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2026年4月

2026年4月27日 更新
「H-IIA/H-IIBロケット」「こうのとり」「りゅうせい」「きく2号」が「航空宇宙技術遺産」に認定されました

授与式で認定証を受け取るH-IIA/H-IIBロケット関係者(写真提供:日本航空宇宙学会)

授与式で認定証を受け取るH-IIA/H-IIBロケット関係者(写真提供:日本航空宇宙学会)

授与式で認定証を受け取るきく2号関係者(写真提供:日本航空宇宙学会)

授与式で認定証を受け取るきく2号関係者(写真提供:日本航空宇宙学会)

「H-IIA/H-IIBロケット」「こうのとり」「りゅうせい」「きく2号」が、「航空宇宙技術遺産」に認定されました。
認定証授与式は、2026年4月16日(木)に大阪大学豊中キャンパスの大阪大学会館講堂にて開催され、宇宙航空研究開発機構(JAXA)ほか関連企業等に認定証が授与されました。

航空宇宙技術遺産は、我が国の航空宇宙技術発展史を形づくる画期的な製品および技術を顕彰して後世まで伝え、今後の航空宇宙技術の発展に寄与することを目的として、日本航空宇宙学会が認定しています。

認定理由について、認定証には次のように記載されています。

● H-IIA/H-IIBロケット

"H-IIA/H-IIBロケットについて"

"H-IIA/H-IIBロケットは世界トップクラスの打上げ成功率と世界一のオンタイム打上げ率を誇り、品質・信頼性・運用性の高い大型主力ロケットであった。我が国で最多の全59機、かつ約25年にわたる最長の運用を行った。"
"また、2007年、国内初となる民間企業による打上げ輸送サービス開始以降、全ての打上げが成功し、顧客志向のビジネスにも対応できる技術を有するロケットであることが立証された。H-IIA/H-IIBロケットの顧客は世界市場からの受注も含め合計で61に達し、宇宙開発利用における多岐にわたる分野の課題解決やサービスの提供に絶大な貢献をした。"
"H-IIA/H-IIBロケットの開発、および運用で確立した技術は後継機のH3ロケットでさらなる改良がなされ、我が国の基幹ロケット技術の中核をなしており、今後の国際市場拡大に向けて画期的な扉を開いたと言える。"
"以上より、今後の航空宇宙技術や日本の宇宙産業の成長、発展、維持において継承すべき重要な基盤技術を有することから航空宇宙技術遺産に認定する。"

● 宇宙ステーション補給機「こうのとり」(H-II Transfer Vehicle: HTV)

"宇宙ステーション補給機 HTV の有人対応自動ランデブ技術と大型物資輸送技術について"

"宇宙ステーション補給機HTV(H-II Transfer Vehicle)は、国際宇宙ステーション(ISS)への定期補給を目的として開発され、世界で初めて実用レベルの無人自動ランデブおよびバージング方式による接続・係留を実現した画期的な宇宙輸送機である。HTVは、打上げ後からISS近傍までを搭載ソフトウェアにより自律的に誘導・制御し、地上およびクルー操作への依存を最小化した新たな運用方式を確立した。2009年の初号機以降、全9機が連続して成功裏にミッションを完遂し、大型船外機器を含む多様な物資輸送を通じてISSの安定運用に大きく貢献した。その優れたバージング方式は、スペースX社のドラゴン宇宙船やノースロップ・グラマン社のシグナス宇宙船にも採用され、国際的な標準方式となった。これにより、ISSへの大きな貢献にとどまらず、日本の航空宇宙技術の評価を高めることにもつながった。こうした功績が認められ、「宇宙ステーション補給機(HTV)の開発・運用」として、航空宇宙学会の第20回(平成22年度)宇宙賞(技術賞)を受賞している。"

"さらに、有人宇宙システム安全基準に適合した無人輸送機として、日本に高度な安全設計・運用技術をもたらし、後続の宇宙輸送・近傍運用技術、さらには月惑星探査技術の発展に道を拓いた点で、技術的にも歴史的にも大きな意義を有する成果である。"

"以上により、日本の航空宇宙技術の発展において大きな足跡を残すものであるとして、航空宇宙技術遺産に認定する。"

● 軌道再突入実験「りゅうせい」(OREX)

"軌道再突入実験機(OREX)について"

"軌道再突入実験機(OREX)は、HOPE開発のための基礎データを得るために宇宙開発事業団(NASDA)と航空宇宙技術研究所(NAL)によって共同開発された実験機である。平成6年2月4日に種子島宇宙センターからH-IIロケット試験機1号機によって打上げられ、地球を一周したのちに日本で初めて地球周回軌道から大気圏再突入を行い、太平洋上クリスマス島周辺に成功裏に着水した。"
"再突入飛行環境下での空気力および空力加熱、再突入飛行環境下での耐熱構造、再突入時の通信途絶現象、軌道上/再突入時におけるGPS受信機による航法など地上では取得困難な数々の貴重なデータを取得した。また、日本として初めてカーボン/カーボン材やセラミックタイルなど再使用可能な熱防護材技術の実証も果たした。"
"日本における再突入技術の先駆けであり、「軌道再突入実験機の開発と軌道再突入実験の実施」として、航空宇宙学会の第5回(平成7年度)学会賞(技術賞)を受賞している。"
"以上により、日本の航空宇宙技術の発展において大きな足跡を残すものであるとして、航空宇宙技術遺産に認定する。"

● 技術試験衛星II型「きく2号」(ETS-II)

"きく2号による静止衛星技術の確立について"

"技術試験衛星2型「きく2号」は、1977年にN-Iロケット3号機により打ち上げられ、日本で初めて静止軌道への投入および長期安定運用に成功した記念すべき衛星である。トランスファ軌道投入後、限られた追跡機会と厳しい時間制約の中で、アポジモータ噴射、姿勢変更、軌道制御を的確に実施し、日本初かつ世界で3番目となる静止軌道投入に成功した。本衛星により、静止衛星の静止化技術、追跡管制技術、姿勢・軌道制御技術、さらにスピン型静止衛星におけるデスパンアンテナの地球指向制御技術等が我が国で初めて体系的に確立された。これらの成果は、その後の気象・通信・放送分野における国産静止衛星の開発・運用の礎となり、日本が静止軌道上の衛星を自立的に運用するための技術基盤を築いた。"

"以上により、日本の航空宇宙技術の発展において大きな足跡を残すものであるとして、航空宇宙技術遺産に認定する。"

JAXAは、宇宙開発の自在性確保の観点から、輸送技術の維持・発展に取り組んできました。H-IIA/H-IIBロケット、「こうのとり」で培われた技術や運用知見を、新たな基幹ロケットであるH3ロケットや将来の宇宙輸送システム、新型宇宙ステーション補給機HTV-Xへと継承し、安全・確実な宇宙輸送の実現を目指します。そして、過去の技術研究の成果を最大限活かし、再使用型輸送システム等の将来宇宙輸送機の研究を行っていきます。
また、次世代静止通信衛星に必要となるバス技術とミッション技術を実証し、我が国の宇宙産業や科学技術基盤の維持・強化を図るために、技術試験衛星9号機(ETS-9)の開発を行っています。

H-IIAロケット日本の主力基幹ロケットとして開発され、2001年の初打上げ以降、多数の衛星や探査機を宇宙へ送り出してきました。打上げ成功率98%という高い信頼性を持ち、政府・民間を問わず幅広いミッションに対応し、日本の宇宙開発を長年にわたり支えてきたロケットです。2025年、50号機の打上げを最後に退役しました。
関連ページ:H-IIAロケット(宇宙輸送技術部門)

H-IIBロケットH-IIAロケットの打上げ能力を高め、より重いペイロードを打上げるために開発された大型ロケットです。国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を行う宇宙ステーション補給機「こうのとり」の打上げを通じ、日本の有人宇宙活動と国際協力に貢献しました。2020年5月に打ち上げた、9号機をもって運用を終了しました。
関連ページ:H-IIBロケット(宇宙輸送技術部門)

「こうのとり」(H-II Transfer Vehicle: HTV)日本が開発したISSに補給物資を運ぶための無⼈補給機です。2009年の初号機から2020年の9号機まで全ミッションを完遂し、運用を終了しました。
大型実験装置やISSバッテリを同時に輸送できる能力でISS運用を支え、日本が独自に開発した「キャプチャ・バーシング方式」はISSへの接近方式のスタンダードとなりました。これらの実績はNASAをはじめ各国から高く評価され、日本の宇宙分野におけるプレゼンス向上と次世代技術の獲得に貢献しました。
関連ページ:「こうのとり」(HTV)のこれまでの歩み(有人宇宙技術部門)

軌道再突入実験「りゅうせい」(OREX)H-IIロケット打ち上げ型有翼回収機(HOPE)の研究開発の一環として実施する飛行実験の一つであり、軌道からの大気圏再突入に耐える飛行体の設計・製作技術を蓄積するとともに、地上での試験では取得が困難な再突入時の各種データを取得することにより、HOPEの開発に役立てることを目的として開発されました。
1994年2月にH-IIロケットにより打ち上げられ、地球を一周した後に大気圏に再突入し、この間再突入に関する実験データを取得、送信した後、中部太平洋上に着水しました。本実験は、JAXAの前身航空宇宙技術研究所(NAL)と宇宙開発事業団(NASDA)の共同研究として進められました。
関連ページ:軌道突入実験機「りゅうせい」(OREX)

技術試験衛星II型「きく2号」(ETS-II)静止衛星の打ち上げと追跡管制技術、軌道保持、姿勢保持技術などの習得、通信機器の宇宙環境での機器試験などを行うために打ち上げられ、日本初の静止衛星になりました。「きく2号」の技術は、その後の気象・通信・放送分野における国産静止衛星の開発・運用に活かされ、国内では、気象衛星ひまわり、放送衛星(BSやCS放送)、通信衛星等の開発運用に活用されているほか、取得したデータは世界各国で宇宙通信のための研究に長期間利用されました。

「きく2号」の遺産認定を記念して、筑波宇宙センターにて特別展「The Legacy and The Future: 技術試験衛星、半世紀の軌跡」を開催します。
初代「きく1号」から続く挑戦の歴史を振り返るとともに、次なるステージを担う「ETS-9」の全貌を紹介します。特別展は2026年5月1日から2026年6月12日までとなります。ぜひこの機会にお立ち寄りください。
関連ページ:
技術試験衛星II型「きく2号」(ETS-II)
「The Legacy and The Future: 技術試験衛星、半世紀の軌跡」展 開催のお知らせ(筑波宇宙センター)

2026年4月27日 更新
ポーランド宇宙機関(POLSA)との潜在的な民生宇宙協力に関する共同声明の署名について

JAXA山川宏理事長およびポーランド宇宙機関(Polish Space Agency:POLSA)のマルタ・エヴァ・ヴァホヴィチ長官(写真右)は、2026年4月15日、潜在的な民生宇宙協力に関する共同声明に署名しました。本共同声明は、ドナルド・トゥスク・ポーランド首相が来日した機会における成果文書の一つとして署名され、日・ポーランド首脳共同声明においても言及されました。
署名をきっかけに、JAXAは欧州域内において宇宙セクターの成長著しい国の一つであるポーランドと将来的な協力の可能性を探求するための対話を深めていきます。
同日には石井康夫副理事長(写真左)がヴァホヴィチ長官を筑波宇宙センターにてお迎えし、意見交換と施設見学を実施いたしました。

ポーランド宇宙機関(POLSA)との潜在的な民生宇宙協力に関する共同声明の署名について

©JAXA

2026年4月24日 更新
第12回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞) 最優秀賞受賞

施設部の「災害リスクも刈り取る“環境整備”から始まる持続可能な地域連携型保全の実現」に関する取り組みが、4月21日に開催された第12回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞)授賞式において最優秀賞を受賞しました。

ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞)は、次世代に向けたレジリエンス社会構築へ向けて強靱な国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに質する活動、技術開発、製品開発等に取り組んでいる先進的な企業・団体を評価、表彰する制度です。

本受賞は、ロケット打上げ射場や人工衛星アンテナなど、全国各地に配置された地上システムを支える土木インフラの維持管理において、データ活用と地域連携を組み合わせた新たな保全の仕組みを構築してきた点が高く評価されたものです。

限られた人員・予算の中でも災害リスクを早期に把握し、影響の未然防止につなげる取り組みとして、宇宙開発を支える基盤強化と社会全体のレジリエンス向上の両立を実現しています。

授賞式の様子(左から)一般社団法人全日本建設技術協会 会長 大石久和様、施設部長 田口博晃、施設部研究開発員 上田明人

授賞式の様子
(左から)一般社団法人全日本建設技術協会 会長 大石久和様、施設部長 田口博晃、施設部研究開発員 上田明人

2026年4月20日 更新
2026年度「きぼう」静電浮遊炉(ELF)利用テーマの募集について

国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟に搭載された静電浮遊炉(Electrostatic Levitation Furnace: ELF)を利用し、材料の熱物性値の取得や新材料創成を目的とした実験テーマの募集を開始しました。
ELFは、容器に接触せずに試料を保持できる微小重力環境の特徴を活かし、精密な熱物性値(密度、表面張力、粘性)の取得や、大過冷却を利用した新たな性質の材料探索が可能です。これらの研究課題を抱える方は、ぜひ本募集への応募をご検討ください。

応募方法や応募書類など募集の詳細は、以下のページをご参照ください。

ISS・「きぼう」外観
(Image by JAXA/NASA)

地上静電浮遊炉での浮遊と加熱の様子

2026年4月16日 更新
EarthCARE衛星(はくりゅう)がとらえた台風4号(Sinlaku)の「眼」を公開しました

EarthCARE衛星(はくりゅう)は、4月13日に太平洋上で発達した台風4号(Sinlaku: シンラコウ)の「眼」の直上を通過し、台風の雲内部の鉛直構造を宇宙からとらえました。今回のように発達した台風の中心部をちょうど通過して観測できたのは極めて稀なケースであり、台風の科学的理解を促進する貴重な観測事例となりました。詳細は記事をご覧ください。

はくりゅうが観測した台風4号

はくりゅうが観測した台風4号

気象衛星ひまわりで見た台風4号。左:可視バンド、右:赤外バンド。図中の線は、はくりゅうの軌道(CPR/ATLIDが観測した地点)やMSIの観測幅を示す。

気象衛星ひまわりで見た台風4号。
左:可視バンド、右:赤外バンド。図中の線は、はくりゅうの軌道(CPR/ATLIDが観測した地点)やMSIの観測幅を示す。

2026年4月16日 更新
極超音速実験機のマッハ5燃焼実験に成功

宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、早稲田大学、東京大学、慶応義塾大学との共同研究において、極超音速実験機のマッハ5燃焼実験に成功しました。この極超音速実験機は、日本学術振興会・科学研究費補助金の採択課題である「観測ロケットを用いた極超音速フライトテストベッドの構築と機体推進統合制御の実証」の一環として、国内の大学(早稲田大学、東京大学、慶應義塾大学)とJAXAの研究チームが設計・製作をしました。実験機をJAXA角田宇宙センター(宮城県角田市)のラムジェットエンジン試験設備に設置し、音速の5倍であるマッハ5で飛行している状態を模擬した風洞実験で、機体の耐熱性能、操舵翼の動作、ラムジェットエンジンの燃焼作動等を実証しました。マッハ5の飛行状態では、機体周囲の空気温度が1000℃程度になりますが、実験機の遮熱構造により、機体内部は常温程度に維持され、実験機を制御するための電子機器も正常に動作することが確認されました。また、耐熱構造の設計解析手法を検証するための機体表面温度分布の計測や、水素燃料を用いるラムジェットエンジンの排気が地球環境に与える影響を調べるための排気温度分布の計測等も実施し、将来の実用化に向けた貴重なデータを取得しました。

早稲田大学を中心とする国内大学の研究グループは、次の研究開発段階として、極超音速実験機を観測ロケット等に搭載してマッハ5程度の飛行実験を実施することを構想しています。この飛行実験によって極超音速飛行技術が確立されると、太平洋を2時間で横断できる「極超音速旅客機」や、高度100km程度に到達する「スペースプレーン」を実現することが可能になると期待されています。

極超音速実験機の燃焼実験(マッハ5飛行状態) ©JAXA

©JAXA

極超音速実験機の燃焼実験(マッハ5飛行状態)

ラムジェットエンジンの燃焼作動 ©JAXA

©JAXA

ラムジェットエンジンの燃焼作動

実験機の耐熱性能の測定 ©JAXA

©JAXA

実験機の耐熱性能の測定

極超音速旅客機の構想図 ©JAXA

©JAXA

極超音速旅客機の構想図

2026年4月15日 更新
革新的衛星技術実証4号機(小型実証衛星4号機)による低軌道衛星MIMO技術の軌道上実証実験を開始しました

宇宙航空研究開発機構(JAXA)(理事長:山川 宏、以下「JAXA」)は、NTT株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下「NTT」)と世界初の「衛星MIMO※1技術を活用した920MHz帯衛星IoTプラットフォームの軌道上実証(図1)」に向け、革新的衛星技術実証4号機の小型実証衛星4号機(RAISE-4)※2に搭載している低軌道衛星MIMO/IoT伝送装置(LEOMI)※3の軌道上実証実験を開始しました。

近年、低軌道(LEO)衛星分野は世界的に急成長しており、2025年時点で地球周回中の衛星は1万機近くに達しています。これは10年前と比較して約10倍の水準です。 特にSpaceXやAmazonなどの民間企業が牽引し、国際競争が激化しています。 こうした背景の中、社会課題の解決につながる革新的な光ネットワーク・インフラの構築等の社会インフラ創出をめざし、2019年11月からJAXAの「宇宙機のシステム構築技術」とNTTの「光・無線ネットワーク技術」との掛け合わせにより、「地上と宇宙をシームレスにつなぐ超高速大容量でセキュアな光・無線通信インフラの実現」等に向けた共同研究※4に取り組んでいます。

「低軌道衛星MIMO技術」では、衛星から地上基地局への通信であるフィーダリンクにおいて、地上基地局の遠隔に配置した複数の受信アンテナに向けて、衛星から複数アンテナを用いたMIMO伝送を行い、地上基地局への受信信号の集約後、MIMO信号の同期およびチャネル推定を行い、信号の等化を行うことで、信号の多重伝送を実現します。本技術を確立することで、将来の衛星通信の抜本的な大容量化の実現が可能となります。これにより、衛星通信の伝送速度の向上や、収容端末数の大幅な増加に伴い、通信サービスの料金低減に寄与できます。また観測衛星への適用により、より高精細な画像・レーダー情報の取得が可能となり、気象情報、地形変化、海洋観測、災害予測などの観測精度の向上に寄与します。

RAISE-4は2025年12月14日12時09分(日本標準時、24時間表記)に打ち上げられ、LEOMIの軌道上での正常動作を確認するチェックアウト試験を終え、実証開始に必要な初期運用フェーズを完了し、定常運用を開始しました。定常運用では、開始後まもなくMIMO方式による信号処理が想定通り行われていることを確認しました(図2)。今後約1年間の実験を通して低軌道衛星MIMIO技術の確立を目指します。

  1. ※1MIMO(マイモ:multiple-input multiple-output)。無線通信において、送信機と受信機の双方が複数のアンテナで通信を行い、伝送容量を向上させるための技術
  2. ※2革新的衛星技術実証4号機(小型実証衛星4号機)特設サイト
  3. ※3低軌道衛星MIMO/IoT伝送装置(LEOMI)
  4. ※4NTTとJAXA、地上と宇宙をシームレスにつなぐ超高速大容量でセキュアな光・無線通信インフラの実現に向けた共同研究を開始
「衛星MIMO技術を活用した920MHz帯衛星IoTプラットフォームの軌道上実証」のイメージ

©NTT/JAXA

図1 「衛星MIMO技術を活用した920MHz帯衛星IoTプラットフォームの軌道上実証」のイメージ

MIMO信号処理による受信信号点の干渉補償の様子

©NTT/JAXA

図2 MIMO信号処理による受信信号点の干渉補償の様子
※信号点が4か所に収束している状態は、誤りなくデータ伝送が行われていることを意味します。

2026年3月

2026年3月26日 更新
小野田勝美調査国際部長が駐日リトアニア共和国大使館「Award of the Embassy」を受賞

3月26日、小野田勝美調査国際部長が駐日リトアニア共和国大使館による「Award of the Embassy」を受賞しました。同賞はリトアニアと日本の二国間関係の着実な発展に対する個人的貢献、ならびに日本におけるリトアニアの認知向上・振興への尽力を称え、毎年大使館が選定した個人に贈られるものです。
上野・東京文化会館で開催された受賞式には、佐藤寿晃理事が代理出席し、オーレリウス・ジーカス駐日リトアニア大使より賞を受け取りました。

授賞式の様子
© Embassy of the Republic of Lithuania in Japan
賞状
© JAXA

2026年3月25日 更新
ISEB学生派遣プログラム参加者募集について

JAXA宇宙教育センターでは、第77回国際宇宙会議(IAC2026)で実施される「ISEB(国際宇宙教育会議)学生派遣プログラム」に参加する大学生・大学院生を募集しています。

ISEB学生派遣プログラムの様子
ISEB学生派遣プログラムの様子
ISEB学生派遣プログラムの様子
ISEB学生派遣プログラムの様子

2026年3月23日 更新
宇宙戦略基金事業 技術開発テーマ(次世代地球観測衛星に向けた観測機能高度化技術、革新的衛星ミッション技術実証支援、スマート射場の実現に向けた基盤システム技術)の実施機関を決定

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙戦略基金に係る政府の基本方針・実施方針を踏まえ、民間企業・大学・国立研究開発法人等に対して、技術開発テーマの公募を実施しており、このたび、下記の技術開発テーマについて、審査会において、提案された各技術開発課題の審議を行い、実施機関を決定しました。

技術開発テーマ:次世代地球観測衛星に向けた観測機能高度化技術(文部科学省分)
詳細:https://fund.jaxa.jp/techlist/theme2_8/

(A) 新たな市場の開拓

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
株式会社アクセルスペース
(研究代表者:久世 暁彦)
衛星編隊・旅客機観測によるCO2発生源別排出量・吸収モニタ

(B) 既存市場の獲得規模拡大

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
株式会社Synspective
(研究代表者:小畑 俊裕)
周波数スキャンSARによる高分解能・広域小型SAR衛星の軌道上実証

技術開発テーマ:革新的衛星ミッション技術実証支援(経済産業省分)
詳細:https://fund.jaxa.jp/techlist/theme2_23/

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
Sarmony株式会社
(研究代表者:齋藤 宏文)
低コスト・高分解能・広観測幅を実現する超低高度X帯SAR DiskSat

技術開発テーマ:スマート射場の実現に向けた基盤システム技術(文部科学省分)
詳細:https://fund.jaxa.jp/techlist/theme2_6/

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
採択なし

詳しくは、宇宙戦略基金Webサイトにて情報発信いたします。

2026年3月23日 更新
JAXA機関紙「JAXA's」の103号を発刊しました

JAXA 機関紙「JAXA's」の103号を発刊しました。宇宙飛行士の山崎直子さんをお招きし、宇宙教育センター長の谷垣文章と、いまとこれからの「宇宙教育」について対談を実施。
日本独自の高精度測位システム「ASNAV」を紹介する記事や、毎号大好評の漫画コーナーでは「SLIM」の裏話も。今号もぜひご覧ください。

JAXA’s103号 表紙 JAXA’s103号 対談記事 JAXA’s103号 特集記事

2026年3月13日 更新
宇宙戦略基金事業 技術開発テーマ(衛星データ利用システム実装加速化事業、SX中核領域発展研究「SX-ARK」、衛星サプライチェーン構築のための衛星部品・コンポーネントの開発・実証(追加公募))の実施機関を決定

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙戦略基金に係る政府の基本方針・実施方針を踏まえ、民間企業・大学・国立研究開発法人等に対して、技術開発テーマの公募を実施しており、このたび、下記の技術開発テーマについて、審査会において、提案された各技術開発課題の審議を行い、実施機関を決定しました。

技術開発テーマ:衛星データ利用システム実装加速化事業(経済産業省計上分)
詳細:https://fund.jaxa.jp/techlist/theme2_22/

(A) 衛星データ利用システムの開発・実証

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
株式会社Archeda
(研究代表者:津村 洸匡)
衛星データを活用した自然由来カーボンクレジットのアジア向けプラットフォーム高度化
株式会社ウエスコ
(研究代表者:今西 将文)
マルチモーダルAIによる違法・不正盛土検知と土砂崩落リスク評価
沖電気工業株式会社
(研究代表者:橋爪 洋)
衛星と地上センサーの密結合による次世代インフラモニタリングシステムの開発とグローバル展開
Green Carbon株式会社
(研究代表者:横山 治生)
ベトナムにおけるカーボンクレジット開発における排出量管理ツールと衛星研究との結合による国家排出管理システムの構築
国際航業株式会社
(研究代表者:今井 靖晃)
Agentic AIによるInSAR変動マップの変動要因解釈基盤構築
Space Tech Accelerator株式会社
(研究代表者:平賀 元気)
現場を結ぶアジア発サステナブル調達基盤構築
住友林業株式会社
(研究代表者:西村 千)
衛星観測と現地計測を相互補完する持続的泥炭地管理システムの開発・実証
東京海上レジリエンス株式会社
(研究代表者:藤木 潤一郎)
保険と衛星ソリューションの一体提供モデル構築による防災基盤強化
一般財団法人リモート・センシング技術センター
(研究代表者:荒井 頼子)
行政等の業務効率化を加速する高空間分解能地理空間基盤モデルの開発
Location Mind株式会社
(研究代表者:宮澤 聡)
GNSSとイベント情報テキスト解析による臨時輸送需要予測と計画策定支援

(B) 海外における衛星データ利用システム等の開発・実証、社会実装基盤整備

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
一般財団法人衛星システム技術推進機構
(研究代表者:鈴木 隆太)
欧米における日本の宇宙機器等の紹介活動及びニーズ等に関する調査分析
一般社団法人クロスユー
(研究代表者:宮崎 早季)
日本発の衛星データ利用共通基盤を活用したアフリカ社会課題解決手法の確立
デロイトトーマツスペースアンドセキュリティ合同会社
(研究代表者:栃木 佑太)
日豪・太平洋島嶼国における衛星事業プラットフォームの構築・推進
一般財団法人日本宇宙フォーラム
(研究代表者:小林 功典)
ASEANでの衛星データ利用システム等の開発、実証、社会実装基盤整備
株式会社野村総合研究所
(研究代表者:岸 浩稔)
日本の衛星データ利用システム等開発事業者のインド市場への参入/インド企業との連携支援
株式会社三菱総合研究所
(研究代表者:武藤 正紀)
宇宙・衛星を軸とした中東(UAE等)における政策・ビジネス連携展開のための基盤構築事業

(C) 衛星データ利用システムの開発・実証環境整備

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
一般財団法人リモート・センシング技術センター
(研究代表者:樋口 理子)
国産小型衛星の利用を加速する評価・校正・検証・補正手法の環境整備

技術開発テーマ:SX中核領域発展研究「SX-ARK」(文部科学省計上分)
詳細:https://fund.jaxa.jp/techlist/theme2_18/

「熱とデバイス」領域

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
国立大学法人岩手大学
(研究代表者:戸部 裕史)
異種形状記憶合金を用いた自律駆動型熱伝導スイッチの開発
株式会社エネコートテクノロジーズ
(研究代表者:堀内 保)
超軽量型タンデム型ペロブスカイト太陽電池の実用化開発
国立大学法人愛媛大学
(研究代表者:松本 圭介)
新規磁性蓄冷材開発による高性能宇宙用冷凍機の実現
大熊ダイヤモンドデバイス株式会社
(研究代表者:星川 尚久)
ダイヤモンド半導体による小型SARの熱制約打破と性能向上に関する研究開発
国立大学法人大阪大学
(研究代表者:廣瀬 哲也)
宇宙環境下の温度差・熱エネルギーを活用した電源回路技術開発
キオクシア株式会社
(研究代表者:人見 達郎)
宇宙線および温度変化対策・熱を利用した自己再生SSDの研究開発
株式会社ケミトックス
(研究代表者:橘田 太樹)
フレキシブル全固体電池による自在設置型宇宙電源システムの開発
国立研究開発法人産業技術総合研究所
(研究代表者:齋藤 慎平)
軌道上大型宇宙機のヒートポンプ温熱環境システムの開発
ダイキン工業株式会社
(研究代表者:平野 徹)
RTG高効率化のための傾斜機能熱電素子の開発
国立大学法人名古屋工業大学
(研究代表者:岩本 悠宏)
重力影響を排除した擬知能型熱輸送ネットワークの構築
国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学
(研究代表者:上野 藍)
宇宙用フラット熱ケーブルによる局所排熱技術の創出
国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学
(研究代表者:大野 雄高)
耐放射線・超低電力CNT マイクロプロセッサの開発
国立大学法人北海道大学
(研究代表者:村越 敬)
熱マネージメント型水電解セルの開発

「運動と制御」領域

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
NECスペーステクノロジー株式会社
(研究代表者:原田 諒)
ミドルクラスのSDRベースGNSS受信機プラットフォーム開発
国立大学法人九州大学
(研究代表者:山本 直嗣)
レーザー核融合ロケットにおける比推力 15,000秒の実証
国立大学法人京都大学
(研究代表者:林 潤)
宇宙機の多様化に適応した高精度小型推進装置を実現するための評価技術構築
国立大学法人 神戸大学
(研究代表者:田川 雅人)
大気吸入イオンエンジンを中核とするVLEO 基盤技術の開発
国立研究開発法人産業技術総合研究所
(研究代表者:廣瀬 伸吾)
細書・異種材レーザDED造形による2液式人工衛星スラスタ製造に関する研究開発
三洋化成工業株式会社
(研究代表者:森 宏一)
月面土木作業に適した超高真空用油圧駆動アームの開発
大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台
(研究代表者:阿久津 智忠)
超高精度慣性計測装置の社会実装に向けた研究開発
国立大学法人島根大学
(研究代表者:荒河 一渡)
高比推力・長寿命化推進技術に資するTa合金積層造形および耐酸化コーティング開発
株式会社SteraVision
(研究代表者:上塚 尚登)
フォトニックランターンとシリコン導波路による2次元フェーズドアレイMIMO FMCW LiDARの開発
国立大学法人東京大学
(研究代表者:姫野 武洋)
再使用宇宙輸送系の開発加速に資する推進薬マネジメント技術の実証と実装
学校法人東京理科大学
(研究代表者:小笠原 宏)
帰還用耐熱材を不要とする再使用型ロケットタンクの地上実証
国立大学法人東北大学
(研究代表者:高橋 和貴)
非接触デブリ除去を可能とする高周波プラズマスラスタ開発
国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学
(研究代表者:杵淵 紀世志)
極低温推進剤・強磁場印加による大推力・高比推力磁化スワール推進機
日本化薬株式会社
(研究代表者:笹本 幸一)
宇宙機の機動性向上に資する迅速かつ確実点火可能な固体推進スラスタの研究
八田・山本宇宙推進機製作所株式会社
(研究代表者:八田 真児)
推進剤搭載を不要とする、超小型衛星用「電子スラスタ」の開発
合同会社パッチドコニックス
(研究代表者:川口 淳一郎)
多個体への測距同時時刻同期装置、軌道上実証と応用に関する研究開発
株式会社フコク
(研究代表者:葛川 光雄)
広温度域で使用可能な振動減衰機構(衛星/ロケット搭載環境:-40~80℃, 月面環境:-170~110℃)
国立大学法人横浜国立大学
(研究代表者:鷹尾 祥典)
精密光造形を利用した高エネルギーイオン液体マルチモード小型推進機

技術開発テーマ:衛星サプライチェーン構築のための衛星部品・コンポーネントの開発・実証(追加公募)(経済産業省計上分)
詳細:https://fund.jaxa.jp/techlist/theme21-2/

(A) 衛星サプライチェーンの課題解決に資する部品・コンポーネントの技術開発

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
出光興産株式会社
(研究代表者:白間 英樹)
宇宙用CIGS太陽電池セルの高効率化および量産技術開発
太陽金網株式会社
(研究代表者:松本 大介)
大型展開アンテナ用低コスト金属メッシュの開発

(B) 特に自律性の観点から開発が必要な部品・コンポーネントの技術開発

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
ナノブリッジ・セミコンダクター株式会社
(研究代表者:杉林 直彦)
宇宙用国産低消費電力FPGAの製品化開発

他の技術開発テーマについても、順次、実施機関を公表する予定です。詳しくは、宇宙戦略基金Webサイトにて情報発信いたします。

2026年3月5日 更新
小型実証衛星4号機(RAISE-4)定常運用フェーズ移行

2025年12月14日に打ち上げられた「小型実証衛星4号機」(RAISE-4)は、初期機能確認運用フェーズを終え、定常運用フェーズに移行いたしました。
RAISE-4は、革新的衛星技術実証4号機の9機の衛星のうちの一つで、公募により選定された8つの実証テーマ機器を搭載し、軌道上で実証するための衛星です。

打上げからこれまで、電力・通信・姿勢制御など人工衛星としての基本機能を確認し、実証テーマ機器の実験を行う準備を進めてまいりました。
また、各実証テーマ機器においても、機能確認を進め、技術実証を開始しております。

MCAM(モニタカメラ)撮影画像

機能確認の一環で撮影した膜面展開型デオービット機構 (D-SAIL)の展開を確認する衛星バス系カメラの撮影画像
左側に地球、右側に衛星の一部が映っています。(D-SAILは約1年後に展開を予定しており、未展開のため画像には映っておりません。)


RAISE-4は、これから約1年間の運用を予定しております。
搭載した各実証テーマ機器の成果にご期待下さい。

小型実証衛星4号機(RAISE-4) 搭載実証テーマ機器

小型実証衛星4号機(RAISE-4) 搭載実証テーマ機器

【関連リンク】

2026年2月

2026年2月26日 更新
「宇宙手話」を開発しました

JAXAは筑波大学手話サークルと協力し、聴覚障害者を含む多様な人々に宇宙について理解を深めていただくことを目的に、宇宙用語の手話表現「宇宙手話」を開発しました。また、この「宇宙手話」を紹介する動画「宇宙手話をもっと覚えてみよう」をJAXA 公式YouTubeチャンネル(JAXA Channel)で公開しました。

「宇宙手話」は、JAXAで働く聴覚障害者が企画・制作を行い、宇宙開発の専門知識と聴覚障害者としての知見を取り入れ、約1年かけて開発しました。

今回は、「H3」「ロケットエンジン」「ハニカム構造」などのロケットやその構造に関する用語、「アルテミス(計画)」「有人与圧ローバー」などの月探査ミッションに関する用語といった、ロケットや人工衛星など宇宙開発に関する14の用語を「宇宙手話」にしました。

今回、工夫した点は下記のとおりです。

  1. 学生の皆さんのパフォーマンスを最大限引き出すために、まず3か月間かけて、宇宙開発に関する講義を実施しました。
    宇宙開発に関する知識が身についたことで、学生からも積極的な意見を引き出すことが出来るようになりました。
  2. 学生の皆さんには、「宇宙手話」の開発に集中していただくため、JAXAは広く知られている宇宙用語から約100語のリストを作成して提供しました。そのうえで、学生の皆さんを主体として宇宙用語を自由に選定していただくことで柔軟な発想を促しました。
  3. 手話の初学者の方にもイメージしやすいように、ジェスチャーなどの見てわかりやすい表現になるように作成しました。
    聴者(きこえる方)も含め、幅広くどのような方にも親しんでいただけるように心がけました。

また、動画撮影時には、構成や説明文章、手話絵などを可能な限り一般的な表現に抑え、どなたが見てもわかりやすいような構成にすることを意識して作成しています。



この取り組みは JAXA のダイバーシティ&インクルージョン推進の一環であり、SDGs が掲げる「誰一人取り残さない」社会づくりに貢献するものです。

SDGsのアイコン4 質の高い教育をみんなに SDGsのアイコン10 人や国の不平等をなくそう


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2026年2月20日 更新
火星着陸探査プログラムにおけるミッション機器提案募集

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、今年打上げ予定の火星衛星探査計画(MMX)に次ぐ火星圏探査として、火星着陸探査ミッションのコンセプト検討を進めてきました。
宇宙基本計画に示されている“火星本星の探査に関する検討を行う”ため、JAXA宇宙科学研究所では火星本星着陸プログラム所内検討タスクフォースを立ち上げるとともに、「日本の国際宇宙探査シナリオ案2025」の検討に沿って、3ステップのミッション検討を行っています。そして、火星着陸機および周回機により、第1段階となる2030年台前半のStep 1ミッションでは、科学目的として、大気や火星内部のダイナミクスを明らかにした上で、地下(地殻・マントル)にある水の量や状態を推定することを目指して、ミッション定義活動を進めています。
ミッション検討を進めるにあたり、火星着陸探査ミッションに期待する観測・探査提案を、科学コミュニティに限らず、広く産学官の皆様から募集いたします。これらの情報をもとに、ミッションの意義やインタフェース条件などの検討を深掘りしていく予定で、Step 1-3のミッション定義に活用してまいります。

2026年2月20日 更新
宇宙戦略基金事業 技術開発テーマ(有人宇宙輸送システムにおける安全確保の基盤技術)の実施機関を決定

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙戦略基金に係る政府の基本方針・実施方針を踏まえ、民間企業・大学・国立研究開発法人等に対して、技術開発テーマの公募を実施しており、このたび、下記の技術開発テーマについて、審査会において、提案された各技術開発課題の審議を行い、実施機関を決定しました。

技術開発テーマ:有人宇宙輸送システムにおける安全確保の基盤技術(文部科学省計上分)
詳細:https://fund.jaxa.jp/techlist/theme2_7/

(A) ロケットの往還飛行用の与圧キャビンシステムに必要な生命維持・環境制御機能と与圧機能を実現する基盤技術開発

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
株式会社岩谷技研
(研究代表者:岩谷 圭介)
有人宇宙船汎用与圧キャビンシステム―キャビン構造・クルーシステム・ECLSS
宇宙システム開発株式会社
(研究代表者:広崎 朋史)
有人宇宙輸送の安全確保に資する与圧キャビンECLSS技術の確立

(B) ロケット打上げ時の異常発生時に、搭乗員の安全を確保するロケット搭載用安全システムに必要な
①異常検知機能、②離脱機能を実現するための基盤技術の検証

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
将来宇宙輸送システム株式会社
(研究代表者:梅本 俊行)
有人宇宙輸送の安全性を支える可視化・検知・退避の基盤技術開発
三菱重工業株式会社
(研究代表者:今井 源太)
有人宇宙輸送における安全確保のための異常検知・緊急退避に係る技術実証

他の技術開発テーマについても、順次、実施機関を公表する予定です。詳しくは、宇宙戦略基金Webサイトにて情報発信いたします。

2026年2月13日 更新
宇宙戦略基金事業 技術開発テーマ(宇宙機の環境試験の課題解決)の実施機関を決定

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙戦略基金に係る政府の基本方針・実施方針を踏まえ、民間企業・大学・国立研究開発法人等に対して、技術開発テーマの公募を実施しており、このたび、下記の技術開発テーマについて、審査会において、提案された各技術開発課題の審議を行い、実施機関を決定しました。

技術開発テーマ:宇宙機の環境試験の課題解決(経済産業省計上分)
詳細:https://fund.jaxa.jp/techlist/theme2_24/

(A) 各種環境試験(放射線試験を除く)の課題解決

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
IMV株式会社
(研究代表者:寺田 祐典)
宇宙機の各種環境試験実施拠点設立および試験手法の研究開発

(B) 放射線試験の課題解決
Ⅰ.放射線試験の課題に対応する設備の開発

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
大学共同利用機関法人
高エネルギー加速器研究機構
(研究代表者:澤田 真也)
エネルギー及び粒子種の変更が容易なシングルイベント評価用陽子ビームラインの開発
国立研究開発法人
日本原子力研究開発機構
(研究代表者:近藤 恭弘)
J-PARCリニアックの陽子ビームを用いた宇宙機放射線試験施設の開発
国立研究開発法人
日本原子力研究開発機構
(研究代表者:松田 誠)
JAEA東海タンデム加速器における放射線試験設備の開発
国立研究開発法人
理化学研究所
(研究代表者:櫻井 博儀)
革新的重イオンビーム供給システムによる半導体試験環境の高度化
国立研究開発法人
量子科学技術研究開発機構
(研究代表者:岩田 佳之)
粒子線治療装置を用いた宇宙放射線試験を実現する技術基盤の確立

Ⅱ.放射線試験の課題(設備以外)に対応するシステム開発等

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
SEESE株式会社
(研究代表者:棚田 和玖)
宇宙産業成長加速の基盤となる放射線試験プラットフォーム構築

他の技術開発テーマについても、順次、実施機関を公表する予定です。詳しくは、宇宙戦略基金Webサイトにて情報発信いたします。

2026年2月6日 更新
宇宙戦略基金事業 技術開発テーマ(宇宙転用・新産業シーズ創出拠点「SX-CRANE」)の実施機関を決定

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙戦略基金に係る政府の基本方針・実施方針を踏まえ、民間企業・大学・国立研究開発法人等に対して、技術開発テーマの公募を実施しており、このたび、下記の技術開発テーマについて、審査会において、提案された各技術開発課題の審議を行い、実施機関を決定しました。

技術開発テーマ:宇宙転用・新産業シーズ創出拠点「SX-CRANE」(文部科学省計上分)
詳細:https://fund.jaxa.jp/techlist/theme2_17/

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
国立大学法人東京海洋大学
(研究代表者:久保 信明)
牽引型:ユビキタスな自律移動社会を支える次世代PNT技術開発
国立大学法人東京科学大学
(研究代表者:関根 康人)
牽引型:有人火星時代に向けた環境センサ・小型ペイロード開発拠点
国立大学法人東京科学大学
(研究代表者:藤田 浩二)
牽引型:宇宙での医療と一体化した居住空間開発拠点
国立大学法人山形大学
(研究代表者:古川 英光)
牽引型:革新的宇宙ガストロノミー技術開発拠点(STAR-MEALS)
学校法人早稲田大学
(研究代表者:野中 朋美)
牽引型:一般民間人の健康・快適宇宙生活を実現する宇宙QOL研究開発拠点

他の技術開発テーマについても、順次、実施機関を公表する予定です。詳しくは、宇宙戦略基金Webサイトにて情報発信いたします。

2026年1月

2026年1月23日 更新
宇宙戦略基金事業 技術開発テーマ(空間自在移動の実現に向けた技術)の実施機関を決定

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙戦略基金に係る政府の基本方針・実施方針を踏まえ、民間企業・大学・国立研究開発法人等に対して、技術開発テーマの公募を実施しており、このたび、下記の技術開発テーマについて、審査会において、提案された各技術開発課題の審議を行い、実施機関を決定しました。

技術開発テーマ:空間自在移動の実現に向けた技術(文部科学省計上分)
詳細:https://fund.jaxa.jp/techlist/theme2_10/

(A) 軌道間輸送機の開発

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
日本電気株式会社
(研究代表者:小湊 隆)
多様な軌道で衛星・軌道上サービスを早期実現する軌道間輸送機の開発
株式会社Pale Blue
(研究代表者:浅川 純)
シスルナ以遠における枝線輸送を担う超小型軌道間輸送機の開発
三菱電機株式会社
(研究代表者:杉田 幹浩)
自律的なRPOD技術を活用した汎用軌道間輸送機の開発

(B) 軌道上燃料補給のコア技術開発

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
株式会社アストロスケール
(研究代表者:河村 信之)
静止軌道上でのサービスを見据えた電気推進薬の燃料補給技術の開発

(C) 宇宙ロジスティクスの研究開発

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
横浜国立大学
(研究代表者:高尾 勇輝)
宇宙ロジスティクスにおける意思決定支援のための学際的解析手法の開発

他の技術開発テーマについても、順次、実施機関を公表する予定です。詳しくは、宇宙戦略基金Webサイトにて情報発信いたします。

2026年1月16日 更新
宇宙戦略基金事業 技術開発テーマ(衛星通信と地上ネットワークの統合運用の実現に向けた周波数共用技術等の開発・実証、月極域における高精度着陸技術、軌道上データセンター構築技術)の実施機関を決定

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙戦略基金に係る政府の基本方針・実施方針を踏まえ、民間企業・大学・国立研究開発法人等に対して、技術開発テーマの公募を実施しており、このたび、下記の技術開発テーマについて、審査会において、提案された各技術開発課題の審議を行い、実施機関を決定しました。

技術開発テーマ:衛星通信と地上ネットワークの統合運用の実現に向けた周波数共用技術等の開発・実証(総務省計上分)
詳細:https://fund.jaxa.jp/techlist/theme2_5/

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
楽天モバイル株式会社
(研究代表者:朽津 光広)
ダイナミック周波数共用の開発・実証

技術開発テーマ:月極域における高精度着陸技術(文部科学省計上分)
詳細:https://fund.jaxa.jp/techlist/theme2_16/

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
株式会社ispace
(研究代表者:片桐 隆司)
南極近傍への高精度着陸と通信中継衛星を用いた極域でのペイロード活動支援

技術開発テーマ:軌道上データセンター構築技術(文部科学省計上分)
詳細:https://fund.jaxa.jp/techlist/theme2_12/

実施機関名(代表機関) 技術開発課題名
株式会社SpaceBlast
(研究代表者:坂本 佳史)
高信頼性エッジコンピューティングによる軌道上データセンターの構築

他の技術開発テーマについても、順次、実施機関を公表する予定です。詳しくは、宇宙戦略基金Webサイトにて情報発信いたします。

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