2020年
2020年12月
2020年12月18日 更新
小惑星探査機「はやぶさ2」が採取した小惑星Ryugu(リュウグウ)サンプルは約5.4グラム
小惑星探査機「はやぶさ2」再突入カプセルにより地球帰還した小惑星Ryugu(リュウグウ)サンプルの重量が約5.4グラムであることがわかりました。
これは、2020年12月18日にJAXA相模原キャンパス内地球外試料キュレーションセンターにて、小惑星探査機「はやぶさ2」再突入カプセルより取り出したサンプルコンテナ内の「サンプルキャッチャー」全体としてサンプル込みで秤量することにより、打上げ前の「サンプルキャッチャー」重量との差分から、採取したサンプルのおおよその総重量(A、B、C室内サンプルの合計)を算出しました。これには12月14日にサンプルコンテナの底面に確認した「サンプルキャッチャー」外のサンプル量は含まれません。
「はやぶさ2」設計時の目標サンプル収量として、初期分析で必要な科学分析を実施できるだけの量としていた0.1グラムを大きく超えるサンプル量が採取できていたことになります。
今後、引き続き「サンプルキャッチャー」内のA室、B室、C室、サンプルコンテナ内ごとにサンプルの観察・重量計測などの分析作業を進めてまいります。

【サンプルコンテナの構造】

【サンプルキャッチャーA室内に確認されたRyuguサンプル(12/15撮影)】
2020年12月17日 更新
NOAAと了解覚書締結 日本の地球観測衛星データをNOAAが利用
2020年12月11日(金)、JAXA寺田弘慈理事は、アメリカ海洋大気庁(NOAA)環境衛星データ情報局(NESDIS)ステファン・ボルツ長官とオンラインで会談し「全球衛星観測に係る協力に関する了解覚書」に署名しました。

多くの方は、地球観測衛星の国際協力と聞くと、衛星データの利用や研究のことを思い浮かべることが多いかもしれません。しかし、地球観測衛星における国際協力は、衛星そのものを海外の宇宙機関と一緒に開発することや、衛星から地球にある地上局にデータを送信し、そのデータを他の宇宙機関が処理して利用者に配信する活動にも広がっています。
2020年12月17日 更新
国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」利用シンポジウム2021

「きぼう」利用の現状や成果、日米協力の活動を紹介すべく、また今後の「きぼう」利用の姿を議論することなどを目的として、『国際宇宙ステーション「きぼう」利用シンポジウム2021~「きぼう」の成果が未来の"現実"になる~』を、2021年1月29日(金)から、毎週金曜の夜に全5回オンライン開催いたします。
2020年12月7日 更新
「はやぶさ2」サンプルコンテナからのガス採取について
12月7日午前、回収班は、再突入カプセルのシールが正しく密封していることを確認し、ガス採取作業を完了しました。
採取したガスの分析・データ評価を行いましたが、リュウグウ起源のガスかどうかの判断には至っておりません。
引き続き、日本で詳細な分析が行われます。

オーストラリアに持ち込んだ、ガス分析するための装置
クレジット:©JAXA

クリーンブースを設営完了し、試運転中
クレジット:©JAXA
2020年12月6日 更新
小惑星探査機「はやぶさ2」搭載カプセルの現地本部への輸送完了について
2020年12月6日 更新
小惑星探査機「はやぶさ2」搭載カプセルの捜索結果について
2020年12月5日 更新
小惑星探査機「はやぶさ2」搭載カプセルの分離確認について
小惑星探査機「はやぶさ2」搭載カプセルについて、テレメータ及びドップラーデータにより、カプセルが計画どおり分離されたことを、日本時間2020年12月5日14時35分に確認しました。
2020年12月3日 更新
「APRSAF Online 2020」開催結果概要
2020年11月19日、「ディスタンスを超えたビジョンの共有」をテーマに、「APRSAFオンライン2020」がオンラインで開催されました。
当日は、リアルタイムで44ヶ国・地域から620名が視聴し、宇宙機関長セッションには例年の倍となる15宇宙機関の機関長12名、機関長代理3名が出席しました。
冒頭、文部科学省萩生田大臣の開会挨拶に続き、下記のセッションが行われました。
1.
カントリーレポートでは、アジア太平洋地域の16カ国から、COVID-19がこの地域においても様々な困難をもたらしている状況ではあっても、宇宙活動への取り組みが継続されていることが紹介されました。
2.
パネルセッションでは、スタートアップ等の様々な立場の登壇者から、宇宙ビジネス拡大における政府、民間の各々の役割や、持続可能な活動のために何が必要かといった意見が述べられました。衛星からの情報と地上の情報を連携させること、多様なプレーヤーが連携していくことが地上課題の解決、ひいてはSDGsの達成に繋がっていくとの意見が出されました。また、政府や宇宙機関に対して、ビジネス活動を顧客として支える立場になってもらいたい、また、宇宙活動の持続可能性確保の観点から適切なルール作りをリードして欲しいといった期待が示されました。
3.
分科会及びイニシアチブの活動報告では、APRSAFの枠組みの下で行われている具体的協力活動(センチネルアジア、SAFE、Kibo-ABC、NSLI)が、リモートで対応する等の工夫をこらしながら推進されており、今後も引き続き取り組みを継続していくことが報告されました。また、子供たちを対象としたポスターコンテストの優秀作品の発表が行われました。
4.
宇宙機関長セッションには、アジア太平洋地域の15の宇宙機関長等が参加し、コロナ禍の困難な時代における宇宙への取り組みについて、各々のビジョンを語りました。こうした制約が多い中でこそイノベーションが生まれること、リモートで活動を支える宇宙技術の重要性に言及する意見が多く表せられました。
5.
APRSAF運営委員会から、分科会の再編及びAPRSAF表彰制度の新設について提案が行われました。
いずれの提案についても、12月末までAPRSAFウェブで意見募集を行い、表彰制度については2021年2月、分科会再編については同4月の運営委員会で決定する予定が示されました。
最後に、ベトナム科学技術アカデミーのミン院長より、「2021年にAPRSAF-27をハノイで開催できることを望んでいる。」旨の閉会挨拶をもって、4時間のイベントが終了しました。
来年度もたくさんのご参加をお待ちしています。
- 詳しくはこちら外部リンク
2020年12月1日 更新
若狭湾エネルギー研究センターと共同研究契約を締結しました。

JAXA研究開発部門は、公益財団法人若狭湾エネルギー研究センターと2020年4月に締結した「研究連携・協力に向けた覚書」に基づく最初の共同研究テーマとして、11月2日に「シリコン半導体素子のプロトン起因シングルイベント効果研究」に係る契約を締結しました。
2020年11月
2020年11月17日 更新
JAXAのLINE「BIGスタンプ」をリリースしました
2020年11月13日 更新
JAXA石田特任担当役が「GEO Individual Excellence Award 2020」を受賞
石田 中 第一宇宙技術部門特任担当役(以下、石田特任担当役)が、地球観測を通じた国際貢献において顕著な功績をあげた個人を表彰する、 GEO Individual Excellence Awardを受賞しました。

2020年11月12日 更新
深宇宙探査技術実証機(DESTINY⁺)に関するドイツ航空宇宙センター(DLR)との実施取り決めの締結について
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、ドイツ航空宇宙センター(DLR)と深宇宙探査技術実証機(DESTINY⁺)開発における協力に合意し、2020年11月11日に実施取決め(Implementing Arrangement: IA)をJAXA國中理事、DLRペルツァー理事の署名により締結しましたのでお知らせします。
理学・工学一体ミッションであるDESTINY⁺が目指すものは、ふたご座流星群の母天体である小惑星Phaethon(フェートン)の高速フライバイ追尾撮像および惑星間ダストのその場分析により、地球に飛来するダスト及び地球へのダスト供給天体である流星群母天体の実態を解明して地球生命起源の外来仮説の実証に迫ることと、イプシロン級ロケットとイオンエンジンによる小型深宇宙探査機技術の獲得です。
その前者において重要な役割を果たすダストアナライザ(DDA:DESTINY⁺ Dust Analyzer)をDLRがJAXAに提供すること、JAXAはDDAを探査機に搭載して小惑星フェートンをフライバイすることを合意し、実施取決めとして締結しました。

(参考)DESTINY⁺のホームページ
https://destiny.isas.jaxa.jp/
2020年11月10日 更新
第1回「きぼう」ロボットプログラミング競技会 決勝大会開催結果のお知らせ
JAXAは、日米オープン・プラットフォーム・パートナーシップ・プログラム(JP-US OP3)(注1)の枠組みでNASAと協力して、アジア・太平洋地域の学生向け『第1回 「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC:「きぼう」ロボットプログラミングチャレンジ)』(注2)の決勝大会を開催しました。
Kibo-RPCには7ヵ国・地域から313チーム、1168名の学生が参加し、決勝大会では各国で選抜(注3)された学生たちのプログラムを用いて、実際に国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟内でNASAの自律型ロボットAstrobeeをスタート地点からゴールまで動かしました。
各国の学生がリモートで参加し大いに盛り上がった中、日本代表チームがプログラミングスキル部門で優勝し、インドネシア代表チームが特別賞(飛行結果の部門)を受賞しました。
決勝大会の結果発表は、下記URLでご確認ください。
https://iss.jaxa.jp/kiboexp/kuoa/news/kibo-rpc_final.html
大会の様子は、JAXA Channelでご覧いただけます。(英語)
https://www.youtube.com/watch?v=UhTz_ukm1cE
関連リンク
(注1)日米オープン・プラットフォーム・パートナーシップ・プログラム(JP-US OP3)
- 外務省HP外部サイト
(注2)第1回 きぼうロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC:きぼうロボットプログラミングチャレンジ
Kibo Robot Programming Challenge(Kibo-RPC)(英語)
Kibo-RPC特設サイト(英語)
(注3)各国の予選
日本国内予選について
各国の選抜について
2020年10月
2020年10月29日 更新
H3開発計画見直しにあたって
2020年5月。H3ロケットの第1段エンジン(LE-9)の認定燃焼試験を種子島宇宙センターで行っていました。この認定燃焼試験では、実際の打上げに用いるエンジンと同じ設計と製造方法による試験用エンジンで10回を超える過酷な燃焼試験を行い、全ての試験を無事クリアすると打上げ用エンジンの設計が確定します。
5月26日の燃焼試験を終えた時点で合計8回、1098.5秒に到達。試験機1号機の打上げに向けた最終段階の緊張感に包まれながら次の試験に臨もうとしていたところ、翌27日の朝に一本の電話がかかってきました。それは試験後のエンジン内部点検に立ち会っていた開発リーダからでした。
「燃焼室の内面に変化がみられるため、詳細に観察したい」
このような思わぬ現象は開発には付き物なので、常に冷静に正確な状況を把握するように努めていますが、その時の私の声はいつもよりこわばっていたと思います。
以来約3ヶ月、もうひとつ出現した液体水素ターボポンプ・タービン部の疲労破面と合わせ、2つの課題の原因究明と対応策の検討に総力を挙げてきました。なんとか2020年度内に確実に打ち上げる対応策を見出だしたいという思いで、様々な可能性を検討しました。原因究明の一環として、毎秒700回転するタービンにセンサを貼りつけて実際に運転しデータを取得するという新たな試験にもチャレンジしました。検討を深め現象が解明されるに従って対応策は具体化できましたが、その対応策には腰を据えて取り組むべきと考えるに至りました。
プロジェクトを実行する際のマネジメントでは時間と費用と製品の質のバランスを常に考え、日々舵を取り軌道修正します。しかし、どうしてもバランスが取れない場合には条件を変えなければならないことが(本来あってはならないのですが)あります。何を一番大切に考えるか究極の判断を迫られる時です。
そして9月11日。課題への対応を確実に行うために試験機1号機を2020年度内に打ち上げることが極めて難しくなったとして、打上げ計画の見直しを発表しました。
この見直しにより、打上げを試験機に託していただいた衛星ミッション関係の皆様、プロジェクトに直接的・間接的に関わっていただいている皆様、そしてこれまで見守って来てくださった多くの皆様に本当に申し訳ない思いでいっぱいです。私たち自身もとても悔しいです。
しかし、技術は厳格で正直で曖昧なことは許されない。ですから、目の前に立ちはだかる技術の壁には正面から向き合うしかありません。納得のゆく対応をして、一点の曇りもなくH3ロケットを仕上げることが私たちの使命と考えています。
もうひとつお話したいことがあります。今回の計画見直しに際しては、JAXA内外からとても多くの方々に支えていただきました。JAXAには「全ての者はそれぞれの職務に応じて、プロジェクトの成功のために最大限の努力を尽くさなければならない」という理念がありますが、今回ははるかにそれを超え、「プロジェクトは独りにしてならず」ということを心の底から実感しました。この「独り」は「人ひとり」ではなく「プロジェクト関係者のみ」という意味です。近くから遠くから支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。
今、私たちH3プロジェクトチームは、企業の皆さんと共にあらためて体勢を整え、これからの計画を綿密に立てているところです。9合目まで登った山を8合目まで引き返したことで時間は余計にいただきましたが、確実に山頂に立てるよう一歩一歩前進したいと思います。
どうか、これからも厳しくそして温かい目で見守っていただければ幸いです。
2020年10月29日
JAXA H3プロジェクトチーム
岡田 匡史
2020年10月23日 更新
宇宙探査イノベーションハブ 第6回 研究提案募集(RFP)結果について
6月に募集いたしました宇宙探査イノベーションハブの第6回目の研究提案募集(RFP)の採択結果を発表いたしました。
詳細はこちら:https://www.ihub-tansa.jaxa.jp/RFP_announcement6.html
2020年10月19日 更新
イタリア宇宙機関(ASI)との協力覚書の更新について
JAXA山川理事長およびASIサコッチャ総裁は、2020年10月16日に、宇宙活動分野における協力覚書を取り交わしました。
これは2010年に構築した両機関間の協力の枠組みを引き継ぎ、更なる協力を推進するためのものです。
本協力覚書に基づき、今後(1)宇宙科学及び探査、(2)地球観測、(3)宇宙輸送、(4)国際宇宙ステーションおける活動及び関連する利用等の分野において、引き続き両機関間での取り組みを進めてまいります。

2020年10月15日 更新
JAXA機関紙「JAXA's」の81号を発刊しました
今号の対談は糸井重里さん(コピーライター・ほぼ日代表)と野口宇宙飛行士!
人が宇宙に向かう本質について、存分に語っていただきました。
特集では、有人宇宙開発についてイラスト年表と共にお伝えします(タブロイド版限定)。
そのほかにも、山中俊治さん(東京大学教授)へのインタビューやレギュラーのJAXA TIMESなど盛りだくさんの内容でお届けします!

2020年10月14日 更新
「革新的衛星技術実証ワークショップ2020」オンライン開催決定
2019年1月に打ち上げられた「革新的衛星技術実証1号機」の成果と革新的衛星技術実証プログラムの今後についてご紹介するワークショップをオンラインにて開催いたします。
どうぞ奮ってご参加ください!
(ご参加方法等詳細は後日、本ホームページにてお知らせいたします。)
※2020年3月に新型コロナウイルス感染症拡大予防のため中止とさせていただいた、「革新的衛星技術実証ワークショップ2020」を改めてオンラインで開催させていただくものです。
開催日時: |
2020年11月5日(木)14時00分~17時40分 6日(金)14時00分~16時50分 |
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開催方法: | オンライン開催(参加登録制) |
参加方法: | 参加希望の方は参加登録が必要です。 登録はこちらから |
参加費 | 無料 |

2020年10月7日 更新
先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)のミッションマークを選ぼうキャンペーン結果報告
この度はたくさんのご応募、誠にありがとうございました。
本年6月から7月にかけて実施しました"「だいち3号」のミッションマークを選ぼう"キャンペーンにつきまして、結果を発表させていただきます。
併せて「だいち3号」のキャッチフレーズが決まりましたことをお知らせします。
キャッチフレーズは“地球を見守る「だいち」の目”に決定いたしました。
ミッションマークの結果、キャッチフレーズに込められた想いはこちらから

2020年10月7日 更新
美笹深宇宙探査用地上局におけるX帯電波の送信について

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、現在開発を進めている美笹深宇宙探査用地上局(54m大型パラボラアンテナ)において、10月5日19:30~22:30(日本時間)にかけて、小惑星探査機「はやぶさ2」へのX帯(電波の周波数帯域の一つ:7GHz帯)による指令信号の送信に成功しました。
[詳細はこちら]
2020年9月
2020年9月23日 更新
JAXA広報活動ワークショップの開催について
2024年にISSは運用を終了し、新たな国際宇宙探査の時代に入ります。月(及び火星を含む惑星・小惑星・深宇宙)がその活動領域としてターゲットとなり、有人宇宙活動の拡大も視野に入ってきます。今後、宇宙に関する国民の関心はさらに高まり、JAXAにおける広報に関しても将来を見越した活動が必要と考えています。
そこでJAXAの広報活動におけるあり方について、今後の活動に活かすことを目的に、将来を担う民間企業等の方々を対象に、下記日程にてワークショップを開催し、JAXAの将来構想等をお話しし意見交換させていただきたいと考えます。参加ご希望の方は、下記要領をご確認の上お申し込み下さい。
1. 内容
1.1 講演
(1)JAXA広報活動の現状と将来構想について(JAXA鈴木広報部長)
(2)筑波宇宙センター広報施設の将来構想(JAXA広報部)
1.2 意見交換会
2. 日時
第1回目 2020年10月 6日(火)14:00~15:30
第2回目 2020年10月14日(水)14:00~15:30
第3回目 2020年10月19日(月)14:00~15:30 ※【受付終了】定員に達したため受付を終了致しました。
3. 開催場所
宇宙ビジネス拠点「X-NIHONBASHI」
住所:東京都中央区日本橋室町1-5-3福島ビル7階
アクセス:東京メトロ銀座線「三越前」駅 A4出口すぐ
JR総武線快速「新日本橋」駅から徒歩5分
4. 参加方法
下記URLより必要事項をご入力の上、お申込み下さい。
- 申し込みフォーム外部サイト
5. その他
※ | お持ち頂くものは特にございません。 |
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※ | 新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、以下の点についてご協力頂きますようお願いいたします。 |
- 各企業最大2名までとさせていただきます。なお、定員50名を超える場合は、日程のご調整等をお願いする場合がございます。
- 事前に体温を測定いただくとともに、発熱等体調不調が見られる場合は、ご来場をお控え下さい。
- ご来場の際は、マスクのご着用及び手洗い、咳エチケットの徹底をお願いいたします。
- 食べ物の持ち込みはご遠慮下さい。
6. お問合せ先
JAXA広報部 ワークショップ開催事務局
担当者:藤田 真澄 E-mail:fujita.masumi@jaxa.jp
河野 朋美 E-mail:kawano.tomomi@jaxa.jp
本ワークショップは終了致しました。
ご質問・ご意見等につきましては上記担当者まで
お問い合わせください。(2021/5/31)
ご意見・ご質問等は2021年6月30日で
いったん締め切らせて頂きます。
以降のご質問は、RFIの公告をお待ちください。
(2021/6/29)
2020年9月23日 更新
衛星から台風通過時の海面水温低下を測る
2020年(令和2年)8月下旬から9月上旬にかけて、立て続けに日本に接近した3つの台風、台風8号「BAVI」、台風9号「MAYSAK」、大型の台風10号「HAISHEN」について、これらの台風が通過した際に海面水温がどう変化していったのか、JAXAの水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)搭載の高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)による観測や、最新の海洋モデルの出力を中心にご紹介します。
「しずく」AMSR2の海面水温(該当日を含む過去5日間の最小値)の2020年8月10日~9月10日の動画
2020年8月
2020年8月28日 更新
モーリシャス沿岸における油流出事故を受けた「だいち2号」の観測協力
モーリシャス共和国沿岸で座礁した貨物船「WAKASHIO」による油流出事故(日本時間2020年7月26日に座礁、8月6日に燃料油が流出)に対し、日本の国際緊急援助隊・専門家チームが派遣され、油防除作業、環境分野の支援活動等が行われています。
この活動への協力のため、JAXAは陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)でのモーリシャス沖の緊急観測を実施し、国際緊急援助隊・専門家チームに参加している海上保安庁への観測データ(画像)提供及び技術支援を行っています。「だいち2号」観測データは海上保安庁において解析され、国際緊急援助隊・専門家チーム(一次隊)により利用されました。現在活動中の二次隊に向け引き続き「だいち2号」の観測データを提供しています。

8月14日 00:37(現地時間)、オフナディア角36.6° 高分解能モード(分解能10m)
暗い(黒い)エリアが油の流出範囲とみられる。
2020年7月
2020年7月25日 更新
大気球実験B20–04の実施終了について [マルチクロックトレーサーによる大気年代の高精度化]
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2020年7月25日(土)午前3時57分に、成層圏における大気サンプリングを目的として、2020年度気球実験の2号機を、連携協力拠点である大樹航空宇宙実験場より放球しました。この気球は満膨張体積100,000m3(直径約64m)の大型気球で、毎分およそ300mの速度で上昇しました。
気球は、放球2時間25分後に大樹航空宇宙実験場東方約42kmの太平洋上において高度35kmで水平浮遊状態に入りました。その後午前6時52分に指令電波により切り離された気球及び大気サンプラーは、大樹航空宇宙実験場南東約30kmの海上に緩降下し、午前7時38分までに回収船によって回収されました。
放球時の地上気象状況は、天候:霧雨、風速毎秒1m、気温:摂氏16度でした。
※実験概要
成層圏大気科学において現在最も注目されているものの一つである大気年代は成層圏大気輸送の重要な指標であり、特に地球温暖化に伴う成層圏大気力学過程の応答を検出できると期待されています。これまで「クロックトレーサー」と呼ばれる二酸化炭素(CO2)または六フッ化硫黄(SF6)を観測し、その濃度から大気年代を決定する研究が行われてきました。しかし、その長期変化の傾向は近年の数値シミュレーションの結果と異なっており、また必ずしもCO2とSF6の両者から決定した年代は一致しません。そこで、本研究では、CO2とSF6に加えて、新たな「クロックトレーサー」として炭素同位体(13C)、O2/N2比とハロカーボン類の濃度を計測して独立に大気年代を決定し、これまでの大気年代研究の妥当性を検証し、同時に大気年代決定の高精度化・重層化を図ります。大気年代の決定と同時に、成層圏大気の過去30年間にわたる温室効果気体濃度のモニタリングに最新のデータを加え、成層圏における物質循環の長期変動を解明することも目的としています。

放球直前の大気球B20-04号機
©JAXA
2020年7月15日 更新
大気球実験B20–03の実施終了について [皮膜に網をかぶせたスーパープレッシャー気球の性能評価]
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2020年7月14日(火)午前3時53分に、皮膜に網をかぶせたスーパープレッシャー気球の性能評価を目的として、2020年度気球実験の初号機を、連携協力拠点である大樹航空宇宙実験場より放球しました。この気球は満膨張体積2,000m3(直径約18m)のスーパープレッシャー大型気球です。
放球後、何らかの理由により気球は想定通りに上昇しませんでしたが、所定の手順により高度を維持しながら安全な海上まで飛翔させ、午前4時33分に高度10kmで指令電波により切り離した気球および制御機器部は、それぞれ大樹航空宇宙実験場東南東約23kmおよび約40kmの海上に緩降下し、午前5時40分までに回収船によって回収されました。
今後、飛翔データおよび回収した気球皮膜の検査等により原因を調査していく予定です。
放球時の地上気象状況は、天候:曇り、風速毎秒1.5m、気温:摂氏14度でした。
※実験概要
皮膜に網をかぶせる手法で製作されたスーパープレッシャー気球(SP気球)は、高耐圧性能を軽量で実現し、大重量の観測装置を吊り下げて長時間飛翔させることが可能な飛翔体です。本実験は、体積2,000m3のSP気球の飛翔試験を通じて、打ち上げから回収までの一連の運用が可能であることを確認すると共に、飛翔環境下での完全展開、耐圧性能を評価することを目的として実施しました。
2020年7月10日 更新
九州に大雨をもたらした梅雨前線に伴う降水の時間変化や水蒸気量の観測
2020年7月9日現在、活発化した梅雨前線が九州付近に停滞し、九州地方を中心に甚大な被害が発生しています。被害を受けられた方々に対し、謹んでお見舞い申し上げます。
JAXAでは、降水状況の把握に関する情報提供の観点から、衛星全球降水マップ(GSMaP)や水循環変動観測衛星「しずく」など、宇宙から雨や水蒸気を観測しているデータを用いて解析を実施いたしました。
下図は、水循環変動観測衛星「しずく」GCOM-Wに搭載されている高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)によって観測された7月2日~7日(日本時間)の水蒸気量(鉛直方向に積算した値)の平均値を示しています。この期間中の梅雨前線周辺、特に九州南西側の東シナ海を中心に、水蒸気量が非常に多い状況であったことがわかり、海上からの湿った空気が線状降水帯による持続的な豪雨につながった一因である可能性が示唆されます。
![水循環変動観測衛星「しずく」による2020年7月2日~7日(日本時間)の水蒸気量(鉛直方向に積算した値)[kg/m2]](/projects/sat/gcom_w/images/topics_eorc_20200710.png)
水循環変動観測衛星「しずく」による2020年7月2日~7日(日本時間)の水蒸気量
(鉛直方向に積算した値)[kg/m2]
©JAXA EORC
2020年7月10日 更新
オーストラリア宇宙庁(ASA)との協力覚書の締結について
JAXA山川理事長、ASA Clark(クラーク)長官は2020年7月7日に宇宙利用に関する協力覚書を取り交わしました。署名式には、駐日コート豪州大使、在豪髙橋日本大使にご臨席いただきました。また、本協力覚書の締結については、7月9日の日豪首脳会談においても触れられ、協力が歓迎されました。
本協力覚書に基づき、今後(1)宇宙利用、(2)宇宙技術、(3)宇宙環境利用、(4)宇宙科学・宇宙探査、(5)宇宙教育・アウトリーチの5つの分野における協力創出に向けて、検討を進めてまいります。
日豪の宇宙分野における協力がより深まり、アジア太平洋地域における主要なパートナーとして、共にこの地域の宇宙活動を盛り上げていきたいと思っております。

2020年7月8日 更新
活発化した梅雨前線に伴って発生した九州地方の線状降水帯の観測
2020年7月6日現在、活発化した梅雨前線が九州付近に停滞し、九州地方を中心に甚大な被害が発生しています。被害を受けられた方々に対し、謹んでお見舞い申し上げます。
JAXAでは、降水状況の把握に関する情報提供の観点から、全球降水観測計画(GPM)主衛星や衛星全球降水マップ(GSMaP)など、宇宙から雨の状況を観測しているデータを用いて解析を実施いたしました。
図1は衛星全球降水マップ(GSMaP)による7月5日の日降水量の分布を示しています。梅雨前線に伴う降水帯が東西に長くのびている様子が確認できます。特に九州周辺では、250mmを超える降水量が宇宙からも捉えられています。

図1:2020年7月5日(日本時間)の衛星全球降水マップ(GSMaP)による日降水量の分布
©JAXA EORC
2020年7月8日 更新
「だいち2号」による2020年7月九州南部の豪雨の緊急観測結果について
梅雨前線の活動の活発化と小さい低気圧の通過にともない、2020年7月3日から続いた豪雨によって、熊本県を中心に河川の氾濫や土砂災害の被害が発生しました。JAXAでは国土交通省からの要請に基づき、7月4日13時13分頃および7月5日0時4分頃(いずれも日本時間)に「だいち2号」(ALOS-2)搭載のLバンド合成開口レーダ「パルサー2」(PALSAR-2)による緊急観測を実施し、国土交通省などの防災関係機関等にデータを提供しました。図1に今回のPALSAR-2による観測範囲を示します。

図1:「だいち2号」PALSAR-2の観測範囲
(黒:2020年7月4日13時13分頃、青:2020年7月5日0時4分頃)
©JAXA EORC
2020年7月2日 更新
つくば市との「相互協力の促進に関する基本協定」の締結について
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、相互協力を図ることにより市民の安全・安心を確保するとともに、市民の良好な生活環境が確保された地域社会の持続的な発展や地域再生に資することを目的として、「相互協力の促進に関する基本協定」をつくば市と締結しましたのでお知らせいたします。
2020年6月25日(木)に、JAXA筑波宇宙センターにおいて本基本協定の締結式を開催し、筑波宇宙センター 寺田所長と五十嵐つくば市長による基本協定書への署名を行いました。

左:JAXA 筑波宇宙センター 寺田所長
右:つくば市 五十嵐市長

筑波宇宙セター スペースドーム入口にて
左:つくば市 五十嵐市長
右:JAXA 筑波宇宙センター 寺田所長

宇宙の真空空間を模擬することが可能な設備:13mΦチャンバをご視察の様子
左:JAXA 筑波宇宙センター 寺田所長
右:つくば市 五十嵐市長
2020年6月
2020年6月30日 更新
HTV-X1号機における超小型衛星放出技術実証ミッションの搭載衛星インテグレーション等を行う実施企業を公募します

HTV-X1号機における超小型衛星放出技術実証ミッションの搭載衛星インテグレーション等を行う実施企業を公募します。
本公募につきましては、有人宇宙技術部門公開ウェブサイトの以下のリンク先をご覧ください。
[詳細はこちら]
2020年6月16日 更新
アルツハイマー病発症の要因とされるアミロイド形成の宇宙実験~「きぼう」の微小重力環境では独特なかたちのアミロイド線維ができることを発見~
自然科学研究機構 生命創成探究センター(ExCELLS)の加藤晃一教授、矢木真穂助教、谷中冴子助教らの研究グループは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟を活用して微小重力環境におけるアミロイド線維形成を調べ、微小重力環境では独特なかたちのアミロイド線維ができることを世界で初めて明らかにしました。
[詳細はこちら]
2020年6月15日 更新
2020年度 宇宙教育シンポジウムWEB版の開催について

5月16日(土)、17日(日)に開催を予定していた、2020年度宇宙教育シンポジウムは、新型コロナウイルス感染症が拡大し、日本政府による緊急事態宣言が発令された状況を受け、開催を中止いたしました。宇宙教育センターでは、Web上において、同シンポジウムの登壇者の発表内容を掲載させていただくなどの代替措置を検討してきましたが、このたび、WEB版を公開できる運びとなりましたのでお知らせいたします。どなたでもアクセスできますので、普段から宇宙教育活動を実践されている方だけではなく、「宇宙教育」とはどのようなものか知りたい方なども、この機会にぜひご覧ください。
公開期間: | 2020年6月15日(月)~8月14日(金) (質問等の受付は7月17日(金)までとなります。) ※遷移先のドメイン( https://onestep-sound.jp/ )は、事務局が使用しているドメインです。 |
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2020年6月10日 更新
「日本の国際宇宙探査シナリオ(案)2019」を掲載しました

JAXAではこの度、2016年度に作成した以下のドキュメントを更新しました。月及び火星(その衛星を含む)を対象とした「国際宇宙探査」における、目標や全体アーキテクチャ、環境データ分析、科学・ロードマップ、技術の各ロードマップ、具体的なミッションの検討をまとめています。
2020年6月3日 更新
宇宙探査イノベーションハブ 第6回 研究提案募集(RFP)

これまで、宇宙探査オープンイノベーションフォーラム、課題設定ワークショップ等を通じて様々な分野の企業(団体等を含む)や大学等(公的研究機関を含む)と交流、 意見交換し、情報提供要請(RFI: Request for Information)にて企業・大学等が保有する技術情報や研究開発ニーズの提供を受け、 これまでに5回の研究提案募集(RFP: Request for Proposal)を実施しました。その結果、多種多様な企業・大学等と連携した研究開発に取り組んでおります。
この度、これまでRFIに提供いただきました技術情報を基に、本事業において着手すべき研究課題を絞り込み、第6回研究提案募集(RFP、以下「本RFP」)を実施します。
【募集期間】2020年6月1日(月)~2020年7月10日(金)12時まで
詳細は以下を参照ください。
第6回研究提案募集(RFP)
また、意見募集にあたり、下記の通り説明会を開催いたします。
【説明会開催概要】
詳細は以下を参照ください。
第6回研究提案募集(RFP)公募説明会(オンライン)
2020年5月
2020年5月26日 更新
第1回「きぼう」ロボットプログラミング競技会 国内予選のお知らせ

宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、日米オープン・プラットフォーム・パートナーシップ・プログラム(JP-US OP3)(注1)の枠組みでNASAと協力して、学生向け『第1回 「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC:「きぼう」ロボットプログラミングチャレンジ)』(注2)を開催いたします。
YouTubeのJAXA Channel で配信しますので、ぜひご覧ください。
なお、国内予選は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、リモートイベントとして開催いたします。
日時: | 2020年6月6日(土) 13:00~15:00 |
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放送URL: | 第1回きぼうロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC:きぼうロボットプログラミングチャレンジ)国内予選大会 |
関連リンク
(注1)日米オープン・プラットフォーム・パートナーシップ・プログラム(JP-US OP3)
(注2)第1回 きぼうロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC:きぼうロボットプログラミングチャレンジ
2020年5月22日 更新
[はやぶさ2プロジェクト] 海外メンバーからのメッセージを公開しました
![[はやぶさ2プロジェクト] 海外メンバーからのメッセージを公開しました](https://www.jaxa.jp/topics/images/topics_20200522_hayabusa2.jpg)
第2期のイオンエンジン運転が5月12日から始まりましたが、この運用開始を海外の「はやぶさ2」プロジェクトメンバーに伝えたところ、たくさんのメッセージが送られてきました。特に、現在の新型コロナウイルスで世の中全体が大変な状況において、非常に勇気づけられるメッセージですので、ご紹介します。
[詳細はこちら]
2020年5月22日 更新
[施設部]事業所紹介ページを公開しました
![[施設部]事業所紹介ページを公開しました](https://www.jaxa.jp/topics/images/topics_20200518_shisetsu.jpg)
2020年5月21日 更新
「こうのとり」9号機/H-IIBロケット9号機 打上げ成功
宇宙ステーション補給機「こうのとり」9号機(HTV9)は、H-IIBロケット9号機(H-IIB・F9)により、種子島宇宙センターから2020年5月21日2時31分00秒(日本標準時)に打ち上げられました。
新型コロナウイルス感染防止の最前線で医療に従事する方々、地元の皆さまをはじめ今回の打上げに対してご理解とご協力をいただいたすべての方々へ感謝いたします。
2020年4月
2020年4月23日 更新
プログラミング教材「ロケット編」と「はやぶさ2編」を公開しました

JAXAでは、2020年度からプログラミング教育が小学校で実施、また2021年度からは中学校で拡充されることをうけ、宇宙教育教材の開発を行ってきました。すでに「人工衛星編」「地球観測編」の2つを公開していますが、この度「ロケット編」「はやぶさ2編」を公開いたします。
2020年4月9日 更新
美笹深宇宙探査用地上局で「はやぶさ2」からのKa帯電波の受信成功

GREATプロジェクトでは、昨年12月16日に成功した小惑星探査機「はやぶさ2」からのX帯信号の受信(8GHz帯)に引き続き、4月8日午前3時15分頃(日本時間)にKa帯(32GHz帯)信号の受信に成功しました。
Ka帯による深宇宙探査機信号の受信は国内で初めてとなります。
2020年4月1日 更新
新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)ウェブサイトを公開しました

新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)は「こうのとり」の後継機として開発中の無人宇宙船です。ウェブサイトでは新型宇宙ステーション補給機プロジェクトの概要、開発状況、開発秘話などを発信していきます。
また、HTV-X Twitterアカウントも新規開設しました(@HTVX_JAXA)。最新情報はこちらでも投稿していきます。
2020年3月
2020年3月31日 更新
日本発、長寿命ホールスラスタ
国産ホールスラスタの設計に一区切りがつき、地上試験モデルの試験が本格化します。 そこで、JAXAでホールスラスタの開発をしている張科寅(ちょうしなとら)さんに、 ホールスラスタの特徴やどのような良さがあるかなどについて、お話しを聞きました。
張科寅(ちょうしなとら)さん
JAXA研究開発部門 第二研究ユニット/第一宇宙技術部門 技術試験衛星9号機プロジェクトチーム併任

ホールスラスタは、はやぶさ1、2などで使われたイオンエンジンと同じく、電気の力を利用する推進機です。技術試験衛星9号機ホールスラスタでは、うまくスラスタ中央に配置できるように設計し、高性能や長寿命といったメリットを得ています。 センターカソードのアイデアは、公開情報の範囲では私の指導教員である荒川義博先生(東大名誉教授)の研究室で実験したのが最初だと思いますが、 静止衛星に適用して宇宙実証するのは技術試験衛星9号機が世界初となる予定です。

ホールスラスタ
2020年3月31日 更新
JAXA機関紙「JAXA's」の80号を発刊しました

今号のテーマは「雲と雨」。対談では映画『天気の子』を監督した新海 誠さんに登場いただきました。
特集では、知っているようで知らない「雲」と「雨」の関係や、雨が降るプロセスなどについて、ポップなイラストを交え解説しています(タブロイド版限定)。
そのほか、種子島とロケットの関係、昨年打ち上がった「革新的衛星技術実証1号機」の成果など、盛りだくさんの内容でお届けします!
2020年3月19日 更新
小型光通信装置「SOLISS」による宇宙通信インフラ構築への貢献で第4回宇宙開発利用大賞の最高賞、内閣総理大臣賞を受賞
2020年3月9日 更新
衛星雨データから見る世界の豪雨や干ばつ~「世界の雨分布統計」ウェブサイトの公開~
JAXAでは、全球降水観測(GPM)計画の下、GPM主衛星に搭載された二周波降水レーダ(DPR)と、複数の衛星を組み合わせて作成した衛星全球降水マップ(GSMaP)により、宇宙から世界の雨を観測しています。
この度、豪雨や干ばつなどの降水変動監視のための新しいGSMaPウェブサイト「JAXA世界の雨分布統計」を公開しました(図1)。このウェブサイトでは「1日・5日・7日・10日・月」単位の積算降水量や、豪雨指数(パーセンタイル値*)、干ばつ指数(SPI値**)を表示できるため、世界の豪雨や干ばつを容易にモニタリングすることができます。2000年4月から現在までのデータが閲覧可能です。

図1.「世界の雨分布統計」ウェブサイトの画面イメージ(2020年2月の月降水量)
2020年3月5日 更新
進路予測が難しかった2019年台風10号
2019年は、台風15号が房総半島を中心に暴風による被害をもたらし、また、台風19号が東日本や東北地方を中心に大雨などによる被害をもたらすなど、台風が日常生活に大きな被害をもたらした年でした。台風10号は、日本上陸に伴い、日本の各地で災害が発生し、死者2名、負傷者56名の大きな人的被害がありましたが、台風進路の予測が難しい台風でした。
この台風10号を対象に、JAXAが東京大学及び理化学研究所と共同で開発した、衛星データと気象モデルを融合するシステム「NICAM-LETKF JAXA Research Analysis (NEXRA)」のデータを使用し、台風進路に影響を与える要素についての解析を行った結果をご紹介します。

図1 JAXA/EORC台風データーベースで提供している2019年台風10号の経路図。
2020年2月
2020年2月27日 更新
「第8回技術経営・イノベーション大賞」にて「はやぶさ2」プロジェクトが科学技術と経済の会会長賞を受賞
(一社)科学技術と経済の会が主催する「第8回技術経営・イノベーション大賞」にて「はやぶさ2」プロジェクトが科学技術と経済の会会長賞を受賞いたしました。
「はやぶさ2」はその小惑星到達と物質採取達成のために行った組織体制のフラット化や議論と意思決定の透明化等の点において今回高い評価をうけ受賞となりました。


2020年2月13日 更新
JAXAホームページに関するアンケート実施中
JAXA Webサイト、ファン!ファン!JAXA!では、より良いサイトを目指すためにアンケートを実施しています。
皆さまのご意見やご要望を伺い、改善に役立てたいと思いますので、アンケートへのご協力をお願いいたします。
今回対象となるJAXAホームページは以下です。
JAXA | :https://www.jaxa.jp/index_j.html |
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ファン!ファン!JAXA! | :https://fanfun.jaxa.jp/ |
※ 多数の方々にアンケートのご回答をいただき、ありがとうございます。
アンケート結果を踏まえ、今後ますますよりよいWEBサイトになるよう努めてまいります。
(2020年2月28日)
2020年2月12日 更新
「革新的衛星技術実証ワークショップ2020」開催のお知らせ

「革新的衛星技術実証ワークショップ2020」中止のお知らせ
2020年3月5日に開催を予定しておりました革新的衛星技術実証ワークショップ2020は、新型コロナウイルス感染症拡大予防のため中止とさせていただきます。
改めての開催につきましては、今後の状況をみて検討いたします。
参加お申し込みいただきました皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何とぞご理解いただきますようお願い申し上げます。
[詳細はこちら]
2019年1月の革新的衛星技術実証1号機打上げから約1年。
1号機の成果と、革新的衛星技術実証プログラムの今後についてご紹介するワークショップを開催いたします。
ぜひ奮ってご参加ください。
日時: | |
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会場: |
2020年2月7日 更新
「JAXAでプログラミングを学ぼう!」中止のお知らせ

「JAXAでプログラミングを学ぼう!」に応募してくださったみなさんへ
2020年2月29日にJAXA東京事務所で行う予定でした「JAXAでプログラミングを学ぼう!」イベントについては、新型コロナウイルス感染症の拡大予防のため、大変残念ながら開催を延期させていただきます。
イベントを楽しみにされていたみなさんには申し訳ありません。
改めての開催につきましては、今後の状況をみて検討いたしますので、お知らせをお待ちください。
[詳細はこちら]
人の手が届かない宇宙空間ではプログラミングが大活躍!
JAXA東京事務所でプログラミングを学びませんか?
第1部:おはなし「宇宙開発とプログラミング」
第2部:やってみよう「プログラミング教室」(協力:PCN)
日時 : | |
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場所 : | (東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティB1) |
時間 : | 各回90分(第1部30分、第2部30分) 第1回 10:30~12:00 第2回 13:00~14:30 第3回 15:30~17:00 ※受付は開始30分前より行います |
参加費 : | 1000円(IchigoDake代金)※当日ご持参ください |
対象年齢: | 小学校4年生~中学校3年生 |
定員 : | 各回12名(抽選) 受付を終了しました。たくさんのお申し込みありがとうございました。当選者または外れてしまった方へのご連絡は2020年2月25日(火)にメールでお知らせします。 今しばらくお待ちくださいますようお願いいたします。 |
2020年2月5日 更新
HTV-X1号機からの超小型衛星放出技術実証における実施企業提案募集の公告予告のお知らせ

JAXAでは、HTV-Xの技術実証プラットフォームとしての機能・性能を実証するため、HTV-X 1号機の技術実証項目の1つとして、超小型衛星放出ミッションを行うことを検討しています。HTV-X 1号機に対する本ミッションを進めていくにあたり、JAXAが行う衛星放出システムの準備と並行して、衛星放出機会の民間企業への提供を行う予定です。
今後行う企業選定に向けて、実施企業によるユーザ開拓・営業活動期間をより長く確保することを目的として、以下に示す公告予定について事前にお知らせします。企業様からのご意見も前広に伺いたいと思いますので、質問・コメント等ある場合は下記までE-mailにてお問い合わせください。
きぼう利用プロモーション室
z-kibo-promotion[a]ml.jaxa.jp
※[a]を@に変更してください。
<公告予告>
件名:
新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)1号機からの超小型衛星放出技術実証における搭載衛星インテグレーション等を行う実施企業提案募集
提案募集実施期間:
2020年4月下旬~2020年7月(予定)
提案募集の概要:
本提案募集は、HTV-X 1号機からの超小型衛星の放出において、衛星ユーザインテグレーション等を行う実施企業の選定を目的とします。
提案募集の骨子はこちらを参照願います。
2020年2月3日 更新
パリ協定実現に向けた温室効果ガスの長期観測継続へ ~「いぶき2号」による二酸化炭素分布の初解析~
温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号」による全球温室効果ガス濃度分布の解析結果が得られました。「いぶき2号」により、2009年以降世界で唯一11年を超えて宇宙から温室効果ガス観測を継続している「いぶき」ミッションを継承し、パリ協定実現に不可欠な温室効果ガスの長期的な変動モニタができるようになりました。
※「いぶき2号」:2018年打上げ。環境省、国立研究開発法人国立環境研究所(NIES)、JAXAによる3者共同プロジェクト
「いぶき2号」のデータを用いた全球の二酸化炭素、一酸化炭素、メタン濃度の解析結果をご紹介します。

「いぶき」「いぶき2号」が観測した全球二酸化炭素濃度(2019年9月)
2020年2月3日 更新
宇宙から見たオーストラリアの大規模森林火災
2019年9月頃にオーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州を中心に多発した森林火災は、次第に規模を拡大し、複数の場所で発生した森林火災が合流して制御不能となる「メガ火災(Mega Fire)」も発生するなど、2020年1月末の段階でも終息の目途が立たない状況となっています。
複数の衛星データを用いて、今回の森林火災を多角的に解析した結果を紹介します。

(左)2019年12月の1か月間のGSMaP降水量から計算したオーストラリアのSPI、(右)同様に2019年10-12月の3か月間の降水量から計算したSPI。SPIの値と干ばつの規模、現象の頻度の関係は、WMO (2012)で整理されており、SPIが「-1.5以下で-2.0より大きい」値を取る場合は、概ね「20年に1回」の著しく乾燥した(雨の少ない)状態、SPIが-2.0未満の場合は、現象の頻度が「50年に1回以下」の極端な乾燥に該当し、社会的影響が非常に大きい干ばつが発生する恐れのあることを示す。
2020年1月
2020年1月29日 更新
宇宙科学・探査と「おおすみ」シンポジウムの開催について

日本初の人工衛星「おおすみ」は、1970年に鹿児島宇宙空間観測所(内之浦)から打上げられました。それから50周年を迎える今年、これまでの50年を振り返りこれからの50年を展望する機会として、「おおすみ」打上げ日の2月11日にシンポジウムを行います。
宇宙科学分野の探査の今後について、戦略的中型と公募型小型に加えて超小型探査機や軌道間輸送機などの新たな視点を含めて展望します。
日時: | 2020年2月11日(火・祝)13:00~16:30(12:30開場) 配信映像を下記からご覧いただけます。 「宇宙科学・探査と「おおすみ」シンポジウム」ライブ配信 |
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会場: | 国立科学博物館 上野本館 日本館 講堂 |
2020年1月17日 更新
国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟における利用の取組み・成果の発信と利用促進、商業利用の発展を目的とした『「きぼう」利用シンポジウム』を今年も開催します。

今回は、「きぼう」日本実験棟を軸とした地球低軌道利用を、「学術利用の場として」、「民間利用の場として」、「技術実証の場として」掘り下げ、手に届くところになった「きぼう」の価値や将来性を、各界の有識者やユーザによるディスカッションや発表を通じて、参加者と共有します。
1日目は「きぼう」利用成果や最新の取組みについて、政策面、科学技術・産業振興の面などから、パネルディスカッションを中心に設定しました。2日目は、JAXA/NASA共同ワークショップの他、衣食住をテーマとした民間の活動、将来の「きぼう」利用やポストISSを見据えた利用需要創出に向けた取組みについて企画しております。
日時: | 2020年2月13日(木)13時~、14日(金)10時~ |
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会場: | Link-J 日本橋ライフサイエンスハブ 室町ちばぎん三井ビルディング8階(COREDO室町3) |
2020年1月17日 更新
2019年度宇宙探査オープンイノベーションフォーラムの開催について

JST事業の最終年度にあたる本年度は、4つの研究領域の活動及び成果を報告させていただき、今後RFP(研究提案募集)に求めるものや新しい取り組みについてご紹介させていただきます。
皆様のご来場をお待ちしております。
宇宙探査イノベーションハブでは、宇宙探査イノベーションハブでの活動にフィードバックをかけることを目的として、企業(中小企業やベンチャー企業を含む)、大学、研究機関の関係者等の方々を対象に、挑戦しようとしている課題と企業や大学の研究活動とのマッチングを探るための意見交換を「宇宙探査オープンイノベーションフォーラム」として定期的に開催しております。
【東京会場】
日時: | 2020年2月7日(金)11:00開場 |
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会場: | 丸ビルホール |
【大阪会場】
日時: | |
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会場: |
※ | 新型コロナウイルス感染症の拡大予防のため、中止を決定いたしました。 詳細はこちらをご覧ください。 |
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【仙台会場】
日時: | |
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会場: |
※ | 新型コロナウイルス感染症の拡大予防のため、中止を決定いたしました。 詳細はこちらをご覧ください。 |
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2020年1月10日 更新
JAXA機関紙「JAXA's」の79号を発刊しました

今号の特集は「微小重力」。「微小重力」の世界を知ることで、私たちの住む「重力」のある世界を違った視点でみることができ、それを感じていただけるような内容で構成しています。
対談も「微小重力」をテーマに、アーティストで研究者の福原志保さんに登場いただきました。
そのほか、宇宙食の話を描きおろしのイラストと共にお伝えするなど盛りだくさんの内容をお届けします。