観測データと排出量データが一致

2016年8月12日 更新
「あじさい」衛星運用30周年

1986年8月13日5時45分(日本時間)、測地実験衛星「あじさい」(EGS)は、種子島宇宙センターからH-1ロケット試験機1号機で高度1,500kmの円軌道に打ち上げられました。「あじさい」は日本初の測地衛星で、国内測地三角網の規整、離島位置の決定(海洋測地網の整備)、日本測地原点の確立が主なミッションです。「あじさい」は直径215cm、685kg,の球状で、表面にはプリズム1,436個、反射鏡318枚が配置されています。世界の衛星レーザ測距(SLR)局がレーザパルスを用いて「あじさい」を観測しています。JAXA増田宇宙通信所に設置されているSLR設備でも「あじさい」を継続して観測しています。30年間の長期にわたる衛星運用と貴重な観測データは世界中の研究者間で高く評価されています。

「あじさい」衛星運用30周年

2016年7月29日 更新
「あかつき」、1金星年 おめでとう!

金星探査機「あかつき」は、金星周回投入後、2016年7月19日に1金星年を迎えました。これを記念し、最新画像を公開いたします。

「あかつき」、1金星年 おめでとう!

2016年7月20日 更新
オーロラエネルギーの摂取の仕組み~GEOTAIL衛星とMMS衛星の日米共同観測

オーロラ爆発のエネルギー源は太陽風です。どのように太陽風のエネルギーが地球磁気圏に取り込まれるのか、そのプロセスの理解のために多数の衛星が打ち上げられてきました。長谷川洋、北村成寿(JAXA宇宙科学研究所)が率いる研究チームは、太陽風のエネルギーの地球磁気圏への取り込みが、地球磁気圏の外縁部の約7万kmの広範囲にわたって、少なくとも5時間以上継続することを明らかにしました。これはオーロラ爆発に十分なエネルギーの取り込みが磁気リコネクションによって起きていることを示しています。
JAXAは半年以内にERG衛星を打ち上げ、磁気圏尾部の観測を開始する予定です。GEOAIL衛星とERG衛星の共同観測により、地球周辺の宇宙空間で起こっている現象の理解が進むと期待されています。

オーロラエネルギーの摂取の仕組み~GEOTAIL衛星とMMS衛星の日米共同観測

2016年7月19日 更新
「衛星による緊急被災図作成(SEM)の世界的動向」のサイエンス誌への掲載について

JAXAが共著者に加わった「衛星による緊急被災図作成(SEM)の世界的動向」が7月15日(日本時間)にサイエンス誌(Special Issue Natural Hazards: 15 July 2016 Volume 353 Issue 6296)に掲載されました。 SEMとは、(1)発災後、ユーザなどからの要求により、地球観測衛星を用いて被災地域を緊急観測し前処理された衛星画像を作成、(2)衛星画像を解析し災害情報(被災域など)を抽出、(3)地理情報を付加し被災図としてユーザに提供(同時にウェブサイトなどで公開)する一連の活動を指します。 2000年にSEMの活動が本格的に開始されてから16年が経過しました。本論文は、2000年から2014年にかけての15年間のSEMの世界的な傾向を、大規模災害の状況把握に衛星が使われた1000件以上の事例を分析することにより総合的にレビューしたものです。

「衛星による緊急被災図作成(SEM)の世界的動向」のサイエンス誌への掲載について

2016年7月12日 更新
地球観測衛星データを利用した極域環境監視モニターサービスのバージョンアップのお知らせ

国立極地研究所は南北極域の準リアルタイム極域環境監視モニターサービス(ViSHOP)をバージョンアップしました。本サービスは「しずく」の観測データにより、南極・北極の海氷密接度・海面水温・積雪深を可視化し全世界に公開するものです。

主なバージョンアップ内容
  • スマートフォン等の各種デバイスに対応
  • WebM、GIF、WMV、MP4、MOV、FLV形式の動画保存に対応
  • 画像をサムネイル表示するギャラリー(Monitor Gallery)を追加
地球観測衛星データを利用した極域環境監視モニターサービスのバージョンアップのお知らせ

2016年7月7日 更新
「ひとみ」搭載観測機器でペルセウス座銀河団を観測

国際研究チームはX線天文衛星ASTRO-H「ひとみ」打ち上げの約一週間後から開始した観測装置立ち上げ段階で、搭載された軟X線分光検出器(SXS: Soft X-ray Spectrometer)によってペルセウス座銀河団を合計23万秒間観測しました。取得されたデータから、SXSは打ち上げ前に見積もっていた以上の分解能を達成し、これまでの20倍以上の精度で高温ガスの運動を測定できることを軌道上で実証しました。また、今回のSXSによる観測で、銀河団中心部のガスの運動をはじめて測定することに成功しました。
観測の結果、銀河団中心部で、巨大ブラックホールから吹き出すジェットは高温ガスとぶつかり、高温ガスを押しのけているものの、その結果作り出されるはずのガスの乱れた運動は意外に小さい、すなわち高速ジェットが影響を及ぼしているにも関わらず銀河団中心部の高温ガスは意外に静かであるということがわかりました。
本研究成果は、7月7日付英国科学誌「Nature」に掲載されました。

画像:チャンドラX線衛星によるペルセウス座銀河団のX線画像(カラー)と、X線天文衛星ASTRO-H("ひとみ")に搭載された軟X線分光検出器で取得したペルセウス座銀河団のスペクトル(白線)。 ©Hitomi collaboration、JAXA、NASA、ESA、SRON、CSA

「ひとみ」搭載観測機器でペルセウス座銀河団を観測

2016年6月22日 更新
微粒子表面の模様に残る小惑星イトカワ、40億年の歴史

松本徹率いる研究チームは、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから回収し、地球に持ち帰った微粒子の表面模様を分析しました。その結果、40億年以上昔から現在に至るまでの歴史が刻まれていることを発見しました。
研究チームはX線マイクロトモグラフィー(X線CT)や走査型電子顕微鏡を用いて、微粒子表面の微細構造を観察しました。これまでは一種類しかないと考えられていた表面模様のパターンは、少なくとも4種類あることがわかりました。
その中の一つは、イトカワ母天体に由来するもの、つまり40億年以上前に作られたと考えられる模様でした。その他にも、太陽風に長時間さらされたために形成したとみられる模様や、粒子同士がこすれて摩耗した模様なども見つかりました。これらの模様は100万年から1000年のタイムスケールの表面進化を示しています。
本研究の手法は貴重な微粒子を傷つけることなく、多くの情報を得ることができます。将来のサンプルリターンミッションで必須かつ最初に行う分析手法になるでしょう。

微粒子表面の模様に残る小惑星イトカワ、40億年の歴史

2016年6月20日 更新
ERG衛星、熱真空試験を実施

ジオスペース探査衛星ERGは、2016年度の打ち上げに向けて、2015年10月から総合試験を進めています。2016年5月5日~19日にシステム熱真空試験をJAXA相模原キャンパスで行いました。
熱真空試験は、システムとして衛星を組み上げた状態で真空環境に曝し、機器が高温・低温環境に曝されても壊れないか、衛星の運用時に使用するコマンドに対して機器が正常に動作するか、事前に予測した温度と計測温度を比較して熱解析モデルに間違いがないか、許容される温度範囲に納まっているか確認することが目的です。
試験期間中、プロジェクト、ミッション機器担当、担当メーカ、チェンバー運転メーカが一丸となって24時間フル稼働で取り組み、計画した全ての試験を無事に終えることができました。取得したデータをもとに、今後さらに解析や調整を進めていく予定です。

写真:ERG衛星の周囲を取り囲む熱入力模擬のための赤外線パネルを取り付けるところ

ERG衛星、熱真空試験を実施

2016年6月14日 更新
X線天文衛星「ひとみ」の異常に関する小委員会の検証結果について

6月14日(火)に開催された宇宙開発利用部会(文部科学省 科学技術・学術審議会)において、宇宙開発利用部会X線天文衛星「ひとみ」の異常事象に関する小委員会から、下記のとおり報告されました。

2016年6月8日 更新
X線天文衛星ASTRO-H「ひとみ」異常事象調査報告書B改訂等について

6月8日(水)に開催された宇宙開発利用部会X線天文衛星「ひとみ」の異常事象に関する小委員会(文部科学省 科学技術・学術審議会)において、下記のとおり報告をいたしました。

2016年5月31日 更新
X線天文衛星ASTRO-H「ひとみ」異常事象調査報告書A改訂等について

5月31日(火)に開催された宇宙開発利用部会X線天文衛星「ひとみ」の異常事象に関する小委員会(文部科学省 科学技術・学術審議会)において、下記のとおり報告をいたしました。

2016年5月24日 更新
X線天文衛星ASTRO-H「ひとみ」異常事象調査報告書等について

5月24日(火)に開催された宇宙開発利用部会X線天文衛星「ひとみ」の異常事象に関する小委員会(文部科学省 科学技術・学術審議会)において、下記のとおり報告をいたしました。

2016年5月23日 更新
「あかつき」IR2カメラによる金星夜面の動画

「あかつき」が送ってきた金星の観測画像の解析が進んでいます。
左の動画は、2016年3月29日、距離36万kmからIR2カメラで撮影した金星夜面の画像を元にして作成したものです。
元の画像4枚は、同日16時03分(日本時間)から4時間間隔で得られています。金星の雲は、スーパーローテーションによって4時間の間におよそ10度移動しているため、この動画では間の時間を埋めるよう、計算により元画像を少しずつ回転させて滑らかな動画としました。
動画からは、雲の変形や消長が手にとるように分かります。今後の定常観測で撮像間隔を2時間や1時間に短縮すれば、より滑らかで高精細の動画を得ることができ、金星大気の理解が一気に進むと期待されます。

「あかつき」IR2カメラによる金星夜面の動画

2016年5月20日 更新
地球大気全体の平均二酸化炭素濃度が400ppm超え「いぶき」が観測

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」が観測した、地球の大気全体(全大気)の月別二酸化炭素平均濃度について、2016年1月までの暫定的な解析を行ったところ、2015年12月に初めて400ppmを超え、400.2ppmを記録したことがわかりました。
地上観測点に基づく全球大気の月平均値では、二酸化炭素濃度はすでに400ppmを超えていました。しかし、地表面から上空約70kmまでの大気中の二酸化炭素の総量を観測できる「いぶき」のデータに基づいた、全大気の月平均濃度が400ppmを超えたのはこれが初めてです。
これにより、地表面だけでなく地球の大気全体で温室効果ガスの濃度が上昇し続けているといえます。

今後も引き続き、「いぶき」観測データに基づく成果の公表を行うとともに、2017年度をめどに打上げを予定している「いぶき後継機」(GOSAT-2)による継続的な温室効果ガス観測を実施し、それらの成果を地球温暖化予測の精緻化に反映させていく予定です。

地球大気全体の平均二酸化炭素濃度が400ppm超え「いぶき」が観測

2016年5月11日 更新
「ひので」が見た水星の太陽面通過

日本時間の2016年5月9日夜から10日未明にかけて、水星の太陽面通過が起きました。これは、地球から見て水星が太陽の前を通り過ぎる現象です。残念ながら日本からは見られませんでしたが、太陽観測衛星「ひので」は地球上空の軌道上からこの現象を観測しました。
画像:可視光・磁場望遠鏡で見た水星の太陽面通過 (C) 国立天文台/JAXA

「ひので」衛星が観測した画像・映像は、プロジェクトのページをご覧ください。

「ひので」が見た水星の太陽面通過

2016年5月10日 更新
X線天文衛星ASTRO-H「ひとみ」の状況について(その2)

5月10日(火)に開催された宇宙開発利用部会(文部科学省 科学技術・学術審議会)において、下記のとおり報告をいたしました。

2016年5月9日 更新
「だいち2号」が文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞

文部科学省では、科学技術に関する研究開発・理解増進において顕著な成果を収めた者に科学技術分野の文部科学大臣表彰として各種表彰を行っています。
この度「だいち2号」開発・研究メンバーが、平成28年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)を受賞しました。高精度で地殻変動の様子を観測できる技術が評価されました。
この技術を用いて、平成28年熊本地震においても、地殻変動の把握、土砂崩れ等の把握のための観測を継続して実施中です。

「だいち2号」が文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞

2016年4月28日 更新
X線天文衛星ASTRO-H「ひとみ」の今後の運用について

X線天文衛星ASTRO-H「ひとみ」について、異常事態発生後、JAXAをあげて不具合の全容解明を行うとともに、衛星状態の把握に努め、衛星の機能回復に向け全力を尽くしてまいりました。しかしながら、JAXAとして技術的に検討した結果および結論について4月28日、プレスリリースを発出し記者会見を実施いたしました。

この判断を踏まえ、衛星の復旧に向けた活動は取りやめ、今後、今回の異常に至った原因究明に専念することとし、ASTRO-Hとしての設計/製造/検証/運用の各段階において今回の事態に至った要因を調査し、背後要因も含めた原因を徹底的に究明いたします。

この衛星の観測成果に期待し、応援いただいてきた多くの国民の皆さま、NASAをはじめ国内外の協力関係機関の皆さま、観測を進めようと計画されていた国内外の天文学の研究者の皆様に対しまして、ASTRO-Hの運用を断念せざるを得ないことについて、深くお詫び申し上げます。

2016年4月28日 更新
「あかつき」搭載観測機器の定常観測移行状況

JAXAは「あかつき」に搭載された観測機器のうち1μmカメラ(IR1)、2μmカメラ(IR2)、中間赤外カメラ(LIR)、紫外イメージャ(UVI)、超高安定発振器(USO)について、定常観測への移行を判断しました。
雷・大気光カメラ(LAC)は引き続き慎重に調整を行っています。

[中村プロジェクトマネージャからのメッセージ]
みなさまのお蔭をもちまして4つのカメラと超高安定発振器の観測を定常状態に移行することが出来ました。ありがとうございます。これからは世界最先端の金星研究のためにデータを継続的に取得してまいります。また、LACも早い時期の定常観測移行を目指して行きます。今後とも日本の金星探査機「あかつき」にご期待ください。

画像:IR2カメラが撮影した金星夜面
金星全体を一望する夜面画像として、これまでで最も詳細な様子をとらえました。他のカメラ・他の波長のデータと組み合わせ、金星大気の立体的構造や運動を精密に調べます。

「あかつき」搭載観測機器の定常観測移行状況

2016年4月21日 更新
「GSMap」が文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞

「衛星全球降水マップ(以下、GSMaP)」の開発・研究メンバーが、平成28年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(科学技術振興部門)を受賞しました。
「GSMaP」は、データの精度や速報性の不足といった問題から利用が進まなかった降水データにおいて、準リアルタイムで高精度の降水分布データを提供できるシステムが評価されました。
「GSMaP」はアジア・アフリカ・オセアニア・中南米・欧州・米国の気象・水文機関に利用され、降雨監視や洪水予測など降雨災害の被害軽減に貢献しています。さらに「世界の雨分布速報」や「世界の雨分布リアルタイム」といったホームページ上で公開され、一般利用者にも使いやすいシステムとなっています。

「GSMap」が文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞

2016年4月19日 更新
X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の状況について

4月19日に開催された宇宙開発利用部会(文部科学省 科学技術・学術審議会)において、下記のとおり報告をいたしました。
JAXAは引き続き衛星の通信の復旧及び原因調査について機構をあげて取り組んでまいります。

2016年4月19日 更新
X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の状況について

X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)は、2016年3月26日の運用開始時(16時40分頃)に衛星からの電波を正常に受信できず、その後も衛星の状態を確認できない状況が続いており、衛星の通信の復旧および原因調査について機構をあげて取り組んでおります。
3月28日以降の状況について、「ひとみ」(ASTRO-H)特設サイトにてお知らせするとともに、4月1日、同8日、同15日に記者説明会を実施しました。

4月15日(金)記者説明会


4月8日(金)記者説明会


4月1日(金)記者説明会


JAXAは引き続き衛星の通信の復旧及び原因調査について機構をあげて取り組んでまいります。

2016年4月15日 更新
GPM/DPRパネル「宇宙から見た台風の雨」が「科学技術の『美』パネル展」優秀賞を受賞

第56回科学技術週間における「科学技術の『美』パネル展」で、GPM/DPRプロジェクトチームの作品「宇宙から見た台風の雨」が優秀賞を受賞しました。受賞したのは、GPM/DPRがとらえた2014年7月22日0時頃(日本時間)のフィリピン付近での台風10号の内部構造の画像です。雨雲スキャンレーダDPRは、CTスキャンのように雨雲の中の降水(雨・雪)の構造を立体的に見ることができます。赤色は降水の強い領域を、青色は降水の弱い領域を示しています。この時は高度15km付近まで降水が観測されており、非常に発達して台風の目も大きくなっていました。
「科学技術の『美』パネル展」は、研究成果などで発生した印象的な画像の感動を共有し、科学技術への興味を広げることを目的としています。多くの研究機関の画像がパネルとなり全国の科学館などで巡回展示され、見学者による投票アンケートにより優秀作品が選ばれました。
4月15日(金)に科学技術振興機構 東京本部別館にて表彰式が開催され、GPM/DPRプロジェクトマネージャ 古川欣司と地球観測研究センター研究領域上席 沖理子が出席しました。

GPM/DPRパネル「宇宙から見た台風の雨」が「科学技術の『美』パネル展」優秀賞を受賞

2016年3月31日 更新
「あかつき」試験観測は順調 4月中旬頃より定常観測へ

2015年12月7日に金星周回軌道へ投入された後、「あかつき」は順次観測機器を立ち上げて試験観測を実施しています。機器の立ち上げは概ね順調で、既にミニマムサクセス(*)に相当する観測を実施しており、4月中旬頃より定常観測へ移行する見込みです。

*ミニマムサクセス:ミッション達成における最低限の目標。「あかつき」においては、雲が東西方向に1周する1週間にわたって、金星周回軌道上からいずれかのカメラによって画像を連続的(数時間毎)に取得し、全球的な雲の構造を捉えること。

画像:LIR(中間赤外カメラ)の試験観測結果
画像には南北両半球にまたがる弓状の構造が写っています。このような現象はこれまで知られていませんでした。  

「あかつき」試験観測は順調 4月中旬頃より定常観測へ

2016年3月31日 更新
「はやぶさ2」ミッションロゴの色が変わりました

「はやぶさ2」打ち上げ後1年間が経過しTransfer(※)フェーズに移行した節目に、これまでのミッションロゴの色を変えてみました。
描かれているイラストは変わりませんが、小惑星の名称を仮符号の1999 JU3からRYUGUとしてあります。また「はやぶさ2」が、地球近傍軌道から離れて太陽系空間を深く突き進むイメージを青系統に託しました。「太陽系」という大海原を航海していく「はやぶさ2」を、これからも応援してください。
※地球軌道からリュウグウの軌道に移る間の軌道のこと

「はやぶさ2」ミッションロゴの色が変わりました

2016年3月27日 更新
X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の通信異常について

 平成28(2016)年2月17日に打ち上げられたX線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)は、3月26日(土)の運用開始時(午後4時40分頃)に衛星からの電波を正常に受信できず、その後も衛星の状態を確認できない状況が続いています。現時点で、通信不良の原因は不明ですが、短時間ではあるものの衛星からの電波を受信できたことから、引き続き衛星の復旧に努めております。
 この衛星状態を受け、復旧及び原因調査に万全を期すため、本日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構内に理事長を長とする対策本部を設置し、第1回会合を開催いたしました。ひとみの通信の復旧及び原因調査について全社的に取り組んでおります。対応状況、調査結果については随時お知らせいたします。

2016年3月24日 更新
GPM主衛星の観測データ、気象庁の数値予報システムに定常利用へ~気象の予測精度向上に貢献

気象庁とJAXAは、GPM主衛星の観測データ利用により降水を中心とした気象予測の精度向上を図るため、共同で調査および技術開発を進めてきました。その結果、天気予報や防災気象情報などの基礎資料を作成する数値予報システムにおいて、降水などの予測精度が向上することが確認できたため、2016年3月24日より、同データの定常利用が開始しました。

数値予報システムに衛星搭載降水レーダのデータを利用することは、世界の気象機関では初めてのことになります。気象庁とJAXAは、衛星の貴重な観測データをより有効に活用するため、今後も技術開発に努めてまいります。

GPM主衛星の観測データ、気象庁の数値予報システムに定常利用へ~気象の予測精度向上に貢献

2016年3月24日 更新
「ひさき」観測 太陽風が引き起こす木星の強力なオーロラ

惑星分光観測衛星「ひさき」は、NASAのチャンドラX線望遠鏡、ESAのXMMニュートンなどと協力し、木星のオーロラを二週間にわたって長時間観測しました。
これらの観測結果から、太陽風の速度と木星オーロラの強度が深く関わり合っていることがわかりました。さらに、数値計算の結果、X線オーロラを貫く磁力線は木星磁気圏と太陽風の境界面につながっていることがわかりました。このことは、X線オーロラは地球のオーロラと同様に、イオンが太陽風の影響で加速されて発生している可能性が高いことを示唆しています。
今後さらに観測を進め、X線オーロラの全貌に迫っていきます。

「ひさき」観測 太陽風が引き起こす木星の強力なオーロラ

2016年3月18日 更新
ERG衛星、フライトモデル総合試験実施

ジオスペース探査衛星ERGは、2015年9月よりミッション部・バス部それぞれに分かれてフライトモデルの試験を進めてきました。ミッション部に搭載される観測機器については、機器単体での環境試験・較正試験が進み、所期の性能が達成されたことが確認されました。

写真:ERGのミッション部・バス部結合後のアライメント測定の様子

ERG衛星、フライトモデル総合試験実施

2016年3月17日 更新
「だいち2号」中央非常通信協議会で表彰

「だいち2号」の災害対応の功績が認められ、2016年3月16日に中央非常通信協議会(*)から表彰を受けました。「だいち2号」は、防災機関などからの要請を受けて緊急観測を行い、災害の兆候や状況把握につながる観測データを速やかに提供しています。
2015年、口永良部島(くちのえらぶじま)の火山噴火に対する緊急観測では、気象庁の要請に応じ噴火発生から約4時間後に観測データを提供しました。防災機関のデータ解析結果は火山噴火予知連絡会に報告され、火口の変化や降灰、火砕流の状況把握に活用されました。(画像:だいち2号が捉えた噴火後の口永良部島)
また、桜島や箱根山で火山活動が活発化した際には、地殻変動を数cm単位で検出できる「だいち2号」の観測データを用いた防災機関による解析結果が、気象庁の発表する噴火警戒レベルの判断や自治体の立ち入り規制判断に活用されました。
JAXAは、これからも衛星技術により災害対策を支援していきます。

* 中央非常通信協議会:災害などの非常事態の際に、非常通信の円滑な運用を図ることを目的に設立され、この分野で顕著な功績があった個人及び団体に対して表彰を行っています。

「だいち2号」中央非常通信協議会で表彰

2016年3月10日 更新
部分日食を「ひので」が撮影 地上観測チームとの国際共同観測も

JAXA、NASA、国立天文台は、2016年3月9日に「ひので」が撮影した部分日食の画像・映像を公開しました。
公開した画像・映像は「ひので」が3月9日9時8分頃(日本時間)に高度680kmでインドネシア上空を飛翔している際、搭載されているX線望遠鏡(XRT)で撮影したものです。また「ひので」は、この撮影の前後に、皆既日食が観測されたインドネシアで地上観測を行ったチームと国際共同観測を行いました。
これらのデータは、皆既日食時に可視光で見られるコロナ構造とX線ジェットの因果関係や、高温なコロナ物質の物理的状態を調べる研究に用いられる予定です。
今回撮影したX線太陽画像・動画は下記からダウンロード可能です。

部分日食を「ひので」が撮影 地上観測チームとの国際共同観測も

2016年2月29日 更新
「ひとみ」クリティカル運用期間が終了!初期機能確認へ

2月17日(水)に種子島宇宙センターからH-IIAロケット30号機により打ち上げられたX線天文衛星「ひとみ」は、軌道に投入後、冷却システムの立ち上げ・伸展式光学ベンチの伸展など、重要なイベントを正常に終え、クリティカル運用を終了しました。
今後は、「ひとみ」に搭載した各機器が宇宙空間で正しく動作するかを確かめる初期機能確認を約1ヶ月半、観測精度を高めるためのキャリブレーション観測を約1ヵ月半かけて実施する予定です。

「ひとみ」クリティカル運用期間が終了!初期機能確認へ

2016年2月25日 更新
ジオスペース衛星ERGにあなたの応援メッセージを載せよう!

ERG衛星とともに地球周辺の宇宙空間の最後のフロンティアであるヴァン・アレン帯の探査に出かけましょう!
2016年度打ち上げを目指すERGに、あなたの応援のメッセージをお寄せください。いただいたメッセージはアルミプレートに印刷し、バランスウェイトの一部として衛星に搭載する予定です。

ジオスペース衛星ERGにあなたの応援メッセージを載せよう!

2016年2月17日 更新
ASTRO-H打ち上げ成功!名称は「ひとみ」

2月17日17時45分(日本時間)、晴天の種子島宇宙センターからX線天文衛星ASTRO-HがH-IIAロケット30号機で打ち上げられました。
ロケットは打ち上げ後約14分15秒にASTRO-Hを正常に分離、内之浦局で衛星からの電波を受信した後に「ひとみ」と命名されました!
名称の由来は、「ひとみ」が「熱い宇宙の中を観るひとみ」であることなどで、詳しくはプレスリリースおよび特設サイトで綴られています。

高温・高エネルギーの宇宙の中を観るX線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)へ、今後も熱いご声援をお願いします!

ASTRO-H打ち上げ成功!名称は「ひとみ」

2016年2月14日 更新
ASTRO-H打ち上げ日時を再設定!ライブ中継は2月17日17時25分から

H-IIAロケット30号機によるX線天文衛星ASTRO-Hの打ち上げ予定日時を、2月17日17時45分に再設定いたしました。インターネットでの打ち上げライブ中継は17日17時25分から配信します。

また、JAXA事業所や全国各地でのパブリックビューイングも実施します。ASTRO-H旅立ちの瞬間をぜひお見逃しなく!皆様の熱い応援メッセージをお待ちしています。

ASTRO-H打ち上げ日時を再設定!ライブ中継は2月17日17時25分から

2016年2月12日 更新
X線天文衛星ASTRO-H 打ち上げ延期

H-IIAロケット30号機によるX線天文衛星ASTRO-Hの打上げを2月12日(金)に予定していましたが、天候上の理由により延期となりました。新たな打ち上げ日は決まり次第お知らせします。
天候判断の結果、射場近辺に規定以上の氷結層を含む雲の発生が予想されること、および打上げ作業に支障のある強風が予想されることから延期することといたしました。
特設サイトでは、ASTRO-Hのミッション「熱い宇宙の中を観る」とは何か詳しく解説しています。また、皆様からの熱い応援をおまちしています!

X線天文衛星ASTRO-H 打ち上げ延期

2016年2月10日 更新
ASTRO-H打ち上げ予定時刻は2月12日(金)17時45分!ライブ中継は12日17時25分から

X線天文衛星ASTRO-Hを搭載したH-IIAロケット30号機の打ち上げ予定時刻が、2016年2月12日(金)17時45分(日本時間)に決まりました。 JAXAは12日17:25から、種子島宇宙センターでの打ち上げの様子をインターネットライブ中継いたします。またテーブルテレビ局での配信、JAXA見学施設や全国の科学館などでのパブリックビューイングも行います!

ブラックホール、超新星残骸、銀河団など、X線やガンマ線を放射する高温・高エネルギーの天体の研究を通じて、宇宙の成り立ちを調べ、熱く激しい宇宙に潜む物理現象の解明に挑むASTRO-H。旅立ちを一緒に応援してください!

ASTRO-H打ち上げ予定時刻は2月12日(金)17時45分!ライブ中継は12日17時25分から

2015年12月14日 更新
「はやぶさ2」地球スイングバイ成功 進路は小惑星リュウグウ!

12月3日に地球スイングバイを行った「はやぶさ2」が、小惑星「Ryugu」(リュウグウ)を目的とする軌道に入れたことが確認できました。

「はやぶさ2」は地球スイングバイ後、搭載している光学航法カメラで地球を撮影しました。オーストラリア大陸や南極大陸が見えています。ひまわりなどの気象衛星では南極点付近を撮影することは難しく、今回は貴重な写真を撮ることができました。

「はやぶさ2」地球スイングバイ成功 進路は小惑星リュウグウ!

2015年12月11日 更新
X線天文衛星「ASTRO-H」2月12日打ち上げへ

新世代のX線天文衛星ASTRO-Hの打ち上げ予定日が、2016年2月12日(金)に決まりました。H-IIAロケット30号機により、種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。

本日オープンした特設サイトで、ミッションや観測機器などの情報を随時お知らせいたします。ぜひ ASTRO-Hが観ようとしている“熱い宇宙”とは何か、どのような機器が搭載されるのか、などにふれてください! またJAXAは打ち上げ当日のライブ中継を予定しています。

X線天文衛星「ASTRO-H」2月12日打ち上げへ

2015年12月9日 更新
「あかつき」金星周回軌道への投入に成功!

12月7日に行われた姿勢制御用エンジン噴射の後、探査機軌道の計測と計算をした結果、「あかつき」が金星周回軌道に投入されたことがわかりました。

すでに機能確認済みの3つの観測機器(紫外イメージャ(UVI)、中間赤外カメラ(LIR)、1μmカメラ(IR1))からは撮影画像が届きました。
今後、残り3つの観測機器の機能確認、約3か月間の初期観測を行うとともに、軌道制御運用を行って徐々に金星を9日間程度で周回する楕円軌道へと移行する予定です。2016年4月頃から本格的な観測に移行する予定です。

右:UVIで撮影した金星(12月7日)

「あかつき」金星周回軌道への投入に成功!

2015年12月7日 更新
「あかつき」計画通りに姿勢制御用エンジンを噴射

12月7日8時51分から金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入を行いました。探査機から送信されたデータの解析結果により、姿勢制御用エンジンの噴射が計画通り、約20分間行われたことが確認できました。
現在、探査機の状態は正常です。軌道の推定に2日程かかるため、金星周回軌道への投入結果は後日お知らせし、12月9日(水)18時から記者説明会を行います。
引き続き「あかつき」やプロジェクトメンバーへの熱い応援をお願いします!

「あかつき」計画通りに姿勢制御用エンジンを噴射

2015年12月7日 更新
「あかつき」搭載カメラによる撮像試験画像(2015年12月1日撮像)

「あかつき」は、安全のために比較的熱に強い高利得アンテナ取り付け面を太陽に向けた状態を維持していたため、探査機本体に固定されたカメラの視野方向を好きな方向に向けることはできませんでした。
しかし、この状態においても2015年11月末からカメラ視野に金星が収まる位置関係となったため、12月1日、カメラの状態確認のために紫外線イメージャ(UVI)、1μmカメラ(IR1)、中間赤外カメラ(LIR)による金星撮像を行いました。
このときの「あかつき」から金星までの距離は約110万kmで、月と地球の間の距離の3倍程度でした。2015年12月7日までにUVIによる紫外線(波長365nm)画像とIR1による近赤外線(波長900nm)の画像をダウンロードできており、正常に撮像が行われたことを確認しています。
画像 左:紫外線イメージャ(UVI)画像、右:1μmカメラ(IR1)画像

「あかつき」搭載カメラによる撮像試験画像(2015年12月1日撮像)

2015年12月3日 更新
「はやぶさ2」地球スイングバイを実施

「はやぶさ2」は12月3日(木)の夕方から夜にかけて地球スイングバイ(地球に接近し、地球の引力を利用した軌道制御)を実施し、19時08分(日本時間)に地球に最接近、ハワイ諸島付近の太平洋上空約3,090kmを通過しました。

探査機の状態は正常であることを確認しました。目標とする軌道に入れたかどうかの確認には1週間程度かかる見込みです。

「はやぶさ2」地球スイングバイを実施

2015年12月2日 更新
ASTRO-H機体公開

11月27日、筑波宇宙センターで、X線天文衛星ASTRO-Hの報道関係者向け機体公開が行われました。
「ASTRO-H」はブラックホール、超新星残骸、銀河団など、X線(エックス線)やガンマ線で観測される高温・高エネルギーの天体の研究を通じて、宇宙の構造とその進化の解明を行う天文衛星です。
宇宙から地球へ飛んでくるX線やガンマ線は、地球の大気に吸収されてしまうために、地上で観測することができません。そのため、宇宙で観測することが必要となります。
「ASTRO-H」は、X線天文衛星「すざく」の後継として開発され、JAXA、NASAをはじめ、国内外の大学・研究機関の200人を超える研究者が開発に参加する、X線天文学の旗艦ミッションです。大規模な国際協力で開発された4種類の新型観測システムが搭載され、「すざく」にくらべて10倍から100倍も暗い天体の分光観測が可能になります。

ASTRO-H機体公開

2015年11月27日 更新
「はやぶさ2」地球と月を撮影

スイングバイのために地球に接近している「はやぶさ2」が、2015年11月26日の12時46分(日本時間)に、搭載されている光学航法望遠カメラ(ONC-T)により地球と月を同時に撮影しました。右に地球が、左に月が見えます。
ONC-Tは、小惑星「Ryugu」観測用に複数のフィルターを持っていますが、そのうち3つのフィルターを使って撮像したデータをR(赤)、G(緑)、B(青)とみなして、疑似カラー画像を作成しました。撮影を行ったとき、「はやぶさ2」と地球の距離は約300万kmでした。
※本画像はトリミングしております。元画像はプロジェクトサイトをご覧ください。

「はやぶさ2」地球と月を撮影

2015年11月27日 更新
「いぶき」のメタン観測データ、人間活動によるメタン濃度と高い相関性

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」が2012年12月までの3年半に取得した観測データを解析した結果、人口密集地域、大規模な農業地域、天然ガス・石油の生 産・精製地域等の人間活動による(人為起源による)メタン排出地域で、周辺よりもメタン濃度が高いことがわかりました。
さらに、「いぶき」で観測された人為起源メタン濃度と、排出量データ(インベントリ)*から推計された人為起源メタン濃度との間に高い相関関係があり、 「いぶき」には人間活動によるメタン排出量の監視・検証ツールとして有効利用できる可能性があることがわかりました。
今後さらに、人為起源メタン濃度の推定精度を高めるために、より高頻度で多数の衛星データを利用して調査・研究・解析を進める予定です。これらの成果を 「いぶき後継機」(GOSAT-2)に応用し、地球温暖化対策の促進に貢献していきます。

* ある期間内に特定の物質(大気汚染物質や有害化学物質)がどこからどれくらい排出されたかを示す統計量データ。

「いぶき」のメタン観測データ、人間活動によるメタン濃度と高い相関性

2015年11月16日 更新
「いぶき」観測による月別二酸化炭素の全大気平均濃度を公表

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」の観測データを使って、地上から上空までの「地球大気全体(全大気)」の二酸化炭素平均濃度を算出したところ、月別平均濃度は季節変動をしながら年々上昇し、2015年5月に約398.8 ppmを記録しました。このままの上昇傾向が続けば、遅くとも2016年中に400 ppmを超える見込みです。
環境省、NIES、JAXAは、今回算出した「いぶき」の観測データから解析・推定された、月別全大気の二酸化炭素平均濃度を公開いたしました。

今後も引き続き、「いぶき」観測データに基づく成果の公表を行うとともに、2017年度をめどに打ち上げが予定されている「いぶき後継機」(GOSAT-2)による継続的な温室効果ガス観測を実施し、それらの成果を地球温暖化予測の精緻化に反映させていく予定です。

「いぶき」観測による月別二酸化炭素の全大気平均濃度を公表

2015年11月9日 更新
「あかつき」金星周回軌道投入へ再び挑戦!

「あかつき」は2010年12月7日に金星周回軌道の投入に失敗した後、原因・対策調査と投入の再計画、5年に渡る長い運用を経て、2015年12月7日(月)に軌道投入を再実施します。
現在、探査機の状態は健全です。軌道投入が成功したかどうかは投入後数日かけて確認が行われる予定です。
「あかつき」とプロジェクトメンバーへ、どうかご声援をお願いします!

「あかつき」金星周回軌道投入へ再び挑戦!

2015年11月2日 更新
ASTRO-H 正弦波振動試験を実施

8月29日から10月2日にかけて、X線天文衛星ASTRO-Hの正弦波振動試験が、筑波宇宙センター大型振動試験設備で実施されました。正弦波振動試験は、衛星構造の動特性評価と、打ち上げ時相当の振動荷重を負荷することによる強度評価という二つの大きな目的があります。
10月2日に最後の振動試験を終えて、予定通り動特性評価のためのデータの取得と、打ち上げ時相当の振動荷重に対する衛星主構造の強度検証ができました。

ASTRO-H 正弦波振動試験を実施

2015年11月2日 更新
「JAXA世界の雨分布リアルタイム」を公開!

地球観測研究センター(EORC)では、現在時刻の降雨情報を提供するGSMaPリアルタイム版(GSMaP_NOW)を開発し、「JAXA世界の雨分布リアルタイム」ウェブサイトから公開を開始しました。
これまで提供してきたGSMaP準リアルタイム版(GSMaP_NRT)では、衛星データの収集に3時間を費やし、1時間でデータ処理することで観測終了後から4時間後の提供をしていましたが、GSMaP_NOWは30分毎に、最近1時間の降雨分布を提供することができます。

「JAXA世界の雨分布リアルタイム」を公開!

2015年11月2日 更新
いざ地球スイングバイ!「はやぶさ2」への応援メッセージ募集

2014年12月3日、宇宙へ旅だった小惑星探査機「はやぶさ2」が、2015年12月3日(木)に地球に接近し、地球の引力を利用した軌道制御(地球スイングバイ)を行います。地球に最も近づく時刻は19時7分ごろ(日本時間)です。
スイングバイ後、いよいよ小惑星「Ryugu」(リュウグウ)を目指す「はやぶさ2」を一緒に応援してみませんか。JAXAでは、「はやぶさ2」、プロジェクト関係者、ミッションへの応援メッセージを募集しています。みなさんからのご投稿お待ちしております!

いざ地球スイングバイ!「はやぶさ2」への応援メッセージ募集

2015年10月20日 更新
「すざく」約1000万光年スケールで均一な元素組成、明らかに

JAXAのオーロラ・シミオネスク(Aurora Simionescu)研究員が率いる研究チームは、X線天文衛星「すざく」によるおとめ座銀河団の広域観測から、銀河団の内側から外縁部にわたって元素組成が一定であり、それは太陽系周辺の組成とほぼ同じであることを明らかにしました。

「すざく」約1000万光年スケールで均一な元素組成、明らかに

2015年10月7日 更新
ALOS全球数値地表モデル(DSM)"ALOS World 3D - 30m"(AW3D30)

陸域観測技術衛星「ALOS」搭載のパンクロマチック立体視センサ(PRISM)による全球数値地表モデル(DSM)の30m相当(1arcsec)解像度版データセットを無償公開します。
本データセットは、全球規模で整備される標高データセットとして現時点で世界最高精度を持つ「全世界デジタル3D地形データ」のDSMデータセット(5m相当解像度)をベースとして作成しています。JAXAは科学研究分野や地理空間情報を活用したサービス等に広く利用していただくために水平解像度30mデータセットを無償で公開します。

ALOS全球数値地表モデル(DSM)"ALOS World 3D - 30m"(AW3D30)

2015年10月5日 更新
「はやぶさ2」が目指す小惑星の名称が「Ryugu」に決定!

小惑星探査機「はやぶさ2」が目指す小惑星1999 JU3の名称が「Ryugu」(リュウグウ)に決定しました。
「浦島太郎」の物語で、浦島太郎が玉手箱を持ち帰るということが、「はやぶさ2」が小惑星のサンプルが入ったカプセルを持ち帰ることと重なること、などが選定理由となり、応募総数7,336件の中から、選考委員会により選定されました。
選考された名称案は、小惑星1999 JU3の発見者である米国のLINEAR(リニア)チームより国際天文学連合に提案され、Minor Planet Centerの小惑星リストへの掲載をもって決定となりました。たくさんのご応募ありがとうございました。

「はやぶさ2」が目指す小惑星の名称が「Ryugu」に決定!

2015年9月2日 更新
地球スイングバイに向け、イオンエンジンを追加噴射

9月1日(火)から2日(水)の2日間、「はやぶさ2」は、地球スイングバイに向け、軌道制御精度をさらにあげるためのイオンエンジン追加噴射を行いました。
追加噴射は計画どおり終了し、合計約12時間イオンエンジンが稼働しました。
稼働中のエンジン状態や噴射前後の軌道制御状況につきましては、取得した探査機からのテレメトリデータ(探査機の状態を示すデータ)を詳細に解析、確認していきます。
図:はやぶさ2と地球、太陽、小惑星1999 JU3 の位置関係(概略図、2015年9月1日時点

地球スイングバイに向け、イオンエンジンを追加噴射

2015年8月31日 更新
「あかつき」太陽近日点を通過

金星探査機「あかつき」は2015年8月30日午前2時頃に、周回軌道上で最も太陽に近づく、太陽近日点を通過しました。2010年の打ち上げ以降、太陽近日点の通過は9回目となります。太陽近日点を通過した後も、「あかつき」の熱環境については厳しい状態がしばらく続きます。
「あかつき」に搭載している各機器の状態につきましては、引き続き慎重に確認を行っていきます。
(画像:「あかつき」チームTwitterより)

「あかつき」太陽近日点を通過

2015年8月26日 更新
「すざく」科学観測終了

2015年6月1日以降、通信不良が続いていたX線天文衛星「すざく」は、正常観測への復帰を目指し復旧運用を行ってきましたが、その後、通信、バッテリ、及び姿勢制御の状況から、科学観測を再開することが困難な状態であるとの判断に至りました。
今後は、運用終了に向けた作業を実施していきます。

「すざく」科学観測終了

2015年8月5日 更新
「あかつき」軌道修正制御を計画通りに実施

金星探査機「あかつき」は、2015年12月7日に予定している金星周回軌道への再投入に向け、7月下旬に軌道修正制御を実施しました。
8月2日までに取得したテレメトリデータの解析結果により、8月4日17時30分(日本標準時)をもって、軌道修正制御が計画通りに実施されたことが確認できました。

「あかつき」軌道修正制御を計画通りに実施

2015年8月3日 更新
ASTRO-H 熱真空試験を実施

6月24日から7月9日にかけて、X線天文衛星ASTRO-Hの熱真空試験が、筑波宇宙センター13mチャンバで実施されました。熱真空試験は、衛星を宇宙の真空および熱的環境にさらすことで熱モデルの検証を行う、電気試験によって軌道上での観測機器の機能・性能を実証する、という目的があります。
衛星に搭載された観測装置は、それぞれ期待通りの性能が確認され、軌道上で使うコマンドの実証、キャリブレーションデータの取得など、すべての試験項目を通過することができました。

ASTRO-H 熱真空試験を実施

2015年7月29日 更新
南海トラフ大震災を想定した衛星利用実証実験で「きずな」を用いた通信訓練を実施

2015年7月29日、JAXAおよびNICTは、日本医師会が実施する「南海トラフ大震災を想定した衛星利用実証実験(防災訓練)2015」において、大規模災害時に通信網の回線断が予想される各県医師会に地球局を設置し、「きずな」回線によるインターネット環境を提供しました。
また、NICTが所有する小型車載局から「きずな」回線を介してハイビジョン映像伝送および災害救援航空機情報共有ネットワーク(D-NET)を利用して仮想被災地との情報共有を行いました。
画像:可搬型VSAT(高知県庁)

南海トラフ大震災を想定した衛星利用実証実験で「きずな」を用いた通信訓練を実施

2015年7月22日 更新
「はやぶさ2」が目指す小惑星「1999 JU3」にみんなで名前をつけよう!

JAXAは「はやぶさ2」が目指す小惑星「1999 JU3」の名前案を7月22日(水)13:30より募集します。
「はやぶさ2」は順調に宇宙航行を続けており、2018年6~7月頃に小惑星「1999 JU3」に到着する予定です。あなたも、この小惑星に名前をつけてみませんか?
応募締め切りは8月31日(月)23:59です。(10:00から延長しました)

「はやぶさ2」が目指す小惑星「1999 JU3」にみんなで名前をつけよう!

2015年7月21日 更新
ERG衛星、一次噛合せ試験を実施

ジオスペース探査衛星ERGは、4月から実施していた一次噛合せ試験が6月18日に無事終了しました。一次噛合せ試験は、機械的インターフェースおよび電気的インターフェースの整合性確認、電磁適合性確認が主な目的です。
一次噛合せ試験は、来年度の打上げを目指し、2ヶ月弱という非常に短い期間で実施しました。衛星システム全体を初めて結合して試験するということで、いくつかの課題が見つかりましたが、土・日曜日を返上して関係者一丸となって作業に臨み、ほぼ予定通りに試験を終了することができました。

写真:磁気シールドルーム内で電磁適合性試験を実施中のERG

ERG衛星、一次噛合せ試験を実施

2015年7月9日 更新
「あかつき」金星へ向け、4回目の軌道制御実施へ

2015年12月の金星周回軌道再投入に向けて、「あかつき」は4回目となる軌道修正制御(Delta Velocity 4)を7月17日から3回に分けて実施する予定です。
今回の軌道制御は、再投入後の観測に有利となる軌道に修正を行うことを目的とするもので、12月の再投入時の性能試験をかねて、探査機上部の姿勢制御用エンジン4本を使用します。

「あかつき」金星へ向け、4回目の軌道制御実施へ

2015年6月23日 更新
TRMM、17年間の歴史に幕

日米共同プロジェクトの熱帯降雨観測衛星「TRMM」が、6月16日12時55分(日本時間)に南インド洋上空で大気圏に再突入しました。
1997年11月28日にH-IIロケット6号機により打ち上げられたTRMMは、設計寿命3年2ヶ月を超え17年間にわたり観測を継続し、降水分野の研究に大きく貢献しました。

  • TRMM衛星を中心とした観測データによる全世界の降水分布を準リアルタイムで作成
  • 降水データを気象観測・予報だけでなく、洪水の予警報や干ばつ監視といった分野でも利用

TRMMの成果と実績は、TRMMの降雨レーダ(PR)を更に高度化した二周波降水レーダ(DPR)を搭載した「GPM主衛星」に引き継がれています。

TRMM、17年間の歴史に幕

2015年6月12日 更新
「すざく」通信不良~正常観測への復帰を目指す

目標寿命の約2年を超えて運用を続けているX線天文衛星「すざく」(ASTRO-EII)は、2015年6月1日(月)以来、衛星の動作状況を知らせる通信が間欠的にしか確立できない状態が続いています。現時点で、通信不良は電力不足に起因すると推測しており、間欠的な衛星の動作状況を知らせる通信データの蓄積から、衛星状況の把握に努めています。
今後少なくとも1~2ヶ月間にわたって正常観測への復帰を目指し、まずは姿勢の安定と、安定した電源を確保する方法を模索することになります。

「すざく」通信不良~正常観測への復帰を目指す

2015年6月8日 更新
「はやぶさ2」第2回イオンエンジン連続運転を無事終了

「はやぶさ2」は、6月2日から開始した2回目のイオンエンジン連続運転を6月7日午前0時25分(日本時間)に正常に終了しました。2回目の連続運転は102時間となり、計画どおりの稼働時間となっています。
12月に予定している地球スイングバイに向けたイオンエンジンン連続運転は、第1回(409時間)と第2回(102時間)を合わせて511時間となりました。
なお、2回目の連続運転の結果を踏まえ、地球スイングバイまでの間に、必要に応じて軌道微修正のためのイオンエンジン稼働が行われる場合もあります。

「はやぶさ2」第2回イオンエンジン連続運転を無事終了

2015年5月29日 更新
IKAROS冬眠モードへの移行(5回目)について

小型ソーラー電力セイル実証機IKAROSは、冬眠モード明けの電波を2015年4月に受信してから、5月までデータを取得して状態確認を行ってきました。5月21日に探索を行ったところ電波を受信できなかったことから、予測どおりIKAROSは5回目の冬眠モードへ移行したと判断しました。
 5月に最後にデータを取得したIKAROSの位置は、地球から約1億1千万km、太陽から約1億3千万kmです。得られたデータからは、IKAROSの状態に異常は認められません。
次回の冬眠モード明けは、2015年冬と予測しています。

JAXA宇宙科学研究所IKAROS運用チーム

IKAROS冬眠モードへの移行(5回目)について

2015年5月18日 更新
「だいち」画像を活用した世界最高水準の全世界標高データを無償公開!

JAXAは、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による観測画像を用いて整備した、全世界の陸地の起伏を水平方向30mの細かさで表現できる標高データセット(30m メッシュ版)の無償公開を開始します。今回、日本を含む東アジア、東南アジア域から公開を開始し、順次、全世界の陸地(緯度82度以内)に拡大する予定です。
本データセットは、30mメッシュ版として高さ・精度も世界最高水準となっており、科学研究分野や教育、地理空間情報を活用した民間サービス等での利用が期待されています。

「だいち」画像を活用した世界最高水準の全世界標高データを無償公開!

2015年5月14日 更新
国土交通省九州地方整備局と「だいち2号」観測データ提供の協定締結

JAXAは、2015年4月30日に、(1)火山などの経年的な地形変化や降灰状況の調査、(2)離島の保全の調査に資することを目的とした、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)の観測データの提供に関する協定を、国土交通省九州地方整備局と締結しました。
今後、九州地方整備局が保有する観測データとJAXAの衛星が観測したデータを相互に情報共有や検証することにより、広域的かつ効率的な調査が進められるように取り組みます。
今回の協定書締結をきっかけに、人工衛星の利用の幅を広げ、安心安全な社会に向けて貢献してまいります。

国土交通省九州地方整備局と「だいち2号」観測データ提供の協定締結

2015年5月12日 更新
水星磁気圏探査機(MMO)、ESAに到着

相模原キャンパスを4月中旬に出発した「水星磁気圏探査機(MMO)」は4月16日、オランダにある欧州宇宙技術研究センター(ESTEC)に無事到着しました。
今後、MMOは、ESAでの試験を経て、ESAの水星表面探査機(MPO)と一緒にESAギアナ宇宙センター(フランス領ギアナ)より2016年度に打ち上げられる予定です。

水星磁気圏探査機(MMO)、ESAに到着

2015年4月30日 更新
IKAROS、4回目の「冬眠モード」明け

小型ソーラー電力セイル実証機 IKAROSは、2015年3月の途中より冬眠モードから明けた状態にあると予想され、姿勢・軌道の予測に基づき探索を行ってきました。
その結果、4月23日(木)にIKAROSからの電波を受信することができました。地球からの距離は約1億2千万kmです。
今回は5月頃まで、IKAROSの状態を確認するためのデータを継続して取得し、解析作業を行います。

2010年5月に打ち上げられ、全てのミッションを完了したIKAROSは現在、太陽の周りを約10ヶ月で公転しています。そのうちの7ヶ月間は太陽電池による発生電力が不足して、機器がシャットダウン状態となる冬眠モードになります。残りの3ヶ月間は十分な電力を得て冬眠モードから明けた状態となり、データを受信できます。

IKAROS、4回目の「冬眠モード」明け

2015年4月21日 更新
軟ガンマ線検出器(SGD)ASTRO-Hに搭載完了

熱真空試験、冷却試験などを無事に終了した2台の軟ガンマ線検出器(SGD)がASTRO-Hに組み付けられました。写真は衛星構体に取り付けられ、デブリカバー やラジエータも組み込まれたSGD2。この後、金色のMLI(多層断熱シート)で覆われ外からは見えなくなりました。
いよいよASTRO-Hのすべての観測機器がそろい、打ち上げに向かって最終コーナーをまわりつつあります。これからも機能試験、熱真空試験、振動試験などハード ルはたくさんがあり、一つ一つ乗り越えていく必要があります。

軟ガンマ線検出器(SGD)ASTRO-Hに搭載完了

2015年4月10日 更新
新マネージャへバトンタッチ

「はやぶさ2」は安定して宇宙での航行を続けています。

新年度よりJAXAは独立行政法人から国立研究開発法人となり、新たな一歩を踏み出しました。「はやぶさ2」プロジェクトでも、プロジェクトマネージャのバトンタッチをはじめ、新たな体制に切り替わりました。プロジェクトメンバー一同、心機一転、ミッションに取り組んでまいります。

新マネージャへバトンタッチ

2015年3月27日 更新
超巨大ブラックホールが引き起こす銀河スケールの物質流出

米国メリーランド大学の研究者を中心とするチームは、X線天文衛星「すざく」の観測データなどから、超巨大ブラックホールが大量の物質を勢いよく飲み込む際、ブラックホールから外向きに強力な「風」が発生し、それが銀河スケールで起こる物質流出の原因であることを初めて見出したとの報告を行いました。「すざく」に搭載されたCCDカメラにより取得した分光データを詳細に解析することで、中心の巨大ブラックホールのごく近傍から、毎年、太陽1.5個分の質量で、光速の30%にも達する活動銀河核風が吹き出していることがわかったとのことです。さらに、中心のブラックホール活動と銀河内の物質の相互作用は、銀河の星形成活動にも影響を及ぼすと述べています。 本研究成果は、銀河中心のブラックホールの活動が銀河進化を理解するための鍵となることを示唆しています。

超巨大ブラックホールが引き起こす銀河スケールの物質流出

2015年3月25日 更新
高速自転が引き起こす、木星のオーロラ爆発

木村智樹研究員(宇宙航空研究開発機構)が率いる研究チームは、惑星分光観測衛星「ひさき」による木星の長時間連続観測によって、オーロラの突発的増光(オーロラ爆発)を捉え、この現象が木星自身の高速自転によって引き起こされることを世界で初めて示しました。

高速自転が引き起こす、木星のオーロラ爆発

2015年3月20日 更新
ERG衛星、ミッション部総合試験

ジオスペース探査衛星(ERG)は、地球周辺に存在するヴァン・アレン帯の高エネルギー電子のダイナミックな変動メカニズムを明らかにすることを目的とします。この目的を達成するため、ヴァン・アレン帯の厳しい放射線環境下で高エネルギー電子が生まれる現場を観測することを目指して、衛星開発を進めています。
ERG衛星は、小型標準バスを利用したシステムバス部と、ミッション部から構成されます。ERG衛星に搭載される9種の観測装置はすべてミッション部に組み込まれます。2014年11月から、相模原キャンパスの飛翔体環境試験棟(C棟)にある旧クリーンルーム内でミッション部の総合試験を実施しています。この試験の目的は、衛星全体の一次噛合せ試験実施前に、搭載観測機器を含むミッション部としての機械的・電気的噛合せ試験、機能試験を行うことにあります。
試験は、2月中旬までに前半を完了し、FM(フライトモデル)構体パネルに搭載機器の組み付けを行った後、後半の試験を進めています。写真はミッション部の仮組みを行った際に撮影されたものです。現在までのところ試験は順調に進んでいます。2015年度には、システムバス部が合流し、ミッション部と共に一次噛合せ試験が開始される予定です。

写真:FM構体パネルに搭載機器を組み付け、仮組みされたミッション部

ERG衛星、ミッション部総合試験

2015年3月19日 更新
水星磁気圏探査機(MMO)機体公開

3月15日、水星磁気圏探査機(MMO)の機体公開を実施しました。
水星探査計画「BepiColombo」は、2016年度の打ち上げを目標に開発が進められており、MMOはこの後ヨーロッパに輸送される予定です。

水星磁気圏探査機(MMO)機体公開

2015年3月3日 更新
「はやぶさ2」初期機能確認期間を終了、いざ小惑星1999 JU3へ!

2014年12月3日の打ち上げ後、約3ヶ月間にわたり探査機搭載機器の初期機能確認を実施していました小惑星探査機「はやぶさ2」は、3月2日、予定していた機能確認及び取得データ評価等が済み、初期機能確認期間を終了しました。
3月3日から、小惑星1999 JU3に向けた航行段階(巡航フェーズ)に移行し、本年11-12月の地球スイングバイに向けた運用を実施します。

はやぶさ2プロジェクトマネージャ 國中 均より皆様へ

全ての関係者の皆さまに感謝申し上げるとともに、運用に携わるメンバー全員、改めて気を引き締めて臨んでまいります。その気持ちを次の言葉に込めたいと思います。
「武運を信じ、いざ深宇宙動力航行に挑まん。両舷前進強速。進路、地球スイングバイ回廊。」

「はやぶさ2」初期機能確認期間を終了、いざ小惑星1999 JU3へ!

2015年2月6日 更新
「あかつき」2015年12月7日に金星周回軌道へ再投入

金星探査機「あかつき」は、2010年12月の金星周回軌道への投入失敗後、2015年冬期の金星会合の機会に金星周回軌道へ投入する計画を検討してきました。
詳細な検討を行った結果、JAXAは「あかつき」を2015年12月7日(月)に金星周回軌道へ再投入することを決定しました。
「あかつき」は金星周回軌道に投入後、リモートセンシングによって地球の双子星と言われる金星の大気を観測する予定です。大気循環のメカニズムの解明や、地球との比較によって「惑星気象学」を発展させることが期待されます。

「あかつき」2015年12月7日に金星周回軌道へ再投入

2015年2月3日 更新
探査機は“万全の状態”~順調に進む初期機能確認~

2014年12月3日(JST)に打ち上げた「はやぶさ2」は現在、初期機能確認期間にあります。1月末までに、搭載各機器及び地上システムの基本的な動作・機能の確認を順次行いました。
確認した動作・機能の中で主なトピックスをご紹介します。

  1. イオンエンジン試運転(1台ずつ)
    イオンエンジン4台について、1台ずつ稼働を確認しました。また軌道上で初めて推力(7-10mN)が発生しました。
  2. Ka帯通信機器による通信確立(2015年1月5-10日)
    探査機と NASA DSN 各局との間で通信に成功し、日本の探査機として初めて深宇宙Ka帯通信が確立されました。Ka帯通信は、探査機が小惑星近傍滞在ミッションを行う際の観測データ伝送に使用されます。
  3. イオンエンジン24時間連続自律運転を達成
    イオンエンジン2台、3台それぞれによる長時間自律運転(※1)試験を実施し、24時間連続運転を達成しました。
    最大推力も計画通り約28mN発生していることが確認できました。

現在、探査機は万全の状態にあります。
「はやぶさ2」は引き続き複数機器の連係動作等の機能確認を実施した後、3月頃から巡航運転フェーズ(※2)に入る予定です。

※1 地上からの指令がなくても自動的に制御を行って運転すること
※2 イオンエンジン噴射による加速と軌道制御を行い、小惑星に向けた本格的な航行運転を行うモード

探査機は“万全の状態”~順調に進む初期機能確認~

2015年1月25日 更新
軟ガンマ線検出器(SGD)熱真空試験

60-600keVの軟ガンマ線帯域を観測する軟ガンマ線検出器(SGD)の熱設計の確認を兼ねた熱真空試験を、つくば宇宙センターの8mチャンバーで行っています。
SGDのセンサー部は、-20度の低温で動作させなければなりませんが、衛星パネルの外に配置されるため、太陽や地球からの放射、衛星パネルからの熱入力、さら には、大量の半導体高集積回路(LSI)やアンプからの熱入力があり、そのままだと温度が上昇してしまいます。
そのため、これらの熱を、熱伝導やヒートパイプを通してラジエーターまで運んで熱放出し、アルミホイルを何重にもしたようなMLIで全体を囲んで熱入力を遮 断しています。また、半導体センサーを200-1000Vもの高い電圧で動作させるため、真空中で放電しないかどうかの試験が必要となります。

写真:8mチャンバーの中に配置されたSGD-2

軟ガンマ線検出器(SGD)熱真空試験

2015年1月23日 更新
「だいち2号」搭載CIRCの観測データを公開

「だいち2号」に搭載されているCIRC(地球観測用小型赤外カメラ)は、2014年5月24日の打ち上げから、機器の健全性を確認する初期チェックアウト、観測データの精度を確認するための初期校正運用を行ってきました。
初期校正運用期間において、データが所定の精度を満たしていることを確認できましたので、このたび観測データを公開することとなりました。
データ利用の詳細についてはプロジェクトサイトをご覧ください。

地球観測用小型赤外カメラ(Compact Infrared Camera:CIRC)とは?
CIRCは、東南アジア諸国などで深刻な問題となっている森林火災の検知を主目的とした赤外センサです。冷却機構を必要としない非冷却型の検出器を採用することで、小型で軽量、かつ低消費電力を実現しています。
森林火災の被害・影響を最小限に抑える一役を担い、火山災害の把握や都市計画へ貢献することを最終目標としています。

「だいち2号」搭載CIRCの観測データを公開

2015年1月15日 更新
高詳細な遠赤外線全天画像データを公開

赤外線天文衛星「あかり」の観測データを用いて、東京大学を中心とするチームが新しい全天の遠赤外線画像を作成しました。JAXAも画像データの作成と公開に協力しています。
完成したデータは、これまでの遠赤外線全天画像と比較して解像度を4~5倍向上させ、観測波長もより長い波長に広げています。世界の研究者が利用できるようJAXA宇宙科学研究所を基点としてインターネットにて公開を行っています。

高詳細な遠赤外線全天画像データを公開

2015年1月9日 更新
「あかつき」再び金星へ

2010年12月、主エンジン破損と考えられるトラブルによって軌道投入が果たせなかった金星探査機「あかつき」は、2011年に3回の軌道制御を実施。以来、2015年に金星に再会合できる軌道を飛行してきました。
設計条件を超える、地球の3倍近い熱にさらされるため、機器へのダメージが心配されていましたが、熱制御材料の劣化の度合いが落ち着き、現在は各部の温度をはじめ探査機の状態をモニターしつつ、金星の周回軌道に入るための制御計画を進めています。

「あかつき」再び金星へ

2014年12月26日 更新
気候変動観測衛星「GCOM-C」のミッションマーク決定

気候変動観測衛星「GCOM-C」のミッションマークが決定しました。
GCOM-Cは、気候変動に影響を及ぼしているとされる地球上の様々なデータを取得して、温暖化などの気候変動メカニズムの解明や黄砂の飛来状況監視、海洋プランクトンの観測による漁場推定などに使用する予定の人工衛星です。
GCOM-Cのミッションマークは、観測対象である雲・大気中のちり(エアロゾル)・植生(森林)・雪氷・海をシンプルに図案化しています。また、基本カラーには日本の伝統色「常磐色(ときわいろ)」を採用しました。常磐色には松や杉などの常緑樹の葉の色のように、常に変わらず長く続く繁栄への願いが込められています。
GCOM-Cは2016年度の打ち上げに向けて開発を進めています。

気候変動観測衛星「GCOM-C」のミッションマーク決定

2014年12月18日 更新
「あかつき」が明らかにした太陽風加速

JAXA宇宙科学研究所と東京大学の研究者らは、金星探査機「あかつき」を用いた電波観測などによって、太陽の近くから太陽半径の約20倍離れた場所までの太陽風を調べ、太陽半径の5倍程度離れた距離から太陽風が急激に速度を増していることがわかりました。太陽から離れた場所での太陽風の加速には、太陽風の中を伝わる波をエネルギー源とする加熱が関わっていることも明らかになりました。
本研究は「あかつき」が金星をめざす途中で金星観測のために搭載した機器を利用して得られた成果であり、長年謎に包まれていた「コロナ加熱問題」を解く鍵を与えるものです。

「あかつき」が明らかにした太陽風加速

2014年12月5日 更新
さあ宇宙探査ミッションへ!「はやぶさ2」クリティカル運用期間を完了

12月5日、小惑星探査機「はやぶさ2」について、太陽電池パネルの展開、サンプラホーンの伸展、探査機の3軸姿勢制御機能など、重要なシーケンスが正常に行われたことを確認しました。
なお、サンプラホーン伸展は、多くの皆さまより「はやぶさ2」にいただいたご寄附で製作・搭載した小型モニタカメラの取得画像にて確認ができました。改めまして、ご寄附に深く感謝し、心からお礼申し上げます。

これによりクリティカル運用期間(※)を終了します。現在、探査機の状態は正常です。今後およそ3ヶ月間かけて、探査機に搭載されたミッション機器の初期機能確認を実施する予定です。引き続き応援よろしくおねがいします!

現在「はやぶさ2」特設サイトでは、“作ろう!「はやぶさ2」”作品応募キャンペーン中です。あなたの作った「はやぶさ2」や、まだ見ぬ小惑星の想像図・地上運用局設備のようなマニアックなものも?オリジナル作品をどうぞお送りください!さあ作って応援「はやぶさ2」!

(※)クリティカル運用期間
ロケットから探査機が分離した後、一連の健全性を確立するまでの重要な期間

さあ宇宙探査ミッションへ!「はやぶさ2」クリティカル運用期間を完了

2014年12月5日 更新
「いぶき」宇宙から見た大都市のCO2濃度

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」が、2012年12月までの3年半に大都市等とその周辺で取得したデータを解析した結果、世界の大都市等で二酸化炭素(CO2)濃度がその周辺よりも高い傾向が見られました。さらにその濃度差と化石燃料消費量データから算出した濃度差との間に正の相関があることから、「いぶき」は大都市等での化石燃料消費によるCO2濃度の上昇を捉えている可能性が高いことが分かりました。
今後も衛星による温室効果ガス排出の監視に関する研究を進め、「いぶき」、2017年度打ち上げ予定の「いぶき後継機」(GOSAT-2)への応用を進める予定です。
画像:「いぶき」により高濃度(2009年6月~2012年12月の平均)の人為起源CO2が観測された領域 [東アジア]

「いぶき」宇宙から見た大都市のCO2濃度

2014年12月3日 更新
「はやぶさ2」打ち上げ成功!

12月3日(水)13時22分4秒(日本標準時)、小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載したH-IIAロケット26号機を種子島宇宙センターから打ち上げました。

ロケットは計画通り飛行し、打ち上げ後約1時間47分21秒に「はやぶさ2」を正常に分離した事を確認しました。
最新情報は引き続き「はやぶさ2」特設サイトで発信していきます。
「はやぶさ2」へのみなさまからの応援メッセージ、ツイート(ハッシュタグ #hayabusa2)を募集中です。

「はやぶさ2」打ち上げ成功!

2014年11月30日 更新
12月3日(水)13時22分04秒(JST)に再設定!「はやぶさ2」打ち上げ

「はやぶさ2」を搭載したH-IIAロケット26号機の打ち上げが、12月3日(水)13時22分04秒(日本時間)に再設定されました。12月1日は打ち上げ時間帯にかけて射点周辺で制限風速を超える強風が予想されることから延期となりました。

打ち上げライブ中継は3日(水)12:25からインターネット配信する予定です。 どうぞご覧ください! JAXA事業所はじめ全国のパブリックビューイング開催予定は、確認し次第特設サイトにてお知らせします。 どうか無事に打ち上がるよう、「はやぶさ2」へのみなさまからの応援メッセージ、ツイート(ハッシュタグ #hayabusa2)を募集中です。その他たくさんの応募企画を特設サイトで行っているので、ご参加ください。

※なお、今後の天候状況等によっては、打ち上げ再延期の可能性もあります。

12月3日(水)13時22分04秒(JST)に再設定!「はやぶさ2」打ち上げ

2014年11月28日 更新
「はやぶさ2」打ち上げ延期

小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載したH-IIAロケット26号機の打ち上げを11月30日(日)に予定していましたが、射場近辺に打ち上げ制約条件の規定以上の氷結層を含む雲の発生が予想されることから、打ち上げを延期しました。
新たな打ち上げ日については決定し次第お知らせいたします。

「はやぶさ2」打ち上げ延期

2014年11月25日 更新
「だいち2号」観測データの定常配布を開始

初期機能確認運用及び初期校正検証運用を予定通り終了した「だいち2号」(ALOS-2)の観測データの定常配布を本日より始めました。
「だいち2号」の観測データは、災害発生時の状況把握や森林伐採の監視、オホーツクや極域の海氷観測などへの利用が期待されています。
ご利用窓口など詳細はプレスリリースをご覧ください。

「だいち2号」観測データの定常配布を開始

2014年11月19日 更新
巨大黒点の出現と、「ひので」がとらえた磁場構造

2014年10月下旬、太陽に巨大黒点が出現しました。 10月25日に開催されていた相模原市の野外イベント「さがみ風っ子展」JAXAコーナーでは、来場者の皆様と巨大黒点の話で大変盛り上がりました。 この黒点は10月16日に端から現れ、発達しながら自転によって移動し、30日まで見えていました。黒点群全体の面積は10月26日に地球約66個分となり、これは今の活動周期最大であるとともに、約24年ぶり(1990年11月18日以来)の大きさでもあります。その後11月になって太陽の自転によって再び姿を現しました。

巨大黒点の出現と、「ひので」がとらえた磁場構造

2014年11月3日 更新
熱帯降雨観測衛星「TRMM」 2015年4月頃にミッション終了へ

熱帯降雨観測衛星「TRMM」は設計寿命の3年2ヶ月を大きく上回る17年目の運用に入っていましたが、本年7月に燃料の枯渇により軌道高度の維持を行わない状況となっており、10月5日にはPRが観測できなくなる高度(392.5km)に達したため、JAXAは10月7日にPRの後期運用を終了しました。
TRMMの運用は、その後もNASAにより継続されてきましたが、NASAの最新の解析によると、当初の軌道高度(約350km、再びPRで降雨観測できる高度)に達するのが2015年2月から3月頃になると予測され、その後1ヶ月程度の観測をした後、同年4月頃にミッションの終了時期となる見込みとのことです。
衛星の正式なミッション終了等については、改めてお知らせ致します。

熱帯降雨観測衛星「TRMM」 2015年4月頃にミッション終了へ

2014年11月1日 更新
BepiColombo MMOシステム熱真空試験

JAXA相模原キャンパスで、水星磁気圏探査機(MMO)のシステム熱真空試験を約3週間にわたり実施しました。
写真はクリーンルームから熱真空試験装置までMMOを移動させる様子です。詳細はプロジェクトページをご覧ください。

BepiColombo MMOシステム熱真空試験

2014年10月27日 更新
「ひので」金環日食に遭遇

2014年10月24日、太陽観測衛星「ひので」は、軌道上で太陽、月、「ひので」と一直線上に並び、金環日食に遭遇しました。JAXA、国立天文台、NASAは、その際に撮影した金環日食のX線太陽画像・動画を公開しました。

「ひので」は、10月24日午前6時53分頃(日本標準時)に高度680kmで北米上空を飛翔している際に、月による影の中(金環日食が見られる擬本影,直径187km)に入りました。この金環日食は軌道上でのみ見ることができ、地上では部分日食として北米地域(米国、カナダ)等で世界時23日に観測されました。

「ひので」金環日食に遭遇

2014年10月8日 更新
熱帯降雨観測衛星/降水レーダ(TRMM/PR)後期運用終了へ

2014年10月7日(UTC)、熱帯降雨観測(TRMM)衛星に搭載されている降水レーダ (PR)の後期運用を終了しました。TRMMは設計寿命3年2ヶ月を大きく上回る17年目の運用に入っていました。
TRMMは1997年12月に打ち上げられたNASA・JAXA共同開発の衛星で、熱帯の降雨を観測することをミッションとしており、降水レーダ(PR)は、日本が開発した世界初の衛星搭載降雨観測用レーダです。
PRの3次元観測データによる降雨構造や降雨現象に関する研究はこれまで全地球的な気候変動を解き明かす多くの新たな知見をもたらしてきました。
PRのミッションは、今年2月28日に打ち上げた全球降水観測(GPM)計画主衛星搭載の二周波降水レーダ(DPR)が引き継ぎ今後も全球の観測を継続します。

画像:PRの後期運用終了間近の10月7日に捉えた台風19号の降水分布

熱帯降雨観測衛星/降水レーダ(TRMM/PR)後期運用終了へ

2014年9月30日 更新
だいち2がとらえた御嶽山噴火

2014年9月27日11時52分、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山が噴火しました。JAXAでは、地球観測衛星等を用いて、噴火の様子と影響を観測しています。
だいち2号は、9月27日、28日、29日の御嶽山の観測を行いました。8月上旬から定常観測を開始しただいち2号は、御嶽山の噴火前の画像を取得していました。噴火前後の比較を通して、今回の噴火に関する火山の状況や変化について観測しました。
図は、御嶽山山頂付近の噴火前後の鳥瞰図です。黄色で囲んだところに、窪みが確認できます。だいち2号の観測結果の詳細は以下をご覧ください。

だいち2がとらえた御嶽山噴火

2014年9月30日 更新
新たな深宇宙の航海へ!「はやぶさ2」を11月30日に打ち上げます

H-IIAロケット26号機による小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げ予定日が、2014年11月30日(日)13時24分48秒(日本標準時)に決まりました!
打ち上げ予定場所は、種子島宇宙センター大型ロケット射場です。
※日時は準備作業の状況や天候等により変更になる可能性があります。
本日「はやぶさ2」特設サイトもオープン!「はやぶさ2」応援キャンペーンサイトとともに、情報をお伝えします。皆様の応援をお待ちしています。

新たな深宇宙の航海へ!「はやぶさ2」を11月30日に打ち上げます

2014年9月26日 更新
「ひさき」木星磁気圏観測で初成果

2013年9月14日、イプシロンロケットにより打ち上げられた惑星分光観測衛星「ひさき」が搭載の極端紫外線分光装置(EUV)により木星の磁気圏を観測し、高温の電子が木星側に向かって流れているという証拠を世界で初めて捉えました。これは従来の学説を裏付ける重要な証拠です。
本研究成果は2014年9月26日発行の米科学誌「サイエンス」に掲載されました。

「ひさき」木星磁気圏観測で初成果

2014年9月5日 更新
相模原キャンパスで「はやぶさ2」機体公開

2014年8月31日(日)、JAXA相模原キャンパス内で、小惑星探査機「はやぶさ2」の報道関係者向け機体公開が行われました。

「はやぶさ2」は、小惑星の微粒子を採取して2010年に帰還した「はやぶさ」の後継機で、はやぶさ」で培った経験を活かしながら、太陽系の起源・進化と生命の原材料物質を解明するため、C型小惑星「1999 JU3」を目指しサンプルを持ち帰ることを目指しています。

相模原キャンパスで「はやぶさ2」機体公開

2014年9月2日 更新
GPM主衛星 3D降水データ等の提供を開始

JAXAはNASAと共同開発したGPM主衛星が取得するデータの一般提供を9月2日から開始しました。
これまで、データ精度を向上させる校正作業を実施してきましたが、作業を完了し、JAXAの地球観測衛星データ提供システム「G-Portal」から一般ユーザへGPMプロダクトの提供を開始しました。
これらのGPMプロダクトによって、全球の降水(雨や雪)をこれまでより正確に把握することができるようになり、気象庁等の各国気象機関におけるデータ同化による天気予報精度向上や台風の進路予測に利用されます。また、アジア等の途上国における洪水対策などに利用される予定です。

GPM主衛星 3D降水データ等の提供を開始

2014年7月30日 更新
「だいち2号」搭載 地球観測用小型赤外カメラの初画像

森林火災や火山、都市部のヒートアイランド現象の観測を目的とした、地球観測用小型赤外カメラ(CIRC/シルク)が取得した初画像を公開しました。
CIRCは「だいち2号」に搭載された技術実証機器です。
2014年7月4日から7月14日にかけて機器健全性等を確認するために行われた初期チェックアウトおよびその後に画像を撮影しましたので、初公開します。
なお機器の状態はすべて正常であることが初期チェックアウト期間で確認されています。今後の校正検証期間において温度精度等の確認を行い、12月ごろ一般へデータを公開する予定です。

「だいち2号」搭載 地球観測用小型赤外カメラの初画像

2014年6月30日 更新
富士山など~「だいち2号」から初画像が届きました!

5月24日(金)に打ち上がり、初期機能確認試験を行っている「だいち2号」から初の観測画像が届き、本日公開しました。

今回プレスリリース等で公開した画像は、千葉県浦安市周辺・伊豆大島・富士山周辺・アマゾンの熱帯雨林。いずれも高い分解能で、夜間や噴煙の上がる場所でも、地表や土砂災害の状況、森林領域などが観測されています。
「だいち2号」の観測データは災害発生時の状況把握や森林伐採の監視などに貢献することが期待されています。
今後も引き続き初期機能確認試験を行い、一般利用者へのデータ提供開始は2014年11月下旬を予定しています。

富士山など~「だいち2号」から初画像が届きました!

2014年6月23日 更新
BepiColombo ベーキング作業実施

JAXA相模原キャンパス・熱グループの施設で、科学機器の多層断熱材(フライト品)のベーキング作業を実施しました。ベーキングする物品をチャンバ内部の専用棚に並べ、真空ポンプを作動させて内部の圧力を下げた後、温度を上昇させました。

ベーキングとは?
大気中と違って、真空中では圧力が低いために固体表面からガス(アウトガス)が放出されます。軌道上で搭載機器や電子基板などからしみ出る不純物を含んだアウトガスが装置に悪い影響を与えないよう、真空中で高温(60℃~110℃程度)にして、アウトガスを積極的に放出させることをベーキングといいます。

BepiColombo ベーキング作業実施

2014年5月29日 更新
X線天文衛星「ASTRO-H」一次噛み合わせ試験(XRT関連)

硬X線望遠鏡(HXT)2台、軟X線望遠鏡(SXT)2台が完成して一通りの性能確認を終え、いよいよ衛星一次噛み合わせに登場します。一次噛み合わせでは、実際に衛星の光学台に望遠鏡を取り付け、他の機器や構造体との機械的干渉がないか、望遠鏡の位置・角度調整作業の作業性や使う道具に問題はないか、などを、確認します。

写真:足場に囲まれた衛星全景

X線天文衛星「ASTRO-H」一次噛み合わせ試験(XRT関連)

2014年5月27日 更新
「だいち2号」、クリティカル運用期間が無事終了!初期機能確認へ!

5月24日(土)に種子島宇宙センターから打ち上げ「だいち2号」は、軌道に投入され、Lバンド合成開口レーダの展開を完了し、そのほか重要なイベントを正常に終えたため、クリティカル運用を終了しました。
この後、約2ヶ月半かけて各機器が宇宙空間で正しく動作するかを確認します。

順調に行けば数週間~1ヶ月後程度で初観測画像を公開したいと考えています。
初観測画像が公開される頃までに、みなさんも「だいち2号」を作って打ち上げ・ミッションを応援しませんか。引き続き応援メッセージも募集しています!
また、打ち上げのシーンをカメラに収めた方は、ぜひ自慢の打ち上げ写真を特設サイトにお送りください!

「だいち2号」、クリティカル運用期間が無事終了!初期機能確認へ!

2014年5月26日 更新
IKAROS、地球から約2億3千万kmかなたで3度めの目覚め!

小型ソーラー電力セイル実証機 IKAROSは、4月の途中から冬眠モードから明けた状態にあると予想され、姿勢・軌道の予測に基づき探索したところ、5月22日(木)にIKAROSの電波を受信することができました。地球からの距離は約2億3千万kmです。今回は6月頃までIKAROSの状 態を確認するためのデータを継続して取得し、解析作業を行います。
2010年5月に打ち上げられ、全てのミッションを完了したIKAROSは、現在、太陽の周りを約10ヶ月で公転しています。そのうちの7ヶ月間は太陽電池による発生電力が不足して、機器がシャットダウン状態となる冬眠モードになります。残り の3ヶ月は十分な電力を得て、冬眠モードから明けた状態となり、データを受信することができます。

IKAROS、地球から約2億3千万kmかなたで3度めの目覚め!

2014年5月24日 更新
「だいち2号」宇宙へ!H-IIAロケット24号機で打ち上げに成功!!

5月24日(土)12時5分14秒(日本標準時)に、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」がH-IIAロケット24号機で種子島宇宙センターから打ち上がりました! H-IIAロケットは計画通りに飛行し、打上げ後約15分47秒に「だいち2号」を正常に分離しました。
この後「だいち2号」はLバンド合成開口レーダや太陽電池パドルの展開などを行う予定です。引き続き「だいち2号」そしてプロジェクトチームへ、皆様からの応援メッセージをお待ちしています。
また、打ち上げのシーンをカメラに収めた方は、ぜひ自慢の打ち上げ写真を特設サイトにお送りください!

「だいち2号」宇宙へ!H-IIAロケット24号機で打ち上げに成功!!

2014年3月27日 更新
「いぶき」の観測データを用いた全球の月別メタン収支の推定結果

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」が観測したデータと、地上観測点の観測データを用いて、2年間分のメタン濃度について、全球の月別・地域別の正味のメタン収支(消失と放出の総量)を推定しました。
衛星観測によるメタン濃度データを活用して、全球のメタン収支を定量的に推定するとともに、東南アジア域や、南米及びアフリカの南亜熱帯地域のメタンの放出がよりはっきりするなど、「いぶき」観測濃度データの有用性が明らかになりました。
地上観測データのみによって推定したメタン収支量に比べて、「いぶき」により得られた観測データを加えることにより、より精度の高い(不確実性の低い)メタン収支量の推定値が得られ、放出量の多い地域と季節が明らかになりました。 二酸化炭素の吸収排出量に加えてメタンの収支量も精度が高く推計できるようになるなど、「いぶき」のデータは全球炭素循環の研究の進展に貢献し、その結果、気候変動予測の精度が向上し、将来のより効果的な地球温暖化対策の政策立案にも資することが期待されます。
メタン収支量の結果は、国内外の専門分野の研究者による確認ののちに、本年夏までに一般ユーザに公開する予定です。

「いぶき」の観測データを用いた全球の月別メタン収支の推定結果

2014年3月25日 更新
GPM主衛星からの画像が届きました!

DPRは3月9日より、GMIは3月5日より、それぞれ初期チェックアウトを開始しており、本チェックアウト中に取得したデータから試験的に処理を行ったものが、初画像として公開されました。
GPM計画は国際共同ミッションで、計画の要となるGPM主衛星はJAXAが情報通信研究機構(NICT)と共同で開発した「雨雲スキャンレーダ」(DPR)と、NASAが開発したGPMマイクロ波放射計(GMI)の二つのミッション機器を搭載しています。
今後はミッション機器の校正、観測データの精度確認を行ない、約半年後からGPM主衛星が観測するデータを世界中の利用者へ提供いたします。

GPM主衛星からの画像が届きました!

2014年3月20日 更新
「あかり」が捉えた星間有機物の進化

赤外線天文衛星「あかり」のデータから、我々の銀河系内に広く豊富に分布し、生命の起原物質の一つとしても注目されている、多環芳香族炭化水素(PAH)と呼ばれる有機物分子について、その大きさを推定する手がかりや、周囲の環境に応じて「変成」を受け、構造が変わっていく様子が明らかになりました。
東京大学を中心とする研究グループによって行われたこの研究の成果は、アメリカの天体物理学の専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル」の2014年3月20日号に掲載されました。

「あかり」が捉えた星間有機物の進化

2014年3月14日 更新
「大地にも、精密検査が必要だ。」だいち2号をH-IIAロケットで打ち上げます!

陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)を、2014年5月24日(土)12時5分~12時20分(日本標準時)にH-IIAロケット24号機で打ち上げることが決まりました!
「だいち2号」は、陸域観測技術衛星「だいち」の後継機です。
地図作成・地域観測・災害状況把握・資源探査の幅広い分野で利用され、私たちの暮らしに様々な形で貢献してきた「だいち」のミッションを発展的に引き継ぎます。
Lバンド地表可視化レーダ「PALSAR-2」を搭載し、暮らしの安全の確保・地球規模の環境問題の解決などを主なミッションの目的としています。
最新情報は本日オープンの「だいち2号特設サイト」をご覧ください!

「大地にも、精密検査が必要だ。」だいち2号をH-IIAロケットで打ち上げます!

2014年2月28日 更新
GPM主衛星を搭載したH-IIAロケット23号機、打ち上げ成功!

2月28日(金)3時37分(日本時間)に、GPM主衛星を搭載したH-IIAロケット23号機が、種子島宇宙センターから打ち上げられました。
ロケットは正常に飛行し、打ち上げから約15分57秒後にはGPM主衛星を分離したことを確認しました。今後GPM主衛星は、通信の確保、姿勢制御を行った後、二周波降水レーダDPRをはじめとするミッション機器の電源投入を行う予定です。
引き続き、皆様からの応援メッセージをお待ちしております!

GPM主衛星を搭載したH-IIAロケット23号機、打ち上げ成功!

2014年2月24日 更新
世界最高精度!「だいち」画像による全世界デジタル3D地形データを整備

JAXAは、陸域観測技術衛星「だいち」によって撮影した約300万枚の衛星画像を用いて、世界最高精度の全世界デジタル3D地図を整備します。
今回整備するデジタル3D地図は、世界で初めて5m解像度と5mの高さ精度で世界中の陸地の起伏を表現できるため、地図整備や自然災害の被害予測、水資源の調査など、さまざまな用途に活用することが出来ることが特長です。

JAXAではこれまでも技術実証を目的としてデジタル3D地図を作成してきましたが、データ処理研究開発の結果、月15万枚程度を作成できる見通しが立ちました。この技術を活用し2014年3月から3D地図の整備を開始し、2016年3月までに全世界の地図が完成する予定です。
本データは、株式会社NTTデータを通して有償で一般に提供されます。

世界最高精度!「だいち」画像による全世界デジタル3D地形データを整備

2014年2月3日 更新
「しずく」観測データのアメリカ海洋大気庁(NOAA)での利用について

米国海洋大気庁(NOAA)は2014年6月1日から宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2012年5月に打ち上げた第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)に搭載されたマイクロ波放射計2(AMSR2)の観測データを、熱帯性低気圧の発生や発達の監視のために活用すると発表しました。
JAXAとNOAAは2011年にGCOMデータの利用についての覚書(MOU)を締結しており、NOAAはAMSR2が観測したデータを地上受信局を通してJAXAに伝送する一方で、受信したデータを自ら利用しています。
可視光や赤外観測による雲画像で台風の内部構造を把握できない場合でも、AMSR2のマイクロ波観測は雲を通して明瞭に捉えることが可能です。2013年11月にフィリピンに甚大な被害をもたらした台風30号の際には、AMSR2が観測したデータは、NOAAのハリケーンセンターにより、台風の位置や降雨量の特定、構造の解析のために活用されました。その結果などから、AMSR2の観測により得られたデータは台風30号のような勢力が強い台風の観測に適しており、予報の精度向上につながることが認められました。
JAXAは今後も、貴重な衛星観測のデータを有効活用するための開発に努めて参ります。
「しずく」観測データのアメリカ海洋大気庁(NOAA)での利用について

2014年1月10日 更新
宇宙の瞬間湯沸かし器

NASAゴダード宇宙飛行センターの山口弘悦研究員を中心とする研究グループは、442年前に爆発した「ティコ・ブラーエの超新星残骸」の衝撃波において、気体中の電子が約2億度まで瞬間的に加熱されている証拠を世界で初めて捉えました。これは、X線天文衛星「すざく」による良質な観測データと、研究グループが最新の物理学を駆使して開発した理論的手法の組み合わせによって得られた画期的な成果であり、宇宙空間で普遍的に存在する「無衝突衝撃波」の理解に大きな進展をもたらすものです。
本研究成果は、米国の科学誌 『アストロフィジカル・ジャーナル』(780号:2014年1月10日発行) に掲載されました。また、『アストロノミー』をはじめとする米国各種メディアでも紹介されています。

宇宙の瞬間湯沸かし器

2013年12月26日 更新
「雨雲を、味方にせよ。」雨雲スキャンレーダ「DPR」を乗せたGPM主衛星をH-IIAロケットで打ち上げます!

JAXAとNASAが中心になり、世界中に降る雨を宇宙から見極めるGPM計画。その中心となるGPM主衛星を、2014年2月28日(金)午前3時7分~午前5時7分(日本標準時)にH-IIAロケット23号機で打ち上げることが決まりました!

GPM主衛星には、日本が開発した最先端の二周波降水レーダ(DPR)が搭載されています。DPRは、従来の衛星では観測できなかった小雨から豪雨までを観測するとともに、まるで雨雲をスキャンするように、雲の中にある雨滴や雪・氷粒子の大きさなどの詳細情報を得ることができます。

GPM/DPRスペシャルサイトではコラムを更新しております。ぜひご覧ください。

「雨雲を、味方にせよ。」雨雲スキャンレーダ「DPR」を乗せたGPM主衛星をH-IIAロケットで打ち上げます!

2013年12月2日 更新
AMSR-E低速回転データを公開

AMSR-Eは回転摩擦の増大により2011年10月4日(UTC)に観測及び回転を自動的に停止しました。その後NASAとJAXAは状況の解析を始めるとともに、AMSR-Eの観測を再開させる方法を模索してきました。そして2012年12月4日(UTC)に、AMSR-Eは低速(毎分2回転)での回転及び観測を再開しました。JAXAは低速回転データに対するラジオメトリック及び幾何学的な初期補正を完了したため、AMSR-E低速回転データを公開します。このデータは、AMSR-Eを他の放射計と相互校正するユーザや、低速回転による新しい特徴を利用した研究を試みるユーザ等に有用なものです。 このデータはJAXAの標準プロダクトではありません。一般的なユーザ向けには、AMSR2の標準プロダクトが用意されています。
画像:低速回転における観測領域
詳しくは以下をご覧ください。

 AMSR-E低速回転データを公開

2013年11月29日 更新
「GPM主衛星」、種子島宇宙センターに到着!

GPM主衛星が11月24日(日)12時28分頃にNASAゴダード飛行センターから北九州空港に到着し、貨物船・陸送による移動ののち27日(水)午前2時24分頃に種子島宇宙センター第二衛星試験棟に到着しました。
26日夕方に種子島の島間港に到着した衛星は、深夜0時から移動開始。熟練の輸送チームの手によって、時速15km程度でゆっくりかつ慎重に運ばれました。

「GPM主衛星」、種子島宇宙センターに到着!

2013年11月28日 更新
「GPS World 2013」Leadership Award (人工衛星部門)を受賞

測位衛星システム技術室の小暮ミッションマネージャが、衛星測位システム(GNSS)※の業界紙「GPS World」が選出する「GPS World 2013 Leadership Award (人工衛星部門)」を受賞しました。
同賞は衛星測位システム(GNSS)に関連して、衛星、信号、サービス、製品の各部門で当該年度に世界で最も傑出した成果を残した人物に対して贈られる賞で、 GPS World編集委員や有識者40名の投票により決定されます。小暮マネージャーは平成13年から、準天頂衛星システムの概念検討を担当、初号機「みちびき」(平成22年打ち上げ)の開発や、GPSやGalileo等各国の衛星測位システムとの技術調整、アジア地域における利用促進に携わってきました。
表彰は9月19日にアメリカ テネシー州ナッシュビルのハーミテージホテルで行われました。

「GPS World 2013」Leadership Award (人工衛星部門)を受賞

2013年11月26日 更新
「ひさき」、初観測データの取得及び定常観測運用開始

平成25年9月14日にイプシロンロケット試験機により打ち上げられた惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)に搭載された極端紫外線分光装置(EUV)による木星及び金星の分光観測を11月19日に行いました。その結果、極端紫外線分光装置(EUV)が正常に機能し、科学観測に供することができることを確認しました。
また、これに先立ち、視野ガイドカメラ(FOV)の機能確認を行い、対象天体を高精度に追尾する機能の正常動作を確認しています。
これにより、「ひさき」は初期の軌道上機能確認を終了し、定常観測運用を開始する予定です。
今後「ひさき」は世界で初めて極端紫外線で惑星を長期間にわたり観測し、惑星の環境に関する新たな知見を得ることにより、人類の知の増大に貢献することが期待されます。

「ひさき」、初観測データの取得及び定常観測運用開始

2013年11月25日 更新
JAXAとNASAが共同開発の人工衛星「GPM主衛星」、日本に到着!

JAXAとNASAが共同開発の人工衛星 GPM主衛星が11月24日(日)12時28分頃にNASAゴダード飛行センターから北九州空港に到着し、貨物船により打ち上げ場所となる種子島宇宙センターに向かいました。北九州空港の到着は22日を予定していましたが、給油地のアラスカの悪天候の影響で2日遅れでの到着になりました。

GPM計画はGPM主衛星と8機程度の衛星群(コンステレーション)を組み合わせて、地球全体の雨の様子を高精度・高頻度で観測する国際協力ミッションです。

今回、日本に到着したGPM主衛星が打ち上げられることでGPM計画が本格始動し、全地球規模での水資源管理や台風・洪水等の水災害の被害低減、天気予報の精度向上等、私たちの日常生活のあらゆる場面で役立てられます。また、GPM主衛星に搭載される二周波降水レーダ「DPR」は、雨を三次元で精度よく観測することができる日本が開発した最先端の観測装置です。

JAXAとNASAが共同開発の人工衛星「GPM主衛星」、日本に到着!

2013年11月20日 更新
「はやぶさ2」衝突装置試験を実施

2013年10月に「はやぶさ2」衝突装置の試験を行いました。
衝突装置は「はやぶさ2」が向かう小惑星1999 JU3に人工クレータを作るための装置です。人工クレータを作り、その中を観察することで、小惑星の表面だけでなく内部の情報を得ることができるようになります。更にクレータ近傍でサンプリングをすることで、小惑星内部のサンプルを取得することが可能となります。
「はやぶさ2」には、高速な金属の衝突体を小惑星にぶつけることで人工クレーターを作る方法が採用されており、今回の試験ではこの衝突体を加速する部分の試験を行いました。この試験の目的は、実機と同等の爆薬部に点火した際に生成される衝突体の、速度、形状、飛翔方向精度が設計通りであるかを確認するというものでした。
試験結果は大変良好で、速度、形状についてはほぼ設計通り、飛翔方向精度についても、100m先の的を的確に射抜くことができ、爆薬部の性能確認試験が終了しました。
「はやぶさ2」衝突装置試験を実施

2013年10月31日 更新
「すざく」が初めて明らかにした鉄の大拡散時代

X線天文衛星「すざく」を用いた観測により、スタンフォード大およびJAXAの研究者たちが、100億年以上前の太古に、鉄などの重元素が宇宙全体にばらまかれた時代があり、それが現在宇宙に存在するほとんどの重元素の起源であることを 確認しました。
なお、この成果は英科学誌「ネイチャー」の2013年10月31日号に掲載されました。

「すざく」が初めて明らかにした鉄の大拡散時代

2013年9月6日 更新
「だいち2号」のミッションマークが決定!

「陸域観測技術衛星2号(ALOS-2)」の愛称が「だいち2号」に決定したことにともない、2013年2月から3月にかけて、いくつかのデザイン案の中から「だいち2号」にふさわしいと思うミッションマークをみなさまに選んでいただくキャンペーンを行いました。そしてこのたび、ついにミッションマークが決定いたしました。たくさんのご応募、どうもありがとうございました。

「だいち2号」のミッションマークが決定!

2013年7月16日 更新
応募受付を8月9日(金)まで延長します! ~「はやぶさ2」にあなたの名前・メッセージを載せようキャンペーン~

“「はやぶさ2」に世界中の皆さまのお名前や想いの詰まったメッセージを載せて、皆さんと一緒に宇宙探査ミッションに挑みたい!”、“皆さんとミッションの醍醐味を一緒に味わい、時間を共にしたい”と考え、本キャンペーンを行っています。
4月10日の受付開始から本日までに多くの皆さまからのご応募を頂きましたこと、また受付締め切りまでの登録・郵送にご協力頂きましたことに御礼申し上げます。

そして、これまでに届いた皆さまからの「はやぶさ2」に対する励ましのお言葉を拝見し、もっともっとたくさんの皆さまと一体となってミッションに挑みたい とプロジェクト関係者一同の想いが強まるなか、はやぶさ2製造の作業進捗により、キャンペーン応募受付締め切りを延長することが可能となりました。

新しい応募受付締め切り日時

2013年8月9日(金)
Web登録=17:00まで  郵送登録=必着

詳しい応募方法等はこちら
(メッセージ応募キャンペーンサイト)


ご家族、ご友人、学校や会社をはじめ、さまざまなコミュニティーなど、更に多くの皆さまからのご登録をお待ちしています。


 -「はやぶさ2」とともに
       目指すのは小惑星1999 JU3 、そして再び地球へ-

応募受付を8月9日(金)まで延長します! ~「はやぶさ2」にあなたの名前・メッセージを載せようキャンペーン~

2013年6月13日 更新
「はやぶさ2」一次噛み合わせ試験が終了!

今年1月よりJAXA相模原キャンパスで実施していた探査機構造への機器据え付けや、機器間のインタフェースの確認を目的とした、はやぶさ2の「一次噛み 合わせ試験」は、6月7日に全ての試験を終了しました。最後の試験である質量特性計測では、試験に供した機器を全て組み上げ、「はやぶさ2」が初めてその 姿を現しました。
今後、探査機から取り外された各搭載機器は、まずは機器それぞれで最終的な仕上げ、試験の工程に入り、その後の探査機全体の組立、試験に備えることになります。プロジェクトの着実な遂行のため、引き続きプロジェクトメンバー一丸となって取り組んでまいります。
「はやぶさ2」一次噛み合わせ試験が終了!

2013年3月29日 更新
「はやぶさ2」にあなたのお名前・メッセージを搭載します!

小惑星探査機「はやぶさ2」搭載装置に、世界中の皆さまからお寄せいただいたお名前、メッセージ、寄せ書き・イラストを記録・搭載するキャンペーンを実施します。
「はやぶさ2」は、2014年度にH-IIAロケットにより打ち上げられ、2018年に小惑星に到着し、約1年半ほど小惑星の探査を行い、2020年に地球に帰還する予定です。
募集は4月10日から。皆さまのご応募をお待ちしております!
「はやぶさ2」にあなたのお名前・メッセージを搭載します!

2013年3月29日 更新
BepiColombo/MMOロゴマーク決定

BepiColombo/MMOのロゴマークが決定しました。

学術講演等での使用を想定したバージョンです。


子ども向けの講演での使用を想定したバージョンです。

いずれも2次加工は禁止されており、商用利用はできません。

BepiColombo/MMOロゴマーク決定

2013年3月28日 更新
IKAROSプロジェクトチームの解散について

IKAROSはプロジェクト終了の審議に付され、当初の目的を達成すると共にプロジェクト業務を全うしたと認められました。これを持ってプロジェクトチームは解散となります。
ご尽力いただいた各方面関係各位、応援いただいた世界中の方々に報告するとともに、お礼を申し上げます。ここまでの成果は後続の宇宙事業に必ずや貢献することでしょう。

IKAROSプロジェクトチームの解散について

2012年12月27日 更新
はやぶさ2 一次噛み合わせ試験前の機体を公開

12月26日、相模原キャンパスで「はやぶさ2」の機体を公開しました。今春に設計を完了した「はやぶさ2」は、まもなく探査機構造体への機器据え付けや、機器間のインターフェースの確認を目的とした「一次噛み合わせ試験」を開始します。
また、フライト品が完成した探査機の構造体や太陽電池パネルは、振動試験による機体の確認と、搭載機器が晒される振動環境の計測を行います。 2014年度の打ち上げに向け、JAXAは「はやぶさ2」の開発を進めています。
はやぶさ2 一次噛み合わせ試験前の機体を公開

2012年12月27日 更新
衛星搭載船舶自動識別実験「SPAISE」定常フェーズを終了し、後期利用フェーズへ

JAXAは、小型実証衛星4型(SDS-4)に搭載した衛星搭載AIS受信機に関する実験について、11月16日に定常フェーズを終了しました。
定常フェーズでは、衛星パラメータの変更や船舶数の変化、天候等、様々な環境下における信号をのべ38万信号分取得し、衛星AIS受信機の技術的な検証を実施しました。
11月17日からは後期利用フェーズを開始しています。後期利用フェーズでは、取得した信号を引き続き解析することにより、船舶トラッキング(航行状況把握)、海洋環境保全(保護区への侵入船舶等)、海上安全(海難対策等)など利用の可能性について、研究を進めてまいります。
写真:小型実証衛星4型「SDS-4」運用風景

衛星搭載船舶自動識別実験「SPAISE」定常フェーズを終了し、後期利用フェーズへ

2012年11月29日 更新
雲プロファイリングレーダ(CPR)の技術試験モデルを公開

11月27日、筑波宇宙センターで、雲エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」に搭載される雲プロファイリングレーダ(CPR)のエンジニアリングモデル(※)を報道機関に向けて公開しました。
雲プロファイリングレーダ(CPR)は、地上に向けて電波を発射し、反射波を受信することで雲の分布を観測するセンサで、JAXAと情報通信研究機構(NICT)が共同で開発に取り組んでいます。

※エンジニアリングモデルは、実際に打ち上げられるフライトモデルに近い形態の技術試験モデルとして製作されます。エンジニアリングモデルを使用してフライト実機よりも厳しい環境下で試験を実施し、機械的、電気的な設計仕様や試験方法、製造工程を確立するため、必要なデータを取得します。このエンジニアリングモデルの電気設計、構造設計、熱設計が所定の機能、性能を発揮できるか確認された後、フライトモデル製作に向けて次の開発フェーズへと移行します。


雲プロファイリングレーダ(CPR)の技術試験モデルを公開

2012年10月25日 更新
「きく8号」を用いたGPS津波計からのデータ伝送実験を開始

「きく8号」を用いたGPS津波計からのデータ伝送実験を開始 JAXAは、情報通信研究機構(NICT)、日立造船株式会社、東京大学地震研究所及び高知工業高等専門学校とともに、技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)を使ったGPS津波計からのデータ伝送実験を10月24日から開始しました。

この実験は、高知県室戸岬沖(約40km)の海上ブイに設置しているGPS津波計で観測した波浪情報を「きく8号」で陸上に送るもので、この衛星回線によるデータ伝送が実現すれば、GPS津波計を設置した地域が地震・津波で電力・通信網に甚大な被害が発生した場合でも、沖合での正確な津波観測データを日本国内はもちろんのこと、全世界に送り続けることができると期待されます。

「きく8号」を用いたGPS津波計からのデータ伝送実験を開始

2012年9月10日 更新
「こだま」が軌道上での運用、10年を達成

2002年9月10日に打ち上げられた「こだま」が、本日、軌道上運用10年を達成しました。「こだま」はこれまでに、陸域観測技術衛星「だいち」と世界最高速度278Mbps のデータ中継実験に成功し、その広可視域を活かして大容量データをリアルタイム中継することで「だいち」の地球全球陸域観測及び災害監視に貢献してきました。「だいち」の654万シーン・約1ペタバイトにも上る観測データの95%以上は「こだま」経由で取得されたものです。
また、10年間に亘って国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟など多種多様な6機の宇宙機とのデータ中継実験にも成功し、これらの実験稼働率は99%以上という高い値を達成しました。
今後もデータ中継衛星の利用計画があることから、「こだま」の運用を継続するとともに、我が国のデータ中継衛星の継続確保に向けた準備を続けていきます。

「こだま」が軌道上での運用、10年を達成

2005年2月24日 更新
歴史上最大規模のガンマ線が約3万光年の彼方から地球に飛来

磁気圏観測衛星「GEOTAIL」の観測データより得られたガンマ線の総エネルギー量が、約3万光年の彼方から地球に飛来した、歴史上最大規模のものであったことがわかりました。

歴史上最大規模のガンマ線が約3万光年の彼方から地球に飛来

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